4年越しの悲願 槍ヶ岳北鎌尾根



- GPS
- 13:49
- 距離
- 5.0km
- 登り
- 1,551m
- 下り
- 320m
コースタイム
- 山行
- 12:01
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 13:21
7時10分:上高地河童橋 → 7時46分:明神 → 8時40分:徳澤 → 9時33分:横尾 → 10時50分:槍沢ロッジ(昼食) → 11時20分:槍沢ロッジ発 → 12時30分:水俣乗越分岐 → 13時45分:水俣乗越 → 15時50分:北鎌沢出合
■2日目 北鎌沢出合 → 槍ヶ岳山荘 ※朝食:自炊 昼食:行動食のみ
6時10分:北鎌沢出合 → 9時30分:北鎌のコル? → 11時08分:独標トラバース → 15時23分:北鎌平 → 16時40分:槍ヶ岳山頂 → 17時15分:槍ヶ岳山荘
※デジカメ写真ベースの為、GPSの時間とは異なる
■3日目 槍ヶ岳山荘 → 上高地 ※朝食:小屋 昼食:自炊
7時00分:槍ヶ岳山荘 → 9時25分:槍平小屋 → 11時20分:徳澤(昼食)→ 11時50分:徳沢出発 → 13時30分:上高地バスターミナル
天候 | 1日目:快晴 2日目:快晴 3日目:曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
タクシーをシェアさせて頂き、上高地へ。 |
その他周辺情報 | 「中之屋」 ※十割蕎麦 http://tabelog.com/nagano/A2002/A200202/20000581/ 「湯けむり館」 http://www.norikura.co.jp/yukemuri/ |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
携帯
時計
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
ポール
ヘルメット
|
---|---|
共同装備 |
ポール
テント
テントマット
|
備考 | UVカットリップクリーム カメラ予備バッテリー |
感想
4年越しの目標だった槍ヶ岳北鎌尾根を達成することができた。
2010年の富士山で北鎌尾根を目指し、
2011年に表銀座から槍ヶ岳を登頂、
2012年に大キレットと西穂奥穂縦走、
2013年にも西穂奥穂縦走。
その間クライミングジムにも通った。
それらはすべて北鎌尾根から槍ヶ岳を登頂する為のステップとして計画した登山でした。
それだけに、この登山はとても感慨深いものとなりました。
事前にみなさんの記録や登頂者のブログなどを拝見させて頂き研究させて頂きましたが、皆さんがおっしゃていた通り、総合力が試されるルートだと実感しました。
この日北鎌尾根に来ている皆さんはやはりベテランの方ばかりなのか、早い。
はじめての自分たちはどんどん追い抜かれていきます。
遅い自分たちは、11時間の行動を強いられました。
もちろん、小屋に頼ることはできませんから、テント泊装備や水や食料等を軽量化することはできません。
それなりの体力を求められるルートだと思いました。
しかし、体力があれば=歩き通すことができれば良いというルートではないのが、北鎌尾根の難しい所だとも思いました。
ルートは想像よりも明確でしたが、常に最良のルートを探し続けながら歩かなくてはいけません。
また、一般登山道のように足場やホールドが安定していません。
ひとつひとつの足場やホールドに神経を使います。
落ちたら死ぬ所はたくさんあります。
ルートを間違えれば、さらにシビアな岩登りを要求されます。
つまり、、
「シビアな稜線を、最初から最後までひとつひとつの動作や判断の丁寧さや慎重さを損なわず、余力を持って11時間歩き通す事ができる体力」
が必要です。
ギリギリのヘトヘトでは、注意力が散漫になり、事故につながる恐れがあります。
※まぁ、どんな登山でも言える事ですが。。
その為に大切な事は補給ですが、水はたくさん持って行ったほうが良いです。
今回は、同行者とシェアすることで大事には至りませんでしたが、水が不足しました。
自分は出合の水場で2リットル水を補給したのですが、お昼のラーメンをあきらめて、行動食のみにしても尚、2.5リットル消費しました。
個人差はあるものの、3リットルは最低持っていくべきだと思いました。
食事に水を使う場合は尚更です。
行動食は多めに持っていくほうなのですが、今回は非常食も含めてほとんど消費しました。
速攻でエネルギーになる糖質と、腹持ちの良い炭水化物の両方を頻繁に補給しました。
今回は、水と行動食をしっかり補給しながら行動しましたので、体力的には楽ではありませんでしたが、最初から最後までひとつひとつの行動・動作を丁寧に行えたと思います。
ルートに関しては、想像よりも踏跡が明確でした。
しかし、コルに上がる最後のほうの分岐は迷いました。
結局、自分たちが上ったのは、北鎌のコルのもう少し先のあたりだったと思います。
稜線上でも、基本明確な踏後、道ができています。
しかし、それでも途中何か所かルート選択に自信が無い箇所。
後から考えるとミスだったのではないかと思う箇所が何か所かあります。
終始飛騨側を巻いて進むようなイメージだったのですが、信州側に巻いたルートでは非常に足場がもろく、難儀した箇所がありました。
また、槍の穂先に上がるまでのルートも、自分たちはミスしたと思います。
頂上から信州側をのぞき込むと、正しいルートが見えていましたが、自分たちは飛騨側から祠の裏に出ました。
祠の裏に回り込むという情報を意識しすぎていたせいか、早く回り込みすぎたようです。実際祠の裏に回り込むのは、結構直前だったのかもしれません。
飛騨側から頂上に登るルートは、踏み跡や残置ハーケン等もありましたが、スッパリと切れ落ちた壁を側に非常に危険な登りを強いられました。飛騨側に回り込みすぎないよう、ご注意下さい。
簡単なルートではありませんが、自信の登山の総合力を試すことができる挑戦し甲斐のあるルートだと思います。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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北鎌沢の登りと、北鎌コルの先で会った者です。
大変な縦走路でしたね!
でも天気がよくて、良かったですね!
登り切った後の達成感は、すごかったですね。
お疲れさまでした。
お疲れ様でした!
記録を拝見させていただきましたが、とても健脚ですね(笑)
あの日のうちに下山までされてしまうとは、驚きです!!
最高の天気でしたね。
逆に、風雨の中の北鎌尾根を想像すると、ちょっと怖いです。。。
私も思い入れのあるルートでしたので、今は達成感で充実しています。
またどこかの山でお会いしましょう☆
北鎌沢で給水していたときにお会いした者です。
大変でしたが無事に踏破できて良かったですね。
それと私は単独行かつ初挑戦だったこともあり一抹の不安を抱えてはいたのですが、後ろに皆さんがいてくれたおかげで精神的に楽をさせてもらいました。
この場を借りてお礼させて頂きます。
あっという間に見えなくなった方ですね(笑)
記録を拝見させて頂きました。
健脚な方だと思っておりましたが、槍穂高縦走の記録は想像を上回っておりました。
またいつかどこかの山でお会いしましょう!
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