紅葉シーズン始まりました!木曽駒ヶ岳(千畳敷から木曽駒ヶ岳〜宝剣岳)


- GPS
- 04:00
- 距離
- 4.4km
- 登り
- 479m
- 下り
- 477m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
(中央自動車道・駒ヶ根ICから5分) http://www.chuo-alps.com/ropeway/access/car.html バス 菅の台バスセンター⇒しらび平駅 往復1,640円 ロープウェイ しらび平駅⇒千畳敷駅 往復2,260円 http://www.chuo-alps.com/ropeway/fare/index.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
【千畳敷駅⇒乗越浄土】 千畳敷駅から整備された遊歩道を歩きます。遊歩道を過ぎると八丁坂の急坂ですが足元が整備されているので、あまり高い段差の石もなく均等なリズムで登れる道です。 【乗越浄土⇔木曽駒ケ岳】 快適な稜線です。中岳から木曽駒ヶ岳へは一度登ってからの登り返しになりますが中岳を巻く道もあります。途中に山小屋が3軒あるので急な天候変化でも安心だと思います。 【乗越浄土⇒宝剣岳⇒極楽平】 宝剣岳へは距離は短いですが急峻な岩場が連続します。鎖がしっかりと整備されているので、特にロッククライミングの技術が必要な箇所はありません。宝剣岳から三ノ沢分岐までの岩尾根はピーク部を左右に巻きながら進む道が多く、足元が心細い箇所もあるので慎重に歩きます。三ノ沢分岐から極楽平は稜線の道になります。 【極楽平⇒千畳敷駅】 階段状に整備された道ですが、足元はゴロゴロとした岩が多く、一部で急な傾斜の箇所もあるので転倒に注意をしました。 |
その他周辺情報 | 明治亭 中央アルプス登山口店 http://www.meijitei.com/tozannguchiten.html 早太郎温泉『こまくさの湯』 大人610円 http://www.komakusanoyu.com/ |
写真
感想
9月の最終週になる週末、夏山シーズンで一番じゃないかと思う程の好天予報だったので、今回は梅雨明けの頃からずっと行きたかった木曽駒ヶ岳に行って来ました。
高山植物の時期は終わってしまったっぽいですが、その代わりに先週のレコを見ていると紅葉が始まっているようです。
今回も前日出発で、中央自動車道の駒ヶ根ICから5分の菅の台バスセンターの駐車場に深夜12時前に到着。
350台収容可能の駐車場は、この時間でも既に8割埋まっているようでした。
木曽駒ヶ岳の登山口の千畳敷にはマイカー規制の為、菅の台バスセンターからバスとロープウェイを乗り継いで行く必要があります。
27日(土)のバス始発は5時15分ですが、切符売り場には私たちが目を覚ました4時過ぎの時点でもう列が出来ていて、5時には長蛇の列になっていました。
少し気後れをした私たちは少し時間をずらして、6時にバスに並んでしらび平に向かいました。
しらび平では整理券を渡されて、ロープウェイは1時間待ちとのこと。
7時55分にロープウェイに乗り、8時過ぎに千畳敷駅に到着しました。
千畳敷カールはまだ色付きは浅いながらも、山肌は赤や黄色に染まっていて、ロープウェイから下りた皆さんが歓声を上げています。
登山届を書いて、肌寒い標高2,640mの千畳敷から整備された遊歩道を歩き始めます。
紅葉に染められた千畳敷カールはため息が出るほど秀麗で、何度も足を止めては見とれてしまいます。
遊歩道を15分ほど歩くと、八丁坂の急なガレ場を葛折りに登って行きますが、足元はしっかりと整備されているので、下から見る印象よりは歩き難くはありませんでした。
千畳敷から45分で乗越浄土に着いて稜線に出ると、天に突き上げる岩の要塞のような宝剣岳が目の前に聳え立っていました。
今日は木曽駒ヶ岳山荘の山頂に登った後に、宝剣岳にも挑戦する予定なのですが、本当に登れるのか不安です。
稜線を中岳へ向かって歩き始めると、ちょうど荷揚げのヘリが真っ青の空から近づいて来ました。
山でヘリコプターを間近で見たのは初めてです。
ヘリは宝剣山荘の近くで荷を積むと、あっという間に飛び立って行きました。
宝剣山荘を過ぎると、なだらかな傾斜の道で中岳に登ります。
すぐに中岳のピークに着いて、初めて木曽駒ヶ岳の全貌を見ることが出来ました。
ここから一旦下って、木曽駒ヶ岳への登り返しになるんですね。
鞍部の頂上山荘を通過して、緩やかに見えた山頂への道はザレていて意外と登り難く疲れます。
それでもスタートから1時間30分で、私たちの百名山17座目になる木曽駒ヶ岳(2,956m)に到着しました。
頂上は広くて沢山の人が休憩中で、南アルプスの稜線から頭を出した富士山や、北アルプスの穂高や槍ヶ岳も見えました。
ただすぐ近くにあるはずの御嶽山は厚い雲に覆われていて、その姿を見ることができません。
この時の時間が午前10時前。このちょうど2時間後に噴火したことを後で知るのですが、周囲が快晴の中で何故か御嶽山だけが雲で覆われていたことは偶然だったのでしょうか?
山頂で小休憩した後は、登って来た道を下りて頂上山荘のある鞍部から中岳を登らずに巻き道に向かいました。
西側に切れ落ちている巻き道はスリルたっぷりで、宝剣岳に登る前の心の準備がしっかりできた気がします。
やがて中岳からの道に合流して、宝剣山荘で休憩してから、いよいよ宝剣岳へ登ります。
鎖で張り巡らされた岩山に実際に取り付いてみると、特にロッククライミングの技術が必要な箇所はなく、お盆に登った槍ヶ岳同様に、慎重に足場やルートを確認していけば、意外にスムーズに宝剣岳(2,931m)の頂上に到達することができました。
宝剣岳山頂はとても狭くて、その中で大きく突き出した天狗岩がこの山のシンボルになっているようで、皆さんが順番に天狗岩をバックに記念撮影をします。
私たちも他の方にカメラをお願いして天狗岩の前に立つと、相方がスルスルと天狗岩の上に立っちゃいました。
下から見えた岩に立っていた人の姿はこういうことだったんですね(笑)
こうしている間に頂上直下では、山頂に登る準備待ちの渋滞が発生していたので、来た道を戻らずに極楽平方面に周回することにしました。
登ってきた道よりも、更に長い距離の岩場を歩くことになりますが、岩尾根を左右に巻いて行く道が多く、垂直な岩のピークを越える箇所もあるものの、鎖もありアスレチック気分で楽しく進めました。
遭難の碑のある三ノ沢分岐からは稜線の登山道に復帰して、快適な道を歩いて極楽平に着きました。
ここから千畳敷に戻れますが、標板には空木岳への縦走路を示していて、いつか歩いてみたいと思います。
極楽平を下り始めるとすぐに千畳敷の赤い屋根が見えてきます。
紅葉した千畳敷カールを再び堪能しながら15分ほどで千畳敷に到着しました。
時間は12時15分でしたが、ロープウェイの整理券を貰うとまた1時間待ちだったので、売店で買い物をしたりしながらゆっくりして、ロープウェイとバスを乗り継ぎ、14時過ぎに菅の台バスセンターの駐車場に戻って来ました。
お腹ぺこぺこで向かったのはソースかつ丼で有名な明治亭さんです。
信州産の大きなヒレカツが乗ったソースかつ丼は、甘辛いソースとの相性が抜群で千畳敷でお昼を我慢した甲斐がありました。
昼食後は近くにあった『こまくさの湯』で日帰り入浴。
露天風呂が凄くよかったですよ。
本当は高山植物の時期に来たかった木曽駒ヶ岳だったけど、去年はあまり山で見れなかった紅葉を、こんなに早い時期に楽しめて幸せでした。
長い距離を歩いた訳じゃないのに、千畳敷カールから木曽駒ヶ岳、宝剣岳と中身がぎっしり詰まったヒレカツのような1日に大満足でした!
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