西穂高岳/独標断念・丸山で撤退



- GPS
- 03:05
- 距離
- 4.5km
- 登り
- 365m
- 下り
- 364m
コースタイム
天候 | 2/23:雪のち曇り、2/24:曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪は1m程度。西穂山荘までのトレースは明瞭でした。西穂山荘〜丸山間はやや薄めながら明瞭でした。危険箇所はありませんでした。 |
その他周辺情報 | 「ひらゆの森」は露天風呂がたくさん(男湯7・女湯9)あって楽しいです。安曇の「みどのロッヂ」で美味しいお蕎麦を頂きました。冬季限定「投汁蕎麦」。素敵なタペストリーと無数の猫の置物が出迎えてくれます。 |
写真
日本で唯一、世界でも2つしかない2階建てのロープウェイで、2020年に新しいゴンドラになりました。
全長:2,598 m、高低差:845 m、定員:105人、所要時間:7分20秒
装備
個人装備 |
長袖インナー
ソフトシェル
アウター
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
アイゼン
ピッケル
スコップ
行動食
飲料
水筒(保温性)
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
シェラフ
|
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共同装備 |
調理用食材
調味料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
ポール
テント
テントマット
|
感想
2月23日(木) 雪のち曇り
君津18:00-20:25富士見台20:30-22:55八ヶ岳PA23:05-23:30諏訪湖SA23:50-1:55新穂高温泉(359km)
新穂高温泉8:55-9:00鍋平高原-しらかば平9:15-9:25西穂高口
西穂高口10:15(40)10:55 ? 11:05(40)11:45西穂山荘 (計1:20)
アクアラインと首都高が渋滞しており、殿町で降りて下道を走り、品川から新宿まで首都高を走り2.5時間掛かって桂さん宅に到着した。
中央道は渋滞無く順調。松本から新穂高温泉まで路面に雪は無く、路肩に雪がある程度だった。
新穂高温泉の観光案内所前の駐車場は冬季は登山者に無料で開放されている。車は10台くらいで空いている。エンジンを切り、シュラフに潜って就寝。外気温-3℃であまり寒く無い。
6:50起床。ロープウェイの始発は9:00なので車中泊にしては遅い目覚めなのだ。外気温0℃、曇り。車は20台ほどに増えていた。
朝食はセブンイレブンの「牛すき焼きうどん」。観光案内所前のベンチで冷凍うどんを温めて食べる。これは旨い!
食べているうちに雪が降り出し、道路も車もうっすら白くなった。ゆっくりと最終パッキング。雪は少ないし、最近降っていないので念のため積んできたスノーシューとワカンは置いていく。
計量するとザックの重さは22.5kg。テントを持ってもらった桂さんは17kg。雪山テント泊は何かと重い。
8:10にロープウェイ乗り場に向かうが、開門は8:30だった。並んでいる人はあまり多く無かったが、観光バスが着くと一気に増えた。
8:30開門。チケットは券売機で買う仕組みに変わっていたが、我々はWEB予約で時間指定のチケットを買っていたので、有人窓口でスマホ画面を見せてチケットを受取り、さらに荷物券往復600円を現金で買う。
観光客も増えて長蛇の列を尻目に優先乗車の予約列に並ぶ。予約している人は意外に少なく、我々が一番乗りで、最終的にも4〜5人だった。日時指定予約料300円込みで3,400円だが、当日券は3,300円なので、予約料は実質100円。なので日時指定が断然お得。しかも気分が良い。
第1ロープウェイは客が多いからなのか、5分早く発車した。このあと臨時でピストン運転をするようだ。
鍋平高原駅からしらかば平駅まで100m歩いて移動するが、しらかば平駅は2020年7月にゴンドラの更新と一緒にリニューアルされていてとても綺麗だ。
ここでも日時指定券で優先乗車が出来た。新しい2階建てゴンドラはなかなかスタイリッシュだ。日本唯一の2階建てゴンドラは世界でもスイスと新穂高の2つだけの貴重なものだ。まあ、乗車定員105人は北横岳ロープウェイの100人と大差ないので、輸送能力が大きい訳では無く、展望も2階建てだからと言って特別良い訳では無いので、珍しい以外のメリットは無い気もする。
ガスで展望のない中西穂高口に到着。今日は西穂山荘まで1.5時間歩くだけて急ぐ必要は無いので、展望台に出てみるが展望はゼロだ。昨日は素晴らしいピーカンだったので残念だ。
アイゼンを着けてストックを持ち10:15に出発。積雪は1m程度で例年より少ない感じだ。気温は-7℃で曇りながらほぼ無風なので温かく、アウターは直ぐに脱いでしまった。
西穂山荘まで1時間ちょっとなのだが、後半は結構な急登できつい。途中でボッカをする小屋のスタッフに抜かれたが、荷物は30kg弱とのこと。しかし小屋の支配人は40kg以上の荷を背負ってアイゼン無しで歩くそうだ。凄い!
1時間20分で西穂山荘に到着。直ぐにテント場に行って場所を決める。到着時に先客は1人でテント設営中だった。
比較的平坦な場所があり、ほとんど整地せずに設営出来た。テントで一休みしながらお汁粉を食べてから小屋のレストハウスで幕営の受付をする。幕営料は1人2,000円。かつては500〜1,000円が相場だったが、コロナ禍で急騰した感じだ。
それから昼食にラーメンを食べる。テント泊時は3食とも自炊するのがポリシーだが、今回は有名な「西穂ラーメン」が食べてみたかったので、あえて自炊にしなかった。
醤油と味噌があるが、冬なので味噌にした。お値段は1,000円。場所を考えれば妥当かも。テーブルはほぼ満席で、しかもほぼ全員がラーメンを食べている。
ラーメンの味は期待が大き過ぎたせいか、特に感動はなく普通だった。
西穂山荘のテント泊用外トイレは以前はあまり綺麗で無かった印象だが、今回はとても綺麗になっていた。
テントに戻るとテントは3張になっていて、もう1組が設営中だった。設営しているのは小屋に来る途中前後して登っていた若い女性の2人パーティーだった。我々が着いてから2時間経っているが、レストハウスでは見かけなかったので、彼女らはどこにいたのだろうか?
天気が良ければ今日独標まで行くつもりだったが、ガスで展望無しなので、今日は行かないことにした。となると時間を持て余す。ホットワインを作ったりしてゆるゆると過ごす。
外から大きなかけ声が聞こえるので、見てみると冬山教室が行われていた。「雪山登山講習in西穂山荘」が行われていたのだ。全部で27人いて3時間くらい熱心に訓練をしていた。
17時から夕食開始。ビールを飲みながら鍋を作る。いつもの鶏だしうま塩スープだが、いつ食べても旨い。〆のうどんに行く前に満腹になり、うどんは食べないことが多いが、今回はうどんまで完食した。
19時就寝。空には星が出ている。明日に期待しよう。外気温-15℃、テント内-5℃。シュラフは聖の3シーズン用で、ヒートテック上下、ソフトシェルとアウターを着てダウンジャケットとダウンパンツ、ダウンソックスで、さらにシュラフにSOLのヴィヴィを被せたので、暑い位だ。
2月24日(金) 曇り
西穂山荘6:25(20)6:45丸山6:55(15)7:10西穂山荘8:00(55)8:55西穂高口 (計1:30)
西穂高口9:15-9:22しらかば平-鍋平高原9:30-9:34新穂高温泉
新穂高温泉10:05-10:30ひらゆの森11:40-12:10みどのロッヂ13:05-13:55諏訪湖SA14:10-
16:50富士見台16:55-19:10君津(351km)
4時起床。テント内-9℃、外-15℃。ヴィヴィの内側がバリバリに凍っていた。汗が凍ったのだろうか?非常用の寝具であり、この使い方は良く無いようだ。やはり透湿性のゴアテックスのシュラフカバーでないとダメのようだ。
マットの空気が抜けて少し寒かったが、そこそこ良く眠れた。マットは風呂に沈めてパンク箇所を見つけてパッチ当てをしたのだが・・・・。
天気は曇りながら展望は良さそうだ。まずはコーヒーだが、お湯を沸かす時にうっかりバーナーの上に水をこぼしてしまった。一瞬で蒸発すると思いきや、1分以上バーナー上で踊っていた。
不思議に思い、写真と動画を撮った。後日Youtubeに投稿したが、そこそこのアクセスがあった。バーナーメーカーの新富士バーナーに問い合わせしたところ、「ライデンフロスト現象」というもので、140〜300℃の間では水滴の下の水蒸気が断熱をして蒸発を阻害する現象らしい。理屈が判っても見た目にはとても不思議だ。
朝食は冷凍豚汁の具で作る雑煮だが、いつもは醤油味スープで作るのだが、今回は鶏だしうま塩で作ってみたが、旨かった。
上空は厚めの雲に覆われているが、周囲の山々はクリアに見える。小屋の北側の斜面を登ると焼岳と乗鞍岳、笠ヶ岳などが素晴らしい。とりあえず丸山まで行ってみる。気温は-14℃。風はそれほど強くはない。
20分で丸山に到着。天気は回復しそうにないので、独標に行くのはやめて引き返す。後から来たソロの青年に写真を撮って貰ったが、彼は独標まで行くとのこと。
テントに戻って撤収し、8:00に出発。始発前の時間なのですれ違う人はいない。西穂高口の手前で観光用の遊歩道に行ってみると、以前は無かった展望デッキが出来ていた。昨年完成した「槍の回廊」で、確かに槍の穂先が見えるが、穂先がチラリと見えるだけだ。
この回廊は斜面から大きく張り出していて開放感と高度感があるのだが、雪があるとあまりそれを感じないので、無雪期に来てみたい。
8:55西穂高口に到着。9:15の始発に余裕で間に合った。下りの始発に乗ったのは我々も含めて5人だけ。すれ違った登りのゴンドラは満員だった。
駐車場に戻るとほぼ満車だったが、昨日から非常識な停め方をしているボルボのせいで8台分のスペースが無駄になっていた。
ひらゆの森で温泉に入った。7つの露天風呂のうち1つが冬季閉鎖だったが、他の6つには全部入った。昼食はいつものみどのロッヂへ。
大量の猫の置物は相変わらずだが、昨年6月の乗鞍岳のときに気づいた「ふんどし君」が2体増えていた。今年はうさぎ年なので、バニーちゃんの耳飾りを着けている。女将さんに聞くと今回は特注したそうだ。今回も女将さんお気に入りのふんどし君を話題にすると女将さんはとても喜んでいた。
冬季限定の「投汁蕎麦」はいつもながら美味しい。さらに本日最後のそばと言う事で盛りそば用の蕎麦を一口ずつ食べさせてくれ、デザートにリンゴも付けてくれた。
今回は天気がイマイチだったが、スノーキャンプが出来て満足な山行だった。
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