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Yamareco

記録ID: 529105
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根から 地図に無い道へ 行動時間15時間の修行旅

2014年10月11日(土) 〜 2014年10月12日(日)
 - 拍手
体力度
8
2〜3泊以上が適当
GPS
38:15
距離
27.1km
登り
3,149m
下り
3,152m
歩くペース
速い
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:54
休憩
0:46
合計
5:40
5:53
5:53
91
7:24
7:41
85
9:06
9:06
18
9:24
9:25
48
10:13
10:18
1
10:19
10:42
44
11:26
2日目
山行
11:46
休憩
3:08
合計
14:54
4:40
50
5:30
6:08
62
7:10
7:40
65
8:45
9:10
32
9:42
9:46
10
9:56
10:16
188
13:24
13:40
70
14:50
15:16
144
17:40
18:00
38
18:38
18:39
38
19:17
19:23
7
19:30
19:32
2
19:34
ゴール地点
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2014年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
尾白渓谷駐車場 発着
コース状況/
危険箇所等
1)八丁尾根 大岩山南斜面の登りは、垂直に近い斜面に張られたワイヤーロープ一本を頼りに腕力で登る標高差100m近い激登り。初心者や体力に自信の無い方、高所恐怖症の方(含む私)は近づかないほうが良いでしょう。

2)日向八丁尾根 駒岩〜日向山間 雁ヶ原付近に登山地図上記載のルートと実際のルートに大きな乖離がある箇所あり、要注意。GPS上のルートと食い違っても、しっかりした踏み跡のあるルートを辿ること。GPSに忠実に進むととんでもない道(ともいえない道)を歩かされることになります。ここに上げているGPSデータで、道を外れて北に向かってまた戻ってきている軌跡がありますが、その軌跡をそのまま進むのが正しいルートです。

3)八丁尾根 三ツ頭〜大岩山間は地図にも記載無いルートですが、親切過ぎるほど赤い目印がたくさん設置されており迷うことはありません。むしろ上記2)のように実線登山道の方が怪しい。
予約できる山小屋
七丈小屋
尾白渓谷駐車場 午前5:30。
超悪オヤジ氏(右)、datomi氏(中)と3人で黒戸尾根へGO!のはずが、超悪氏体調悪化のため無念の離脱。
2014年10月11日 05:39撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
10/11 5:39
尾白渓谷駐車場 午前5:30。
超悪オヤジ氏(右)、datomi氏(中)と3人で黒戸尾根へGO!のはずが、超悪氏体調悪化のため無念の離脱。
というわけで今回はdatomi氏とサシで甲斐駒攻略。
まずは旅の安全を祈る。
2014年10月11日 05:50撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
10/11 5:50
というわけで今回はdatomi氏とサシで甲斐駒攻略。
まずは旅の安全を祈る。
日本三大急登と言ってもこういう場所が無いわけではない。
2014年10月11日 07:39撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/11 7:39
日本三大急登と言ってもこういう場所が無いわけではない。
前夜大阪から長躯駆けつけ車中泊、睡眠時間2時間ちょっと。イマイチな体調をガッツで乗り切りサクサク歩くdatomi氏。
2014年10月11日 08:59撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/11 8:59
前夜大阪から長躯駆けつけ車中泊、睡眠時間2時間ちょっと。イマイチな体調をガッツで乗り切りサクサク歩くdatomi氏。
おなじみの刃渡りを越え、
2014年10月11日 09:06撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/11 9:06
おなじみの刃渡りを越え、
刀利天狗で小休止、
2014年10月11日 09:30撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/11 9:30
刀利天狗で小休止、
しばらく下って屏風岩。
さあ、お楽しみハシゴパラダイスの始まり始まり〜。
2014年10月11日 10:19撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/11 10:19
しばらく下って屏風岩。
さあ、お楽しみハシゴパラダイスの始まり始まり〜。
関西方面ではなかなかお目にかかれない長〜いハシゴを楽しむdatomi氏。
2014年10月11日 10:30撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/11 10:30
関西方面ではなかなかお目にかかれない長〜いハシゴを楽しむdatomi氏。
カメラを向けるとポースを取らずにはいられない関西人(正確には四国人)datomi氏。
2014年10月11日 10:57撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/11 10:57
カメラを向けるとポースを取らずにはいられない関西人(正確には四国人)datomi氏。
ハシゴは続くよどこまでも。
2014年10月11日 11:03撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/11 11:03
ハシゴは続くよどこまでも。
天気晴朗ナレドモ風強シ。
この壁はかなり緊張しました。
2014年10月11日 11:05撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/11 11:05
天気晴朗ナレドモ風強シ。
この壁はかなり緊張しました。
登り口に「台風が近づいているので宿泊・テントともに受付しません 日帰りで下山しなさい by 七丈小屋」的な張り紙があり、追い返されたらどうしよう?という心配は杞憂に終わり。小屋でさくっとテント張って早速カンパ〜イ。
2014年10月11日 12:14撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/11 12:14
登り口に「台風が近づいているので宿泊・テントともに受付しません 日帰りで下山しなさい by 七丈小屋」的な張り紙があり、追い返されたらどうしよう?という心配は杞憂に終わり。小屋でさくっとテント張って早速カンパ〜イ。
地蔵岳のオベリスクを眺めつつ、久々の再会によもやま話に花が咲く。初めて会ったのはもう10年も前。お互い年取った(良い意味で・・と思いたい)のを実感する。
2014年10月11日 15:29撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
10/11 15:29
地蔵岳のオベリスクを眺めつつ、久々の再会によもやま話に花が咲く。初めて会ったのはもう10年も前。お互い年取った(良い意味で・・と思いたい)のを実感する。
正午前から延々飲み続け、夕暮になり寒くなったのでようやくお開き。翌朝、街灯のように明るい月光が降り注ぐ中起床。
朝は最近定番のトムヤムクン風ビーフン。
2014年10月12日 03:01撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/12 3:01
正午前から延々飲み続け、夕暮になり寒くなったのでようやくお開き。翌朝、街灯のように明るい月光が降り注ぐ中起床。
朝は最近定番のトムヤムクン風ビーフン。
4時半過ぎに出発。途中の道には霜柱。
2014年10月12日 05:12撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/12 5:12
4時半過ぎに出発。途中の道には霜柱。
5時半過ぎ。八合目 御来迎場到着。
鳳凰山越の富士山。
2014年10月12日 05:41撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
10/12 5:41
5時半過ぎ。八合目 御来迎場到着。
鳳凰山越の富士山。
10月12日 明けましておめでとうございます。
2014年10月12日 05:42撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
10/12 5:42
10月12日 明けましておめでとうございます。
雲海に浮かぶ島のような奥秩父の山々。
2014年10月12日 05:41撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
10/12 5:41
雲海に浮かぶ島のような奥秩父の山々。
モルゲンロートに染まる甲斐駒と月。
2014年10月12日 05:48撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/12 5:48
モルゲンロートに染まる甲斐駒と月。
「横浜山の会」の方に撮っていただきました。
2014年10月12日 05:54撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/12 5:54
「横浜山の会」の方に撮っていただきました。
最高のご来光を堪能したら、山頂目指して出発!
2014年10月12日 06:09撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/12 6:09
最高のご来光を堪能したら、山頂目指して出発!
雲海に浮かぶ二本逆鉾(剣)、地蔵岳、富士。
2014年10月12日 06:30撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/12 6:30
雲海に浮かぶ二本逆鉾(剣)、地蔵岳、富士。
鳳凰山越しの富士。
富士は登るものじゃなくて見るものだね。
2014年10月12日 06:54撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/12 6:54
鳳凰山越しの富士。
富士は登るものじゃなくて見るものだね。
右端 間ノ岳、北岳。
左端 富士山。
日本の標高 1〜3位 そろい踏み。
2014年10月12日 06:54撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/12 6:54
右端 間ノ岳、北岳。
左端 富士山。
日本の標高 1〜3位 そろい踏み。
ようやく山頂が見えてきた。
2014年10月12日 06:55撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
10/12 6:55
ようやく山頂が見えてきた。
到着!
最高の天気と景色の中、高々と噴煙を上げ続ける御嶽山がせつない。
2014年10月12日 07:23撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/12 7:23
到着!
最高の天気と景色の中、高々と噴煙を上げ続ける御嶽山がせつない。
気分最高!
2014年10月12日 07:09撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/12 7:09
気分最高!
延々続く「憎っくき黒戸尾根(by datomi氏)」を望む。
2014年10月12日 07:25撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/12 7:25
延々続く「憎っくき黒戸尾根(by datomi氏)」を望む。
こちらはこれから向かう八丁尾根方面。
左手に見える鋸岳が大迫力!(そっちには行かないけど)
2014年10月12日 07:40撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/12 7:40
こちらはこれから向かう八丁尾根方面。
左手に見える鋸岳が大迫力!(そっちには行かないけど)
さ〜て、八丁尾根へいっちょう行ったるで〜。
*この時点ではまだ元気一杯
2014年10月12日 07:48撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/12 7:48
さ〜て、八丁尾根へいっちょう行ったるで〜。
*この時点ではまだ元気一杯
のっけからバリエーションルートな雰囲気満点な鋸岳への尾根道。
2014年10月12日 07:58撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
10/12 7:58
のっけからバリエーションルートな雰囲気満点な鋸岳への尾根道。
かなり緊張感溢れる長い鎖場の下り。
2014年10月12日 08:16撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/12 8:16
かなり緊張感溢れる長い鎖場の下り。
いいかげんガレ場の下りにうんざりしてきたころに現れる六合石室小屋。
ここでしばし休憩。
2014年10月12日 08:48撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/12 8:48
いいかげんガレ場の下りにうんざりしてきたころに現れる六合石室小屋。
ここでしばし休憩。
いつか行ってみたいな鋸岳。
2014年10月12日 09:37撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/12 9:37
いつか行ってみたいな鋸岳。
奥に見えるは甲斐駒ヶ岳。
はるばる来たぜ三ツ頭。
2014年10月12日 09:37撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/12 9:37
奥に見えるは甲斐駒ヶ岳。
はるばる来たぜ三ツ頭。
ここで鋸岳方面への道から別れ、いよいよ八丁尾根へin。
2014年10月12日 09:41撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/12 9:41
ここで鋸岳方面への道から別れ、いよいよ八丁尾根へin。
八丁尾根最初の登り、烏帽子岳への途中から鋸岳を望む。
わかりにくいけど、真ん中の鞍部越しに御嶽山を遠望。
2014年10月12日 09:52撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/12 9:52
八丁尾根最初の登り、烏帽子岳への途中から鋸岳を望む。
わかりにくいけど、真ん中の鞍部越しに御嶽山を遠望。
烏帽子岳登頂。
ロクに下調べせず「黒戸尾根より楽だろ〜。」くらいに思っていた八丁尾根は、のっけから想定外のハードさ。
2014年10月12日 10:02撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/12 10:02
烏帽子岳登頂。
ロクに下調べせず「黒戸尾根より楽だろ〜。」くらいに思っていた八丁尾根は、のっけから想定外のハードさ。
烏帽子岳からの激下りを終えるとしばらくはこんな平和な道に。
「なんだ、やっぱり黒戸尾根より楽やんけ〜。」と鼻歌混じりの我らの目の前に・・・。
2014年10月12日 11:58撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/12 11:58
烏帽子岳からの激下りを終えるとしばらくはこんな平和な道に。
「なんだ、やっぱり黒戸尾根より楽やんけ〜。」と鼻歌混じりの我らの目の前に・・・。
遠目には「断崖絶壁」にしか見えず、絶対巻き道があるに違いないと勝手に思い込んでいた大岩山。
麓に到達、目もくらむ絶壁の中腹にポツンと赤いハシゴ(赤で囲んだ部分)が見えたときは思わず目が点になりました。。
2014年10月12日 12:34撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/12 12:34
遠目には「断崖絶壁」にしか見えず、絶対巻き道があるに違いないと勝手に思い込んでいた大岩山。
麓に到達、目もくらむ絶壁の中腹にポツンと赤いハシゴ(赤で囲んだ部分)が見えたときは思わず目が点になりました。。
ほぼ垂直の絶壁に吊るされた一本のワイヤーロープだけを頼りに延々攀じ登ること約100m。
ようやく辿りついた大岩山山頂。疲労困憊。
2014年10月12日 13:29撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/12 13:29
ほぼ垂直の絶壁に吊るされた一本のワイヤーロープだけを頼りに延々攀じ登ること約100m。
ようやく辿りついた大岩山山頂。疲労困憊。
唯一にして最大の危険箇所をなんとか無事クリア。
どっと疲れた我々をしばしこんな奥秩父チックな道が癒してくれる。
2014年10月12日 14:34撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/12 14:34
唯一にして最大の危険箇所をなんとか無事クリア。
どっと疲れた我々をしばしこんな奥秩父チックな道が癒してくれる。
2年ぶりのテント泊装備。
足は靴ズレとマメだらけ、水も無くなり踏んだり蹴ったり状態真っ最中のdatomi氏。
2014年10月12日 14:53撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
10/12 14:53
2年ぶりのテント泊装備。
足は靴ズレとマメだらけ、水も無くなり踏んだり蹴ったり状態真っ最中のdatomi氏。
かくいう私も既に12時間近い行動時間でかなり疲労困憊気味。
時折見える絶景(富士、鳳凰山、黒戸尾根の競演)にしばし心和む。
2014年10月12日 15:14撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
10/12 15:14
かくいう私も既に12時間近い行動時間でかなり疲労困憊気味。
時折見える絶景(富士、鳳凰山、黒戸尾根の競演)にしばし心和む。
今回ずっと身近に見えていた威容ともついにお別れ。
さらば甲斐駒また来る日まで(尾崎紀世彦ふうに)。
2014年10月12日 15:15撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/12 15:15
今回ずっと身近に見えていた威容ともついにお別れ。
さらば甲斐駒また来る日まで(尾崎紀世彦ふうに)。
訳あって1時間ほど道無き道をさ迷ったり、
2014年10月12日 16:41撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/12 16:41
訳あって1時間ほど道無き道をさ迷ったり、
訳あって真っ暗闇の中、19:30 どうにかこうにか出発地点に帰還。
行動時間15時間。体の芯が痺れるような疲労感に全身を包み込まれる。
お疲れ様!無事に戻ってこれてよかった!
2014年10月12日 19:18撮影 by  u1030SW,S1030SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
10/12 19:18
訳あって真っ暗闇の中、19:30 どうにかこうにか出発地点に帰還。
行動時間15時間。体の芯が痺れるような疲労感に全身を包み込まれる。
お疲れ様!無事に戻ってこれてよかった!
撮影機器:

感想

今回は珍しく複数でのテント泊山行です。
2年半前から大阪で生活している友人のdatomi氏と、元気過ぎる60代・超悪オヤジ氏の3人で甲斐駒 黒戸尾根!
久々に気の置けない仲間とのテント泊ということで楽しみにしていたのですが、超悪オヤジ氏が急遽体調不良のためリタイヤ、datomi氏とサシでの登山となりました。
datomi氏は以前うちの近所に住んでいて、お互い近所の自転車屋に出入り、というか入り浸っていた10年近く昔からの友人で、子育てに忙しい中、たまたまこの連休が自由時間になった!ということではるばる大阪から駆けつけてくれました。

datomi氏の希望「2,000m以上」で「人が少ない山」という条件でいろいろ考えた末、いくつかのオプションの中からdatomi氏の希望もあり黒戸尾根に決定!
私にとっては3回目(テント泊では2回目)の黒戸尾根。キツイけど静かで雄大な山の雰囲気にどっぷり浸かりにレツラゴー!

前夜大阪から自走してきて2時間くらいしか仮眠しておらず、しかも寝る直前に油ギトギトラーメンを食べてすこぶる調子が上がらないというdatomi氏ですが、2年ぶりに重い荷物を担いだとは思えない軽やかな足取りでサクサクと標高を上げ、11時過ぎには小屋到着。
登り口に「台風のため本日は宿泊もテント泊も受付しません とっとと日帰りで下山してください by 小屋番」みたいな張り紙があり、もし本当にテント張れなかったらどうしよう? 甲斐駒越えて北沢峠にでも行って張るか? そしたら帰りはどうする? みたいな心配をしていたのですが、着いてみたらあっさり受付してくれてちょっと拍子抜け。なんだよ。
というわけでさっそくテント設営して宴の開始。
なにしろ古い友人なので四方山話に花が咲く。最初は我々含めて4人だけだったテント場がすっかり埋まる頃、とっぷりと日も傾き、我々のメートル(死語)もすっかりレッドゾーン。
それぞれのテントにもぐりこんでいつもどおり前後不覚で就寝。

明け方、隣のテントのヘビースモーカーオヤジが吐き出す煙で目が覚める。
全く爽やかではない目覚めだけど、街灯のように明るい月光が降り注ぐ夜空の景色に一発で目が覚める。
メシ食って準備して4時半過ぎ、ヘッドライト点けて出発!

5時半、八合目御来迎場着。ほどなく、びっしりと敷き詰められた雲海の中からご来光。
ありがたや ありがたや。

「横浜山の会」というフラッグを持ったご一行の記念撮影のお手伝いをしたりしつつ山頂に向けて出発。
ひとしきり岩登りチックなポイントをクリアし、7時過ぎに頂上到着。
早朝のせいか、比較的人の少ない山頂をゆっくり堪能し、いよいよ未知の道「八丁尾根」へ向けて出発。

八丁尾根は、甲斐駒山頂から北西へ、途中までは鋸岳へ向かう尾根を辿り、途中の三ツ頭で真北に分岐して烏帽子岳、大岩山、日向山と辿る。
三ツ頭から大岩山までは登山地図にも記載の無い完全バリエーションルートだけど、ヤマレコにもちらほらレコが乗っていて、黒戸尾根とあわせて日帰りで回る人も多いようなので「まあ大丈夫だろ。」的な楽観主義で入っては見たものの。。

そこは、大小のアップダウンが連続する、大荷物担いだ身には非常に堪えるルートでありました。
極めつけは大岩山の登り。
遠くから眺めると、どう考えても「登山道」など無さそうな断崖絶壁の山。
こりゃ間違いなく巻き道があるに違いないと勝手に思い込んでいたのですが、そのふもとから見上げる巨大な絶壁の中腹にポツンかかると小さなハシゴが見えたときは本当に目が点になりました。
うっそ〜、これ登るの?この高所恐怖症のボクちゃんにこれ登れと?
一瞬「もう帰らせてもらうわ!」と言いかけて、帰れないことに気がついてしまいました。
仕方無い。腹括って登るしかないか。
と、登りだしてみたらそのハシゴを越えても更にその先延々とワイヤー、鎖、ザイルを頼りに垂直に近い壁をよじ登ること約100m(標高差)。
ようやくなだらかな尾根に出たときはすっかり疲労困憊でした。
こんなに緊張したのは妙義山以来だわ。

そこから先は、それほど危険な場所は無かったものの、一部登山地図、GPSマップと実際のルートが大きく乖離している箇所があり往生したり、そんなこんなですっかり日が暮れてヘッドランプの灯りで真っ暗な急坂を下ったり、棒のようになった足を気合だけで動かしたりしつつ19時半にようやく駐車場到着。
暗闇の中、尾白渓谷売店の建物が見えたときは冗談抜きで「助かった!」と思いました。

本日の行動時間 15時間。
私の登山経験最長記録を更新。
おめでとうございます。ありがとうございます。

それにしても、靴ズレ、マメ、寝不足、2年ぶりのデカザックという困難にめげず最後までがんばり通したdatomi氏の精神力には脱帽。
おかげでこっちもがんばれました。感謝!

普段は一人山行最高!な私ですが、気の置けない友人との山行はやっぱり最高に楽しい!と再確認したのでした。

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コメント

お疲れ様でした!
namifujiさんの記事を読ませてもらったら、あの苦しかった八丁尾根が早くも良い思い出に変換されてました!!!
恐るべしf(^_^;
またご一緒出来ることを楽しみにしています♪
2014/10/13 19:43
Re:お疲れ様でした!
datomiさん
いやー本当にお疲れ様でした、というか疲れた!
「黒戸尾根よりゃ楽だろう」的な軽い気持ちで入ったのは大きな間違いでした。
でも、もし私一人だったら途中でベソかいてるような状況でも、誰かと一緒というだけで心強いものですね!
また、行きましょう。
ここ以外のところへ(笑)。
2014/10/15 8:27
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この記録に関連する登山ルート

積雪期ピークハント/縦走 甲斐駒・北岳 [2日]
甲斐駒ヶ岳〜黒戸尾根
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5

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