黒部峡谷 下ノ廊下を歩く(黒部ダム~欅平)


- GPS
- 32:05
- 距離
- 32.3km
- 登り
- 5,335m
- 下り
- 6,012m
コースタイム
- 山行
- 7:09
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 7:43
- 山行
- 5:10
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 5:15
前日(10/10):移動日(神戸~ロッジくろよん)
1日目(10/11):ロッジくろよん~阿曽原温泉
2日目(10/12):阿曽原温泉~祖母谷温泉
3日目(10/13):移動日(祖母谷温泉~神戸)
天候 | 10,11,12:晴 13:雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
地鉄富山 富山10:56,立山12:00(1200円) アルペンルート 立山駅12:20,黒部湖15:25(6750円) 復路 黒部峡谷鉄道 欅平9:16,宇奈月10:38(1710円) 地鉄富山 宇奈月温泉11:40,富山12:49(1920円) ※台風19号の影響で予定していたサンダーバード26号は運休(;_;) 名古屋行き特急と新幹線を繋いで、家までなんとか辿り着く JRしらさぎ10号 富山13:06,米原15:44(乗6260円+特2900円) 新幹線 米原16:24,新神戸17:18(特2480円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
下ノ廊下,水平歩道:気の抜けない道が続きます。左手でワイヤーを、掴みながら進みます。安全のため、ザックの左側(山側)には外付無しの方が良いです。どうしても足元に注意が行きがちなのでヘルメットはあった方がベターです。 |
その他周辺情報 | 阿曽原温泉小屋:テン場+温泉代 1200円 祖母谷温泉小屋:テン場+温泉代 1200円 |
写真
感想
「テントを背中に山の旅へ(高橋庄太郎著)」を読んで、魅力的な下ノ廊下の
存在を初めて知り、いつか行ってみたいと考えていました。
下ノ廊下は通りぬけ可能な期間(例年:9月中旬〜10月末)が限られており、
10月の連休を利用して歩いてきました。
今回の連休はハイシーズンでテン場は激混み。今後、ますます紅葉の
見頃を迎えるので、今後行かれる方は阿曽原温泉小屋への早めの
到着をお勧めします。
以下、道中記録です。
◆前日 移動日(神戸~ロッジくろよん)
会社でもらった勤続20周年記念の旅行券を利用して下ノ廊下へ行きました。
立山からアルペンルート経由で室堂へ向う。途中バスの中から左手に
奥大日岳の稜線が見えた。いつか歩いてみたいと思えるカッコイイ稜線でした。
初めての室堂で、立山三山・剣岳にご対面。ミクリガ池越しに見る山々は
とっても綺麗でした。美しい奥大日岳の稜線をしばらく眺めていたが、
あまりゆっくりもしていられない。駆け足でミクリガ池を周回して室堂BSへ戻る。
途中、ライチョウさんにも会えた。さらに大観峰を経由して黒部ダムへ。
念のため、明日の下ノ廊下への入口を、駅員さんに案内してもらった。
これで明日の準備はバッチリ。黒部ダムの豪快な観光放水を眺めてから
ロッジくろよんのテン場に向う。
テント設営後、黒部湖畔を散策した。空には美しい夕焼けが見えた。
明日も天気が良さそうだ。
◆1日目 ロッジくろよん~阿曽原温泉
朝早く起きて、まだ暗い中ヘッデン装着で歩き始める。
連休なので混むと予想して4:15発で阿曽原温泉小屋を目指す。
(阿曽原温泉小屋のテン場は予想をはるかに越える激混み状態。
早く出て正解でした)
内蔵之平で、ようやく夜が明けた。阿曽原温泉までは
全体としてはゆるく下っていくのでラクチンな山歩きかと思いきや、
小さなアップダウンを繰り返し、かつ、緊張を強いられる
落ちたらアウト!の一本道を進むので、予想に反して疲れる道です。
十字峡で少し広い場所に出て、コーヒーを入れてパンを食べました。
阿曽原温泉小屋から来られた多くの人の休憩場所となっていました。
十字峡はとっても眺めの良い場所でした。
更に進んでS字峡を抜け、一旦急坂を下って、ゆらりゆらりと揺れる
吊り橋を通り抜けると仙人谷ダムに到着。ここでトロッコを初めて見る。
高熱隧道だ。道はトロッコ軌道を横切る。隧道は今でも蒸気を吐き続けて
おり、立っていると熱気がムンムンと迫ってくる。メガネはすぐに
曇って前が見えなくなる。トロッコ列車での移動も決して楽ではなさそう。
更に進んで阿曽原温泉小屋へ。早く出た甲斐あってテン場は3張目だった。
先着順なので、この時点では選び放題。お風呂に入って汗を流す。
1回目のお風呂(13:30〜14:30)は人も少なくてのびのびでき、気持ちよかった。
2回目のお風呂(15:30〜16:30)は人があふれ、芋の子を洗う状態。
この時点でテン場も激込み。通路はなくなり、夜トイレに向かう人が
何度も足をひっかけ、ペグを2本もダメにしてしまった。
(こんな日は張り綱を張ってはいけないことを学習)
◆2日目 阿曽原温泉~祖母谷温泉
この日は祖母谷温泉までなので、日が昇ってから出発。
皆さん朝早く立たれており、私が出発する頃にはテントもまばらであった。
まずは、急坂を登り、登山道に戻る。
オリオ谷の滝で小休止。流れる水を両手ですくって喉を潤す。
まじりけの無い水は、とっても美味しい。
更に進むと長い志合谷トンネル。ヘッデンを付けて、通り抜ける。
水滴が光を反射し、キラキラとひかる壁が美しい。
最後は、急坂を下り無事、欅平に到着。
ここで大休止をとった後、祖母谷温泉小屋へ向かった。
この道のりは、疲れていたこともあってとっても長く感じた。
長いトンネルを抜けると対岸に小屋が見え、ホッとする。
テントを張って、露天風呂を浴びる。男湯は外から丸見えで
開放感ばつぐんです。ゆっくりお風呂を満喫した後、
河原の地獄へ、いたるところから湯気が昇る。
ためしに入ってみようとするも、源泉は熱くて入れたものではない。
近くを歩いて、適当な温度の湯だまりを見つけ、足湯を楽しんだ。
夜も露天風呂へ。この日は温泉三昧だった。
最後に宿にビールを買い出しに行くと、なんだか宿が騒々しい。
聞けば、唐松岳を下山中に2人組のパーティの1人が足を痛め、
もう1人が山を下りて救援要請し、小屋から救助に向かったとのこと。
負傷者(約50kg)の方を背負って下りている、とのこと。
宿のおばあちゃんが心配そうに山を眺める。
目を凝らして見ていると山肌をちいさな光が動くのが見えた。
もう近くまで来ているようだ。
光は少し移動すると止まる。休み休み下りているのが分かった。
最後は自動車でピックアップされて20:30頃、無事宿に戻られた。
無事の帰還を、拍手で迎えた。勲章ものだと思った。
救援に向かわれた方は、若いころレスリングの選手だったとのこと。
本当にお疲れ様でした。
今回に類似の事象は山に入るものなら誰にでも起こり得る。
私のような単独行の身に同じことが起こったら、ビバークして
救援をただ待つのみ。不測の事態に備え、予備の食料と水は
いつでも確保しておくべきだ。足を痛めて歩けなくなり
自力下山ができなくなる山の危険性を再認識させられた出来事であった。
◆3日目 移動日(祖母谷温泉~神戸)
最終日、朝早く雨が降っていた。雨があがったのを見計らってまず
テントを撤収。小屋前の屋根下のテーブルで朝ごはんを頂く。
私のアルコールバーナが珍しいらしく、ファイヤースタータで
火を点けると「理科の先生ですか?」と尋ねられた。
朝ごはんの後、最後に露天風呂を浴び、小屋を後にした。
祖母谷温泉はお風呂好きには是非おすすめしたい。
欅平でトロッコ列車を待つ間、超大型台風が勢力を保ちながら
接近しているニュースをTVで見た。調べるとJRが軒並み運休。
予約していたサンダーバードも運休とのこと。雲行きがあやしい。
とりあえず、JR富山駅までもどり、なんとか名古屋行最終の特急に
飛び乗る。車内で米原からは在来線の接続が既に無いことを知る。
急いで駅前ホテルをiphoneで探すも、見つからない。
どうしよう。まさかテント泊?不安がよぎる。
米原駅に到着し、新幹線はまだ動いていることを知る。助かった。
新神戸まで移動し、家族に車でピックアップしてもらった。
なんとか、ギリギリセーフで家までたどりついた。
今日も良い山でした。
(1日の消費量 水0.8L(行動中のみ、食事除く)、燃料60ml(夜30ml+朝30ml)
荷重13kg、アルファ米 8食/8食、行動食 500ml✕1本)
北アに遠征されてからのエリア選択が僕の中の三大憧れルート(表、裏銀座、雲ノ平、下の廊下)ばっかなんですけど!笑
いやいやほんと羨ましい&お疲れ様でした!
実は年初の予定では今週or来週辺りで下の廊下歩く予定だったんですが夏の計画が流れてしまったので廊下も来シーズン以降に延期しました(変な僕のこだわりで裏銀、雲ノ平のあとで廊下を歩きたいというのがありまして)。
余談ですがルート上対向者の数は多かったですか?なんとなくこのルートって黒部ダムから祖母谷温泉に向かうのが一般的?だと思うんですが、実は今日から友人が逆ルートで入山してるんですよね。ちょっと心配で(^-^;
ともあれ無事に踏破おめでとうございます!
来年こそは僕も歩いてみたいです!(切実な願いw)
今年、最後となる北ア遠征は下ノ廊下を選びました。
ずっと楽しみにしていた山歩きです。
関西から北アは遠く、そして、夏山シーズンは短い。
限られた山行きのため、自分に歩けそうな所で一番登りたい山を選んで歩いてきました。
今年歩いた常念山脈・雲ノ平・下ノ廊下は、どこも魅力溢れる場所でした。
山は実際に自分の足で歩いてみないと良くわからない。
そして行く度に新たな発見があり、歩きたい稜線がますます増えていきますね。
下ノ廊下のコースは、黒部ダム⇒欅平のコースでよく紹介されていますが、
欅平⇒黒部ダムで抜ける人も多かったですよ。
十字峡(少し広場があって休憩できる貴重な場所)では、朝、阿曽原から
出発された多くの方が休憩されていましたし、その付近からすれ違う人も
多くなりました。
前泊のテン場も[ロッジくろよん]か[祖母谷温泉小屋]があるので
どちらからでも問題無く計画できると思います。
kickeyさんこんばんは!
私も「テントを背中に山の旅へ」持ってます〜
下ノ廊下は行ってみたい憧れの山です
すごく羨ましいです〜
kickeyさんは本当に健脚ですねー!
雷鳥との出会いからスノーブリッジの恐ろしさに温泉三昧にケガ人の方など…
内容の濃い素晴らしい4日間でしたね
台風も…ギリギリおかえなさいませ
素敵な写真で楽しませていただきました、ありがとうございました
※張り綱の件も勉強になりました
北アのガイドブックなども購入しましたが、
「テントを背中に山の旅へ」が一番面白く、何度も読みました。
このスタイルで山で遊ぼうと、私がテン泊縦走にハマる
きっかけを作ってくれた本です。
若き石原裕次郎主演の「黒部の太陽」や「高熱隧道(吉村 昭著)」も
黒部開発の歴史を知る上で面白いと思います。
秋口に休みをゲットして、teteさんも下ノ廊下を歩いてみてくださいな。
スリル満点の山道と、黒部の絶景に満足されること請け合いです。
kickeyさん
ご計画は聞いていましたので早く記録が載らないかと心待ちにしていました。スリリングな行程の中でたくさん写真も撮られて、見ている側も雰囲気を感じ取ることができました。
まるで中国にある蜀の桟道のようなところですね(写真だけで行ったこともないけど..)
それに2日間も露天風呂の温泉に浸かれるなんて、山の中では極楽ですね。あれで初日にみくりヶ池温泉にでも入っていたら3連ちゃんだったのに..私も今年の夏に2200mの高所にある白馬鑓温泉で日の出を待ちながら入った気分は忘れられません。
下の廊下の話はまたお会いした時にでも聞かせてください
阿曽原温泉は黒部の絶景を眺めながらの露天風呂でした。
祖母谷温泉はテン場の真横にあって24時間入り放題。
でっかい湯船でゆったりできて最高でした。
ポカポカになった後は、平らな岩の上でそよ風に吹かれながら
お昼寝しました。山の露天風呂は本当に気持ちが良いですね。
また機会があれば行ってみたいです。
白馬はまだ登ったことがありませんが、白馬鑓温泉も是非入ってみたいです。
山の夜明け前のあの雰囲気は大好きです。露天風呂につかりながら
日の出を待つのもオツなものですね。
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