🗻富士山(須走五合目スタート)
- GPS
- 10:51
- 距離
- 14.5km
- 登り
- 1,901m
- 下り
- 1,900m
コースタイム
- 山行
- 8:53
- 休憩
- 2:10
- 合計
- 11:03
天候 | 快晴/気温チェックし忘れ、頂上でも風がなければ暖かく感じるほど/風ほぼ無風、吹いても4〜5mか?/ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
アイゼン・ピッケル初使用の初心者インプレッションで恐縮ですが、、、。 ・登り 樹林帯後半でいくらか残雪ありチェーンスパイク推奨。7号目あたりから本格的に雪エリアのためここから12本爪アイゼンとピッケル使用。この時点で陽が高くなっていたので、時間と共に雪質変化してそう。 グズグズでアイゼン刺しても滑る所や、ピッケルもアイゼンも刺さりづらい硬めの所がランダムに出てくる感じ。山荘付近の石段などはツルツルのアイスがあるので要注意。 ・下り ハイパー尻セードタイムでワープ可能。六号目あたりで一旦雪が途切れるが、砂走り方面へ行くと再び雪が出てくる。雪が消えたらハイパー砂走りタイムでワープ可能。 ※雪山での尻セード事故が多いようです。斜度や雪質に注意しつつ、雪の下に岩やアイスがあった場合制動が効かない場合もあるためスピード出しすぎないよう留意してください。下方に登山者がいた場合巻き込む可能性もありますので、人がいない場所を選んでください。 |
その他周辺情報 | 須走五号目の菊屋さんできのこそば(1200円)をいただきました。下山直後の空きっ腹に染みました。 |
写真
感想
ついに行ってきました富士山!
開山直前に行く予定だったのですが、なにしろこれ以上無い好天が予想されていたので、これは行くしか無いでしょう!
アイゼン・ピッケル・ヘルメットの雪山基本セットは揃えていたものの、使用経験無し。富士山で雪山デビュー、好天とはいえ3776という未体験ゾーンでレイヤリングがわからない、水・食料も適量がわからない、など不安要素多々あり。下手したら死ぬかもという恐怖に心拍数は高鳴ります。
未知ゆえに装備重量は増しに増して推定15kg(※訂正。重すぎてそのくらいあるでしょ!と思ったけどそんなわけない。テント装備じゃあるまいしせいぜい10kgだと思います)。初めてのアイゼン歩行の緊張、きつい傾斜、重い装備でなかなか足は進まず。幸いアイゼン引っ掛けはほぼ無し、ピッケルでバランス保持しながら割と危なげなく歩けたのは良かったと思います。しかし時間がかかり、上りで要した時間はなんと7時間!高度順応のために敢えて遅く歩いた、とかじゃないんです。必死でした。重い板担いで9時出発で山頂13時着のバックカントリーさんには本当に脱帽しました。すごい。
危惧していた高山病の症状はほぼありませんでした。直前の男体山・太郎山登頂に多少高度順応の効果があったのか、鈍足が幸いしたのかはわかません。しかし気になったのは、どなたかがブログに書いていた、「自分の肌が黄色く見える症状」が自分にも出たことです。その方は富士山登山中に高山病の症状とともに手が黄色く見え、やばいかもと思って下山したとのことでした。自分の場合は高山病の主症状である吐き気も頭痛も眠気も無く、自分の手の肌が黄色く見える症状だけが気になったのでした。酸素が薄いせいなのでしょうか。下山中には治まったので、大事無いとは思います。
雪山の山行記録でたびたび拝見する「尻セード」。興味はありましたが、富士山の斜度でそんなんやったら死ぬでしょ…。と思っていました。しかしですね、恐る恐るやってみたら全然イケるんですよこれが。レインパンツ履かないでやってケツびしょ濡れになりましたが。7時間かけて登ったのが嘘みたいな速さで下れました。尻セードからの砂走りでさらに高速下山、なんと2時間で下山完了です。なんだこのチートは。
※尻セードについてコース状況の欄にも追記しましたが、危険を伴う行為ですので、安全に留意の上ご判断ください。軽々に「全然イケるんですよ」と書くべきではありませんね。不勉強でした。
雪山デビューに残雪期富士山というのはさすがに暴挙かと思ったのですが、アイゼン歩行訓練メインで行けるところまで、登れるか?よりも下れるか?で判断し無理そうなら撤退と決めて出発しました。斜度のきつさと多少の雪質変化に注意は必要ですが、アイゼン引っ掛け等自爆ミスに注意しつつ確実に一歩一歩踏んでいったら登頂できました。しかしながら、全ては好天だったことが登頂できた理由と思います。聞きかじっただけの情報ですが、風が強ければ雪面はカチカチに凍ってアイゼンが刺さらなくなるそうですし、天気次第で悪魔の表情を見せるようです。
富士山登頂を目標に山行を重ねてきましたが、そのおかげで登れたとは思えない、むしろ登らせてもらったような気さえする山行でした。何度も富士山に登られている方々は、経験・体力ももちろんですが気象を読むことと判断力を磨いておられるんだろうなと思いました。一朝一夕には身につかないものですが、身につけられるよう努力を重ねていきたいです。
まだ富士山山頂と外周の赤線が繋がっていないので、また雪が溶けたら挑戦しに行きます。
【自分用メモ】
・レイヤリング上ドライT+ジオラインMW+薄手フリース(途中で暑くなりソフトシェルに換装)、下ジオラインMW+NFアルパインライト。ミッドシェル、レインシェル、ダウンは未使用。尻セード用にレインパンツは役立った。
・ピッケルかポールか迷ってピッケル持参、尻セードの制動にピッケルが役立ったので正解だった。片手ピッケル、片手ポールの二刀流の方もいた。
・記念すべき富士山初登頂を祝って山頂ラーメンやろうと思ってバーナー持って行ったのに、肝心のフリント式ライターを忘れて着火できず。学習すべし。
・アクエリアス1L+水1.5Lほぼ消費。アミノ酸ゼリー6個持参、2個消費。行動食兼非常食カロリーメイト4個+プロテインバー1個持参、消費せず。
・LOWAバルドGTに12本アイゼン使用は不安があったが、問題なく使用できた。フロントポインティングを使う場面があまりなかったためと思われる。過信は禁物。
【山梨百名山】
14. 富士山
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