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Yamareco

記録ID: 5465133
全員に公開
アルパインクライミング
剱・立山

剱岳剱尾根主稜

2023年05月01日(月) 〜 2023年05月04日(木)
 - 拍手
xx101 その他2人
体力度
8
2〜3泊以上が適当
GPS
70:52
距離
21.5km
登り
3,304m
下り
3,316m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
2:30
休憩
0:16
合計
2:46
11:19
16
スタート地点
11:35
11:36
19
11:55
12:10
6
12:16
12:16
86
13:42
13:42
23
2日目
山行
7:45
休憩
2:06
合計
9:51
6:24
6:24
25
6:49
6:49
63
7:52
7:54
16
8:10
8:16
23
8:39
8:39
3
8:42
8:52
23
9:15
9:16
5
9:21
9:38
21
9:59
10:13
7
10:20
10:21
28
10:49
10:50
12
11:02
11:08
5
11:13
11:14
91
12:45
13:52
89
15:21
コルC
3日目
山行
14:02
休憩
1:06
合計
15:08
4:48
626
宿泊地
15:14
16:14
8
16:22
16:28
110
18:18
18:18
87
19:45
19:45
11
4日目
山行
2:19
休憩
0:26
合計
2:45
8:11
8:24
40
9:04
9:05
13
9:18
9:26
12
9:38
9:39
17
9:56
9:58
2
10:00
10:01
8
天候 初日晴れのち雪、2-4日晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
立山駅前の無料駐車場に停めてアルペンルートで室堂へ
予約できる山小屋
2023年05月01日 11:15撮影 by  DSC-RX0, SONY
5/1 11:15
人馴れしすぎて逃げない雷鳥。
2023年05月01日 11:33撮影 by  SH-M24, SHARP
1
5/1 11:33
人馴れしすぎて逃げない雷鳥。
剱岳に祈りを捧げて…るわけではない
2023年05月02日 06:00撮影 by  DSC-RX0, SONY
3
5/2 6:00
剱岳に祈りを捧げて…るわけではない
噂のカニのタテバイ。んー難しい
2023年05月02日 08:31撮影 by  DSC-RX0, SONY
2
5/2 8:31
噂のカニのタテバイ。んー難しい
2023年05月02日 09:43撮影 by  DSC-RX0, SONY
5/2 9:43
2023年05月02日 10:25撮影 by  DSC-RX0, SONY
5/2 10:25
長次郎のコルへの下り
2023年05月02日 10:50撮影 by  DSC-RX0, SONY
5/2 10:50
長次郎のコルへの下り
2023年05月02日 11:37撮影 by  DSC-RX0, SONY
5/2 11:37
氷柱から滴る水を汲む
2023年05月05日 12:31撮影 by  DSC-RX0, SONY
5/5 12:31
氷柱から滴る水を汲む
R10からコルEを見上げる
2023年05月02日 12:19撮影 by  DSC-RX0, SONY
5/2 12:19
R10からコルEを見上げる
最初の岩場。
2023年05月05日 12:30撮影 by  DSC-RX0, SONY
5/5 12:30
最初の岩場。
門が見えてきた
2023年05月02日 15:15撮影 by  DSC-RX0, SONY
1
5/2 15:15
門が見えてきた
池ノ谷
2023年05月02日 16:13撮影 by  SH-M24, SHARP
1
5/2 16:13
池ノ谷
門を見上げる
2023年05月02日 16:40撮影 by  SH-M24, SHARP
5/2 16:40
門を見上げる
お月さん出てきた!
2023年05月02日 18:32撮影 by  SH-M24, SHARP
5/2 18:32
お月さん出てきた!
富山湾に沈む夕陽を肴に飲む。
2023年05月02日 18:32撮影 by  SH-M24, SHARP
3
5/2 18:32
富山湾に沈む夕陽を肴に飲む。
さー登るで
2023年05月03日 05:06撮影 by  DSC-RX0, SONY
5/3 5:06
さー登るで
2023年05月03日 05:23撮影 by  SH-M24, SHARP
5/3 5:23
左上するクラック沿いを登る
2023年05月03日 07:56撮影 by  DSC-RX0, SONY
5/3 7:56
左上するクラック沿いを登る
2023年05月03日 08:06撮影 by  DSC-RX0, SONY
5/3 8:06
門のピッチの終了点
2023年05月05日 12:29撮影 by  DSC-RX0, SONY
1
5/5 12:29
門のピッチの終了点
2023年05月03日 10:44撮影 by  DSC-RX0, SONY
5/3 10:44
コルBからドーム方面。複数の懸垂支点あり
2023年05月03日 11:31撮影 by  DSC-RX0, SONY
5/3 11:31
コルBからドーム方面。複数の懸垂支点あり
2023年05月03日 13:57撮影 by  DSC-RX0, SONY
5/3 13:57
2023年05月03日 15:58撮影 by  DSC-RX0, SONY
1
5/3 15:58
長次郎のコルから長次郎の頭を見上げる
2023年05月03日 16:20撮影 by  DSC-RX0, SONY
5/3 16:20
長次郎のコルから長次郎の頭を見上げる
ながーい剱沢の登り
2023年05月03日 18:47撮影 by  SH-M24, SHARP
1
5/3 18:47
ながーい剱沢の登り
美しい月明かりの剱沢
2023年05月03日 19:45撮影 by  SH-M24, SHARP
2
5/3 19:45
美しい月明かりの剱沢
2023年05月04日 07:43撮影 by  DSC-RX0, SONY
5/4 7:43
2023年05月04日 08:31撮影 by  DSC-RX0, SONY
5/4 8:31
室堂ターミナルのそば
2023年05月04日 10:21撮影 by  SH-M24, SHARP
1
5/4 10:21
室堂ターミナルのそば
お約束…のをバスの窓から
2023年05月04日 10:43撮影 by  SH-M24, SHARP
5/4 10:43
お約束…のをバスの窓から

感想

5/1
馬場島から池ノ谷を目指すが白萩川が増水で渡渉できず!
敗退して急遽、室堂スタートでの剱尾根を目指す。
11時過ぎに室堂を出て雷鳥沢で水を汲んで剣御前へ。天気は午後から荒れる予報で赤旗を頼りになんとか剱沢のテンバまで来たが視界がないのでトイレ近くに設営。
設営中にテント飛ばされるアクシデントなどありつつもなんとか入山祝い。
夕方から雷鳴響き、霰降るコンディションでしたが明日への準備をして就寝。全然寒くなかったなぁ

5/2
3時に起きて準備するも天候の回復遅れ、テントで天気待ち。
5時過ぎに明るくなって視界が開けてきたので慌てて準備して出発。
認識違いでちょっと回り道しつつも別山尾根に乗って一服剱、前剱と進む。後ろからは誰も来ない。
平蔵谷は下から登ってくる人が見える。このシーズンは登りも下りもカニのヨコバイを通るのがスタンダードらしいがタテバイも鎖が出てたのでそっちを登る。うーん、初めて登ったけど一般道にしては厳しいな。鎖なしだとロープなしで登る気にはならんな。
ほどなく早月尾根に合流して剱山頂へ。風が強いのでそそくさと下る。長次郎谷のコルへの下りで長次郎谷左俣を詰めてきた人2人とすれ違う。
池ノ谷乗越を初めて積雪期に下るが傾斜がきつくて緊張する、ミスったら終了の傾斜。途中から雪が緩んできて三の窓を横目にさくさく下っていく。氷のないR4、R9を横目に下っていくとR10手前に水音のする氷瀑があり、そこでコッフェルを出して水を汲む。そんなに時間かからずに水が汲めた!
R10を暑さに喘ぎながら登ってコルEで休憩。思ってたより狭い…。
こっからは藪漕ぎ?と思ってたら藪の濃い登山道くらいのやつを登って進む。
非常によさげなテンバを横目にⅢ級+25mくらいの岩場をNさんに登ってもらってコルCへ。
目の前にⅢ級くらいの岩場を目前にツエルトを張る。
ちなみに今回は軽量化で3人テントは剱沢にデポ、ツエルト(クロスオーバードーム)でシェラフカバーだけで寝てみる。
目前に"門"が雄大に聳え立ち、左に小窓尾根、右に早月尾根、そして眼下に白萩川から水の張られた田んぼが光る富山の平野の向こうに富山湾を臨む。
そんな景色に向かって夕陽が沈むのを眺めながら酒を飲む至上の時間を過ごせた。
夜は満月近くの月が薄いツエルトの壁の向こうにずっと見えてて明るかった。
しかし…寒かった。

5/3
寒くて長い夜を過ごしていざ出発。
すぐの岩場は出だしがやや悪いが時間短縮のためノーロープで越える。
ほどなく"門"のすぐ下の前衛だが剱尾根最難ピッチの岩にぶち当たる。
ここは取り付きから5m直上してから右へトラバース、リッジに出てから右のフェースを登ってリッジに戻るというピッチ。
人口登攀が一番得意な私がリード。(とはいえ本チャンは10年以上ぶり…)
しかしトラバースしてほどなくピンがどう見ても足らず、しょうがないので一手フリーで抜けてリッジへ。
リッジ右のフェースもそんなに良くなかったがなんとかリッジに戻って重いロープを引き上げて後続を上げる。
さて、メインの"門"だ。(ここの取り付きもそんなに広くないので泊まりはコルCの方がよい)
ここはフリーが強いMくんに任せる。しかしザックは置いて空荷で。
スタート5mのクラックというかチムニーが核心でそこをA1で越えるとあとはクラック沿いに左上(バランス悪くて簡単ではない)していくと抜けられる。
これで終了?と思ったらアイゼンだと微妙に嫌な寝た岩場が出てきて、念のためNさんにロープ出してもらいルンゼでピッチを切る。10mくらいの一手もの。
少し歩くとドームの上に出た。まだ11時だ!前日に設定した上半部へのリミット12時より前に着いたので稜線までトライすることに。
そこから簡単な雪稜で左から巻き下っていくとコルBだ。
ロープを出してNさんリードでⅢ級という話の壁を登るがもっと難しい気がする。上部は岩が脆い。
そのあと雪稜トラバースから岩場へ上がるところも気温が高くて雪がグズグズだったのでここも念のためロープを出す。
これでやばいところは終了。あとはひたすら詰めていくと剱尾根の頭に出た。
頭のすぐ横は広い雪田になってて泊まれそう。
ここから長次郎の頭まではすぐで、頭から長次郎のコルへ戻ると昨日のトレースに合流した。この時点で16時過ぎ、稜線が面倒なのはわかっていたので長次郎谷を下っていく。登ってくる人がたくさんいるなぁ。出合から長い長ーい剱沢を登り返してベースキャンプへ戻った。最後は月明かりでの歩きとなった。久々の15時間行動。

5/4
この日は帰るだけなので明るくなってから起きだす。
締まった剱沢を登り返し(ストックがあると楽だー)人がいっぱいの劒御前で剱への見納めをして(後でバスから見えたけど笑)テントだらけの雷鳥沢へ。
雪の上をスーツケース引っ張ってる人とか雪がないのにアイゼンかりかり言わせながら歩道を歩いてると帰ってきたなーという気にさせられる。
室堂でそばを食って下山。

感想
たしか震災の年に剱尾根を一度だけ計画したことがあった(その時は悪天で転進)がそれ以来ずっと道具箱に眠っていて岩トレでしか使ったことのなかったプレートアブミがようやく日の目を見ました。
剱尾根、まさに岩と雪の殿堂。トレースのない雪稜を満喫できました。
初日は降られたがその後快晴微風のコンディションに恵まれ踏破。
ドームから見た門、長次郎の頭から見た剱尾根は忘れられない光景となった。
雪が少ない年ではあったが今回のルートに関して言うと困らないくらいには着いていた気がする。

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5/5
体力レベル
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