八ヶ岳冬季横岳縦走〜ありがとう。2014年の山納め。


- GPS
- 32:00
- 距離
- 21.2km
- 登り
- 1,811m
- 下り
- 1,812m
コースタイム
天候 | 最高。(稜線一部強風) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:美濃戸口からバスにて茅野。茅野からあずさにて新宿。 http://www.alpico.co.jp/access/suwa/pdf/minotoguchi20141104.pdf |
コース状況/ 危険箇所等 |
硫黄岳から赤岳までは夏は一般ルートであるが冬はやや難度の高いコース。冬山の経験が必要。全体を通じて猛烈な風が吹くことが多い。特に硫黄岳から横岳まで。赤岳頂上直下の風はすごい。この日も小さな氷がバシバシ顔に当たってきた。凍傷を防ぐためにもバラクラバは必携。顔全体を覆えるアルパインジャケットが欲しいところ。横岳の鎖はほぼ出ていたが埋まることもある。鉄の梯子は慣れないと怖い。西側の鎖場は地面の雪が氷化しているところもあり注意必要。一般的には赤岳から硫黄岳へ向かう登山者が多い?はじめに赤岳を登るか残すかは体力的に考えれば前者が良いかもしれない。また赤岳鉱泉から硫黄岳にいく途中、大同心小同心ルートのトレースに入り込まないように注意。 テント場について。行者小屋には14時に到着したが週末は混み合う。整地のためにシャベルは必要か。スノーシューでも整地はできそう。 |
写真
感想
今年の山納めは冬の八ヶ岳へ。
前日の夜は忘年会で幹事。夜勤明けでピンクレディーのUFOを女装し踊る。
2次会を逃亡したのも、一滴も酒を飲まなかったのも。
全て山へ行くため。酒は山で飲む。
2時間ほど寝て始発に乗り特急あずさで茅野へ。
山のために車が欲しいが。電車の中で身体を休めるのは貴重な時間。
バスにしばらく乗ると白い八ヶ岳が一望できた。
9月、小淵沢から蓼科山へ縦走したことを思い出した。御嶽山のあの日に。
美濃戸口から南沢を登ると、白銀の世界に吸い込まれていく。
空は藍色、白い森の木々が輝いているようでまぶしい。
行者小屋には14時に到着したが、もうテント場は賑わっている。
シャベルはかさばるので置いてきた。尻と膝で整地する。
テント内の床は歪んだ欠陥住宅。
それでも無雪期まで使用していたツエルトに比べればはるかに快適。
水場で水を汲み珈琲を飲むと体が温まり休まった。
夕暮れの赤岳と横岳が素晴らしかった。
夜はキムチ鍋に最後は蕎麦を入れて食べた。
ウィスキーはストレートですぐに空になった。
すぐに眠れると思ったが、夜は0時を過ぎるまで眠れなかった。
朝6時、まだ真っ暗だが、多くの人が装備を整え、出発していく。
ほとんどの人が赤岳方面に行くのに反し、一人赤岳鉱泉に向かう。
横岳縦走は硫黄岳から。
理由は主峰が最後でなければいけない。面白くない。という自分のこだわり。
赤岩の頭に登ると先行者が硫黄岳を越えていくのが見えた。
朝日が揚がると、甲斐駒、千丈、木曽駒、御嶽山が見えた。
硫黄岳からは北アルプスも一望できた。浅間山や遠くに妙高火打も。
強い風に耐えながら、ただ絶景に茫然とした。
冬の横岳縦走は2度目ということもあり、心にも体力にも余裕はあった。
心配していた危険個所も難しくはなかった。
鎖場を越えると形の整った美しい富士に溜息をつく。
赤岳直下では再び猛烈な風。細かい氷の礫が顔に叩き付ける。
何度か立ち止まり、耐風姿勢。背中で風を受け止めて一歩一歩登る。
山頂は多くの登山者で賑わっていた。
強風に耐えながらも絶景を眺め、
気持ちにも体力にも余裕をもって歩いてこられたことに満足した。
実は数か月前まで本気で阿弥陀北稜を独りでやると決めていた。
でも、ヤマレコの友人の助言、家族などのことを考え、
今後、一切、冬の危険な単独登山はやらないと決めた。
母親にそのことを言うと良かったと喜んでいた。
今は、どうすれば冬のバリエーションや夏の沢登りなどを、
ちゃんと学べるのか、やれるのか、少し調べている。
来年はまた新しい人や山に出会えることを少し楽しみにしている。
今年はこれで山納めです。
いつもコメントをくれるお友達、読んでくれるみなさん、ありがとうございました。
また、来年も良い山を! makasio
コメント
この記録に関連する登山ルート

2次会の逃亡、そして山への思い、痛いほど伝わってきましたよ。すばらしい記録をありがとうございました。景色を堪能させてもらいました。
あけましておめでとうございます。
junjapaさん、コメントありがとうございます。
あは。うれし恥ずかしのお言葉。
2次会、逃亡作戦大成功でした。
そして、本当に行って良かった。
この翌日は天候は荒れたそうです。
各地で遭難も発生していますね。
冬山は夏山よりもはるかにリスクは高いと思います。
天気の良い時しか私はやりません。
安全登山で行きたいものです。(これからは)
天候に恵まれて素晴らしい八ヶ岳でしたね。
どの写真もうっとりするばかりです。
Shot48の奥ノ院を見上げた写真では一瞬、これどこを登るんだ?と。
最大拡大して見ると見覚えのあるハシゴが小さくある。ああ、本当に夏山とは全然ちがうんだなあ、と痛感しました。
それにしても行者小屋のテント数といい、写真に写り込んだ登山者の数といい、休日の八ヶ岳はすごい人気なのですね。
先ほどTwitterを見たら「栗城史多さん」という私も名を知っている登山家さんが28日に八ヶ岳に来、29日、阿弥陀を目指すも悪天候で中岳で撤退した、とつぶやいていました。
本当にこの翌日は大変な天気だったらしい。実にラッキーでしたね。
元日からお仕事とか。ご苦労様です。
体にお気をつけ、来年もよろしくお願いいたします。
pasocomさん、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。
2014年、最後の山は最高の雪八ヶ岳で〆ることができました。
昨年はいろいろあったけど、最後は最高の形で終われました。
奥の院、あそこがこのルートの大きな核心部です。
美濃戸側に滑落すれば助からないでしょう。
ここでは風が収まったのが救いでした。みなさん、慎重に登っていましたね。
そうですか、栗木さんが翌日撤退。
栗木さんのことはずっとテレビで見ていました。
頑張っていますね。応援したいと思います。
仕事は終わりました。明日から連休です。2日だけだけど。
実家に帰り、のんびりしてきたいと思います。
こんにちは。とってもきれいな稜線ですねっ!青に白の素敵な稜線。
お写真を拝見している側は、寝転がりながらでも見れますが、
実際に行かれている方は、風や礫など、いろいろなご苦労がありますよね。
ありがたやー、ありがたやーm(._.)m
感謝しながら、拝見させていただきたいと思いますm(._.)m
冬山は色々な危険もあるかと思います。
冬山でなくっても状況によっては危険な場所ってのもありますよね。
ぜひご無理のない程度に山行をお楽しみください。o(^_^)o
お母様が喜ばれたというお話を拝見し、つい感じちゃいました。σ(^_^;)
人間やっぱ、心配してくださる方はいらっしゃいます。
そういう方々を心配させない山の楽しみ方をお互いしたいものですね。
今年もお世話になりました。良いお年をお迎えくださいませ〜(^O^)/
しゅんさん〜。
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
ありがたやー。ありがたやー。笑
俺もそう思って登っていましたよ。
本当にツキがあるんだな。だからそのツキは絶対逃したくない。
そう思って忘年会を逃亡して行ってきました。
今まで3回くらい死んでいますからね。
もう、単独で危険な山行はしないと決めました。
どうせ、また行くんだろと思っている人もいると思うけど。ね。
明日から連休なので実家にこれから帰ります。
今年もピアノのアドバイスなどもよろしくね。
冬の単独はやらない。
確かに親は喜ぶよね。
うちも雪山へ行くといえば必ず心配しますよ。
なので西穂で滑落したことは言ってません。
そんなこといったらもう雪山へ行けなくなってしまいます。
まあ、誰かと行けば必ず安全だというのも?ですが。
親は喜ぶよね。
単独の限界。
加藤文太郎も吉田と組んでるよね。
前穂北尾根、北鎌尾根・・・。ともに逝ってしまったけど。
悩ましいね。
siriusさん。
あけましておめでとうございます。メッセージの件でご迷惑かけました。
阿弥陀北稜、どうしても諦めきれず、
同じ目的を持ったsiriusさんに頼ろうと思いました。
北稜は残念でしたが、最高の冬八ツになりました。
一般ルートですが、満足度は高かったです。
雪山は一年の総決算。冬山を止めることはすなわち山を止めること。
バリ単独は本当の実力がつくまでやらないことにします。
今年、楽しみにしてますよ!
近いうちに!
あけましておめでとうございます〜!
忘年会ではお疲れ様でした
やっぱり翌日山登ってましたか
さすがmakasioさん、最高の天気でいい締めになりましたね(ノ´∀`*)
厳しいところほどそのぶん見える景色は最高なんだと思いました\(^^)/
yukariさん、お疲れ〜。今年もよろしくお願いします。
大みそか夜勤、無事に終わりました。
天狗レコを忘年会の会場についたときに見て、
迷っていた気持ちが固まりました。そういう意味で感謝。
昨年の最後は最高の形で〆られました。
yukariさんも今年はきっと飛躍の年になるでしょう。
tsukadonさんとちょっと噂話してたことは内緒です。
厳しい場所、厳しい時期にこそ、美しい景色はあります。
インフル続出中だけど、うちらにはあまり関係なさそう。。
でも、気を付けてくださいね。
プロフのポーズがなんだか「UFO!」にみえてしまう。笑
まかしお晴れの雪の八ヶ岳、素敵だね!
エエですな〜!
誰かと組んで行く方が確かに安全度はあがるだろうけど、そのぶん不確実性も上がるってことを忘れないでね!
誰か1人のミスで全員が危険なことになる場合もあるからね〜。
ウチの会社は高所作業や回転体などの危険作業が多いんで、「安全のABC」という表現をよく使います。
A:あたりまえのことを
B:バカにしないで
C:ちゃんとやる
お山で遊ぶようになって、このABCって意外に実践が難しいな〜とよく思うよ〜
とりあえず、初詣は「みんなで安全作業ヨシ!」をお願いしてきました
今年も安全登山で楽しもうね!
くにさん。
奈良から帰ってきたのかな。おかえりなさい。
そうだね、雪山はやっぱり諦められなくて。
どうしたらみんなに納得してもらえるかとさ。
このABC、とってもわかりやすく、大事なお山の基本でもあるね。
バカにしないで、ちゃんとやる。これがいいね。
簡単なようでいて、基本が一番難しかったりする。
基本ができなければ応用ができず前に進めない。
みんなで安全登山ヨシ!だね。
お疲れさま〜😃
とってもいい天気で良かったね!
夏用シュラフで大丈夫だった?
いくらダウン上下+テントシューズでも寒いような気がします
寝不足で体力消費するとパフォーマンスも低下するのでその辺
余裕を持った方が良いかもね😃
にーさん。
北海道からコメントありがとさん。
新年から北海道のお山なんて羨ましくて鼻血がでそうだよ。
夏でも冬でも関係なくこのシェラフで4年間冬山やっている。
このモンベルのシェラフは夏用でもかなり羽毛が良いもので、
冬でも耐性はあると信じている。
今回、眠れなかったのはでも寒さのせいではなかったと思う。
寒いとは思わなかった。(−10度以下だったけど)
俺、疲れすぎるとだめなんだ、電車でもバスでも一切眠れない。
どこでも眠れるという人が本当に羨ましい。
阿弥陀北稜、3年前に山岳会で行きましたが、まさに「連れて行ってもらった」ので、今度は自分の力で行きたいなぁと思っています。
単独の限界はありますね・・・高みを目指すわけではなくてもバリエーションや冬山をやる限りは安全の問題はありますね・・・
yukaさん、コメントありがとう。
八ヶ岳最高でしたね。
杣添え尾根のtraceはそちらのものでしたか。
他にもアンザイレンの練習をしている人たちがいました。
私は平日の静かな八ヶ岳を歩くことが多いので、
何だか賑やかで新鮮な八ヶ岳でした。
純粋に山を楽しめた2日間でした。
自分の力だけでやりたいと思うばかり
今まで無茶をしてきました。反省。
どこでも眠れますけど、何か?(´・Д・)」(笑)
まかしーよ・・・
>これからどうしたらいいのか、どうしたいのか、ちゃんと考えなくっちゃな。
ホントにそう思ってるなら、人の言うことにちゃんと耳を傾けるべき。
例えば、Kにーさんがゆーてたシュラフ。
夏用は夏用でしょ?
ダウンが良いどうこうではなく、あのシュラフのスペックはHPにも記載されてるやん。
「夏用」って。
八ツで-30℃のテン泊を体験された方の話を聞いたけど、おルービもシャンパンも瞬く間に凍る寒さだって。
冬の八ツは、そんな気温にもなるってこと。
今回は-10℃以下で済んだかもやけど、コレが-20℃、30℃であのシュラフやったら死ぬでぇ!
そんなんで死んでえぇのか?
一度、厳冬期用のシュラフをレンタルでもして、雪山テン泊に行ってごらん。
そんなんも、スキルを上げる為の大事なプロセスやと思う。
人の言うこと、教えてくれることを聞かないでいると、ただのガンコオヤジになるよ!
たえさん。おつかれー。
だってさー、冬用シェラフいるー?
なんか贅沢過ぎない…?
まぁ、お金があれば買ってるよ。
分かった〜検討してみるよ。
そんなことよりもどこでも寝る才能がほしいです♪
昨日は40時間起きてて仕事だった。
それはさすがに疲れた…
年末年始はちと忙しくてこのレコはみのがしてました。
改めて 明けましておめでとう。
う〜んやっぱり冬のヤツはいいね
去年このルート歩いた時は鎖はどこも埋もれてました。あってもなくても大して変わらないけど横〜硫黄のヨコバイのとこ雪で通れなかったから上を越えるの嫌で小同心の方から回りました。そしたら余計に怖かったと言うオチ(笑)
12月車がなかったのと、年始は忙しくて動けないのでまだまともな雪山に行けてません
早く行きたいよ〜
見逃されてたー(笑)
マメさん。明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。m(__)m
八ヶ岳、風は凶悪でしたけど、
ホントに素晴らしい景色でした。
だから一冬には1度は行きたい。
ヨコバイ、どこを回ったんだろ?
俺も初めての冬の縦走は危険なところに入り込んだ。
改めて冬山の難しさを知ったものです。
今年も怪我の無いようにやりましょ。
まず、車を…ですね。
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