男は黙って竹村新道：高瀬ダム〜烏帽子岳〜野口五郎岳〜南真砂岳（烏帽子小屋＋晴嵐荘泊）

2023年08月03日(木) 〜 2023年08月05日(土)

• GPS: 51:10
• 距離: 35.2km
• 登り: 2,696m
• 下り: 2,692m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:39
• 休憩: 1:19
• 合計: 5:58

5:38 高瀬ダム濁沢登山口
5:53 5:54 高瀬ダム テント場
6:04 6:10 ブナ立尾根取付
6:45 6:48 権太落し
8:10 8:18 三角点
9:21 9:28 烏帽子小屋
9:59 10:09 前烏帽子岳
10:15 10:19 烏帽子岳山頂分岐
10:27 10:50 烏帽子岳
11:03 11:13 烏帽子岳山頂分岐
11:18 11:25 前烏帽子岳
11:36 烏帽子小屋

2日目

• 山行: 7:10
• 休憩: 1:14
• 合計: 8:24

4:00 烏帽子小屋
4:12 4:14 烏帽子ひょうたん池
5:27 5:36 三ツ岳
6:59 7:26 野口五郎小屋
7:37 7:42 野口五郎岳
8:12 8:20 真砂岳
9:11 9:30 南真砂岳
10:36 10:40 湯俣岳
12:24 湯俣温泉晴嵐荘

3日目

• 山行: 2:04
• 休憩: 0:02
• 合計: 2:06

6:45 湯俣山荘
7:33 7:34 名無避難小屋
7:54 7:54 林道終点
8:11 8:11 東京電力高瀬川第五発電所
8:48 8:49 高瀬ダム湯俣登山口
8:51 ゴール地点

天候

1日目：晴れ
2日目：晴れ
3日目：晴れ

アクセス

利用交通機関：

タクシー 自家用車

七倉山荘前駐車場（8/3（木）午前5時到着時、まだ十分な空きがありました）
※水洗トイレあり

七倉山荘⇔高瀬ダムはタクシーを利用（歩く選択肢は無し！笑）
運悪く、行きも帰りも乗り合わせる人がいなかったため、往復で4740円かかりました（歩くよりまし！笑）

コース状況／危険箇所等

不動沢：吊橋はあまり揺れませんでした

濁沢：7月に丸太橋が設置されています（ありがとうございます）

ブナ立尾根：日本三大急登＆北アルプス三大急登ですが、よく手入れされていて歩きやすかったです

竹村新道：真砂岳〜南真砂岳の間でハイマツによってルートが見えにくくなっている箇所がいくつかありました（迷ったらハイマツの中に入れば道があります）

高瀬川渡河（晴嵐荘前）：”ジップライン”が先月設置されました（私にとっては今回の核心部でした・・・）
https://kanko-omachi.gr.jp/news/87554/

その他周辺情報

烏帽子小屋
http://home.384.jp/eboshi2628vera/
1泊夕食＋弁当 12500円

晴嵐荘
http://www.seiransou.com/
1泊2食 13000円
内湯あり（シャワーなし）
トイレぼっとん式

七倉山荘
https://webmarunaka.com/nanakura/spa
日帰り入浴 660円

写真

8/2 12:55

【前日】社食のランチはご飯を大盛りにして、カーボローディング（前日にできることはたくさん食べることだけ）

8/3 5:38

【1日目】高瀬ダムを元気にスタート（半袖短パンだと少し肌寒いくらい）

8/3 5:42

まずはこのトンネルを抜けます

8/3 5:48

不動沢吊橋、長いのですがあまり揺れなくて助かりました（私は吊橋が大の苦手なのです）

8/3 5:57

濁沢に架けられた丸太橋（先月新たに設置されたようです）

8/3 6:04

北アルプス三大急登、ブナ立尾根の始まりです（＝12）
標高差100m毎に12等分されていて目安になります

8/3 6:48

ごんだ落し（＝9）

8/3 7:28

中休み（＝6）

8/3 7:36

笹寿しで中休みします

8/3 8:13

針ノ木・蓮華が見えてきました↑↑

8/3 8:16

三角点（＝4）

8/3 8:39

手前に不動岳、奥に針ノ木岳・蓮華岳

8/3 8:49

ヒコーキ雲

8/3 9:11

大カンバ（＝1）

8/3 9:15

七倉ダム（大町ダムかも？）の奥に大町市街

8/3 9:18

元気いっぱいウサギギク（兎菊）

8/3 9:27

烏帽子小屋に到着です（＝0）
扉のガラスに赤牛岳と私が写っています

8/3 9:26

烏帽子小屋のシンボル、イワギキョウ（岩桔梗）のお花畑の向こうに大好きな赤牛岳❤

8/3 9:27

こちらは越中沢岳とスゴの頭

8/3 9:49

さて小屋前にザックをデポして烏帽子岳へ
コマクサ（駒草）がたくさん咲いています♪

8/3 9:49

水晶岳が見えてきました

8/3 9:50

前烏帽子岳（私は”ニセ烏帽子”とは呼びたくありません）

8/3 9:54

水晶岳〜赤牛岳

8/3 9:55

三ツ岳〜水晶岳〜赤牛岳

8/3 9:59

三ツ岳がこんなに存在感がある山だとは知りませんでした

8/3 10:05

前烏帽子を過ぎたら、烏帽子岳が見えてきました！

8/3 10:09

タカネツメクサ （高嶺爪草）

8/3 10:11

烏帽子岳と南沢岳の間に立山

8/3 10:14

高嶺の花子さん

8/3 10:27

クロトウヒレン （黒塔飛廉）

8/3 10:32

このクサリ場をこなすと、

8/3 10:35

烏帽子岳山頂です

8/3 10:53

眼下にはスタート地点の高瀬ダム

8/3 11:01

赤牛岳の名前の由来がよく分かりますね

8/3 12:22

2階の大部屋でした（布団は半分くらい余っていました）

8/3 15:03

烏帽子小屋の水事情

8/3 15:06

3時のおやつにコーヒーいただきました（500円）パンは持参したものです

8/3 16:39

チングルマの果穂と青い屋根の烏帽子小屋

8/3 17:04

烏帽子小屋の夕食はカレーです
ご飯だけはおかわり可能で、ルーはNG（2杯目はふりかけご飯にしていただきました）

8/3 19:02

日没後、巨大な赤い雲が小屋の上に現れました

8/4 4:25

【2日目】月光に輝く三ツ岳を目指します

8/4 4:31

朝焼けの烏帽子岳の背後に立山〜針ノ木・蓮華、後立

8/4 4:38

唐沢岳〜餓鬼岳〜燕岳、手前に高瀬ダム
燕山荘の灯りも見えました

8/4 4:47

薬師岳〜五色ヶ原〜立山の稜線

8/4 4:53

表銀座

8/4 4:55

槍が見えたらテンション↑↑

8/4 5:00

大町の向こうから感動のご来光です
ご来光と唐沢岳をセットで見た瞬間、唐沢岳への登頂も決意しました（が、すぐに揺らぎました＝相当キツイらしいので・・・）

8/4 5:00

白馬や鹿島槍も！

8/4 5:05

モルゲンのコマクサ

8/4 5:27

三ツ岳山頂三角点（プレートは見当たりませんでした）

8/4 5:30

三ツ岳まで来てやっと野口五郎に会えました
槍と水晶をしたがえています

8/4 5:43

花より稜線

8/4 5:45

手前は烏帽子岳、奥に立山〜後立

8/4 5:46

槍＋野口五郎

8/4 6:29

鷲羽〜ワリモ〜水晶〜赤牛

8/4 6:57

赤牛の後ろの薬師がはっきりしてきました

8/4 7:00

トイレをお借りしました（200円）
♪改札口で君のこと いつも待ったものでした
電車の中から降りてくる 君を探すのが好きでした

8/4 7:13

悲しみに心とざしていたら
花屋の花も変わりました

8/4 7:23

僕の街でもう一度だけ
熱いコーヒー飲みませんか

8/4 7:26

あの店で聞かれました
君はどうしているのかと♪（『私鉄沿線』by野口五郎）

8/4 7:35

槍、乗鞍、笠、双六

8/4 7:36

水晶が大きく見えます

8/4 7:36

笠、双六、三俣蓮華、鷲羽

8/4 7:36

槍＋乗鞍

8/4 7:41

野口五郎岳山頂、360度の大展望です！

8/4 7:41

威風堂々の槍ヶ岳

8/4 7:42

笠〜水晶

8/4 7:42

大天井の左にうっすらと富士山！さらに八ヶ岳と南アルプス

8/4 8:01

燕〜槍の表銀座もいつか歩いてみたい（ここから見たら距離短そうに見えますが、たぶん勘違い）

8/4 8:08

水晶岳

8/4 8:15

真砂岳山頂

8/4 8:16

振り返っての野口五郎岳

8/4 8:17

ここからは竹村新道へ、次のピークは南真砂岳

8/4 8:17

槍〜ワリモ

8/4 8:17

鷲羽〜水晶

8/4 8:18

水晶〜赤牛

8/4 9:11

ながいよね・・・
気をつけて行きます

8/4 9:11

振り返っての真砂岳と野口五郎岳

8/4 9:11

この辺りでは鷲羽が主役

8/4 9:13

南真砂岳山頂

8/4 9:14

荒々しい硫黄尾根

8/4 9:22

烏帽子小屋のお弁当はおにぎり2個とたくあんでした

8/4 9:39

今回のラスボスは湯俣岳（背後は燕岳）

8/4 10:36

湯俣岳山頂

8/4 10:37

湯俣岳からは刈り払いしてあり、とても歩きやすくなりました

8/4 12:00

湯俣ブルーが見えて硫黄の匂いがしてきたら晴嵐荘は近いです

8/4 12:23

I did it‼︎

8/4 12:25

2日目は晴嵐荘にお世話になります

8/4 12:32

感激！個室です（個室料金なし）

8/4 12:41

訳ありサイダー笑

8/4 12:58

ジップラインの偵察へ

8/4 13:34

晴嵐荘からはまず吊橋

8/4 13:34

その後がジップライン

8/4 13:36

この辺で渡渉もできそうな感じ

8/4 13:51

バッジは烏帽子小屋と野口五郎小屋でそれぞれ購入しました

8/4 16:02

温泉があるなんでサイコーです（注：女湯の入口を撮った写真ではありません、赤いのれんの向こうに男湯もあるんです）

8/4 16:02

いいお湯でしたが、いくらなんでも心臓弁膜症には効かないでしょう笑

8/4 18:05

晴嵐荘の夕食です（ごはんが噴湯丘の形になっています）

8/5 6:02

【3日目】晴嵐荘の朝食です（朝食前に小屋の方がケ○カ？していて心配になりました）

8/5 6:19

朝食メニュー

8/5 6:25

富山もこっちでいいですか？

8/5 6:44

恐怖のジップラインを渡り終えてホッとしました

8/5 7:16

高瀬川の向こうには針ノ木岳？と七倉岳？

8/5 7:33

名前が無いのではなく、「名無」という名前

8/5 7:54

ここから車道になりますが、工事関係車両の通行あり注意が必要です

8/5 8:22

高瀬ブルーの高瀬ダムに帰還です

8/5 9:56

七倉温泉に浸かって、3日間の疲れを癒します

8/5 12:16

ちょうどお昼の時間に糸魚川を通過したので、安定の「あげ藤」でトンカツ

8/5 18:53

3日間の山行後に、洗濯して荷物を片付け、クルマをオイル交換に出して、サッカーの観戦に来るなんて我ながらどうかしています（カターレ富山vsFC今治＝2-2の引き分け）

8/7 18:35

【後日追加】sadaruさんのレコに私が登場していました
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5787420.html

左手の方＝私
気さくな方＝私
笑顔が素敵な＝私
係の方ではない＝私
晴嵐荘の宿泊者の方＝私

8/7 18:36

【後日追加】sadaruさんのレコに私が登場していました
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5787420.html

宿泊者のお兄さん＝私

今回の山行では2回も「お兄さん」と言われました

1回は上記のsadaruさんのレコ、もう1回は烏帽子小屋の前で会話した赤牛から読売新道を下る予定の男子大学生（彼はホンモノのお兄さん、私は本当はおじさん）

撮影機器：

iPhone 13 128GB SIMフリー Apple

感想

ryotakana

今年の夏山2泊山行は烏帽子岳・野口五郎岳

湯俣温泉 晴嵐荘のFacebookで、7月に設置された渡河手段「ジップライン」の動画を見た時、私は絶望しました・・・
高所恐怖症＆乗り物恐怖症の私は、遊園地のジェットコースターも観覧車もからっきしダメで、とてもこのジップラインを使えそうにありません

ブナ立尾根を登って、野口五郎で引き返すピストンに変更しようかとも考えましたが、やはり竹村新道を通過して周回にしたいし（＝男は黙って竹村新道）、晴嵐荘の予約も取ってあるので、当初の予定通りに決行（＝実際に行ってしまえば、高瀬川を渡るしか帰る方法がないのだから何とかなるだろう）

晴嵐荘でジップラインについて相談したところ、「渡渉もできなくない」と教えていただき、少し気持ちが楽になりました（実際に沢登りの方2名が難なく渡渉されるところも目撃しました）
その後、高瀬ダムに帰る方（3名グループ）と野湯に入りに行く方（八王子からのご夫婦）の計5名がジップラインを利用されるところを見学させていただき、使い方については前日のうちに理解できました

当日は、ジップラインを使うか渡渉するか土壇場になっても散々迷ったあげく、八王子のご夫婦にサポートしていただき、何とかジップラインで渡河することができました

あー、怖かった・・・（寿命が5年ほど縮みましたね）

今回の山行で大変だったことは順に
①晴嵐荘前の渡河手段「ジップライン」
②不動沢吊橋（あまり揺れないが、長くて、敷板が一部朽ちている）
③七倉山荘までの運転（烏帽子も野口五郎も富山・長野県境の山なのにどうしてこんなに遠いの？→富山・長野県境は全国の都府県境で唯一、一般車両が通行できる道路がない）
④竹村新道（想像していたほど歩きにくくはありませんでした、湯俣岳の登り返しは少しエグかったですが）
⑤ブナ立尾根（日本三大急登と言いますが、危険個所がなく黙々と登ればよいのは、私の得意技）

1泊で歩けないこともなかったかもしれませんが、のんびり2泊して、正午前後に小屋に入ってまったり過ごし、最終日も午前9時に下山というのも帰りの運転がラクでよかったです（今回のコースを日帰りしている方のレコも多いことには驚愕！）

烏帽子岳・野口五郎岳で富山の百山は88座になりました

また、富山県内の百名山・二百名山・三百名山合計29座のうち28座に登頂、残すは笈ヶ岳のみとなりました（笈ヶ岳は来年！）

コメント

でぶねこ山

ryotakanaさん、お疲れ様でした。
同じルートを今週の後半に行く予定でしたが、台風の影響が強く、いったんキャンセルしました😢
9月に行ければいいなと思っています。それにしても裏銀座の稜線からの眺めは素晴らしいですね！
懸念していた竹村新道のヤブも刈られているようで。
ところで、来年の笈ヶ岳は単独で行かれるのですか？（私も笈は最後の最後まで残ってしまいそうな気がしてます）。

ryotakana

でぶねこ山さん、こんにちは😃
素晴らしいコースでしたよ。9月に登られる際には好天に恵まれますことを祈念いたします。すでにご覧になったかもしれませんが、晴嵐荘前のジップラインは動画で予習されたほうがよいかと思います。
https://m.facebook.com/yumataonsenseiranso

私、残雪期に登る技術も経験もありませんので、笈ヶ岳は来年の秋に考えているんです。会社に何人か山仲間がいるのですが、ゆる〜い山がお好きな方が多いので、単独になるかなと思っています。

でぶねこ山

ryotakanaさん、お返事&情報ありがとうございます😊
いったんキャンセルはしましたが、9月に予約を入れなおしました😁
ジップラインは予習します。そして、ああいうの好きなのですごく楽しみです（笑）。

笈ヶ岳は、残雪期にするか秋にするか迷っています。そして、結果的に単独行になってしまうのかな〜・・と思っています。もし気が向かれたら、行かれる時はお声がけください（笑）。

ryotakana

でぶねこ山さん
>笈ヶ岳は、残雪期にするか秋にするか迷っています。そして、結果的に単独行になってしまうのかな〜・・と思っています。もし気が向かれたら、行かれる時はお声がけください（笑）。
→それは大変心強い！こちらこそ是非よろしくお願いします！でも、もし残雪期に行かれるなら、どうぞお気になさらず行ってくださいね（私は無雪期限定男）

sadaru

ryotakanaさん、ありがとうございました。
ジップラインの3人組の一番ビビっていた3人目です。
お手伝い頂いた返礼に感謝の気持ちを込めて、あの笑顔の写真をヤマレコに掲載しようかと‥、肖像権が高額かも？と思い直しました。笑。
凄い方だなぁと見ていましたが、本当に凄いんですね。山や花の名前等を参考に自分のレコも修正します。もう少しアルプス勉強します。

ryotakana

sadaruさん、こんにちは😃
カッコいいカメラ📷を持ってらっしゃった方ですね！皆さんがジップラインを使われるところを見学させていただいたおかげで、翌日なんとか川を渡ることができました。こちらこそ深謝です。
プロフィールを拝見しましたが、sadaruさんこそ凄いお方ですね！栃木、福島、群馬の山々を総ナメじゃないですか👏しかも野口五郎岳の翌日にもテン泊で登っておられるし！
sadaruさんのレコの一部をスクショさせていただいたので、私のレコに追加で使わせてください🙏（私の肖像権はゼロ円です笑）
Fさん、Kさんにもよろしくお伝えくださいませ。コメントありがとうございました😊