【パノラマ銀座】北アの主役を眺める真夏の縦走登山
- GPS
- 20:02
- 距離
- 32.1km
- 登り
- 2,689m
- 下り
- 2,760m
コースタイム
- 山行
- 5:30
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 5:37
- 山行
- 7:17
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 7:58
- 山行
- 5:39
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 6:15
天候 | 1日目 晴れ☀️のち雷雨⚡️ 13時過ぎから夕方までバケツをひっくり返したような大雨。 2日目 晴れ☀️のち雷雨⚡️ 1日目よりはまし。 3日目 晴れ☀️のち雨☂️ 朝8時ごろからもうガスってきてた。 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
松本駅からナショナルパークライナーで上高地入り。 松本駅〜上高地バスターミナル 2500円 帰り 中房温泉〜穂高駅 登山バス1500円 穂高駅〜松本駅 330円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■上高地〜蝶ヶ岳 長塀尾根経由 特に危険箇所なし。正統派?な樹林帯をひたすら登る。 それほど急ではないが、その分長いので集中力が途切れやすいです。眺望は全くなし。 ■蝶ヶ岳〜常念岳 序盤は槍穂を見ながらルンルンな稜線歩き。 いったん樹林帯に入った後、常念岳に向けて激登り。急登+岩ゴロゴロ+直射日光でHPがめっちゃ削られます。 ○×でコースは示してあるので、変な方向に行ってしまうことはなさそう。 ■常念岳〜大天井 常念小屋まで大下りしたあとじりじりとまた登り基調。 槍穂に加え、裏銀座方面の展望もあるのが救い。 ■大天井〜燕山荘 大天井から最初の下りが急坂。一箇所だけ梯子鎖場ありますが、大天井岳に登りに来る登山者なら全く問題ないレベルかと思います。 そのあとは水平歩道かのような稜線歩き。これぞパノラマ銀座…! |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
登山を始めたら一度は行きたい縦走路「パノラマ銀座」に行ってきました。
パノラマと侮るなかれ。なかなかのアップダウンで久々にきっついと感じました。それでもお天気に恵まれ、槍穂を眺めながらの楽しい縦走となりました。
■8/19 (土)
上高地から入山し、本日のお宿、蝶ヶ岳ヒュッテへ向かいます。長塀尾根は最初2時間ほど急登ですが、そのあとはわりと緩やかなので歩きやすかったです。人がいないかと思いましたが、昨年使った横尾からのルートより人が多いように感じました。
眺望がない中ひたすら登り続けること5時間…。蝶ヶ岳にとうちゃく!宿泊受付前に瞑想の丘で昼ごはんを食べていたら、「これから救助ヘリがここに来ますので少し場所ずれてください」とのこと。
ヘリ?!
10分後、上高地方面のガスの中から颯爽と現れる救助ヘリ。ものの1分ほどで救助者をヘリに乗せて去っていきました。長野県警かっこよすぎや…!
さーヒュッテ受付しよーと思ったところで突然の雷雨。朝イチのバスで来といてよかった(。-∀ わたしもラッキーでしたが、あの救助者の人もめっちゃラッキーだなと思いました。あと30分遅かったらヘリ飛べなかった気がします。
その後は日没までずっと雷雨だったので、寝床でまったり。お布団がどの山小屋よりもフカフカだったので、うっかり寝そうになりましたが、持ってきた単行本を読みながら耐えました。私は山荘着いても夜までは寝ない派なのです。
日没ごろに急に雨が上がって、一瞬だけ安曇野の街と常念岳が見えてすごく幻想的でした。こういうのは泊まらないと味わえないやつ!
ご飯を食べてうとうとしてたらいつの間にか寝落ち。
■8/20 (日)
4時半ごろ出発。今日は常念岳を超えて大天荘まで歩く盛りだくさん区間です。
まずは日の出時間までヒュッテ近くの稜線上でまったり。日の出より少し前の空がいちばん好きかもしれない。
蝶ヶ岳は全方位眺めが良くて、その範囲が広いところが他の山にはないな〜と思います。ヒュッテに100人泊まってようが、いい感じに人がバラけてなんだか日の出を独り占めしてる気分になれます。
景色を見ながら朝ごはんを食べたら常念岳に向かいます。蝶槍を超えるといったん樹林帯に入り、最後は約1時間半の急登です。常念小屋から山頂に向かうよりも、蝶ヶ岳からのほうがキツイと聞いていたので、どんなもんかと思いましたが、、まーキツかったですね(´-ω-`) 多分斜度はどちらも同じくらいだと思うのですが、常念小屋からのルートは九十九折りになってるとこが多いので、ちょっと登りやすいのかなと。
キツイけれど、左を見れば北アルプスの主役級の山々が連なっていて、なんとか頑張れます。山頂に着く頃には少しガスってしまいましたが、裏銀座方面の景色もあり既にやり切った感に溢れておりました(笑)山頂は混雑していたので少しだけ景色を満喫したら常念小屋へ下ります。
それにしてもこの区間は足の軽い人が多いことよ…!1day蝶常念とかやっている人が普通にいて、もはや羨ましいを超えてすごい…しかありません。
常念小屋でビールとハーゲンダッツが売ってて、「もうこのまま常念小屋に泊まっていいですか🤤」って感じでしたが、気を取り直して横通岳→大天井岳へ向かいます。今くつろいだらもう歩けない。
ここからは一気に登山者が減ります。ガスって展望も無くなってしまったので黙々と登ります。常念岳から下った分を取り戻すような登り基調で、じわじわと足にきました。正直ガツンとした常念岳の登りよりも横通岳への登りの方が精神的にはキツかったです。
たまにガスが晴れて、目の前にドーンと現れる西岳と赤岩岳の迫力が凄すぎて圧倒されました。この辺りはお相撲さんのような(?)どっしりした山が多いなと。表銀座もいつか行ってみたいな。
昼から雷雨の予報だったので、なんとか降らないでくれーと思っていたのですが、大天荘まであと30分というところで通り雨( ; ; )それでも雷がゴロゴロ言い始める前に山荘まで到着できたのでまあまあ良しとしましょう。
大天荘は山小屋と思えないくらいおしゃれで驚きました。何よりも夕食!!燕山荘グループはご飯が美味しいことで有名ですが、今回もハンバーグ、スモークサーモン、揚げ出し豆腐、海老グラタン・・・しかも付け合わせのキャベツ千切りがシャッキシャキで「これ切りたてほやほやでは?!」とまじでびっくりしました。もはや下界と同等の食事クオリティで、これを提供するためにどんなことをやってるんだろう…と気になって仕方なかったです。
夕食後の夜カフェが大天荘の売りですが、今回はお腹がいっぱいだったのでチーズケーキ食べられず。比較的予約が取りやすい小屋なのでまた次回としましょう。
部屋でゴロゴロしてたらまたもや寝落ち。8時ごろだったかな。
■8/21 (月)
4時半ごろまでゆっくり寝るつもりだったのですが、隣の人が3時からガソゴソし始めて全く寝れず。やはり北アルプスは朝早いですね。
今日は山荘から日の出鑑賞です。やっぱり日の出前が1番綺麗だなーと思いつつ、ぼーっと空を眺めます。今日もいい天気。大天井岳で日の出を見る人が多かったので、少し時間を置いてから登り始めました。ものの10分ほどで山頂。360度の大展望です。いい感じに槍穂、裏銀座、後立山、白馬方面まで見えてなんだか贅沢な山頂でした。大天井岳、いいな。
燕山荘までのルートは多少のアップダウンはあるものの、水平歩道のように歩きやすい道が多くてとても快適でした。前日はアップダウンが多かったり雷雨が心配だったりして、頭空っぽ状態で景色を見れなかったのですが、この日は景色を存分に楽しみました。
本当は燕岳にも寄る予定だったのですが、燕山荘に着いた頃には雲モクモク、山頂は今にもガスりそうだったので、今回はパスして下山しました。この山域はとっても気に入ったのでまた来るでしょう✌️
合戦尾根はとにかく急で膝にきます。おまけに2日間もお風呂に入らなかったのは人生で初めてなので、もうお風呂に入りたい、頭を洗いたい、膝注意、、、そればっかり考えてました(笑) 私は縦走は2泊3日が限界だ…( -∀- )
帰りは有明荘でお風呂に入ってさっぱりして帰宅です。今回は燕山荘グループにいっぱい貢いでるなー。
ずっとあたためていたパノラマ銀座山行。2泊3日で山に入るのは初めてだったので少し心配でしたが、景色も良くてとっても充実した山行でした。無理してテント泊にしなくてほんとよかった。夏山の天気の移り変わりも少し分かって、いい経験になりました。燕岳〜大天井岳までの稜線がすごく良かったので、今度は逆ルートで行ってみたいなと思います。
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