快晴の唐松岳（八方尾根トップにスキーをデポして日帰りピストン）
kaz
体力度について
- GPS
- 06:19
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 965m
- 下り
- 2,021m
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- 山行
- 4:58
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 6:17
下山途中、八方池分岐の日当たりの良い岩の上でランチ休憩（15:11〜15:35）
| 天候 | 快晴の登山日和（風もこの時期には珍しいくらいの微風） |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2015年02月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）
八方ゴンドラは片道950円、その後リフト2本（それぞれ300円）を乗り継いでリーゼングラート最上部にある八方池山荘まで。 （リフトは都度、乗り場で購入） ※リフト、ゴンドラとも営業時間に注意して時間内に下山しましょう（リーゼングラートリフトは16時営業終了） |
| コース状況／ 危険箇所等 |
●登山ポスト ゴンドラ駅のチケット売場横に設置されています（記入用紙、筆記具完備） ●コース状況 今回は珍しいくらい風が弱く、快晴で視界も効く絶好のコンディションでしたが、天候によって難易度が全く異なるルートに様変わりします。その見極めと潔い判断が大切です。 八方池山荘から丸山過ぎるあたりまでは大きな広い尾根（一部痩せた部分もありますが岩稜崖ではないので、踏み外さなければ問題なし）、歩いている人も多く降雪後や視界悪でない限りは問題なく歩けます。但し雪の吹き溜まり箇所もあるので、ワカンやスノーシューを持参したほうが良いです。私はスタートから12爪アイゼン、下樺でアイゼンの上にワカンを装着して、以後は八方池山荘に帰着するまで装備してました。今回は風が弱かったので持っていったピッケルは使わずじまいでした（ダブルストックで全行程）。風が弱いといえど、丸山から上は風の通り道部分はそれなりの風が吹いてますので、ピッケルは必携です。 丸山から2つほど丸いピークを超えるところからが岩稜帯の尾根道（右側は崖）を唐松岳頂上山荘上の主稜線ピークまで登る、このルートの核心部になります。しかし、いやらしい箇所は特になく、強風でなければ慎重に歩けば問題ありません。 主稜線に出てからの唐松岳山頂まではほぼ夏道ルートで、最後の最後に頂上部に登る部分だけが急斜面（それでも3歩分ほど）で、ここで気を抜かずに山頂に到達しましょう。 ●八方尾根スキー場 今回は下りのリフト。ゴンドラ料金をケチって、ゲレ板を持っていき、八方池山荘にスキー板と靴をデポして、下山後はスキーでゴンドラ山麓駅まで下りました。 リフト・ゴンドラ営業時間に縛られずに焦らず唐松岳から下山できましたが、スキー場の終了時にコース残置者が出ないようにスキーパトロール隊が見張っています。 今回、途中でノンビリ一杯やってたこともあり、スキー場トップにいた最終客になってしまい、登山装備からスキー装備への変更中もパトロール員に見守っていただき、トップからゴンドラ山頂駅まで、残置者にならぬよう付かず離れずで2~3名のパトロール員が滑走随走してくれました。スキーで下る場合もある程度時間は気にした方が良いです。 |
| その他周辺情報 | ●白馬八方温泉みみずくの湯（600円） こじんまりとした山麓の温泉ですが、肌がつるつるする泉質、程よい湯温、雪壁に囲まれた露天風呂もあってのなかなか良いお風呂でした。最近は外国人観光客が多いみたいで、湯舟にもたくさん入ってました（ジャパニーズ・スパスタイルを楽しんでるんでしょうね）。シャンプー・ボディソープ完備。 |
写真
八方尾根スキー場の最上部、リーゼンクワッドリフト降り場。ここが積雪期の唐松岳登山のスタート地点です。でも殆どはスキー場のお客さん、そりゃそうだわな
1
昨シーズンはこの手前で敗退だったので、初めて見る構図先行者を見ても風で難儀してる様子が無いので時間さえ大丈夫なら登れそう（右奥が山頂）
4
先行者を見ても風で難儀してる様子が無いので時間さえ大丈夫なら登れそう（右奥が山頂）
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
行動食
飲料
水筒（保温性）
ライター
地図（地形図）
笛
ヘッドランプ
GPS
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
ポール
ゲレンデスキー板
ゲレンデスキー靴
|
|---|
感想
ここのところ、阿弥陀岳敗退（時間切れ）、蛭ヶ岳敗退（脚が攣る）等、雪山を納得づくで堪能出来ていない... 今度の週末は東北雪山2連戦の予定だけど、ちゃんと歩けるかしらとの不安の解消も兼ねて、唯一の晴天予報とシフト休みが重なった幸運な2/16に唐松岳を堪能してきました。昨シーズン（4月）に晴天ながら暴風と呼ぶにふさわしいくらいの風で敗退を余儀なくされたときのリベンジも兼ねて。
※昨シーズンの暴風敗退記録↓
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-428693.html
ギリギリまで隣の遠見尾根（大遠見山）とどっちにしようか迷いましたが、白馬に向かう途中の道から見えた後立山連峰のクッキリとした白い稜線を見た瞬間に「やっぱり唐松岳」と決めて、昨年と同じゴンドラ山麓駅すぐの駐車場へ。
平日だからガラガラかなと思ったら、駐車場はほぼ満車でギリギリ駐車できるくらい、ゴンドラ駅もチケット売場に列がかなり出来ていてビックリです。しかも外国人が多い。登山スタイルの客もチラホラいて、ちょっと安心。列に並ぶとすぐ前に登山スタイルの方がいたので、声をかけ、ゴンドラを降りるまでいろいろ情報交換、唐松岳を目指す仲間がいることで一安心。
絶好の晴天、風もそれほどでもなさそうの良いこと尽くめだったんですが、唯一の誤算が前日の荒天をひきづってかゴンドラから上のリフト整備がまだ終わらず、稼動まで時間がかかりそうだということ。こりゃ場合によっちゃ丸山で撤退かなあと話ながらゴンドラを降りると、心配したリフトも稼動を開始したところで平日とは思えないリフト待ち渋滞。リフト2本乗り継いでリーゼンクワッド終点到着が10時過ぎ。
今回はゴンドラ＆リフト料金を片道だけにして、下山時間を気にせずにせっかくの八方尾根スキー場を滑りたいとの思いもあって、スキーを履いてゲレンデトップまで登り、それを八方池山荘にデポして装備変更してるともう10時半近く。見上げるともう先行者がたくさん登っています。山頂リミット2時として、先行者を追って12爪アイゼン＆ダブルストックでスタート。
快晴でちょっと汗ばむくらいの真っ白で広大な尾根を先行者を追って登ります。ゴンドラでご一緒した方も既にスタートしていて、かなり先に進んでいるのが見えました。登っている人は登山とバックカントリーが半々って感じです。
快晴で汗ばみながらも時折冷たい風が体を刺すのをアウターのベンチレーションで調節し、下樺でプチラッセルにも対応できるようにワカンをアイゼンの上に装着していると、同じようにダブルストックでワカン＆アイゼンスタイルの単独行お兄さんと一緒になり、以降付かず離れずな距離で時折話をしつつの山行（結局この愛知からのお兄さんとこの日二人だけだった山頂到達となりました）。
※愛知からのお兄さんもヤマレコユーザーです。その記録↓
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-590791.html
丸山を越え、昨年敗退した部分を越え、核心部の右側がスッパリ切れ落ちた崖の岩稜尾根も慎重に越えて、念願の後立山主稜線上に1時半前に到着。すぐ真下に唐松岳頂上山荘のあるジャンクションピークからは正面に剱岳がド〜ン、そして右にはすぐ間近に唐松岳。
ここまでに先行していた2名のうち、1名がジャンクションピークで景色を堪能していて、今日はここで撤退するとのこと。もう一人の先行者（ゴンドラでご一緒した方）が唐松岳方面からこっちに戻ってきているのが見え、我々も2時までには山頂に到達できるだろうと山頂に。戻ってきた先行者と鞍部で話をすると山頂までは登らず、時間を気にして引き返してきたとのこと。
午後2時前に無事に唐松岳山頂に到達！ 途中から偶然にも行動を共にした二人で互いの健闘を讃えあいながらも360度の大展望を楽しみました。
私はスキーをデポしてあるので下山時間をそれほど心配する必要が無かったけど、愛知からのお兄さんはリフトに間に合わんと大変だからと下山スピードをUP。私は名残惜しみつつノンビリ雪の感触を楽しみながら来た道を引き返しました。
八方池手前の平原に下りてくると先に下ったお兄さんと、そこの岩場で休憩していた女性2人組が談笑中。この2人組とは登りの八方ケルンで山頂を頑張って目指そうとお互い話をしていたので、山頂まで行ってきたよと報告（彼女たちは時間的に無理で途中で引き返したとのこと）。日足りが良くて腰かけるのにちょうど良い岩場があったので、下りリフトを気にして下る3名を見送って、ここでようやく落ち着いてのランチ＆マッタリタイム。正面に見える午後の陽ざしで陰影のある白馬三山を眺めながらの缶チューハイ、至極の一杯でした。
八方池山荘まで下りてくると、リフト営業終了間近とあって、スキーパトロール隊が集まっていて、デポしてあった私のスキー板の持ち主を探していました。私の板でこれから山装備からスキー装備に変更してゴンドラ山麓駅まで下ることを告げ、装備準備している間に他のスキー客はすべて下ってしまってて、私が最後のスキー客に。
パトロールのお兄さん・お姉さんに挨拶して、疲れた足に無理をさせないようにゆっくりスキーで下って、夕方4時半前に無事にゴンドラ山麓駅に帰着しました。
（疲れた足ではスキーをうまく制動できず、まるで初級者のような無様な恰好でコブ斜面に手を焼いたり、高速パラレルする元気もなく林道コースに逃げたりで、八方尾根を気持ち良く滑走するというのには程遠い下りでしたが）
下山後は、みみずくの湯でサッパリし、先月知った白馬で夫婦でペンション経営している幼稚園〜高校まで一緒だった同級生のペンションに顔を見にいったりでゆっくりし、そして今回も高速代節約作戦で藤岡ICまで下道＆深夜割引、前夜からの睡眠不足と疲れも出て道中で仮眠を3回もとってしまうなどで、登山以上に過酷な帰り道になってしまい、何とか早朝4時半に自宅に帰着となった次第。いやあ長い一日でした。
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kazさんお疲れ様です。
今週は天気が荒れている中、ピンポイントで晴天にめぐり合い最高の唐松岳でしたね。やはりクリアな空気と白銀の峰々が広がる雄大な景色、冬のアルプスは素晴らしいですねー私も味わってみたいです。
ただ単独日帰りアルプスはやっぱりキツいなー。それも帰りは下道なんて･･･毎回脱帽です。
さて今週末は雪のモンスター楽しみましょう！よろしくお願いします。
YAMA555さん、いよいよ今週末の東北ツアー、楽しみですね、よろしくお願いします。
参戦にあたって、不安なく歩けるように訓練してきましたよ。
運転交替も、よろしくです('◇')ゞ
kazさん、こんにちは〜♪
はじめましてかと思ってましたが、なんと昨年の４月１１日快晴なれど暴風で撤退の時に同じ日にいて、丸山付近でお話してましたね！
昨年のレコにコメントも頂いておりました
あの時の爆風は自分史上最強の暴風で、快晴なのに登れないこともあるんだなぁと涙を飲みました
暴風の中下りてこられたkazさんの表情見て、こりゃ撤退だと直感したのを今でも思い出します
今年は快晴微風、しかも最高の眺めですね
私も先々週に行ってきましたが、この写真のように素晴らしい一日で、レコ拝見して涙腺緩みました
景色を眺めながらの缶チューハイいいですね。
私は下りてから生中飲み干しました
miyucchiさん、こんばんは〜(^^)
改めて昨シーズンのmiyucchiさんの記録（敗退の記録とすぐにリベンジした記録）、そして先々週の記録を拝見しました。 懐かしい記憶が蘇ってきましたよ。
あの暴風敗退の無念があったからこその執念でリベンジ出来たといっても過言ではないです。 条件さえ揃えば、ホントに最高な日帰り雪山ルートだなあと改めて実感できた、素晴らしい一日でしたよ
会心のレポをありがとう。
こんなの見てしまったら、自分でも行くしかないですね。
幸い週末土曜は天気良さそうなので、久しぶりに遠征しようかな。
それにしてもこの時期に無風とは超ラッキーでしたね。
先輩、計画見ましたよ(^^)
土曜日は
八方池で少しお話をした者です。唐松岳からの景色は素敵ですね(*^^*)私も見たかったのですが、時間切れでした。この日に登頂でたのはお二人だったのですね。私もいつかリベンジしたいと思います。
ayachさん、こんばんは。 なんとここにもヤマレコユーザー！
ヤマレコ率、ホントに高かった唐松山行だったんですねぇ
あの八方池分岐の岩のところで休憩してた2人組の姐さんですよね？ モチロン覚えてますよ
私も昨シーズンに暴風撤退した悔しさリベンジでの今回でした。ayachさんも次回はきっと絶景を拝めると思いますよ
kaz さんはじめまして。
山頂でご一緒させていただいた愛知の者です。
登頂写真、撮っていただきありがとうございましたm(__)m
わずかな時間でしたが、とてもとても楽しかったです♪
同じ登山者、ヤマレコユーザー、またkazさんとはお山で会いそうな気がします(^^)
sirakabatreeさん、ホントに最高の山頂
こちらこそ、単独だったら、途中で引き返してたかも、だったので感謝してます。
またどこかでお会いできそうな、私もそんな気がしますよん(^^)
kazさん 初めまして
登頂おめでとうございます！
こんなに恵まれた好条件の雪山登山て何度に１回あるかないか
素晴らしいマウンテンビューでしたね
私は写真12枚目にいました
今回も山頂まで行けませんでしたが機会をみて再度会いに行きたいと思います
今度は真っ白な劔岳が見たいと思います
当日の登山者のほとんどがユーザーさんだったのにはビックリでした
また何処かの山で♪
apoidakeさん、コメントありがとうございます(^^)
ホントに最高の天候条件、惜しむらくはリフト稼働が通常通りだったなら、もっと多くの人が山頂まで登れて、感動共有出来たかもなあと思うと、少し残念でした。
apoidakeさんとも、途中（たしか八方ケルンあたり）で山頂めざしましょうなんて話をした覚えがあります（緑系のアウターでしたよね？）。
でも、次にまたチャレンジする想いが、きっと叶う機会が来ますからね(^_-)-☆
いや〜、それにしてもヤマレコ率、メッチャ高っ！！
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