立山(雷鳥坂でクマと鉢合わせ&ライチョウと何度も遭遇)
- GPS
- 11:17
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 1,259m
- 下り
- 1,265m
コースタイム
- 山行
- 1:32
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 1:34
- 山行
- 5:17
- 休憩
- 1:46
- 合計
- 7:03
天候 | 9/15:曇り 9/16:曇りのち雨 9/17:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雷鳥坂:ザレのジグザグ道 富士ノ折立付近:岩稜帯 雄山〜一の越山荘:ザレの急坂 |
その他周辺情報 | 雷鳥沢ヒュッテ:日帰り入浴700円 みくりが池温泉:日帰り入浴1000円 |
写真
感想
本当なら裏銀座と読売新道踏破の予定でしたが、バスは予約取れたものの、水晶小屋が3ヶ月前から予約開始で、すぐに満室で取れず。
何度もキャンセルで空きが出てないかチェックしていましたが、遂に空く様子がないので今年は諦めてバスもキャンセル。
そして候補の一つでもあった立山に行先を変更しました。
いずれ行きたいと思っていたので、念願叶った訳ですが、残念ながら天気は優れず展望を楽しむことは叶いませんでした。
7月からずっと続いていた晴れも12連続で途切れました。そううまい事いきませんね。
初日は室堂から雷鳥沢テント場までで、テントを張って天気が良ければ、奥大日岳をピストンするつもりでしたが、ずっとガスがかかってたので止めました。
展望の良い山なのに、ただのピークハントするだけではつまらない、ってことで夜行バスで一睡もできてなかったので休養することにしました。
翌日9/16は別山から立山周回をしました。
この朝、クマと遭遇した訳ですが。ものすごい偶然だったのです。
まず、テントを出て30m位歩いたところで帽子を忘れたことに気付いてテントまで取りに戻ります。この間は2〜3分ほど。
そしてテント場を出て、沢を渡る橋を写真撮ろうとした際、今度はデジカメをテントに忘れて来てしまったことに気付き、やはり取りに戻りました。今度は10分程度のロス。
そして沢を渡って分岐で、大日岳方面とは逆だという思い込みから、真砂岳方面に入ってしまいます。最初の分岐で真砂岳への指標を見て間違いに気付き沢を渡ったところまで戻ります。ここでもロスが約10分位だったでしょうか。
ようやく雷鳥沢のコースに入り、登りだします。
しばらくは枯れ沢のようなガレの道を登っていき、右に道がカーブして、すぐ左にカーブするところで、上から登山道を下りて来ようとしたクマとばったり鉢合わせに。
クマ鈴は着けてましたが、急な登りだったので鳴ってなかったかも知れません。
クマとの距離は、わずか5〜6m程度でしょうか。
一瞬、陰と気配を感じたので人が下りて来たと思ったら、次の瞬間真っ黒に見事な月の輪の白いのが現れてびっくり! 向こうも私に気付いた瞬間、左のハイマツの藪の中に飛び込み逃げていったのですが、その時の音が、地響きを立てながら凄い音で恐怖感を覚えました。
かなり大きかったです。立ち上がると1.5mはありそうな成獣でした。
出会った瞬間はうわっ、と私が声を出して、クマがすぐに逃げてくれたのですが、その逃げていく音の方が怖かったです。
しかしその音もすぐに止んだので、もしかして私が通過しようとして、親子クマだった場合、子熊が親クマを追いかけてきてたりしたら、親クマが戻ってきて襲い掛かって来るかもしれないと思い、通過する気になれず、一旦30m位下って、下から登って来る登山者を待つことにしました。
5分位待っていると登山者が登って来ました。すぐそこでクマと会ったことを伝えると、少し待ちましょうということになり、さらに10分ほど経過。小学生高学年位の男の子を連れた親子3人組が登って来ました。すると私からクマの事を聞くと、行先を変更します、と言って下っていかれました。そして別の1人の若い男性が登って来られて、一緒に通過しましょうと誘って、私含めて3人でクマが出たところを通過しました。
その後行先を聞くと、私と同じ、別山からの立山周回だったので、一緒に歩くことになりました。
この日の朝の、自分のミス連発による時間のロスによって、クマと遭遇し、そしてその事がきっかけで人との出会いがあり、なかなか無い山行となったのでした。
その後は雷鳥坂で、雷鳥と何度も遭遇し、写真も至近距離で撮ることができ、展望はきかないけど濃霧のおかげで雷鳥三昧となりました。
剱御前小舎からも濃霧のなか、別山、真砂岳、そして立山の三座を巡りました。
雄山は人でごった返してたのですぐにパスして一の越山荘へ。
一人の若い方は室堂へ下山して本日帰宅とのことで帰って行かれました。
残った2人で雷鳥沢のテント場まで無事戻ってきました。
その後14時半頃から雨が降り出し、やがては夕方にかけて土砂降りになり、下山してからで良かったとつくずく安堵しました。でもテントはびしょ濡れで床下も水が入ってチャプチャプ状態で沁みて来ないか冷や冷やものでした。
何とか無事にもってくれて良かったのですが、翌朝の撤収時には床がドロドロのテントを畳まなければならず、帰宅後の片付けを思うと気が重くなりました・・・
帰る日は晴れて気持ちのいい天気に。
でも昼にはガスが急に出て来て、帰りのバスではもう山の姿が見えなくなっていたのでまた雨が降ったかも・・・
今回は温泉も目的の一つで、雷鳥温泉、みくりが池温泉と2つ入ることもできて念願が叶いました。
たまには楽な山行もいいもんだ、といった山行でした。
なにより、これまでも何度かクマとの遭遇はありましたが、間近で見れたのは貴重な経験となりました。室堂に戻ってきて、一応、自然保護センターで登山届を出せるようになっていたので、そこにクマと会った場所と状況などについて報告しておきました。
これで今年の夏山は終わりです。今年は例年と違って、天気に恵まれたお陰でかなり計画を消化することができました。
どひゃ〜っ、メチャクチャ近接遭遇でしたね!
雷鳥坂のようなメインの登山道でも、こういう遭遇があるんですね〜。 確かに子連れだったらやばかったですね。熊も驚いたでしょうが・・ホント、逃げてくれてラッキーだったですね。
その後の対応(しばし時間をあけて複数で賑やかに通る)、流石、ご立派です。
幌尻岳の時は頻繁に笛を吹いていましたが、鈴だけだと鳴らない、聞こえない時がありますね。私も肝に銘じます。
いや〜、それにしても無事のご帰還、心からお喜びします。
コメントありがとうございます。
人間に興味を持って逃げないとか、そういう個体だったりしたらと思うと距離が近すぎたのでホント、ラッキーでした。
本来ならこういうのが普通だといいのですが。各地のクマ関連のニュースで、人身事故も起こってるので、思い返すと怖いです。出会ったシーンが脳裏に焼き付いてます。
鈴ももう少しリーンと鳴り響くタイプがいいのかな? でも人が居るところだとうるさいですから難しいですね。
成獣でしたが、ヒグマはさらに大きいと思うと、いーぐるさんも、幌尻岳のとき、唸り声聞こえたんですよね、怖っ!!
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