サン・ニ〜・イチ。 中央ア 越百・南駒・空木岳 縦走。

2023年09月16日(土) 〜 2023年09月18日(月)

• GPS: 26:01
• 距離: 25.8km
• 登り: 2,547m
• 下り: 2,628m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:43
• 休憩: 0:24
• 合計: 8:07

8:02 ゲート
8:44 8:51 伊奈川ダム上駐車場
8:52 8:54 今朝沢橋分岐（二合目）
8:57 9:04 パックン岩
9:58 10:01 福栃平(南駒-越百分岐)
11:54 11:54 下のコル(四合目)
12:41 12:41 上のコル
15:03 15:08 上の水場
16:09 越百小屋

2日目

• 山行: 11:56
• 休憩: 2:34
• 合計: 14:30

4:32 越百小屋
5:39 6:02 越百山
7:46 8:36 仙涯嶺
8:42 8:43 今朝沢ルンゼ
8:50 8:56 奈落覗
10:28 10:28 ハートブレイクロック
10:39 10:45 南駒ヶ岳
11:53 11:54 赤梛岳
13:09 13:19 空木岳
13:25 14:13 空木駒峰ヒュッテ
14:48 14:48 駒石
15:12 15:12 空木平カール分岐点
16:28 16:29 ヨナ沢ノ頭
16:52 16:52 小地獄
16:57 17:05 大地獄
18:12 18:12 マセナギ
18:23 18:23 尻無
18:53 18:53 池山尾根水場
19:02 池山小屋

3日目

• 山行: 2:43
• 休憩: 0:07
• 合計: 2:50

8:39 池山小屋
8:45 8:50 池山尾根水場
9:58 9:59 タカウチ場
10:26 10:26 林道終点
10:41 10:41 空木岳登山道入口
10:45 10:46 空木岳登山道取付地点
11:15 11:15 空木岳登山口駐車スペース
11:25 11:25 菅ノ台バスセンター・駐車場
11:29 ゴール地点

計画途中に、かねてからのウワサ通りの批評の憂いを喰らい。
後半の行程が主稜線⇒支稜線になりましたが、体力的・経験的・装備的には何ら問題無いので、素直に鞍替えしました。

天候

9月16（土）
基本・☀稜線の上の風向きはほぼなし。
夜にゲリラ的豪雨☔

9月17日（日）
夜明け前から満天の☆空。夜明けから午後位迄、超快晴☀風は西寄りの風。

9月18日（月）
夜間☆空。早朝からガス気味（高度が低い・雲底の下）
曇☁時々☀。風は北寄りの風。

稜線上、気温は日中10℃位。夜間でも冷え込む今年有ってもダウン迄必要なし。

アクセス

利用交通機関：

電車 バス タクシー

コース状況／危険箇所等

あくまで、わたくし個人（関東圏在住故の地域の偏り）経験からくる表現なので、その辺はお察しください。

・伊奈川ダム〜越百小屋迄。
所謂何処にでも有る稜線迄出る樹林帯。斜度は取付き最初が急斜面で下ノコル迄。その後テロテロ登りで変化がなく、眺望もなく、精神的にはキツイところ。
関東圏で書けば、雲取山の鴨沢〜七ツ石迄の登り尾根か。
上のコルから小屋迄は、奥武蔵「国師ケ岳〜甲武信岳」にあるような深い森が連続。斜度もそれなり。

・越百小屋〜越百山迄。
引き継ぎ樹林帯を歩くが、周りの眺望が開き始め、やや心持ち（来たな）という感触に。越百山の本峰は、言わば白山の御前峰・尾瀬燧ケ岳（御池側）への突上げに似ている。

・越百山〜仙涯嶺迄。
趣は「裏銀座の野口五郎〜水晶」「南ア三峯岳〜間ノ岳」にあるような高巻きと、草足低いアルペンムードの稜線。手前にある仙涯嶺の岩稜がいかつく、ボリュームもそれなり。一つの規模としてはまるで「金峰山の千代の吹上」にあるような岩クレをコチラは肩をヘツるような感じ。最後のトップの岩稜には登る事が安易にできる。

・仙涯嶺〜南駒ヶ岳迄。
要点的には、元来あるそのままの杣道。藪も少々あるが精々身長上止まりで、ポジションを見失う事はない。
キレ落ち方も、イイとこ八峰キレットに及ぼす。どちらかと言うと、古来からの生活路の色が強く、続く路は基本平ら。極似としては、白馬鑓ヶ岳〜猿倉のルート。

・南駒ヶ岳〜空木岳迄。
更に高度がまして来て、見通しもよく、アルプスと言うにそぐわない実感として「縦走してまっす。」感が体験できるゾーン。似か寄った感では、「後立山五竜〜鹿島槍」の間・「越中沢〜龍王岳」の間に似ている。

・空木岳〜空木平避難小屋分岐迄。
尾根道広く、とても歩きやすい。「北ア。三国境〜雪倉岳」「南ア。塩見〜北荒川岳」のような、広々として真っ白いザレ帯は歩いて気持ち良い。

・空木平避難小屋分岐〜池山小屋迄、
またまた樹林帯に舞い戻って、暗くはないが少々の変化（大地獄・小地獄）を経て、里山風に下る。

総じて危険箇所と書けば、「高巻きの片側キレ落ちたトラバース」と、「クサリは放さなければ落ちません。」はお約束（笑）。

一般ルートをそれぞれあしらっているような総合的にレベルとしては中の中の上。
という感じ。

その他周辺情報

下山の駒ヶ根は、木曽駒で有名な起点になっていることから、ソースカツ丼やら、温泉♨やらは不自由無く利用できます。
時間つぶし若しくは休息はこまくさの湯の2階。

写真

9/15 23:05

約半世紀前のこの世では考えられない。
この高速バスの便数。
ほんとだ！分刻みだね。新幹線には負けるけど笑笑

9/16 4:56

中津川ICで降ります。
周りは何にもない…

9/16 5:13

グーグルマップでは思いもつかない取付き。
不親切かな。案内が無い💦
この階段を探すのに一苦労した😓

9/16 5:25

思いの外遠いので、ココで速攻タクシー（複数人数ならではの発想）
バス停からJR中津川駅まで遠すぎだよー😆

9/16 5:59

JR鉄道中津川駅

9/16 6:06

朝日を受ける恵那山。
神々しい🙏

9/16 6:56

この駅、降りるのは、皆同じ目的。
そしてPASMOが使えません。
その案内も無かった😩

9/16 7:07

上松駅。風情あります。
森林浴にもひかれるな。

9/16 7:51

更にタクシーでダム手前迄行きます。
かなり駐車してるね。

9/16 8:12

ダムの貯水量はまあまあ。

9/16 8:50

さてさて、入山です。
よろしくお願いします〜

9/16 8:50

トコトコ参ります。
まだまだ余裕の歩き出しです！

9/16 9:55

お〜越百小屋の主のクルマを発見。
オレンジ色でかわいい🧡

9/16 11:04

下の水場はこんな感じ。
甘みがあって美味しいです😋

9/16 12:40

上ノコル
山レコの地図とズレてました💦

9/16 14:19

上の水場が見つかりません。
ので、沢筋の水。
動物の〇〇が入ってるかも…
このままじゃ飲む気はしないな😰

9/16 15:44

こんな感じのテロテロ登り。
一番苦手な部類。
高度が稼げないよね。

9/16 16:30

小屋の中にあるカウンターには、色々なお酒が。
素敵なカウンターバー。
食後にいただこうね❣️

9/16 17:38

ここのトイレ。ガチに超キレイ。
ピカピカのバイオトイレ✨
山小屋でここまでキレイなのは初めてです。

9/16 16:42

夕飯はおでんに酢飯。
美味しくて酢飯はお代わりしました😋

9/16 17:51

コーヒーを頂きます。
美味しくいただきました。
豆を引くところから手作業です☕️

9/16 17:54

お〜贅沢（笑）
お水の少ない時に快く淹れてくださいました🙏

9/16 18:47

ウイスキー。コスモ。
深みがあって美味しい。
越百小屋のようなお味でした♪

9/17 1:17

談話室兼食堂。

9/17 3:13

寝室の様子。
シュラフはカモシカスポーツ製
寝心地は最高！
朝までぐっすりと眠れました😊

9/17 3:14

慕われている証に様々なイラストがあります。

9/17 3:14

お天気予報✎
明日のお天気も上々👍

9/17 4:28

さぁ❣　参りまっす❢❢
この日は長いぞ、少なくとも12時間オーバー。
がんばります💪

9/17 5:15

やや藪こぎのような様子。
気をつけないとね。
レインに穴がぁぁぁ💦

9/17 5:25

お〜。アレに見えるは北ア。槍穂。
2年前の同じ時期は岳沢から槍まで歩いたんだよね。
懐かしい〜

9/17 5:28

アカモノ
いやいや。
コケモモだよな（笑）

9/17 5:29

振り返れば藪の中に越百小屋。
おー赤い屋根が可愛く見えてる❣️

9/17 5:30

兎に角元気なお仲間メンバー。
バンバン行きます（笑）
ハッスルモード全開です笑笑

9/17 5:34

この前、この身に噴火の洗礼を受けた御嶽山。
自然の中は何が起こるかわかりません。

9/17 5:40

お〜夜明け。
サンライズに間に合いました✨☀️✨

9/17 5:41

正にいい感じ。
ありがたい。
健康で山に登れていることに感謝です🙏

9/17 5:41

塩見岳の隣から富士山がアタマを出します。
今年は眺めるだけ。

9/17 5:43

良きアングルです（笑）
朝日をこの手にいだきます！

9/17 5:44

なんたってこのメンバー、へこたれません。
流石スイス遠征をやり遂げた感はあります。
スイスの方が楽だったかも笑笑

9/17 5:48

いい感じです（笑）
越百山からの眺めは最高です✨

9/17 6:09

南アルプスが全部俯瞰できます。

9/17 6:18

よっコラショ。ドッこいしょ。
あれ？こんなところ通ったの？？

9/17 6:40

せんがんれい様がどど〜んと。
んー調べれば調べるほど怖い😭

9/17 7:27

真っ直ぐに突き上げます。
いよいよこの先に難所が待ってます

9/17 7:44

稜線としては上々の呈です。
どこまでも続く〜

9/17 7:47

岩稜帯のトップです。
風が気持ちいい〜〜

9/17 7:53

せんがんれい。
あれれ。
全く怖く無かった笑笑

9/17 7:54

次なるオヤマは南駒ヶ岳。
レッツゴー💪

9/17 7:55

甲斐駒ヶ岳の勇姿。
キレイな形してますね。素敵です💓

9/17 8:47

ココの巻は、チト気を使う。
ポールはおじゃまです。
手を使ってしっかりとおりますよ！

9/17 8:49

片方キレキレ（笑）
なのに余裕の微笑み😁

9/17 8:51

それでもガンガン行きます（笑）
思ったほど怖くない笑笑

9/17 9:51

この山域はどこでも白いので気持ち良い。
眩しいほどです。

9/17 10:15

藪ナカ突入。
けっこうなヤブ💦

9/17 10:21

ついこの間、閉鎖になった避難小屋。

9/17 10:38

お〜着いた。南駒ヶ岳。
200名山の2🙌

9/17 11:54

で序に赤薙山。
と、ここまで来てガスが一気に上がってきました。

9/17 12:07

この辺り。原始的で、私はお好みです。
あれに見えるは空木岳❣️

9/17 12:38

ハツラツと進みます。
雲が切れました。

9/17 12:43

コレから本峰。
ルートがわかりにくいです。

9/17 13:15

やりました。ピークハント。
やったー🙌念願の空木岳です✊

9/17 13:16

この企画を立てた御本人（笑）
やったー🙌🙌🙌念願が叶いました〜
メンバーの皆さま、私の希望にお付き合いくださりありがとう🙇‍♀️

9/17 13:18

進む先には駒峰ヒュッテ。

9/17 14:10

テラスは広いです。
ここで一息入れましょう☕️

9/17 14:47

五条岩ならぬ駒石。
大きい😱

9/17 15:12

この分岐で樹林帯に突入。
樹林帯は景色が見えなくてつまらない。
早く池山小屋に行こう！

9/17 16:52

トラバースよっこいしょ。
歩きにくいなぁ…

9/17 16:59

クサリはタイヘンです（笑）
なんちゃっての鎖場でーす笑笑

9/17 17:02

放さなければ落ちません（笑）
ここは大地獄。一歩一歩気をつけておりますよ！

9/17 17:07

落差有る登山道。
想像以上にハードです。

9/17 17:29

霊芝は森のタマシイ。

9/17 17:29

そんなの触って大喜び（笑）
大笑い😆😆😆

9/18 6:07

池山小屋は広くてキレイ。
やっと着きました！

9/17 19:26

早速、反省会（笑）

9/18 8:34

翌朝、元気に出発です。

9/18 8:38

このような様子です。

9/18 8:38

池山小屋。
とっても広々としてキレイでした♪

9/18 8:47

水場が枯れてます。
今年はどこも水不足ですね。

9/18 10:11

トコトコ進み、

9/18 10:25

林道終点です。
池山小屋からすぐでした〜

9/18 10:26

ご案内。

9/18 11:06

里山風情になってきました。
道路が閉鎖されているので、さらに歩きます。

9/18 11:14

登山口。

9/18 11:29

ここは真っ直ぐ温泉♨です（笑）
温泉入ろう！

9/18 12:35

一風呂浴びて反省会。

9/18 12:37

とても嬉しい。美味しい（笑）
地ビールが美味しかった〜

9/18 13:07

揚げ物ばかり（笑）
だって、お腹ぺこぺこだもの。

9/18 13:46

写真も映えます。
またまた揚げ物笑笑

9/18 17:02

駅から、特急あずさ。

9/18 18:44

ココは諏訪大社のお膝元。
御柱祭りが待ち遠しいです。

撮影機器：

iPhone 11 128GB SIMフリー Apple

Galaxy S23 Ultra SC-52D 512GB docomo サムスン

感想

クロタン

木曽山脈の南側半分。（正確には安平路山迄だが）少なくとも越百山迄を繋ぎたく。

組んでるメンバーさんからずっと所望されていた事もあり、今回やってみました。

実感として、まあ、便利さはない。

原始と言うにはそれ相応の雰囲気有って、北アで書けば、薬師岳〜スゴノのような感じ。

有り難いのはさほど長くない事。

空木〜宝剣までのようなキツイアップダウンがさほど無いので、日計りでやれる。

不安要素は水取りが叶わないこと。

そんな事でして、今回の山行のお陰で、木曽駒〜越百山迄実績が繋がった事はとても喜ばしい事でもあります。

木曽山脈は緊張を強いられる場面がないのが良いですね。

訪れた日は、北ア槍穂・乗鞍。御嶽。白山・恵那山。南アルプスの全容。富士山。奥武蔵と八ヶ岳全山。浅間と四阿と、見るのに360度の眺めは最高でした。

かずらん

　山をやり始めた頃、越百山（300）、南駒ヶ岳（200）、空木岳（100）を縦走する記事を読んだ。
その時は私には縁のない話。無理無理って思ってた。
2年前の秋、コスモ小屋の小屋番さんにある小屋でお話しする機会があった。
「ぜひ来てね〜」
「はーい🙋‍♀️その際はよろしくお願いします」
と、約束をした。

本日も快晴。お天気は上々である。
長い九十九折り。
2日目の稜線歩きを励みに頑張る。
久しぶりの再会。
話が弾むのは当たり前だ。
小屋は手入れの行き届いたお部屋とピカピカのバイオトイレ。お布団の寝心地も申し分ない。清潔感があり居心地の良さは格別だった。

2日目は夜明け前に出立。
越百山からは北アルプス、南アルプスがクッキリと見えた。自分が歩いた山を見るのは大好きだ。
情報を集めすぎて怖いだけしかなかったセンガンレイは難なくクリアした笑笑
アップダウンを繰り返して南駒ヶ岳に到着。
ここでも北アルプス、南アルプス、富士山、八ヶ岳と主だった山々がクッキリと一望できた。
赤梛に到着の頃に一気にガスがあがって、あたり一面真っ白になった。
ルートを見失いながらも空木岳山頂に到着。感無量である。嬉しくて涙が出そうになった。
メンバーの1人は歓喜している私を見てどうも理解ができなかったらしい。後に説明をし納得していたが、山に登る理由は人それぞれで良いのだと改めて実感した。