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Yamareco

記録ID: 6065674
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

甲斐駒ヶ岳(黒戸尾根〜八丁尾根周回)

2023年10月16日(月) 〜 2023年10月17日(火)
 - 拍手
体力度
8
2〜3泊以上が適当
GPS
15:42
距離
28.0km
登り
3,274m
下り
3,314m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
8:40
休憩
0:54
合計
9:34
7:29
7:30
92
9:02
9:07
76
10:23
10:24
25
10:49
10:49
38
11:27
11:28
3
11:31
11:40
70
12:50
12:53
55
13:49
13:54
77
15:11
15:14
16
15:30
15:42
59
16:41
16:56
5
17:00
宿泊地
2日目
山行
7:00
休憩
0:30
合計
7:30
7:59
34
宿泊地
8:33
8:35
15
8:49
9:12
149
11:41
11:41
26
12:07
12:07
29
12:36
12:36
77
13:53
13:54
11
14:10
14:10
6
14:16
14:18
3
14:21
14:23
38
15:00
15:01
24
15:25
15:27
4
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
尾白川渓谷駐車場
コース状況/
危険箇所等
七丈小屋までは危険無し
・七丈小屋〜甲斐駒ヶ岳=鎖場多数、雪と凍結箇所に危険あり
・甲斐駒ヶ岳〜八丁尾根分岐=不明瞭箇所多数、雪と凍結箇所多数、道迷いに注意
・八丁尾根〜日向山=不明瞭箇所多数、踏み跡、印少なく道迷いの危険あり
・日向山〜駐車場は明瞭危険無し
予約できる山小屋
七丈小屋
神社がすぐ出てきます。
安全登山を祈願、ご挨拶して進みます
2023年10月16日 07:31撮影 by  SH-RM15, SHARP
3
10/16 7:31
神社がすぐ出てきます。
安全登山を祈願、ご挨拶して進みます
吊り橋を渡る。
川がキラキラで綺麗
2023年10月16日 07:34撮影 by  SH-RM15, SHARP
6
10/16 7:34
吊り橋を渡る。
川がキラキラで綺麗
祠の上の小さな秋に癒やされる
2023年10月16日 08:37撮影 by  SH-RM15, SHARP
5
10/16 8:37
祠の上の小さな秋に癒やされる
あっさり笹ノ平分岐
2023年10月16日 09:03撮影 by  SH-RM15, SHARP
3
10/16 9:03
あっさり笹ノ平分岐
紅葉も少しずつ
2023年10月16日 09:11撮影 by  SH-RM15, SHARP
5
10/16 9:11
紅葉も少しずつ
2023年10月16日 09:18撮影 by  SH-RM15, SHARP
4
10/16 9:18
丁度よいところに休憩の丸太。
今日は水を3.5リットル背負って15キロ装備なので重たい…
2023年10月16日 09:44撮影 by  SH-RM15, SHARP
8
10/16 9:44
丁度よいところに休憩の丸太。
今日は水を3.5リットル背負って15キロ装備なので重たい…
2023年10月16日 10:13撮影 by  SH-RM15, SHARP
9
10/16 10:13
歩きやすく整備されています
2023年10月16日 10:25撮影 by  SH-RM15, SHARP
8
10/16 10:25
歩きやすく整備されています
八ヶ岳が応援してくれている
2023年10月16日 10:25撮影 by  SH-RM15, SHARP
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10/16 10:25
八ヶ岳が応援してくれている
アスレチックが出てきます
2023年10月16日 10:39撮影 by  SH-RM15, SHARP
7
10/16 10:39
アスレチックが出てきます
2023年10月16日 11:02撮影 by  SH-RM15, SHARP
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10/16 11:02
せっかく登ったのにけっこう下る
2023年10月16日 11:24撮影 by  SH-RM15, SHARP
4
10/16 11:24
せっかく登ったのにけっこう下る
至る所に石碑や祠が出てきます。
一つ一つに安全登山をお願いして進みます
2023年10月16日 11:30撮影 by  SH-RM15, SHARP
4
10/16 11:30
至る所に石碑や祠が出てきます。
一つ一つに安全登山をお願いして進みます
険しい登り
2023年10月16日 11:51撮影 by  SH-RM15, SHARP
6
10/16 11:51
険しい登り
燃える秋
2023年10月16日 11:58撮影 by  SH-RM15, SHARP
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10/16 11:58
燃える秋
甲斐駒ヶ岳が見えるところで
2023年10月16日 12:01撮影 by  SH-RM15, SHARP
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10/16 12:01
甲斐駒ヶ岳が見えるところで
ランチにします。
今回も妻がにぎってくれたおにぎり🍙
とても美味しく、エネルギーチャージできました。
2023年10月16日 12:07撮影 by  SH-RM15, SHARP
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10/16 12:07
ランチにします。
今回も妻がにぎってくれたおにぎり🍙
とても美味しく、エネルギーチャージできました。
垂直に近いハシゴ
2023年10月16日 12:36撮影 by  SH-RM15, SHARP
6
10/16 12:36
垂直に近いハシゴ
なかなかの鎖場を登り
2023年10月16日 12:39撮影 by  SH-RM15, SHARP
6
10/16 12:39
なかなかの鎖場を登り
やっと七丈小屋
2023年10月16日 12:52撮影 by  SH-RM15, SHARP
7
10/16 12:52
やっと七丈小屋
テン場は2箇所。
第一テン場は鳳凰三山を見ながら
2023年10月16日 13:02撮影 by  SH-RM15, SHARP
6
10/16 13:02
テン場は2箇所。
第一テン場は鳳凰三山を見ながら
個人的にはこちらが好き。
第2テン場は八ヶ岳を見ながら
2023年10月16日 13:05撮影 by  SH-RM15, SHARP
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10/16 13:05
個人的にはこちらが好き。
第2テン場は八ヶ岳を見ながら
見上げるとあんなところにも
2023年10月16日 13:06撮影 by  SH-RM15, SHARP
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10/16 13:06
見上げるとあんなところにも
雪が出てきた
2023年10月16日 13:30撮影 by  SH-RM15, SHARP
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10/16 13:30
雪が出てきた
険しい鎖場と雪…
2023年10月16日 14:07撮影 by  SH-RM15, SHARP
5
10/16 14:07
険しい鎖場と雪…
足をかけるところに雪がとけて凍りついている…
2023年10月16日 14:11撮影 by  SH-RM15, SHARP
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10/16 14:11
足をかけるところに雪がとけて凍りついている…
ここが山頂かと思っていたら違った
2023年10月16日 14:37撮影 by  SH-RM15, SHARP
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10/16 14:37
ここが山頂かと思っていたら違った
鳳凰三山と北岳、間ノ岳
北岳、間ノ岳は真っ白
2023年10月16日 14:44撮影 by  SH-RM15, SHARP
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10/16 14:44
鳳凰三山と北岳、間ノ岳
北岳、間ノ岳は真っ白
雪が増えてきた…
2023年10月16日 14:51撮影 by  SH-RM15, SHARP
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10/16 14:51
雪が増えてきた…
だからこそ見られたこの景色
2023年10月16日 14:53撮影 by  SH-RM15, SHARP
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10/16 14:53
だからこそ見られたこの景色
ガラス細工のよう
2023年10月16日 15:00撮影 by  SH-RM15, SHARP
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10/16 15:00
ガラス細工のよう
やっと山頂
2023年10月16日 15:17撮影 by  SH-RM15, SHARP
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10/16 15:17
やっと山頂
祠の中は厳しそうなお顔でした。
甲斐駒ヶ岳は厳しい修行の山ですね
2023年10月16日 15:18撮影 by  SH-RM15, SHARP
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10/16 15:18
祠の中は厳しそうなお顔でした。
甲斐駒ヶ岳は厳しい修行の山ですね
賑わっていると思ったら誰もいない。
絶景独り占め
2023年10月16日 15:20撮影 by  SH-RM15, SHARP
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10/16 15:20
賑わっていると思ったら誰もいない。
絶景独り占め
八ヶ岳には雲が…
2023年10月16日 15:24撮影 by  SH-RM15, SHARP
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10/16 15:24
八ヶ岳には雲が…
仙丈ヶ岳も頭は真っ白
2023年10月16日 15:24撮影 by  SH-RM15, SHARP
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10/16 15:24
仙丈ヶ岳も頭は真っ白
ここからは緊張のルート
2023年10月16日 15:30撮影 by  SH-RM15, SHARP
6
10/16 15:30
ここからは緊張のルート
さっそく道が分からず右往左往
2023年10月16日 15:30撮影 by  SH-RM15, SHARP
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10/16 15:30
さっそく道が分からず右往左往
恐い…
2023年10月16日 15:31撮影 by  SH-RM15, SHARP
10
10/16 15:31
恐い…
甲斐駒ヶ岳を振り返る
2023年10月16日 16:02撮影 by  SH-RM15, SHARP
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10/16 16:02
甲斐駒ヶ岳を振り返る
奥には鋸岳。
絶景の稜線で幸せのはずだかとても恐い
2023年10月16日 16:11撮影 by  SH-RM15, SHARP
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10/16 16:11
奥には鋸岳。
絶景の稜線で幸せのはずだかとても恐い
こんなケルンも
2023年10月16日 16:14撮影 by  SH-RM15, SHARP
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10/16 16:14
こんなケルンも
甲斐駒ヶ岳の影
2023年10月16日 16:16撮影 by  SH-RM15, SHARP
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10/16 16:16
甲斐駒ヶ岳の影
問題の垂直な鎖場
2023年10月16日 16:20撮影 by  SH-RM15, SHARP
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10/16 16:20
問題の垂直な鎖場
重たい荷物を背負ってここを降りるのはとても怖かったです
2023年10月16日 16:24撮影 by  SH-RM15, SHARP
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10/16 16:24
重たい荷物を背負ってここを降りるのはとても怖かったです
テン場が見えてきた。
何と!一張張ってある!
2023年10月16日 16:37撮影 by  SH-RM15, SHARP
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10/16 16:37
テン場が見えてきた。
何と!一張張ってある!
六合石室小屋に寄ってみる。
怖くて自分には無理でした
2023年10月16日 16:49撮影 by  SH-RM15, SHARP
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10/16 16:49
六合石室小屋に寄ってみる。
怖くて自分には無理でした
外観はキレイな小屋です
2023年10月16日 16:50撮影 by  SH-RM15, SHARP
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10/16 16:50
外観はキレイな小屋です
日没ギリギリでテン場に到着。
先にいたお兄さんと少し話してホッとする。
人ってありがたい。
2023年10月16日 17:24撮影 by  SH-RM15, SHARP
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10/16 17:24
日没ギリギリでテン場に到着。
先にいたお兄さんと少し話してホッとする。
人ってありがたい。
夕飯はアルファ米、ウインナー、魚、味噌汁。
ジャムの空き瓶に入れてきた安い日本酒が、安物とは思えないくらいとっても美味しかったです。あんなに美味しいお酒の味、忘れられません。
2023年10月16日 17:44撮影 by  SH-RM15, SHARP
13
10/16 17:44
夕飯はアルファ米、ウインナー、魚、味噌汁。
ジャムの空き瓶に入れてきた安い日本酒が、安物とは思えないくらいとっても美味しかったです。あんなに美味しいお酒の味、忘れられません。
おはようございます。
夜中の濃霧、強風を経て、ガスがどいて頭の白い仙丈ヶ岳が迎えてくれます。
2023年10月17日 06:14撮影 by  SH-RM15, SHARP
8
10/17 6:14
おはようございます。
夜中の濃霧、強風を経て、ガスがどいて頭の白い仙丈ヶ岳が迎えてくれます。
朝ごはんはアルファ米、ウインナー、カオマンガイ。
2023年10月17日 06:19撮影 by  SH-RM15, SHARP
7
10/17 6:19
朝ごはんはアルファ米、ウインナー、カオマンガイ。
テントは凍ってます
2023年10月17日 07:09撮影 by  SH-RM15, SHARP
4
10/17 7:09
テントは凍ってます
仙丈ヶ岳を見ながらまったりゴロゴロ
2023年10月17日 07:13撮影 by  SH-RM15, SHARP
10
10/17 7:13
仙丈ヶ岳を見ながらまったりゴロゴロ
仙丈ヶ岳を左に見ながら出発
2023年10月17日 08:13撮影 by  SH-RM15, SHARP
10
10/17 8:13
仙丈ヶ岳を左に見ながら出発
道迷いから抜けられず、無理やり藪を登って烏帽子岳目前の稜線に復帰
2023年10月17日 08:58撮影 by  SH-RM15, SHARP
7
10/17 8:58
道迷いから抜けられず、無理やり藪を登って烏帽子岳目前の稜線に復帰
2023年10月17日 09:06撮影 by  SH-RM15, SHARP
6
10/17 9:06
ここからの八ヶ岳も素晴らしい
2023年10月17日 09:18撮影 by  SH-RM15, SHARP
8
10/17 9:18
ここからの八ヶ岳も素晴らしい
印や踏み跡の少ない不明瞭な樹林帯を進む
2023年10月17日 09:25撮影 by  SH-RM15, SHARP
5
10/17 9:25
印や踏み跡の少ない不明瞭な樹林帯を進む
こんな印にホッコリ
2023年10月17日 10:16撮影 by  SH-RM15, SHARP
8
10/17 10:16
こんな印にホッコリ
大岩山の難所とされるハシゴが見える
2023年10月17日 11:06撮影 by  SH-RM15, SHARP
5
10/17 11:06
大岩山の難所とされるハシゴが見える
長い長い鎖場
2023年10月17日 11:19撮影 by  SH-RM15, SHARP
7
10/17 11:19
長い長い鎖場
甲斐駒ヶ岳のお見送り
2023年10月17日 11:25撮影 by  SH-RM15, SHARP
7
10/17 11:25
甲斐駒ヶ岳のお見送り
山頂は地味ですがなかなかな山です
2023年10月17日 11:40撮影 by  SH-RM15, SHARP
6
10/17 11:40
山頂は地味ですがなかなかな山です
気持ちの良い樹林帯
2023年10月17日 11:49撮影 by  SH-RM15, SHARP
5
10/17 11:49
気持ちの良い樹林帯
この辺まで来ると印も増えてルートを探す事も少なくなってきます
2023年10月17日 12:02撮影 by  SH-RM15, SHARP
6
10/17 12:02
この辺まで来ると印も増えてルートを探す事も少なくなってきます
風にたなびくとろろ昆布(サルオガセ)
2023年10月17日 12:27撮影 by  SH-RM15, SHARP
5
10/17 12:27
風にたなびくとろろ昆布(サルオガセ)
甲斐駒ヶ岳が見渡せる開けた場所でランチ
2023年10月17日 12:48撮影 by  SH-RM15, SHARP
5
10/17 12:48
甲斐駒ヶ岳が見渡せる開けた場所でランチ
鳳凰三山と雲に隠れた富士山
紅葉も綺麗でした
2023年10月17日 12:59撮影 by  SH-RM15, SHARP
8
10/17 12:59
鳳凰三山と雲に隠れた富士山
紅葉も綺麗でした
笹の広がる道を下り続ける
2023年10月17日 13:28撮影 by  SH-RM15, SHARP
5
10/17 13:28
笹の広がる道を下り続ける
日向山の砂漠。
富士山御殿場ルートを思い出す。
2023年10月17日 14:08撮影 by  SH-RM15, SHARP
9
10/17 14:08
日向山の砂漠。
富士山御殿場ルートを思い出す。
賑わっていると思ったら誰もいませんでした
2023年10月17日 14:17撮影 by  SH-RM15, SHARP
5
10/17 14:17
賑わっていると思ったら誰もいませんでした
こちらが三角点
2023年10月17日 14:21撮影 by  SH-RM15, SHARP
5
10/17 14:21
こちらが三角点
ここからはとても歩きやすく平和な道。
下山中の方を何組か抜かし、人がいることの安心感を感じました。
2023年10月17日 14:36撮影 by  SH-RM15, SHARP
4
10/17 14:36
ここからはとても歩きやすく平和な道。
下山中の方を何組か抜かし、人がいることの安心感を感じました。
矢立石駐車場を過ぎて少し道の悪い登山道をサクサク下り
2023年10月17日 15:15撮影 by  SH-RM15, SHARP
3
10/17 15:15
矢立石駐車場を過ぎて少し道の悪い登山道をサクサク下り
無事に下山出来ました。
とても疲れました〜
安全登山させていただきありがとうございました。
2023年10月17日 15:31撮影 by  SH-RM15, SHARP
10
10/17 15:31
無事に下山出来ました。
とても疲れました〜
安全登山させていただきありがとうございました。

感想

南アルプス甲斐駒ヶ岳を考えていると面白そうな周回ルートを見つけました。
しかし調べるうちに不安要素がたくさんあり、数日前から不安で仕方ない、でも挑戦したいと葛藤がせめぎ合い。
前日は広く大雨。もしや雪が積もっているのでは?と心配になり前日夕方に七丈小屋に電話して状況を伺うもわからないと鼻で笑われ大した情報を得られず。
当日のなかなか無い晴天予報に背中を押され意を決し決行。

不安要素は、
①テント泊装備で日没までにテン場に着けるか(水場が無いので重くなる)
②甲斐駒ヶ岳〜先の不明瞭箇所の道迷い、垂直の鎖場
③幕営予定地のホラー的不安
④大岩山付近の長い鎖場
⑤雪

実際は、七丈小屋まではアスレチック的な箇所が複数あったものの重い荷物を背負っている割にはサクサク登れたようです。
七丈小屋から先、垂直の鎖場が数カ所あり、足をかけるところに雪が残っていて凍結しており、かなり緊張を強いられました。そして山頂付近は雪が多く、危険と隣り合わせの歩行を強いられます。

山頂から幕営地までの稜線は非常に分かりにくい。基本的にケルンを頼りに進む。おかしいと思ったら引き返せば必ず他に道がある。この二つを頭に、ゆっくりゆっくり。雪と凍結が酷く、よりゆっくり慎重に。
六合石室小屋を覗いてみる。
何だかゾクゾクし、ここで一晩明かすのは無理だと思いテント場を目指す。その付近で体制を崩し重い荷物に体を持っていかれ転倒するもハイマツに引っ掛かり命拾い。
テント場に着くと何と一人先客がいる!これまでのルートあまり人に合わなかったので、こんなに人がいることにありがたさを感じたことはない。お陰で一晩ホラー的不安にビクビクせずに過ごせた。
また、道迷いや雪の不安を共有出来、心がほぐれた。本当に感謝。

2日目、先ずは八丁尾根分岐まで。
しかし道が不明瞭で2回も道迷い。
とにかくおかしいと思ったら自信の持てるところまで戻ることが大事。必ず他に道がある。道迷いのおかげで三ツ頭に辿り着けなかった。烏帽子山付近の道迷いはなかなかルート復帰できず、このままではまずいと思い無理やり藪こぎをしハイマツを掻き分け乗り越えて何とかルート復帰。烏帽子山山頂は素晴らしかったが、そこからまた道がない。岩を乗り越えたら道があった。わかりにくい。
その後大岩山付近までの樹林帯も印が少なく迷いやすい。大岩山の鎖場はよく整備され心配なく登れた。

不明瞭箇所や人があまり通ってないルートは多くの危険があることを身を持って感じた。難しい鎖場よりも印の少ないルートのほうが怖い。鎖場は人の手が入っているから安心感がある。人の手が入ってないところは何かあっても誰も助けてくれない。道迷いほど恐ろしいものはない。

山頂から鋸岳分岐までの稜線歩きは絶景でしあわせな時間に違いないが、それよりも道迷い、滑落の不安が大きく、どっぷり浸かることは出来なかった。が、自分なりに最大限楽しんだ。

幸せと不幸は常に隣り合わせ。
明るい光は常に真っ黒な影を落としている。完全に満たされた状況は無い。
暗い所にいるからこそ明るさがよく分かる。明るい景色に気づいているなら、どんなに暗い所にいてもその状況を楽しんだ者勝ちだなと思いました。

人が普通にいることがどんなに幸せなことか、そんな事を甲斐駒ヶ岳が教えてくれたような気がした山行でした。

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積雪期ピークハント/縦走 甲斐駒・北岳 [2日]
甲斐駒ヶ岳〜黒戸尾根
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5

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