天狗岳（みどり池入口から夏沢峠へ 中山峠から下り） ・・・最高の稜線歩き

2015年04月23日(木) 〜 2015年04月24日(金)

• GPS: 14:54
• 距離: 22.4km
• 登り: 1,758m
• 下り: 1,745m

コースタイム

1日目

• 山行: 2:39
• 休憩: 0:22
• 合計: 3:01

11:17 麦草ヒュッテ
12:13 12:15 丸山
12:36 12:36 高見石小屋
12:44 12:56 高見石
13:03 13:03 高見石小屋
13:25 13:30 白駒荘
13:37 13:39 白駒の池
13:45 13:46 白駒の池 駐車場
13:59 13:59 白駒の奥庭
14:14 14:14 麦草ヒュッテ
14:17 14:17 茶水の池
14:18 宿泊地

2日目

• 山行: 10:30
• 休憩: 1:18
• 合計: 11:48

6:03 ミドリ池入口
6:48 6:53 こまどり沢 水場
7:28 7:33 しらびそ小屋
7:36 7:36 ミドリ池
7:43 7:44 中山峠・本沢温泉分岐
8:46 8:48 本沢温泉方面分岐(みどり池方面分岐)
8:57 9:05 本沢温泉
9:27 9:27 本沢温泉野天風呂
10:22 10:23 夏沢峠
10:31 10:33 ヒュッテ夏沢
10:32 10:33 山びこ荘
10:43 10:50 ヒュッテ夏沢
10:50 10:57 山びこ荘
10:58 10:58 夏沢峠
11:36 11:38 箕冠山
11:49 11:50 根石山荘
11:58 11:59 根石岳
12:47 12:56 東天狗岳
13:19 13:27 天狗岳
13:55 14:02 東天狗岳
14:06 14:10 天狗の鼻
15:07 15:07 天狗の奥庭
15:19 15:20 黒百合ヒュッテ
15:35 15:36 中山峠
16:27 16:28 中山峠・本沢温泉分岐
16:35 16:35 ミドリ池
16:48 16:51 しらびそ小屋
17:17 17:18 こまどり沢 水場
17:50 ミドリ池入口

当初、一昨年通ったみどり池入口からシャクナゲ尾根を登って周回す
る計画でしたが、前日の下見で、あまり人が通っていないコースは踏
抜きと、道迷いのリスクが高いと判断して、しらびそ小屋の先から分
かれる周回コースを選びました。

どちらから登るか考えましたが、午後、雪が更に緩くなる時間帯に急
斜面のトラバースが嫌だったので、夏沢峠に登る事にしました。

結果はどちらからでも良かったかも知れません。
中山峠の急坂を下りる前に黒百合ヒュッテに泊る若い女性（山ガール）
とすれ違いましたが、良く登ったな　と感心です。

夏沢峠から中山峠までの稜線は、途中から体がふらつく程の強風でし
たが、気温が暖かく、かなりのんびり歩けました。
見晴も久々に最高です。

稜線でお会いした方は、小さい鯉のぼり持参の若者と根石岳山荘にお
泊りのご夫婦（宿泊者はお二方だけとの事）、ソロの男性と中山峠手
前ですれ違った山ガールのみ。

緩い残雪と強風にに苦労はしたものの、久々に眺望が良いとても素晴
らしい山行でした。

おかげで、稜線で時間を食い過ぎ、帰りはギリギリ。再開以来初めて
バテました。
距離や標高差だけではなく、12時間も歩くか立っているとバテるもん
だと認識しました。（私の場合、あまり座ってゆっくり休息はしませ
んので）
おかげで、今日も腰痛。

年を考えないと　とテニス仲間から苦言。（かみさんに腰痛は内緒。
止めろと言われるので）

でもこんな景色を見てしまうと、又すぐにどこかに行ってみたくなり
ます。

今回も参考になるレコを残して頂いた方に感謝です。

天候

前日：晴　風：弱風
当日：晴　風：根石岳山荘付近から強風　その他は東斜面の為、弱風

アクセス

利用交通機関：

自家用車

前日：麦草峠開通に合わせ小海側からメルヘン街道で麦草ヒュッテの
駐車場
当日：松原湖からみどり池入口の駐車スペースへ

道路は両日共、完全に乾いています。

前日は麦草峠開通式に合わせ、残雪状況の下見を兼ねて麦草峠から、
丸山、高見石に行きました。その為、麦草ヒュッテの駐車場をお借り
しました。トイレ、登山ポストもヒュッテにあります。

当日、ミドリ池入口の駐車スペースには私の前に2台停まっていまし
た。登山ポストは入口にあります。トイレはありませんので、その前
（松原湖等）に済ませる必要があります。
コースに入ったら、各山小屋のトイレ（チップ制）が使えます。

コース状況／危険箇所等

前日の下見で、残雪は少な目ながら気温が高い為、かなり緩んでいる
事を確認。アイゼンはあまり効かず、踏抜き覚悟と感じました。

当日の予報も気温は高めでした。

予想外だったのは、前日に通った道は、まだそんなに人が歩いていな
いせいで、かなり踏抜く箇所が多かったですが、ミドリ池からのコー
スは凍結はしていないものの、踏み固められている部分は踏抜く程で
はなかった事でしょうか。勿論、少しでも外れると、膝上まで踏抜き
ます。

天気も良く視界も良かったせいで、迷う箇所はありませんでした。

夏沢峠からの稜線は森林限界以上は雪が殆どなく、又、途中の樹林帯
や西天狗岳の残雪も柔らかく、軽アイゼンなしでも危険は感じません
でした。

中山峠からの下りは予想以上の傾斜でした。
乾徳山に登った時の迂回路で急傾斜の緩んだ雪は経験済みと思ってい
ましたが、傾斜もきつく、初めてピッケルを持ってきて良かったと感
じました。登りも柔らかい雪で体力的に大変かと思いますが、下りも
僅か5分程度ですが結構大変です。ピッケルも長めのもの、もしくは、
ストックのバスケットを取り外して、長めのピッケル替りに使う必要
性を感じました。

逆に、アイゼンは、登りで2300m以上、下りで2200mまでの残雪地帯で
あった方が歩き易いかな　といった程度でした。
当然、当日の気象条件によって変わりますが。

これからも気象条件によって、装備は選んだ方が良いでしう。

その他周辺情報

ここに来る時はいつも八峰の湯です。（\500）サウナ、岩盤浴付

写真

4/23 10:16

麦草峠開通。幼稚園児達や緩キャラがテープカット。

4/23 10:27

この後、茅野側からアルファロメオ、小海側からポルシェが10数台パレードします。

4/23 11:13

麦草ヒュッテ。コーヒーと昼食を頂きました。

4/23 11:22

丸山に向かいます。

4/23 11:47

木の周りが融けています。苔で木は覆われています。

4/23 11:52

森の中を歩きますが、ゆるゆるの雪です。

4/23 12:05

自分の踏抜き（深さ80cm位）

4/23 12:18

丸山山頂

4/23 12:36

高見石小屋。営業中？　小屋の方と少し話をしました。今年は雪自体は少ないとの事。

4/23 12:48

高見石からの茶臼山方面

4/23 12:50

白駒池。まだ真っ白です。

4/23 12:51

浅間山と佐久市街が見えます。

4/23 12:54

丸山と高見石小屋の屋根

4/23 13:13

白駒池に向かいます。相変わらず緩い雪。

4/23 13:26

白駒山荘

4/23 13:27

白駒池。氷も大分融けてきています。

4/23 13:35

白駒池駐車場への道。ここは締まっています。

4/23 13:44

駐車場の手前から麦草峠へ

4/23 13:47

白駒の奥庭。木道がありますが、そこを外すと踏抜きます。

4/23 14:08

道路を挟んで、茶臼山、縞枯山

4/23 14:16

道路を渡って、茶臼山入口にある茶水池。去年は雪で覆われていたな。

4/24 6:00

本番。みどり池入口駐車スペース。私の前に2台ありました。

4/24 6:04

登山道入口

4/24 6:19

雪が融け、水の流れ

4/24 7:08

雪はあったりなかったり

4/24 7:26

しらびそ小屋

4/24 7:28

ミドリ池、天狗岳が綺麗。期待は膨らみます。

4/24 7:31

小屋に来た鳥たち

4/24 7:42

中山峠との分岐点。夏沢峠に向かいます。

4/24 7:46

雪解けの流れ

4/24 8:05

道は20~30cm幅で踏み固められています。

4/24 8:22

それでも、道を外すと踏抜きます。

4/24 8:42

松原湖からの林道と合流。キャタピラーの跡がついています。

4/24 8:52

途中、キャンプ場の水場。飲んでしまいましたが、その横に煮沸して使用下さいとの看板が。その後、特に影響はありませんでした。良かった。

4/24 8:58

本沢温泉

4/24 9:16

硫黄岳が見えてきます。

4/24 9:26

上から見た露天風呂。蓋がしまっています。一昨年来たときはお一人入浴中でした。

4/24 9:38

登山道。雪のない所を歩こうとすると浮石が。却って危険です。

4/24 10:01

踏抜いて撮った天狗岳に向かう稜線の断崖

4/24 10:04

雪で倒れた枝が所々邪魔をします。

4/24 10:18

急斜面トラバース路から上を見上げます。

4/24 10:18

ここを横切っていきます。

4/24 10:51

夏沢峠にて。小屋は休業中。ここでは、そんなに風は強くありません。

4/24 10:56

硫黄岳の爆裂口

4/24 10:57

根石岳に向かいます。木のない所は乾いています。

4/24 11:11

樹林の中は雪道。ここでもまだ柔らかめです。

4/24 11:25

東天狗岳と稲子岳

4/24 11:27

イワカガミの咲くのは6月以降

4/24 11:29

根石岳と奥に東天狗が。

4/24 11:31

途中の看板によるとシャクナゲは7月上旬との事。

4/24 11:40

根石岳山荘と天狗岳。この辺から風が強くなります。

4/24 11:59

根石岳山頂に到着。後ろは東天狗、西天狗

4/24 11:59

南アルプス（北岳、甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳）

4/24 12:04

東天狗岳への道。雪はありません。

4/24 12:05

振返ると、赤岳、阿弥陀岳が頭を出してきます。

4/24 12:05

中央アルプス

4/24 12:13

稜線の途中にある岩場のピーク

4/24 12:15

ピークと硫黄岳の間から見える奥秩父の山々

4/24 12:20

ピークから見た東、西天狗岳

4/24 12:25

東天狗岳への稜線の道

4/24 12:26

白砂新道の入口。さすがにトレースはありません。

4/24 12:37

天狗岳登りの岩場

4/24 12:42

山頂への道。山頂には1人見えます。

4/24 12:43

鎖場から見た東天狗の崖

4/24 12:48

東天狗にて。先ほど見えた方に撮って頂きました。鯉のぼりはその方のもの。

4/24 12:53

蓼科山の向こうに北アルプス（鹿島槍方面）も見えます。

4/24 12:54

こちらは霧ヶ峰と奥に槍、穂高方面。

4/24 12:54

阿弥陀岳の向こうは南アルプス

4/24 12:56

東天狗山頂からの赤岳、阿弥陀岳

4/24 13:10

西天狗岳への登り。雪は緩んでいますので、危険はないです。

4/24 13:16

こんなトレース

4/24 13:20

稲子岳の奥には浅間山

4/24 13:21

蓼科山と北八ヶ岳の山々

4/24 13:27

硫黄岳、根石岳。遠くは奥秩父。

4/24 13:28

西天狗岳山頂にて。同じ方に撮って頂きました。

4/24 13:35

赤岳、中岳、阿弥陀岳アップ

4/24 13:38

西から見た東天狗岳

4/24 14:02

中山峠に向かいます。

4/24 14:07

岩場の途中から見た天狗岳の断崖

4/24 14:18

黒百合平への分岐

4/24 14:38

天狗の奥庭を経て黒百合平へ

4/24 14:51

天狗の奥庭頂上から西天狗岳

4/24 15:00

中山とスリバチ池

4/24 15:03

天狗の奥庭

4/24 15:14

スリバチ池と東西天狗岳

4/24 15:18

黒百合ヒュッテに滑るように下ります。

4/24 15:19

黒百合ヒュッテ

4/24 15:33

中山峠にて。初めてピッケルを出します。

4/24 15:35

真直ぐ急な斜面を下ります。

4/24 15:37

途中から斜度を見るとこんな感じ

4/24 15:40

一番急な所を下りて見上げます。下りるのに5分程。

4/24 15:45

傾斜は緩くなりましたが、まだ下り坂

4/24 16:05

こんなトラバース路も

4/24 16:29

本沢温泉との分岐到着

4/24 16:36

みどり池到着。風がないと天狗岳が池面に写ります。

4/24 17:04

みどり池入口へ

4/24 17:11

稲子湯まで、何となく1時間の看板

4/24 17:50

駐車場到着。私の他に、まだ1台停まっています。上の小屋に泊まるんでしょうか。

4/24 18:01

本日持参したもの。活躍できなかったのはワカン。昨日に比べると道が踏み固められているせいか、トレースを外さなければ踏抜く事はありませんでした。

撮影機器：

PENTAX K-30 ペンタックス

OLYMPUS STYLUS TG-2 Tough オリンパス

装備

個人装備

長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 防寒着 雨具 ゲイター ネックウォーマー 毛帽子 靴 ザック サブザック 輪カンジキ アイゼン 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 レジャーシート 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 ガイド地図（ブック） ファーストエイドキット 日焼け止め 保険証 携帯 時計 タオル ストック カメラ

コメント

snus

中山峠の山ガールより
２度目のこんにちは、です。

中山峠直下の崩れ雪の急坂は、登るのはしんどかったですが
降りる方がきっと嫌なコースだと思います。

私は翌日天狗まで行きましたが
もやがかったような空気で、あまり遠望できませんでした。

それにしても４月の八ヶ岳は静かでいいなあと思いました。

nino33

Re: 中山峠の山ガールより
snusさん

こんにちは。

あの後、下り口に行って、一瞬ギョッとしました。あんなに真直ぐ下るとは
予想していなかったので。
地図上では真直ぐでも実際行ってみると少し斜めに下りるコースが多いです
からね。夏道はそんな感じでしょうか。

もっと締まった雪だと登りに使う方を選択していたと思います。

登りもずるずる滑って大変だったでしょう。
小屋の方と話をすると、今が一番歩きにくいと言っていました。
代わりに、静かで気持ちが良い山行でしたね。

又、どこかでお会いしましょう。