仙丈ケ岳+甲斐駒ケ岳、残雪の秀麗二峰を楽しむ
- GPS
- 21:17
- 距離
- 33.8km
- 登り
- 2,871m
- 下り
- 2,910m
コースタイム
- 山行
- 2:42
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 3:10
- 山行
- 7:03
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 7:50
- 山行
- 8:52
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 10:02
天候 | 2日間とも快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
東京方面からは、ナビによっては伊那IC経由を示すが、諏訪ICで下りて152号線で高遠経由で行く方が少し早くて安い 4月25日(土)から南アルプス林道バスが歌宿まで開通。時間帯によって戸台発と仙流荘始発があるので注意。仙流荘はすべて停まる。駐車場はバス停横にあります。6月15日から北沢峠まで運行。仙流荘から歌宿まで往復2080円(荷物込) https://www.inacity.jp/smph/kankojoho/sangaku_alps/minamialps/minamialps_jikokuhyo.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
歌宿から北沢峠: 舗装された車道歩き。雪は除雪されている。約1時間半の上りの歩き <仙丈ケ岳> こもれび山荘から小仙丈ケ岳: 山荘前の公衆トイレ後ろから登る。雪があるが、1合目までの途中で夏道に。2合目を越えたあたりで雪が出てくるので、早朝はここからアイゼンを付ける人が多い。ただし、途中夏道が出てくる。馬の背ヒュッテへの分岐は通行止めになっているので、小仙丈ケ岳に向けてひたすら登る。小仙丈の手前に雪の急登斜面がある 小仙丈ケ岳から仙丈ケ岳: 尾根には雪がない部分がある。ナイフリッジ手前の登山道も雪がない。雪のナイフリッジを越えると雪のトラバース斜面になり、最後は短い急登斜面。 仙丈ケ岳から仙丈小屋: ほとんどの方は往路と同じ道で下りる。私は仙丈小屋へ下りたが、山頂から仙丈小屋への雪の稜線と斜面が一番気持ち良かった。仙丈小屋のベンチは出ており、休憩にはもってこい。少し登り返して往路に合流する。こちらに周回されることを薦める 仙丈ケ岳の下り: 朝はアイゼンがよく効き、踏み抜きもないが、午後になると雪が緩み踏み抜く。2合目の手前までアイゼンを付けたまま下りた。総じて雪が少なく、アイゼンの摩耗テストをやっているような感じだった <甲斐駒ケ岳> こもれび山荘の横から、双児山、駒津峰へ進む道があるが、こちらに行かれた方のほとんどが双児山あたりで断念されている。歌宿へ向かうバスの車窓から見ればわかるが、双児山、駒津峰、駒へと登り返しのアップダウンが続き、こちらのルートは雪も残っていて大変とのこと。多くの人は仙水峠から駒津峰を経て駒に向かう こもれび山荘から長衛小屋(テン場): こもれび山荘まえで除雪は終わり。北沢峠から広河原への道路は雪に埋もれている。この道をしばらく下り、左側に仙水峠、長衛小屋、テン場の標識があるので、左側に入っていく 長衛小屋から仙水小屋経由で仙水峠: 小屋の前の鉄の橋を渡り、沢沿いに上流に向かって右岸を進む。鉄の橋を渡ったすぐに右手方向に赤いリボンがあるが、栗沢山の方に進んでしまうので、橋を渡って左方向へ沢沿いにすすむ。途中2回木製の橋を渡る。途中で雪道から夏道に変わる。私はこの時点でアイゼンを外し、頂上までノーアイゼンで進んだ。雪道で仙水小屋を経由してしばらく行くと、岩ゴロゴロの道になり、さらに進むと仙水峠に出る 仙水峠から駒津峰: 雪道と夏道が交互に出てくる。樹林を抜けると雪がない。ノーアイゼンでもちょっと滑るが何とかなる 駒津峰から六方石: 一旦下って駒へ登る。尾根には雪が中途半端に残っている。ノーアイゼンで進んだが、滑らないよう注意。六方石の手前で迂回ルートへの分岐があるが、見落としやすい。私も気づかず直登ルートに進んだ 六方石から駒ヶ岳: 大きな岩の連続で、鎖やお助けロープはなく、四肢を使ってよじ登る。雪は全くない。最後は砂礫岩独特の滑りやすい岩肌を登り、そして岩道を登れば山頂につく 駒ヶ岳の下り: 岩の下りはともかく、滑りやすい砂礫岩の上を降りるのは気が進まなく、摩利支天方面に下る巻道を選んだ。途中、鳳凰三山の地蔵直下のような砂状の斜面をおり、一部雪面をトラバースする。雪がかなり融けており、トラバースは短くアイゼンなくても通過できる。駒津峰から仙水峠、さらにその後の下りでは、こちらも午後になると雪が緩み踏み抜く箇所が出てくる 結局、仙丈ケ岳は3合目からアイゼンを付け、2合目に下るまで付けっぱなしだった。一方、甲斐駒は最初だけアイゼンを付けたが、早い段階で外してその後はノーアイゼンだった |
その他周辺情報 | 宿泊: こもれび山荘に2泊 4月25日からオープン。1泊2食8500円。予約制 http://yamadon.net/yama1000.php?f=2191&s=13 トイレは洋式水洗。1階は2段ベッドで、カーテンでプライベート空間にできる。消灯20時。朝食は4時半から 日帰り温泉: 仙流荘の仙人の湯(600円。10時−22時、最終受付21時)洗い場多数。 バスから降りてすぐに入れるところが良い http://www.ina-city-kankou.co.jp/cms/modules/tinyd3/index.php?id=69 コンビニは諏訪IC周辺に多数ある。152号線に入ると仙流荘までない 歌宿でドコモはかろうじてつながる。auはだめ。北沢峠はすべてつながらない |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
4月25日(土)から歌宿までバスが開通し、こもれび山荘も長衛小屋もオープン。GWの後半の天気がどうなるか分からないので、快晴が見込まれる26日、27日を本命にして出かけることに
実は仙丈ケ岳は30数年ぶり。甲斐駒は初めて。仙丈ケ岳は会社の同期と20代半ばに戸台から歩いてアクセスした。残念ながらみぞれで6合目の先で撤退し、ずっと心に引っかかっていた。2泊したのはこもれび山荘前身の当時の長衛荘だったと思う(後記:実家で早めの終活をしていたら当時の記録が出てきて、こもれび山荘の前身ではなく長衛山荘と判明)。平屋の小さな小屋だった印象が残る。4月のGW前だったと記憶するが、小屋はやっていた。林道バスは1980年から毎年4月25日より運行されているので、バスの運行前だったのだろう。戸台からはとにかく長い河原歩きだった
仙丈ケ岳再訪の意を決して、前日の24日にまずは長衛山荘に電話。シャワーを期待したが、この時期は使えないとのこと。シャワーが無いなら食事の提供のあるこもれび山荘へということで電話すると、予約は10数名とのことで宿を確保。問題は初日の行動。朝6時発のバスで入り、その日に仙丈ケ岳に登り、翌日甲斐駒に登って家に帰る1泊2日コースにするかどうか悩んだ
この週はハードなスケジュールで前日の金曜も仕事を片付けるのに遅くまでかかった。どれだけも寝ないで、深夜に車を走らせることになるので弾丸登山は無理と判断。2週間前の越後駒で現地前泊の味をしめてしまったので、今回も前日はこもれび山荘までとする
1日目は仙流荘10時発のバスでも時間が余るので自宅をのんびり出かける。されどGW、相模湖あたりの渋滞を避けるために朝5時には家を出た。おかげで通り道の高遠城址公園に立ち寄れたが桜の花は跡形もなし
仙流荘バス停横の駐車場に着くと、10人ほどの登山者が待っていた。バスの前にはテープカット用の準備があり、地元の町役場や商工会議所などの方々が続々と参集してきた。テープカット後に出発。歌宿には関係者を乗せたバスが次々と向かう。安全祈願と開山祭のセットが設営されていた
暇なので30分ほどの安全祈願祭だけ後ろで立って見ていたが、弦楽四重奏団まで準備していた開山祭はパスして小屋に向かう。小屋の周辺を散策し、あとはアルコール三昧でオヤジ一人で酔っ払ってました。夜は小屋の宿泊者と楽しい語らいで、20時の消灯で電気を消されるまで話し込んだ。始発のバスで来られ仙丈ケ岳に登られた方々に道の状況など情報をたくさん頂戴した
さて、本題の仙丈ケ岳と甲斐駒ケ岳の感想。コース概要に書いたとおり驚くほど雪が少なかった。夏道と雪道を繰り返しながら進むが、12本爪のアイゼンで歩く夏道がしんどい。早朝の登りなら雪がしまっていてチェーンスパイクでも効くので、この方が夏道と雪道の両方とも歩きやすいだろう
標高を上げるにつれて現れる山々に見とれ、登りの辛さも吹き飛ぶ。小仙丈ケ岳で絶景を楽しみ、仙丈ケ岳でもう一度ゆっくり山並みを愛でる。山頂から仙丈小屋へ下りカールにひっそり佇む小屋のベンチでお茶を沸かしてのんびりした時間が最高だった
1時過ぎには小屋にもどり、山荘玄関前のベンチでアルコールを飲んで寛ぐ。ちょうど昨晩話し込んだソロ3人が一緒に甲斐駒からもどってきたので、仙水峠ルートの情報をもらう。大変参考になった。この場を借りてお礼申し上げます
翌日は駒ケ岳。実は仙丈ケ岳を抜きつ抜かれつして一緒に登ったテン泊組の方々が双児山、駒津峰への稜線ルートからアクセスし、ともに敗退された情報を得ていたので、仙水峠からのアクセスを決めていた。ソロ3人の即席パーティからこのルートの情報や山頂直下のルート情報が得られ、結局同じルートを辿った
最初の沢伝いの道は雪があるものの、途中から夏道が出てきて、アドバイス通りさっさとアイゼンを取った。残雪終わりかけという印象で、雪山とは言いがたい状況には驚いた。沢沿い途中から小屋で一緒になった山梨在住の方と一緒に登ったが、この方のペースが素晴らしく、必死についていったおかげでCTより早く山頂にたどり着いた
一人だと不安になる箇所もいくつかあったが、二人で会話しながらルートを見極めて進むことで順調に下りてこられた。最終16:15発のバスを想定していたが、15:15発のバスに余裕で間に合い帰宅の途につけた(中央道の7台が絡む事故とやらで渋滞に1時間ほど巻き込まれたのは痛かった)。こちらの山梨の方にもこの場を借りてお礼申し上げます
女性的な仙丈ケ岳、男性的な甲斐駒ケ岳とは言い得て妙で、山容だけでなく歩くルートもまさにそんな印象の山だった。今回も快晴2連荘で3000m級2山を満喫できたことに心から感謝。それにしても翌日の今日の仕事は辛い。半休で帰ろうかな・・
4/25小屋でご一緒させて頂き、4/26に小屋前で下山バスの時間を気にしつつビール飲んでいた内の一人です。結局3分程、遅れたのですがバスはちゃんと待っててくれ、無事乗車出来ました。 小屋では、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました、ありがとうございます!! また何処かの山でお会い出来る事楽しみにしております。
Hide-Gさん、こちらこそありがとうございました。
小屋での楽しい会話に加えて、仙丈と駒の貴重な事前情報を頂戴し助かりました。特に駒は初めてだったので、登り直登、下り巻道のアドバイスに従って同じ道をたどり無事に下山できました
15:15分発のバスがあって良かったですね。行ってみるもんですね。それにしても、あの時間にこもれび山荘を出発して、ビール飲みながらよく間に合ったなと感心してしまいます。私は歌宿までのあの平坦な道で、不覚にも小指の爪を痛めてしまい、今日は革靴が履けず、カジュアルな靴で出社しました
またどこかのお山でお会いしましょう!
Hide-Gさんと一緒にいて、4/25仙丈、4/26甲斐駒、4/25夜小屋で酒を飲みながら
歓談させ頂いた、黒メガネ(昼はサングラス)の者です。
ヤマレコ・ユーザーだったんですね。フォローさせて頂きます!
ちなみに僕はヤマレコは登録だけで、レポはアメブロの方にしています。
http://ameblo.jp/chu-nenfishing/
またどこかの山でご一緒出来る事を祈っています。
arashiさん、お疲れさまでした
小屋では楽しい会話に、仙丈と駒の情報ありがとうございました。駒は初めてだったので、向かわれた皆さんから情報を得ようと、早めに仙丈から下って小屋の前で飲みながら皆さんのお帰りを待っていた次第です。おかげさまで私も無事に山頂を極めて戻ることができました
アメブロの記録、拝見させていただきました。西穂はハードルが高いなと自戒しております。多分私も踏み抜くかトラバースで滑って落ちてしまう一人です。適度にチャレンジングな山に出かけようと思っています。またお会いできることを楽しみにしています
Pinball_1957さん、こんばんは!
いい〜ですね!甲斐駒・仙丈!!しかも2日とも快晴とは素晴らしい登山日和ですね!仙丈ケ岳は眺めがいいですよね。
仙丈ケ岳はけっこう雪がありそうですが、甲斐駒ヶ岳は雪、少なそうですね。
今年は天候がおかしいのか、北アルプスも山頂、稜線共に雪がだいぶ少ないようです。まだまだ残雪期と思っていたら、あっという間に南北ア共にシーズンインがすぐそこまで来ているんですね… フォローありがとうございます
私が若い頃、その昔に山をやっていたオヤジが「甲斐駒・仙丈はいい山だ」と言っていたので、自分もいつかはと思いつつ、この年でやっと行けました
甲斐駒の雪のなさは、この時期としては異常なくらいだろうと思いましたが、仙丈も写真で見るより夏道が多く出ていました。面倒くさがりやの私はアイゼンの脱着をせず履きっぱなしだったので爪先がひどく傷みました。1か月くらい前にしっかり研いだばかりだったので、アイゼンに可哀そうなことをしてしまいました
もう月山あたりまでいかないと雪たっぷりの山は楽しめないですかね
4/27(月)甲斐駒ケ岳一緒に歩かせて戴いた山梨の者です。当日は最高の条件に話し相手がプラスされ楽しくそして至福な一日でした。
そして、こもれび山荘では宿泊された他の皆様とも沢山の会話もでき今回の山行は思い出深いものでした。
記録が早くもアップされていてビックリです、お話しの通りですね。
こちらは未だ何も整理していません。
次はどこでお会いできるのか楽しみにしています、お声掛け下さい。
me262さん、こちらこそお世話になりました。終始リードしていただき、快調なペースで登頂することができ、素晴らしい駒ヶ岳登山になりました。歌宿バス停までご一緒でき本当に楽しい時間でした
ご来光を見るために早朝に出立された二人組の方々は、駒津峰から双児山の方へ下りて行かれたようですね。道理で彼らとはすれ違わなかったわけです
八ヶ岳にはよく行かれているようですが、私も年に1−2回は行きたいと思っています。八つに限らず、またお会いできるのを楽しみにしております
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