蝶ケ岳(山頂直前で時間切れ撤退)


- GPS
- --:--
- 距離
- 20.1km
- 登り
- 1,159m
- 下り
- 1,157m
コースタイム
天候 | ☀/☃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年04月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
・残雪は平年並み。長塀登山口から半時間ほど進んだところでアイゼン装着。雪は よく締まって歩き易く凍結箇所も無い。アイゼン無しで歩いている人もいた。蝶 ケ岳山頂までならピッケルよりストックが便利。 ・徳沢キャンプ場の夜は相当冷えた。「涸沢じゃないから」と生活衣類・シュラフ を軽量化して失敗。真冬の装備を。(当り前か) |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
・5年ぶりのテント泊、同行者の存在、日程の制約などなど考え合わせ、リスクの
無い徳沢前泊-蝶ケ岳日帰りピストンをGW第一弾に選択。しかし天候初め諸条件に
恵まれず、備えも甘く、心残りと反省の多い山行となった。
・GW特別ダイヤの上高地行き始発バスを目指し、29日未明に浮き浮きとあかんだな
駐車場入り。ところがパラパラと雨が降り出したかと思うと次第に強くなり、ほ
どなく雪となった。駐車場脇の芝生がみるみる白くなっていく。げんなり、停滞
決定。いま考えると、これが今回の山行を象徴していた。ようやく雪が止み、上
高地バスターミナルに着いたのは何と11時。深夜にクルマを飛ばしてきたのは何
だったのだろう。
・歩き始めるころには上空には青空が戻ってきたが、焼岳や穂高の上部は雲に覆わ
れている。目につくのは中国人観光客ばかりだ。久しぶりの重荷がずっしりと肩
に食い込み足が前に進まない。共同装備を全て自分に預けた同行者は足取り軽
く、あっという間に引き離されてしまった。以前から梓川沿いの散歩道は苦手だ
ったと思い出す。
・徳沢のテン場には数張りの先客。時折吹く冷たい風に手こずりながら設営した
「我が家」にもぐり込む。やっぱりいい。しかし、一眠りして目を覚ますと雲が
完全に日差しを遮り、風も強く急速に冷えてきていた。テントは全部で十数張り
程度に増えている。明日中に帰宅の予定なので明朝5時登山開始と決め、アルコ
ールの力も借りて早々に就寝。夜中に寒さで目を覚ますと稜線を渡る風がゴーゴ
ーと鳴っている。空は晴れ間と雲が半々くらい。好天を祈って再び眠りにつく。
・4時起床。意外にも周囲のテントはまだ静かだ。音を立てないよう食事と身支度
をし、4時半に同行者のテントをのぞきに行くとこちらもまだ寝ていた。寒さで
あまり眠れなかった様子。昨日からある程度の降雪があった筈で先行者のトレー
スも欲しいので、出発を一旦中止してテントに戻った。天気はよさそうだ。
・仕切り直しの出発は6時半。帰り時刻から逆算し13時半には下山したいところだ
が、5年前のこの時期にちょうど6時間で往復しており、同行者は残雪登山は初
めてだが自分より健脚、雪の状態次第だがまず大丈夫だろう。真っ青な空に映え
る明神岳に見送られ出発。
・半時間ほどで半凍結の箇所が出てきたので、先行グループに倣いアイゼン装着。
この後すぐに本格的な雪道となった。トレースは明確だが浅い。入山者が増える
のは今日以降なのだろう。雪質は固過ぎず柔らか過ぎず、絶好のコンディション
で山慣れた感じの人達はアイゼンなしでスイスイ登っている。
・木漏れ日の中のスノーハイクは始め快適だが、長塀尾根は展望のない樹林帯の歩
きが延々と続き、分かり易いメルクマールもなく、しかも夏道よりストレートな
急登が多いので飽きも手伝い疲れる。しかも登るにつれ雲が出てきた・・・。
・2時間ほど登ったあたりから、同行者の足取りが徐々に重くなってきた。休み休
み頑張って長塀山手前の展望の開けた場所に出ると、展望どころがガスと雪で全
く何も見えない。ここで二人とも大いにモチベーション低下。
・長塀山頂を10時に通過。ここまで3時間半強、ちょうど登山地図のコースタイム
だけかかっている。この後さらにペースは落ち、妖精の池を通り過ぎて、夏には
花畑となる窪地の入り口で既に11時手前。相変わらず降り続く雪、展望ゼロ。こ
のペースだと山頂まであと30分はかかりそうだ。山小屋まで行って大休止を取ろ
うか迷ったが、同行者には軽い高山病の症状が出ているようだし、帰りのバスに
間に合わない可能性もある。下りの足取りはしっかりしているようなので、小休
止して引き返すことに決定。まあどうせ槍も穂高も見えないし。
・引き返して暫くすると同行者は完全に回復し、スイスイ下って自分が置いていか
れる始末。ほっとする一方、何だかなあという感じも。すれ違いに沢山のグルー
プがテント泊装備で喘ぎ喘ぎ登ってくる。明日は晴れるといいですね。
・大勢に踏み荒らされた径は往路とは打って変わって歩きづらく、途中からトレー
スを外して下ることにした。これが実に気持ち良く、少し気を取り直す。二人で
飛ばし2時間強で下山。無事の帰着を喜び合う、大げさでなく。
・これまた5年ぶりの、徳沢園のソフトクリームと山菜うどんで元気を取り戻した
後、撤収して帰路につく。やっぱり寒く、道中はずっと雪がちらついていた。河
童橋に着いても昨日以上に閑散としている。
・帰りのバスの乗客は我々を含め3組。あかんだな駐車場は今日もガラガラ、帰り
に立ち寄った日帰り温泉も並みの週末よりよほど空いている。平日を含むこの日
程を選んだのは正解だったが…。初めてのテント泊・残雪登山を経験した同行者
に「是非またリベンジを」と言ってもらえたのが、せめてもの救い。
・GW後半も寒波が居座る様子、第二弾はどうしようか。
10日から三股から蝶ヶ岳・常念岳を回る予定なのでとても参考になりました。
天候が微妙ですが、有給休暇を取ったんで無理はしないで行ってきます
はじめまして。
自分向けの独り善がりな記録ですが、少しでもお役に立てたとすれば幸いです。GWを外したお出かけ、羨ましい限り。好天に恵まれたよい山行となりますように。
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