ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 630810
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
谷川・武尊

谷川馬蹄形(反時計回り)

2015年05月04日(月) 〜 2015年05月05日(火)
 - 拍手
体力度
7
1〜2泊以上が適当
GPS
18:29
距離
23.9km
登り
2,760m
下り
2,161m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
8:53
休憩
1:01
合計
9:54
5:53
32
スタート地点
6:32
6:32
154
9:06
9:06
78
10:24
10:40
67
11:47
11:47
1
11:48
12:15
76
笠ヶ岳避難小屋
13:31
13:49
21
14:10
14:10
97
2日目
山行
7:12
休憩
1:14
合計
8:26
5:56
5:56
61
6:57
7:10
42
7:52
8:03
48
8:51
8:58
20
9:18
9:18
92
10:50
11:03
21
11:24
11:24
16
11:40
11:40
45
12:25
12:34
11
12:45
12:53
4
12:57
13:10
14
13:24
13:24
19
13:43
13:43
39
14:22
天候 5/4 晴のち曇ときどき雨 夜半暴風雨
5/5 曇のち晴(10時ごろから)
過去天気図(気象庁) 2015年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
【往路】
 ↓(関越自動車道)
水上IC
 ↓(R291)
谷川岳ロープウェイP

【復路】
天神平
 ↓(ロープウェイ、待ち時間なし)
谷川岳ロープウェイP
 ↓(R291)
コース状況/
危険箇所等
【特記事項】
・残雪はほぼ全域でシャーベット。踏み抜き注意。特に夏道との境目。
・下記の【雪がきついところ】以外は夏道が出ており、
 残雪部のトレースも概ね明瞭だが、雪庇やクラックに注意。
・アイゼンは大して効かない。キックステップのツボで着実に。
・雪の下りは、グリセードに慣れていれば一気に稼げる。
・ピッケルでなくても、ポールの石突でも事足りる。
・清水峠の白崩避難小屋は詰めて定員約10名(下段3×2=6、上段2×2=4)。
 今回はソロの男性1人とわれわれパーティの3人のみ。

【雪がきついところ】
・白毛門までの松ノ木沢の頭の手前の急斜面、その先の白毛門に上がるところ。
 後者は特に悪い。
・白毛門〜笠ヶ岳の鞍部付近と笠ヶ岳の手前。
・朝日岳先のジャンクションピーク〜清水峠への下りと最後の若干の登り返し部。
 前者はグリセードで一気に下降。後者は痩せ気味で悪い。
・茂倉岳〜一ノ倉岳間のトラバース気味の登り。
 左(一ノ倉谷)側に寄り過ぎないよう注意。雪庇を踏み抜いたら谷底行き。
・天神尾根、肩の小屋直下から天狗の溜まり場まで、超快適なグリセード下降。
 夏道が尾根の左(南)側を巻くところ全般。
 後者は踏み跡が混在していて、紛らわしい。尾根通しの旧夏道の方が安全。
その他周辺情報 以前立ち寄ってよかった湯ノ小屋温泉へ行こうとしたが、
日帰り入浴をやっていた葉留日野山荘、洞元館は廃業、休業により閉鎖。
諦めて水上高原のホテル水上200の日帰り入浴を利用。
18時まで、1000円。リゾートホテルなので、大変キレイ。
谷川岳ロープウェイPを背に白毛門登山口まで歩きます。この日は午後から下り坂なのはわかっていましたので、早めに出発して前夜に車中泊しました。
谷川岳ロープウェイPを背に白毛門登山口まで歩きます。この日は午後から下り坂なのはわかっていましたので、早めに出発して前夜に車中泊しました。
旧清水街道入口。ちょっと奥まで入りましたが、すぐに雪に覆われ、トレースはほぼありませんでした。
旧清水街道入口。ちょっと奥まで入りましたが、すぐに雪に覆われ、トレースはほぼありませんでした。
土合橋から。ものすごい雪解け水。
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土合橋から。ものすごい雪解け水。
白毛門登山口Pは車10台くらい。清水峠の避難小屋はいっぱいかなーとちと心配。どんよりとした空模様も心配。
白毛門登山口Pは車10台くらい。清水峠の避難小屋はいっぱいかなーとちと心配。どんよりとした空模様も心配。
登山ポストはちゃんと鍵付です。あらかじめ作っておいた計画書を提出。
登山ポストはちゃんと鍵付です。あらかじめ作っておいた計画書を提出。
有名な看板ですね。馬蹄形縦走の反時計回りって、下りは西黒尾根使うのが正だと思ってたんですが、違うんですね。
有名な看板ですね。馬蹄形縦走の反時計回りって、下りは西黒尾根使うのが正だと思ってたんですが、違うんですね。
ものすごい深緑。植林などない、自然の木々に覆われた残雪期の谷川の魅力ですね。
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ものすごい深緑。植林などない、自然の木々に覆われた残雪期の谷川の魅力ですね。
白毛門までの急登、華奢な身体で頑張るkun_puさん。この標高差1000mは、奥多摩三大急登よりもずっときつかったのではないかと思います。
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白毛門までの急登、華奢な身体で頑張るkun_puさん。この標高差1000mは、奥多摩三大急登よりもずっときつかったのではないかと思います。
このお花の名前分からず。。。調査中。。。
このお花の名前分からず。。。調査中。。。
タムシバですか。
タムシバですか。
調査中。。。
調査中。。。
イワウチワですかね。
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イワウチワですかね。
タムシバと谷川主脈。稜線はガスっています。
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タムシバと谷川主脈。稜線はガスっています。
3種類くらい咲いているのですが、すみません、タムシバしか分かりません。
3種類くらい咲いているのですが、すみません、タムシバしか分かりません。
アズマシャクナゲをバックに登りますが、急登なのであまりはなに目を向ける余裕がなさそう。。。
アズマシャクナゲをバックに登りますが、急登なのであまりはなに目を向ける余裕がなさそう。。。
アズマシャクナゲ。
1
アズマシャクナゲ。
標高1200m近くになると、東面に雪が現れます。
標高1200m近くになると、東面に雪が現れます。
松ノ木沢ノ頭へ向かって雪面を直登。シャーベットなのでツボで。
松ノ木沢ノ頭へ向かって雪面を直登。シャーベットなのでツボで。
春の雪に慣れないkun_puさんはだいぶ辛そう。喘ぎ喘ぎ登ります。
春の雪に慣れないkun_puさんはだいぶ辛そう。喘ぎ喘ぎ登ります。
鎖があると、一息つけるようです。荷も重いし、大変でしょう。
鎖があると、一息つけるようです。荷も重いし、大変でしょう。
主脈。トマだけ見えます。不安定な雲の動きは、まるで生きもののようです。さすがは谷川です。
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主脈。トマだけ見えます。不安定な雲の動きは、まるで生きもののようです。さすがは谷川です。
やっと松ノ木沢ノ頭(1484m)。ここまでで3時間近くかかってしまいました。やはりしょっぱなからこの急登はキツかったことでしょう。
やっと松ノ木沢ノ頭(1484m)。ここまでで3時間近くかかってしまいました。やはりしょっぱなからこの急登はキツかったことでしょう。
白毛門が正面に。中央のジジババ岩の左にある雪辺りを登りますが、悪そう。
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白毛門が正面に。中央のジジババ岩の左にある雪辺りを登りますが、悪そう。
実に嫌な春のクラックです。
実に嫌な春のクラックです。
ちょっと萎れてますけど、ショウジョウバカマですかね。
ちょっと萎れてますけど、ショウジョウバカマですかね。
トラバース気味の登り。膝が震えるほど怖かったとは後のkun_puさん談。
トラバース気味の登り。膝が震えるほど怖かったとは後のkun_puさん談。
雪の急斜面と谷川主脈。天気いつまでもつかなー。
雪の急斜面と谷川主脈。天気いつまでもつかなー。
白毛門(1720m)登頂。ハードでしたね。この先の笠ヶ岳、朝日岳をバックにします。
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白毛門(1720m)登頂。ハードでしたね。この先の笠ヶ岳、朝日岳をバックにします。
笠ヶ岳の登りかかりはかなりの雪が残っています。
笠ヶ岳の登りかかりはかなりの雪が残っています。
笠ヶ岳から朝日岳への鞍部は、平らな緩斜面。グリセードで一気に下ります。グリセードのコツを教えながら、kun_puさんも恐る恐る。
笠ヶ岳から朝日岳への鞍部は、平らな緩斜面。グリセードで一気に下ります。グリセードのコツを教えながら、kun_puさんも恐る恐る。
白毛門から1時間ほどで笠ヶ岳(1852.1m)。だいぶ雲行きが怪しくなってきました。
白毛門から1時間ほどで笠ヶ岳(1852.1m)。だいぶ雲行きが怪しくなってきました。
笠ヶ岳の避難小屋。雨がぱらついてきたので、ここでレインギアを装着。中は4人くらい入れるかなー。
笠ヶ岳の避難小屋。雨がぱらついてきたので、ここでレインギアを装着。中は4人くらい入れるかなー。
ここからしばらくはほぼ夏道が出ていて、精神的にも楽です。
ここからしばらくはほぼ夏道が出ていて、精神的にも楽です。
道中何度か見かけたこの赤い小虫、なんでしょう。。。うっかり踏まないように注意です。
道中何度か見かけたこの赤い小虫、なんでしょう。。。うっかり踏まないように注意です。
朝日岳までもう少し。清水峠方面、時々視界が遮られ、ガスが増加傾向。お互い絶対に離れないように声を掛け合います。
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朝日岳までもう少し。清水峠方面、時々視界が遮られ、ガスが増加傾向。お互い絶対に離れないように声を掛け合います。
朝日岳(1945.2m)。眺望はほとんどなくなりましたが、雨は少し降っただけでした。
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朝日岳(1945.2m)。眺望はほとんどなくなりましたが、雨は少し降っただけでした。
古い古い祠。何か文字が彫られてありましたが、いつから存在するのかもわかりません。
古い古い祠。何か文字が彫られてありましたが、いつから存在するのかもわかりません。
平らな雪原。踏み抜きのリスクもないので、安心して下ります。
平らな雪原。踏み抜きのリスクもないので、安心して下ります。
広々とした雪原。夏は池塘がある場所です。
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広々とした雪原。夏は池塘がある場所です。
巻機山へのジャンクションピーク(約1930m)分岐。残雪期専用の大藪ルート。もうすでに残雪が少なく、ところどころ藪まみれで厳しいそうです。
巻機山へのジャンクションピーク(約1930m)分岐。残雪期専用の大藪ルート。もうすでに残雪が少なく、ところどころ藪まみれで厳しいそうです。
巻機山への縦走ルート。確かに稜線上にほとんど雪がありません。それにしても、本当に美しい山稜のライン。来シーズン歩いてみたいですね。
巻機山への縦走ルート。確かに稜線上にほとんど雪がありません。それにしても、本当に美しい山稜のライン。来シーズン歩いてみたいですね。
巻機山に近づくと雪が増えていますので、序盤の方がツラそうです。
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巻機山に近づくと雪が増えていますので、序盤の方がツラそうです。
こちらは清水峠へ下ります。左(南)の融雪が進み、クラックが所々。必要に応じてアイゼンを着脱しながら進みます。
こちらは清水峠へ下ります。左(南)の融雪が進み、クラックが所々。必要に応じてアイゼンを着脱しながら進みます。
初日最後の難所。ツボでも行けそうですが、嫌な感じです。
初日最後の難所。ツボでも行けそうですが、嫌な感じです。
そして清水峠までは快適なグリセード下降。湿った雪なのでスピードが出ないし、すぐ止まるので、練習にはもってこい。kun_puさんも次第に慣れてきたようです。
そして清水峠までは快適なグリセード下降。湿った雪なのでスピードが出ないし、すぐ止まるので、練習にはもってこい。kun_puさんも次第に慣れてきたようです。
カタクリ。朝日岳〜武能岳間では至るところに群生していました。
カタクリ。朝日岳〜武能岳間では至るところに群生していました。
東電の送電線のすぐ下が清水峠です。谷川山中でもっとも標高が低いとは言え、1448m。これを通すのにどれだけの苦労があったことでしょう。
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東電の送電線のすぐ下が清水峠です。谷川山中でもっとも標高が低いとは言え、1448m。これを通すのにどれだけの苦労があったことでしょう。
やっと見えてきました、清水峠(1448m)の白崩避難小屋とJRの監視小屋。行けたら蓬峠まで行こうと思っていましたが、さすがに残雪期は厳しい。
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やっと見えてきました、清水峠(1448m)の白崩避難小屋とJRの監視小屋。行けたら蓬峠まで行こうと思っていましたが、さすがに残雪期は厳しい。
ようやく避難小屋着。
ようやく避難小屋着。
避難小屋で落ち着いたら、早々に夕食を作ります。今回はいいソーセージを貰ったので、それとニンジン、ジャガイモ、玉ねぎを使い、コンソメとコショウで味付けをしたポトフにしました。食材は結構重かったですが、上げた甲斐がありました。
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避難小屋で落ち着いたら、早々に夕食を作ります。今回はいいソーセージを貰ったので、それとニンジン、ジャガイモ、玉ねぎを使い、コンソメとコショウで味付けをしたポトフにしました。食材は結構重かったですが、上げた甲斐がありました。
避難小屋の裏手にはお社さんがあります。巻機山方面。まだ青空がちらほら。上越分水嶺のこの峠には、いろいろな歴史があることでしょう。
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避難小屋の裏手にはお社さんがあります。巻機山方面。まだ青空がちらほら。上越分水嶺のこの峠には、いろいろな歴史があることでしょう。
暴風雨が収まった朝。疲労のために食欲があまりないkun_puさん向けに、春雨、とろろ昆布を入れ、餅を柔らかくした雑煮を作りました。ソロだといつもご飯を炊くのですが、疲労が著しいと内臓が弱っているので、消化不良で戻してしまうと思い、今回は白米を持参せず。
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暴風雨が収まった朝。疲労のために食欲があまりないkun_puさん向けに、春雨、とろろ昆布を入れ、餅を柔らかくした雑煮を作りました。ソロだといつもご飯を炊くのですが、疲労が著しいと内臓が弱っているので、消化不良で戻してしまうと思い、今回は白米を持参せず。
蓬峠への登りかかり。雲が猛烈な勢いで北から南へと流れていきます。回復傾向です。
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蓬峠への登りかかり。雲が猛烈な勢いで北から南へと流れていきます。回復傾向です。
2日目となり、雪面歩きにも慣れて軽やかな動きのkun_puさん。
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2日目となり、雪面歩きにも慣れて軽やかな動きのkun_puさん。
嫌な感じの雪。慎重にルート選択をします。
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嫌な感じの雪。慎重にルート選択をします。
七ツ小屋山頂(1645m)からの雲上の谷川360°パノラマ。
七ツ小屋山頂(1645m)からの雲上の谷川360°パノラマ。
北の空の青が少しずつ上がっています。あと2〜3時間で晴れそうだとkun_puさんに告げると、少し元気が増したようです。やはりお山は青空が元気の活力になるものですが、特に悪天から好天に変わるときが一番素晴らしいですね。
北の空の青が少しずつ上がっています。あと2〜3時間で晴れそうだとkun_puさんに告げると、少し元気が増したようです。やはりお山は青空が元気の活力になるものですが、特に悪天から好天に変わるときが一番素晴らしいですね。
雲の上からうっすらと太陽が見えてきました。下の雲は谷底をすっぽりと覆っています。
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雲の上からうっすらと太陽が見えてきました。下の雲は谷底をすっぽりと覆っています。
雲が山肌に食いついているようです。
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雲が山肌に食いついているようです。
蓬ヒュッテが見えます。一度上がって下りて、また上がる。。。「どうせ標高変わんないんだから、下がらなきゃいいのに」そんな人間のエゴなど通じないのが、自然の造形がもたらすお山たちの姿。
蓬ヒュッテが見えます。一度上がって下りて、また上がる。。。「どうせ標高変わんないんだから、下がらなきゃいいのに」そんな人間のエゴなど通じないのが、自然の造形がもたらすお山たちの姿。
蓬ヒュッテ(1529m)前。「水場」の看板が小さくありますが、1ヶ月前とかであれば雪に埋もれて見えないことでしょう。
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蓬ヒュッテ(1529m)前。「水場」の看板が小さくありますが、1ヶ月前とかであれば雪に埋もれて見えないことでしょう。
蓬ヒュッテ。20人くらい宿泊できるそうです。蝶番の鍵は開いていましたが、中には入りませんでした。どうやら3人パーティが宿泊していたようです(20分後くらいにヒュッテから出発しているのが見えました)。管理人さんがいたかどうかは不明。
蓬ヒュッテ。20人くらい宿泊できるそうです。蝶番の鍵は開いていましたが、中には入りませんでした。どうやら3人パーティが宿泊していたようです(20分後くらいにヒュッテから出発しているのが見えました)。管理人さんがいたかどうかは不明。
蓬峠から登って振り返ります。左の尖っているのが、「上越のマッターホルン」の名で知られる大源太山(だいげんたさん、1598m)。ステキな形です。
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蓬峠から登って振り返ります。左の尖っているのが、「上越のマッターホルン」の名で知られる大源太山(だいげんたさん、1598m)。ステキな形です。
最奥部は白山でしょうか。青空がさらに上がってきました。
最奥部は白山でしょうか。青空がさらに上がってきました。
国境稜線の万太郎、仙ノ倉、平標。昨年4月下旬に歩いた時に比べると、極端に雪が少ないです。
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国境稜線の万太郎、仙ノ倉、平標。昨年4月下旬に歩いた時に比べると、極端に雪が少ないです。
武能岳(1759.6m)。ここから笹平(1594m)まで下って、茂倉岳(1977.9m)へ登り返すのが、2日目の核心。とは言え、1日目の最初に標高差1000m以上を登っているので、まあ何とかなるでしょう。
武能岳(1759.6m)。ここから笹平(1594m)まで下って、茂倉岳(1977.9m)へ登り返すのが、2日目の核心。とは言え、1日目の最初に標高差1000m以上を登っているので、まあ何とかなるでしょう。
回復傾向の空に浮かぶ茂倉岳と一ノ倉岳。
回復傾向の空に浮かぶ茂倉岳と一ノ倉岳。
きましたー!予想より若干遅かったですが、ようやく青空が顔を出してきて、自ずと気分が盛り上がります。
きましたー!予想より若干遅かったですが、ようやく青空が顔を出してきて、自ずと気分が盛り上がります。
武能岳、巻機山方面もくっきり。
武能岳、巻機山方面もくっきり。
さ、蒼天を茂倉への最後の登りの活力にしましょう。
さ、蒼天を茂倉への最後の登りの活力にしましょう。
ようやく茂倉へ。このころには雲はほとんどなくなり、強烈な日差しが照り付けてきました。
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ようやく茂倉へ。このころには雲はほとんどなくなり、強烈な日差しが照り付けてきました。
茂倉から一ノ倉岳、トマ、オキ。ずっと主脈の北面ばかり見ていましたが、やっっと南面が見えました。
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茂倉から一ノ倉岳、トマ、オキ。ずっと主脈の北面ばかり見ていましたが、やっっと南面が見えました。
万太郎、仙ノ倉、平標、苗場も。
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万太郎、仙ノ倉、平標、苗場も。
一ノ倉岳への登り。ここは左(北)側の雪庇が痩せ気味で、右側も急斜面です。
一ノ倉岳への登り。ここは左(北)側の雪庇が痩せ気味で、右側も急斜面です。
南側にクラック。怖いのでさっさと通過。
南側にクラック。怖いのでさっさと通過。
北側もすぐそばで雪庇が切れています。くわばらくわばら。
北側もすぐそばで雪庇が切れています。くわばらくわばら。
雪面が切れるところでカラスが。こんなところにご飯あるのかな。
雪面が切れるところでカラスが。こんなところにご飯あるのかな。
谷から吹き上げる風に乗って悠々と翔ぶカラス2羽。
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谷から吹き上げる風に乗って悠々と翔ぶカラス2羽。
一ノ倉岳(1974.1m)。道標は埋まり気味。
一ノ倉岳(1974.1m)。道標は埋まり気味。
避難小屋は出ていました。例年、4月くらいまでは埋まってることが多いんですけどね。
避難小屋は出ていました。例年、4月くらいまでは埋まってることが多いんですけどね。
避難小屋入口にあるレリーフ。幾多の死を見つめてきた先人たちの真摯な気持ちがよく伝わります。
避難小屋入口にあるレリーフ。幾多の死を見つめてきた先人たちの真摯な気持ちがよく伝わります。
中は床を張り替えたばかりなのか、一冬超えたにもかかわらず、とてもキレイでした。3人くらいは何とか入るかな?何十年も前に建造された避難小屋を維持、管理する方々に頭が下がる思いです。
中は床を張り替えたばかりなのか、一冬超えたにもかかわらず、とてもキレイでした。3人くらいは何とか入るかな?何十年も前に建造された避難小屋を維持、管理する方々に頭が下がる思いです。
さあ、いよいよトマ、オキに向かいます。馬蹄形縦走も終盤です。
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さあ、いよいよトマ、オキに向かいます。馬蹄形縦走も終盤です。
トマ、オキをバックに。
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トマ、オキをバックに。
岩屋の下にはまだつららが。水が垂れていたので、もうすぐなくなりそうです。冬の面影はあと幾日か。
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岩屋の下にはまだつららが。水が垂れていたので、もうすぐなくなりそうです。冬の面影はあと幾日か。
茂倉、一ノ倉岳を背に、オキへの岩場を登るkun_puさん。あと少しガンバレ!
茂倉、一ノ倉岳を背に、オキへの岩場を登るkun_puさん。あと少しガンバレ!
一ノ倉沢。魔の山の玉座。
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一ノ倉沢。魔の山の玉座。
奥の院。とうとうここまできましたよ。ここをくぐれば、すぐにオキです。
奥の院。とうとうここまできましたよ。ここをくぐれば、すぐにオキです。
オキの耳(1977m)登頂。山頂にいた、茂倉から湯檜曽川方面へ下るという、スキーを担いだBCの男性に撮ってもらいました。とても爽やかな感じの人で、ご自身のスマホでもぼくたちを何枚も撮っていました。
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オキの耳(1977m)登頂。山頂にいた、茂倉から湯檜曽川方面へ下るという、スキーを担いだBCの男性に撮ってもらいました。とても爽やかな感じの人で、ご自身のスマホでもぼくたちを何枚も撮っていました。
国境稜線。ここから見るこのライン、本当に美しいです。また歩きたい。
国境稜線。ここから見るこのライン、本当に美しいです。また歩きたい。
オキからトマにかけて、巨大な雪庇がしぶとく張り付いています。夏道は雪庇側に切れ立っているので、慎重に歩きます。
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オキからトマにかけて、巨大な雪庇がしぶとく張り付いています。夏道は雪庇側に切れ立っているので、慎重に歩きます。
いつ崩落してもおかしくない状態。
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いつ崩落してもおかしくない状態。
振り返って、オキ、一ノ倉、茂倉。
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振り返って、オキ、一ノ倉、茂倉。
肩の小屋。昨春はお世話になりました。
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肩の小屋。昨春はお世話になりました。
そしてとうとうトマの耳(1963.2m)へ。あとは天神尾根から下るだけです。
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そしてとうとうトマの耳(1963.2m)へ。あとは天神尾根から下るだけです。
天神尾根は、BCで滑る人もいるので、ペナント棒でルート工作されています。
天神尾根は、BCで滑る人もいるので、ペナント棒でルート工作されています。
国境稜線も今回の山行では見納め。また!
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国境稜線も今回の山行では見納め。また!
さ、お楽しみの天神尾根グリセード下降。最後のご褒美です!
さ、お楽しみの天神尾根グリセード下降。最後のご褒美です!
kun_puさんもさすがに慣れた様子でガンガン下ってきました。見かけによらず、体幹が強いです。
kun_puさんもさすがに慣れた様子でガンガン下ってきました。見かけによらず、体幹が強いです。
あーっという間に肩がはるか上に。ここまで30分少々。
あーっという間に肩がはるか上に。ここまで30分少々。
夏道は尾根の左(東)側をトラバースするので、ところどころ悪いです。
夏道は尾根の左(東)側をトラバースするので、ところどころ悪いです。
途中から尾根の上に上がって、少し登り返します。若干アゴ出し気味。
途中から尾根の上に上がって、少し登り返します。若干アゴ出し気味。
さあ、あのスカイラインを越えれば、スキー場まで一気の下りです。
さあ、あのスカイラインを越えれば、スキー場まで一気の下りです。
尻セードの跡が!ありがたく使わせてもらいましょう!
尻セードの跡が!ありがたく使わせてもらいましょう!
やっと天神平のロープウェイ乗り場が見えてきました。
やっと天神平のロープウェイ乗り場が見えてきました。
尻セードが終わった後も、立ちグリセードで下ります。
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尻セードが終わった後も、立ちグリセードで下ります。
そしてあっという間に下山。楽しかったー1
そしてあっという間に下山。楽しかったー1
西黒。当初は下りで使う計画でしたが(ヘルメットを持参したのはそのためです)、時間も時間だし、今回は見送り。
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西黒。当初は下りで使う計画でしたが(ヘルメットを持参したのはそのためです)、時間も時間だし、今回は見送り。
有名な看板(カメラ台までありました(笑))。後ろの白毛門、笠ヶ岳、朝日岳からの縦走、kun_puさんにとっては非常にハードだったと思いますが、最後まで音を上げずに頑張ってくれました。お疲れ様でした!
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有名な看板(カメラ台までありました(笑))。後ろの白毛門、笠ヶ岳、朝日岳からの縦走、kun_puさんにとっては非常にハードだったと思いますが、最後まで音を上げずに頑張ってくれました。お疲れ様でした!
明日でスキー場は終了とのことです。
明日でスキー場は終了とのことです。
最後にちとご褒美を(笑)。
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最後にちとご褒美を(笑)。

装備

個人装備
残雪期春山装備一式 食糧(朝夜各1・行動2・非常2) テント(使用せず) 水11L(2Lあまり) ヘルメット・ハーネス類(使用せず)

感想

GWはどこ歩こうかと思っていたところ、
kun_puさんが馬蹄形を歩きたい、と提案してきました。

昨年のGW前に歩いた谷川国境稜線。夏は暑いし混むし、
秋はこれでもかとばかりに混むし(以前、天神平でLW3時間待ち。。。)、
冬は気象条件が厳しいからムリだし、
馬蹄形を歩くならこの時期でしょう!ということで、その提案を実行しました。

初日は蓬峠まで歩ければ、と思っていたのですが、
予想より、特に白毛門までがかなりの時間を要したため、
この時点で清水峠泊に決定。先にゴールを提示したほうが、
kun_puさんも登ることに集中できるかと思ったので、早々に決めました。

kun_puさんはそれほど春山に慣れているわけではないので、
大丈夫かな?というところでも安全第一でアイゼンを使用。

白毛門登山口に車が10台くらい止まっていたので、
清水峠の白崩避難小屋が満室だったら、
テン泊しようとテントを持参していましたが、
意外にも男性のソロの方がいただけ。そのあとも誰も来ず。
白毛門で先行の3人パーティがいたので、どうかな、と思ったのですが、
どうやら蓬峠まで行ったようです。

清水峠にはかつて、越後の清水側と上州の土合側とで、
1本の国道がつながっていましたが、
上越側が長雨と雪崩によって僅か1年ほどで崩落し、
それから100年以上、ずっと放置されたままになっています。
一度は訪れてみたいと思っていた清水峠に、
このような形で訪問できたことは、大変喜ばしいことでした。
【消えた点線国道】
http://www.yamareco.com/modules/diary/19423-detail-70306

夜半は寒冷前線の通過により、暴風雨。屋根が吹っ飛ぶかと思いました。
結果的に避難小屋泊で正解。ありがたかったです。

二日目は、初日よりはずっと楽な工程だし、
余裕があれば西黒から降りることも計画していましたが、
初日に清水峠止まりだった場合は天神尾根下山、
と計画時から決めていました。
少し寝坊してしまいましたが、天候も回復兆候でしたので、
初日よりは和やかな気分でスタート。

最初の内は時々ガスが出ていましたが、
9時ごろから次第に回復。茂倉岳への登りかかり、
二日目の一番ハードなところで青空が広がり、
疲労も吹っ飛ぶ素晴らしい景色をいただきました。

主脈を快適に歩いて肩の小屋まで達し、
そこからはお楽しみのグリセード下降。
途中、トラバースがあって少し悪いところもありましたが、
歩行トレースを潰さないように気を付けながら、一気に下りました。

昨年のGWは初日に腰を骨折し、
ずっと病院のベッドの上で寝返りも打てない状態だったことを考えると、
1年経ってここまで動けるようになったのは本当に感慨深いし、
医師、PT、整体師と治療に携わってくださった皆さん、
お山でご一緒してくださった方々、
そして何よりもぼくに力を与え続けてくれたお山たちに、
感謝の気持ちでいっぱいです。

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コメント

楽しいGWでしたね (^^)
motchさん こんばんは

2月からしばらくレコが途絶えていたので心配していたのですが、
GW前に復活してからは非常に充実していましたね

GWの締めくくりは谷川馬蹄形!
パートナーをリードしながら、お山をとても楽しまれている様子はとてもmotchさんらしくてカッコイイです。
#96の写真はこれ以上はないイイ表情です
2015/5/8 0:16
Re: 楽しいGWでしたね (^^)
doppoさん

こんばんは。
2月からしばらくバタバタしていまして、
お山から遠ざかっていました。
#身体の方は大丈夫です

久々の歩荷トレでは相当身体に堪えましたが、
暖かい季節になって、どうやら調子は上向きです。
秋のSWに計画している長期山行に向けて、
状態を上げていきたいと思っています。

谷川は、去年では多過ぎですが、
今年は少な過ぎという雪の状態で、若干微妙な感じでしたが、
雲が生きもののように変化するさまを楽しんだ初日、
曇天から快晴へ、砂時計のようにじわじわと刻んでいった二日目と、
大いに楽しむことができました。
2015/5/8 22:56
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