揺れた中央アルプス 檜尾岳

2024年01月01日(月) 〜 2024年01月02日(火)

• GPS: 08:41
• 距離: 9.8km
• 登り: 530m
• 下り: 1,992m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:45
• 休憩: 0:32
• 合計: 5:17

9:47 千畳敷駅
9:47 9:56 ホテル千畳敷
9:57 10:05 千畳敷駅
10:53 10:57 極楽平
11:13 11:14 島田娘
12:52 12:59 濁沢大峰
14:48 14:51 檜尾岳
15:04 檜尾小屋

2日目

• 山行: 2:53
• 休憩: 0:16
• 合計: 3:09

8:17 檜尾小屋
8:23 8:24 小檜尾岳
9:17 9:18 シャクナゲのピーク
10:06 10:13 赤沢の頭
11:16 11:21 檜尾登山口
11:24 11:26 檜尾橋
11:26 ゴール地点

天候

1/1晴れ
1/2曇り

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車 ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

◇木曽駒ヶ岳ロープウェイはオンラインチケットを購入、QRコードを見せて搭乗
◇帰りは登山口近くの檜尾橋バス停よりバスに乗車、タイミング良く下山と同時にバスが来て待たずに乗れました◎

コース状況／危険箇所等

◇千畳敷から極楽平…トレースなし、深い新雪数十センチ、ワカンアイゼンラッセル、強風
◇極楽平から檜尾岳…トレースなし、新雪数センチから数十センチ、ほぼ無風、途中でアイゼンのみに換装。途中鎖場もあり要注意。
◇檜尾岳から登山口…新雪数十センチから数センチ、赤沢ノ頭辺りまでモフモフの新雪、徐々に少なくなりアイゼンを外す。前日檜尾岳をピストンした方のトレースあり。所々風雪で消えているものの大変助かりました、ありがとうございました。

今回ピッケルは使いませんでしたが、稜線上の雪の状態によって、また急坂となっている檜尾岳から小屋までも雪の状態によっては必須となるでしょう

その他周辺情報

◇檜尾小屋協力金＠1000円

写真

1/1 9:43

元旦から大賑わいの千畳敷、強い風で雪煙が上がっているが、木曽駒方面にはたくさんの人の列

1/1 10:05

極楽平へ向かうこちらはノントレース

1/1 10:55

時折巻き上がる雪煙、前日に降った深い新雪をラッセルしながら上がる

1/1 11:00

四つ足ラッセルの急登を経てやっとふり返る千畳敷駅、雲海の向こうに八ヶ岳と南アルプス。

1/1 11:01

極楽平に上がってホッと一息、出会える御嶽山

1/1 11:05

南アルプスを眺めながら

1/1 11:12

快適な雪堤歩き

1/1 11:28

島田娘からのぞむ縦走路

1/1 11:44

輝く霧氷と

1/1 12:04

シュカブラ

1/1 11:50

三ノ沢岳の見守り

1/1 12:05

島田娘のピークをふり返りながら

1/1 12:07

次に向かうは

1/1 12:15

新雪のリッジ濁沢大峰

1/1 12:40

ふり返る島田娘

1/1 12:48

やがてゴツゴツの

1/1 12:58

尻尾の岩の美術館

1/1 13:05

見えてくる

1/1 13:12

檜尾岳と小屋

1/1 13:14

ふんわり雪と

1/1 13:18

岩の稜線

1/1 13:24

そこにくっきり影を落とす霧氷達

1/1 13:39

いよいよ向かう檜尾岳

1/1 14:27

眼下には雲海

1/1 14:45

いくつもの偽ピークを越えて

1/1 14:49

ようやく見えた山頂

1/1 14:51

山頂からのぞむ縦走路、熊沢岳、空木岳、向こうに南駒ヶ岳

1/1 14:52

ふり返る島田娘、宝剣岳、遠く乗鞍岳

1/1 14:52

雲の羽衣まとう三ノ沢岳と御嶽山

1/1 14:54

その向こうには真っ白な白山も見えている

1/1 14:54

そして檜尾小屋と南アルプス

1/1 14:57

遠く元旦の富士山

1/1 14:57

檜尾尾根をピストンされた方のトレース

1/1 15:08

今宵のお宿 檜尾小屋

1/1 15:55

荷物を整理して、傾く陽射しを浴び見上げる檜尾岳。風もなく暖かく感じるほど。

1/1 15:55

空木岳と熊沢岳

1/1 16:00

霧氷のニョロニョロ達と南アルプス

1/1 16:08

雪の冷蔵庫にはお正月を祝うお酒。この後、山が激しく揺れた。能登半島地震だった。慌てて家族に、友人に連絡を取る。

1/1 16:29

夕陽浴びる宝剣、木曽駒

1/1 16:33

新雪はオレンジに輝き

1/1 16:38

眠りについた

1/1 16:41

眺めるアーベント木曽駒

1/1 16:41

…あの辺りの険しいゴツゴツで揺れていたら、と青ざめる

1/1 16:42

ピンク色に輝く南アルプスを眺め

1/1 16:44

小屋へ

今夜はミルフィーユきのこ鍋

1/1 16:57

小屋内でも電波が通じ、連絡を取り合うことができたのは幸いだった

1/1 16:57

私のことを心配してくださった方々、本当にありがとうございました

1/1 18:22

小屋から眺める駒ヶ根の夜景と南アルプス、富士山のシルエットもくっきり、上空にはオリオン座

1/1 18:35

小屋と星空

1/2 0:24

深夜には風が吹き荒れ、撮影はこれが精一杯。下界のことが気になってなかなか眠れなかった夜。

1/2 11:18

翌朝は濃いガスと強風、地吹雪で前日のトレースも消えかけていた。檜尾から眺めるご来光を楽しみにしていたけれど、もはやそんなことはもうどうでも良くなっていた。とにかく無事で下りなければ、と集中した。登山口近くで出会えたカモシカ、落ち着いて気をつけて帰ってねと声をかけてもらった気がした。

1/1 14:54

お正月はのんびり泊まりたくて、富士山の見える山で過ごしたくて、やってきた中央アルプス檜尾岳。私を取り巻く全てのおかげで山歩きができているとあらためて感じたお正月。

撮影機器：

α7 III ILCE-7M3 ボディ SONY

iPhone SE (第2世代) 128GB au Apple

装備

個人装備

アイゼン ワカン ストック ピッケル 避難小屋泊装備

感想

chee2005

お正月は富士山の見えるに山に泊まりたくてやってきた中央アルプス。檜尾尾根を上がるつもりでいたのだが、前日にだいぶ降った様子だったので急遽千畳敷からのスタートとした。

サラサラモフモフの新雪と輝く霧氷、凍てついたゴツゴツの岩の稜線。久しぶりの重荷はしんどかったけれど、青空とおひさまに導かれ無事檜尾小屋にたどり着いた。

ホッとしたのも束の間、グラグラグラッと大きく揺れた、揺れ続けた。とても長い時間だった。幸い電波は通じた。各方面と連絡を取り合い、不安でソワソワと落ち着かない一夜を過ごす。とにかく無事に下りなければと風雪の中集中して下山した。私を取り巻く全て、家族、友人、職場、健康、交通、あらゆるもののおかげで山歩きを楽しませてもらっているのだと、あらためて感謝の山旅となった。

この度ご心配いただいた多くの皆様、本当にありがとうございました。