塔ノ岳西尾根

2024年01月06日(土) [日帰り]

• GPS: 08:25
• 距離: 18.4km
• 登り: 1,562m
• 下り: 1,570m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:12
• 休憩: 1:08
• 合計: 8:20

6:31 寄大橋
6:41 6:42 後沢出合
6:48 6:48 宇津茂林道終点(=登山口)
7:29 7:42 釜場ノ平
7:47 7:47 寄コシバ沢
8:17 8:18 雨山峠
8:49 8:51 雨山橋
9:03 9:03 ユーシンロッジ分岐ゲート
9:08 9:08 茅ノ木棚沢
9:15 9:16 鉄砲沢
9:31 9:36 熊木沢出合
9:50 9:51 オガラ沢出合
10:09 10:09 尊仏ノ土平
11:33 11:41 不動の水
11:47 12:18 塔ノ岳
12:34 12:34 金冷シ
12:43 12:43 大丸
12:53 12:53 小丸尾根分岐
13:00 13:00 小丸
13:04 13:05 鍋割山稜
13:19 13:19 鍋割山荘
13:23 13:27 鍋割山
13:53 13:57 1,000m地点
14:17 14:17 太尾ノ丸
14:40 14:41 宇津茂林道終点(=登山口)
14:43 14:43 後沢出合
14:51 14:51 水源の森・公衆トイレ
14:54 ゴール地点

天候

終日晴れ

朝　登山口　3℃
　　寄沢～雨山沢付近　－1℃～0℃程か

昼　塔ノ岳山頂は風が吹きつけ獄寒　温度計は3℃だが体感は寒すぎて皆ダウンやアウターを羽織る。

午後にかけ急激に気温が上がり10℃以上に。

稜線はしばしば冷たい風

アクセス

利用交通機関：

自家用車

寄大橋の駐車スペースを利用（5～6台駐車可）

コース状況／危険箇所等

◆ 神奈川県のHPに以下の案内がありました。

※寄～雨山峠～雨山橋は通行できません
登山道崩落（寄～雨山峠～雨山橋）
登山道に接続する玄倉治山運搬路・玄倉林道が通行止

※ 塔ノ岳～尊仏ノ土平は通行できません
登山道に接続する玄倉治山運搬路・玄倉林道が通行止


◇コース状況
▪️寄大橋～寄コシバ沢出合
宇津茂林道終点が登山口で沢を5～6回渡渉しながら標高を上げてゆくとやがて寄沢の中を歩く事になる。
19年の台風でかなり荒れており道が流され不明瞭だったり崩れている場所もあり歩きにくい。
新たにつけられたピンクテープや元からの標識を頼りに進む。
寄沢から離れ暫く尾根を進むと細いトラバースが連続した後寄コシバ沢出合に到達する。
出合から先、寄コシバ沢方面は台風前から通行止めの案内がある。

▪️寄コシバ沢出合～雨山峠
沢から高さのある細いトラバースが連続するが、やがて沢の中を歩く道となる為悪天候時は歩くべきでは無い（注意看板あり）
最後はロープで雨山峠へ

▪️雨山峠～雨山橋
雨山沢沿いを玄倉林道方面へ下って行くのだが、かなり高度感ある崖沿いの道が続く。
足元が怪しい場所も多々あり、慎重に進む必要がある。
沢に降りる場所もあり、悪天候時は危険。

▪️雨山橋～熊木沢出合～尊仏ノ土平
雨山橋から玄倉林道歩きとなるが、林道崩壊箇所が多数あり未だ工事中。
道路状況的には歩行者の通行は可能ではあったが、本日も工事が行われており本来通行は禁止と注意を受けた。
ユーシンロッジ分岐以降はかなり道が荒れだし、熊木沢出合より先は崩壊箇所もあり通行に注意が必要。
途中丹沢山や蛭ヶ岳への分岐がある。

▪️塔ノ岳西尾根
尊仏ノ土平から塔ノ岳山頂への登山道。
道は分かり易く難所もない。
下部は杉の樹林、中腹から広葉樹の明るい道になる。
山頂までは標高差600m、90分ほどかかる。
山頂手前には不動の水場がある。

▪️塔ノ岳～鍋割山
一般登山道。難所無し

▪️鍋割山南山稜から太尾ノ丸を経て宇津茂林道終点（登山口）へ
太尾ノ丸へ続く尾根は登山道ではなく林業の作業道だが、モノレールに沿って非常によく整備された道があり、鍋割山南山稜から登山口までのショートカットで利用出来そう。
下部は水源の森の周遊歩道に合流する。
道迷いしやすいと注意看板多数。

その他周辺情報

・みやま運動公園
登山者は駐車自粛要請あり（少し離れた場所に登山者用駐車場がある）。
トイレあり
※寄大橋から登山口へ向かう林道にもトイレがある。

・尊仏山荘、鍋割山荘
塔ノ岳と鍋割山山頂には友人小屋あり。トイレ、売店が利用出来る。

・さくらの湯
山北駅近くにある日帰り温泉。大人2時間500円

写真

1/6 6:31

今回は寄大橋からスタート
2019年の台風被害で荒れまくった雨山峠への道を歩く。
よくレコも見かけるしもう歩けるだろう…多分

暫く林道歩き。
自分以外に大橋に3台車があり、同じ林道にソロ男性が歩いてきた。

1/6 6:44

林道終点が登山口。
熊出没注意か…

正面の沢の向こうにも道があり、暫し迷うが普通に標識に従い雨山峠へ向かう事にした。

1/6 6:58

暫し細い登山道を行った後、最初の沢渡り。
対岸にあった道標は殆ど埋まっていた。
雨山峠まで2.9キロ

1/6 7:01

また直ぐに対岸へ渡れと看板が…

1/6 7:07

対岸に渡ったが直ぐに道は沢の中を歩くコースに。
薄い踏み跡を辿る

1/6 7:13

何度目かの「対岸に渡れ」の案内。
直ぐそこに水音がするが…

1/6 7:13

ここ降るのキツく無い？（階段が水に突っ込んでた）
少し先を降りた。

1/6 7:22

土砂で道が消えた危険なトラバース。
慎重に進む

1/6 7:25

陽が昇って来たな

1/6 7:33

寄沢の河原を離れ最後の対岸へ

1/6 7:34

ここから尾根に取り付く。
沢沿いの道とはお別れか。

1/6 7:37

釜場平通過。
地名的に昔は山仕事の休憩場所だったとか？

1/6 7:47

寄コシバ沢出合到着

1/6 7:47

コシバ沢方面は荒廃し鍋割峠からの道は危険らしい。
（と言いつつも当初の計画では鍋割峠からここに降る予定だったが…）

左の雨山峠への道へ進む

1/6 7:54

危険！との標識だが、どんな感じなのかね

1/6 7:55

うお！…結構怖い道だな…

暫く道が細い崖沿いの道が続いた

1/6 7:58

道のど真ん中に熊のお土産が…

1/6 7:59

確かに荒天時は歩きたく無い。
思いっきり高度感あって写真より怖い道だ。

1/6 8:02

良くレコで見る二重の橋で一旦沢に降りる

1/6 8:03

雨山峠まで0.5キロ。
距離の割に険しいので時間がかかってる様な…

暫く沢の中を歩く

1/6 8:05

左前方に階段があるな。あれを上るのか。
沢が幾つにも分岐してるなぁ

1/6 8:09

たまに見る丹沢の黄色い道標。
稜線ではあまり見ないが、沢とかにあるのが黄色なのかな

1/6 8:10

沢にも日が射してきた！

1/6 8:13

これも良くレコで見るやつ。
雨山峠まで0.1キロ！

1/6 8:13

スゲー道だな😅

1/6 8:15

なんか楽しくなって来たぞ

階段が崩壊してる

1/6 8:17

手前にロープがあった。
ここを登れば雨山峠だ

1/6 8:18

寄大橋から1時間50分、雨山峠到着〜！
いや〜荒れた道だったなあ。

雨山峠自体は去年鍋割山から檜岳山稜を歩いた時にも来たから2回目だが、歩く道は十字に交わり全く異なるルートだ。
寒いし先も長いので休憩はせず先へ。

警告板によるとこの先雨山橋までの道も危険らしい。
気をつけなければ。

1/6 8:20

峠から先、いきなり道を外れ獣道に進みかけて慌てて修正した。
あのまま進んだらヤバかったな。
正しい道へ無理矢理降りた急坂もヤバかった。
（真っ直ぐ行ったが、左に降るのが正しそうだ）

1/6 8:32

足元が緩い頼りない道を慎重に進んで沢に降りた。
あめやま沢の標識。

そうか、ここは雨山沢なのか。

1/6 8:34

こちらも沢の中を歩くんだな。
なんかずっと（水は無いが）沢歩いてる気がする…

1/6 8:37

なんかまた険しくなって来たな。
橋とかグラついていて油断出来ないんだよなぁ

1/6 8:40

段々と沢との高低差が出て来て、道は細く落ち葉で埋まり…このまま放置してとら廃道になりそう

1/6 8:41

高巻きの道が崩れて失われ沢に降りる巻道しか残って無い様だ。
見上げると通れなくなったが崖の上に木橋がいくつもかかっていた。

1/6 8:43

慎重に、慎重に…

1/6 8:45

足元を崩れた土砂が覆う怖い区間

1/6 8:47

こんな場所に立派な桟道が続いているが足元はグラついてるなぁ
まだ大丈夫だけどその内壊れないか？コレ

1/6 8:48

おお！玄倉林道が見えて来た！

1/6 8:49

危険区間終了！ドキドキしたなあ

1/6 8:50

雨山橋に寄り道してたら雨山峠からの道から熊鈴の音が聞こえて来た。
俺以外にこのルート歩く人がいたとは…

1/6 9:00

雨山橋から少し先崩壊した林道の補修工事を重機がしており、未だ歩行者も含め通行止めだった事を知る。
謝って通してもらったがマズかったな。

雨山峠方面から後から来たソロ男性が脚が早そうだったので先に行ってもらったが、彼はユージンロッジ方面へ道を折れて行った。
同角山稜に行くのかな

1/6 9:02

あれがユーシンロッジへの橋か。
一度だけ行った事があるが、昔過ぎてよく覚えてないな

1/6 9:03

ユーシンロッジ閉鎖中だって

1/6 9:12

ユーシンロッジより先は初めて歩く。
意外に綺麗な道だな。
左手に見えてる山は同角ノ頭かな

1/6 9:26

おお…手掘りトンネル手前で道が陥没しとる。

1/6 9:28

手掘りトンネルの先、尊仏ノ土平側から見ると歩行者通行止めの案内が。

1/6 9:32

熊木沢出合到着。
腹が減ったので今回初の小休止。
パンを食べてエネルギー補給

1/6 9:32

道を左に降った崎にあるあの橋が蛭ヶ岳への道で、崩れているためハシゴで登るらしい（レコで見た）
自分はこの前玄倉林道を進み塔ノ岳を目指す。

1/6 9:36

熊木沢の向こうに蛭ヶ岳！

1/6 9:44

熊木沢出合を過ぎると酷く道が荒れ出した

1/6 9:45

大崩壊地の連続だ。

1/6 10:04

箒杉沢の向こうに輝く丹沢主稜！

1/6 10:08

遂に尊仏ノ土平へ！
その存在を知ってからもう何年も経ったがついに来れた。
昔はここまで車で来れたらしいが信じられないな

1/6 10:11

対岸に渡る。
ここが塔ノ岳西尾根の入り口か

1/6 10:13

塔ノ岳西尾根、登山開始！

1/6 10:20

あれが弁当沢ノ頭か

1/6 10:32

登山開始から4時間、脚に結構疲労が来ているのでゆっくり登る。

1/6 10:37

弁当沢ノ頭と棚沢ノ頭の間に見えるのが蛭ヶ岳？（自信無し）

1/6 10:47

標高をあげると明るいブナ林に

1/6 10:53

振り返ると今日初めて富士山が見えた！

1/6 10:57

中腹にあるベンチで降って来た重装備のソロ女性とスライド。
ベンチで暫し休憩した。

1/6 11:18

塔ノ岳山頂が見えて来た

1/6 11:29

マイナーそうな塔ノ岳西尾根だが、上部は階段が整備されている

1/6 11:34

不動の水場。
水は結構出ていたな

1/6 11:35

最後のひと登り

1/6 11:47

振り返ると絶景！
尊仏ノ土平あたりも見えてる？

1/6 11:48

山頂見えたぞ〜

1/6 11:49

塔ノ岳西尾根完歩！

1/6 11:51

やっぱり塔ノ岳来るなら晴れた日じゃないとな。

1/6 11:51

真鶴半島も見えてる

1/6 12:17

年末に登った大山北尾根が見えてる

1/6 12:18

山頂では30分ほど昼休憩した

1/6 12:19

蛭ヶ岳方面も快晴

1/6 12:21

休憩を終え下山開始。
寄沢をもう一度歩くのが嫌になったので鍋割峠からコシバ沢を降るのはやめて鍋割山南山稜から降る事を決意

1/6 12:34

金冷やし。
ここから鍋割山方面へ

1/6 12:43

大丸通過

1/6 12:50

花立山荘がよく見えた

1/6 12:53

小丸尾根分岐通過

1/6 12:57

相模湾を眺めながらの稜線歩き

1/6 13:01

小丸通過

1/6 13:05

鍋割山稜も歩いていて気持ち良いな

1/6 13:18

鍋割山荘が見えて来た

1/6 13:23

鍋割山到着。
標識は軽い撮影渋滞が発生

1/6 13:23

鍋焼きうどん最近食って無いな

1/6 13:21

富士山を眺める鹿！？コスプレの人…

1/6 13:52

小休止を終え下山開始。
南山稜から寄大橋に戻るには尾根を右側に降る必要がある。
計画外コースなのであまり調べていないが大丈夫かな
このテープから右に踏み跡が見えてるように見えるが…
（実質は少し先の1,000m地点辺りから入るべきだった様だ）

1/6 13:55

モノレールに沿って降りていく

1/6 14:00

林業の作業道で登山道では無い様だが、メチャクチャ整備されまくりで歩きやすかった…

1/6 14:14

モノレールがあるから道迷いせずに済む

1/6 14:27

水源の森周遊歩道まで降りて来た。
ゴールは近い。
ここを左に進んだ。

1/6 14:29

朝は気温一桁前半だったが今はかなり温かくなってる。
風も寒くなく気持ち良いくらいだ。

1/6 14:41

ふう、無事下山。

1/6 14:44

後は林道を歩くだけ。

1/6 14:53

ゲートまで戻る。
この後寄大橋で車を回収、山北で温泉に入り下道で帰路に着いた。
お疲れ様でした！

撮影機器：

iPhone 12 128GB SoftBank Apple

感想

kukaminn

山頂に来る度に気になっていた塔ノ岳からユーシンロッジへのルート（塔ノ岳西尾根）。
年末に歩いた人のレコを見つけ自分も行ってみようと計画を立てた。

2019年の台風被害で寄沢を雨山峠へ向かうルートは荒廃し立入禁止だという事だが、もう3年以上経ってるしレコもあるので歩ける様になったのだろう。
玄倉林道も歩行者は歩ける様になったらしいしそろそろ行っても大丈夫なタイミングだな！

と良く調べもせず出かけた訳だが今回歩いた道は半分くらいまだまだ立入禁止のままだった。
道が直された後も情報が更新されない事なんて良くあるので今回のそのケースかな、と思ってたんだが大間違い。

寄から雨山峠のルートはかつてよりはマシなのだろうがまだまだ荒れたままで、道なのかそうで無いのか不明瞭な場所も多かった。
ここはもう直されない道かもしれない。
そんな中新しくつけられたであろうピンクテープを頼りに先へ進む。

雨山峠前後は道は悪く（これは前々からの様だ）、特に雨山峠から玄倉林道の雨山橋の区間は危険なトラバースや頼りない道が連続し神経をすり減らした。

また、通行可能と聞いていた玄倉林道だが、「一時期歩行者は通行可能になったが、今はまた通行止め」といった状況の様で、雨山橋の先あたりで林道崩壊箇所を重機で工事しており「歩行者は立入禁止の筈だ」と強く注意される羽目に。
（ここら辺はネットで調べても情報がよく出て来なかったんだよなぁ…）

林道の熊木沢出合から尊仏ノ土平までも荒れていたが、雨山沢沿いの道に比べたら気は楽だった。

さて、メインの塔ノ岳西尾根だが、上部に行くにつれ明るく、眺望も開けて来て中々楽しい尾根道だった。
アクセスの悪さだけがネックか。

下山は最初の計画では鍋割山から再び寄沢へ降る予定だったがもうあの道を歩きたくなかったので鍋割山南山稜から作業道を降った。

24年初登りで西尾根に登れたのは良かったが、最近情報収集が手抜きになってる事を反省しなければ。

コメント

oysam

kukaminnさん、初めまして。
かつて寄沢沿いの道は、特に終盤は冬の朝日が射し込むと小さな沢がキラキラ輝くととも美しい道でした。
私も台風後に歩きましたが綺麗な沢は土砂の下に埋もれてしまったようですね。

林道工事には注意せねばですね。
ありがとうございました！

kukaminn

oysamさん
その時代の寄沢を見てみたかったです！
もう見れないとは残念。
最近台風で荒れたまま治されない道などよく見るにつけ、今しか見れない景色を大切にしなきゃなぁと実感しています。