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Yamareco

記録ID: 6418823
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
大雪山

黒岳・白雲岳・小泉岳・赤岳《北海道百名山》

2016年07月17日(日) [日帰り]
 - 拍手
山キチどん その他1人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
07:12
距離
15.7km
登り
1,067m
下り
1,075m
歩くペース
とても速い
0.40.5
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:56
休憩
1:16
合計
7:12
6:22
49
黒岳リフト七合目
7:11
7:21
15
7:36
7:36
12
黒岳石室分岐
7:48
7:48
59
赤石川雪渓横断
8:47
9:02
44
9:46
9:46
20
10:06
10:36
23
10:59
10:59
12
11:11
11:21
20
11:41
11:48
50
12:38
12:42
28
13:10
13:10
24
13:34
天候 曇り一時晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
登山:層雲峡温泉からロープウェイで黒岳5合目、リフトに乗継ぎ7合目から歩き出し
下山:銀仙台から奈良の男性車に同乗し層雲峡温泉へ
5合目リフト乗り場から見た黒岳(1,984m)
2016年07月17日 05:57撮影 by  SLT-A57, SONY
7/17 5:57
5合目リフト乗り場から見た黒岳(1,984m)
ニセイカウシュッペ山(1,883m)
黒岳登山道より
2016年07月17日 06:27撮影 by  SLT-A57, SONY
7/17 6:27
ニセイカウシュッペ山(1,883m)
黒岳登山道より
黒岳北尾根の岩塔
2016年07月17日 07:04撮影 by  SLT-A57, SONY
7/17 7:04
黒岳北尾根の岩塔
2016年07月17日 07:11撮影 by  SLT-A57, SONY
7/17 7:11
雲を纏った北鎮岳(2,244m)、凌雲岳(2,125m)
黒岳山頂より
2016年07月17日 07:17撮影 by  SLT-A57, SONY
7/17 7:17
雲を纏った北鎮岳(2,244m)、凌雲岳(2,125m)
黒岳山頂より
烏帽子岳(2,072m)
黒岳山頂より
2016年07月17日 07:17撮影 by  SLT-A57, SONY
7/17 7:17
烏帽子岳(2,072m)
黒岳山頂より
エゾイワツメクサ
2016年07月17日 07:18撮影 by  SLT-A57, SONY
7/17 7:18
エゾイワツメクサ
エゾコザクラ
2016年07月17日 07:38撮影 by  SLT-A57, SONY
7/17 7:38
エゾコザクラ
ミネズオウ
2016年07月17日 07:38撮影 by  SLT-A57, SONY
7/17 7:38
ミネズオウ
僅かに残った雪渓ブリッジで赤石川を渡る
2016年07月17日 07:47撮影 by  SLT-A57, SONY
7/17 7:47
僅かに残った雪渓ブリッジで赤石川を渡る
10m近い雪の壁
2016年07月17日 07:57撮影 by  SLT-A57, SONY
7/17 7:57
10m近い雪の壁
チシマクモマグサ
2016年07月17日 08:26撮影 by  SLT-A57, SONY
7/17 8:26
チシマクモマグサ
クモマユキノシタ
2016年07月17日 08:26撮影 by  SLT-A57, SONY
7/17 8:26
クモマユキノシタ
白雲岳(2,230m) 北海岳北東尾根より
2016年07月17日 08:35撮影 by  SLT-A57, SONY
7/17 8:35
白雲岳(2,230m) 北海岳北東尾根より
北海岳山頂付近の奇岩
2016年07月17日 08:39撮影 by  SLT-A57, SONY
7/17 8:39
北海岳山頂付近の奇岩
エゾノハクサンイチゲ
2016年07月17日 08:40撮影 by  SLT-A57, SONY
7/17 8:40
エゾノハクサンイチゲ
メアカンキンバイ
2016年07月17日 08:46撮影 by  SLT-A57, SONY
7/17 8:46
メアカンキンバイ
北鎮岳(2,244m)
北海岳山頂より
2016年07月17日 08:48撮影 by  SLT-A57, SONY
7/17 8:48
北鎮岳(2,244m)
北海岳山頂より
後旭岳(2,216m)、旭岳(2,290m)
北海岳山頂より
2016年07月17日 08:56撮影 by  SLT-A57, SONY
7/17 8:56
後旭岳(2,216m)、旭岳(2,290m)
北海岳山頂より
キバナシオガマ
2016年07月17日 09:02撮影 by  SLT-A57, SONY
7/17 9:02
キバナシオガマ
エゾオヤマノエンドウ
2016年07月17日 09:11撮影 by  SLT-A57, SONY
7/17 9:11
エゾオヤマノエンドウ
稜線の雪渓ルートを行く
2016年07月17日 10:41撮影 by  SLT-A57, SONY
7/17 10:41
稜線の雪渓ルートを行く
タカネスミレ
2016年07月17日 11:34撮影 by  SLT-A57, SONY
7/17 11:34
タカネスミレ
ホソバウルップソウ
2016年07月17日 11:35撮影 by  SLT-A57, SONY
7/17 11:35
ホソバウルップソウ
赤岳(2,084m')山頂
2016年07月17日 11:39撮影 by  SLT-A57, SONY
7/17 11:39
赤岳(2,084m')山頂
烏帽子岳(2,072m)と後方に黒岳(1,984m)
赤岳山頂より
2016年07月17日 11:43撮影 by  SLT-A57, SONY
7/17 11:43
烏帽子岳(2,072m)と後方に黒岳(1,984m)
赤岳山頂より
長い雪渓の下部は急斜面、落ちる人続出
2016年07月17日 12:21撮影 by  SLT-A57, SONY
7/17 12:21
長い雪渓の下部は急斜面、落ちる人続出
コマクサ
2016年07月17日 12:33撮影 by  SLT-A57, SONY
7/17 12:33
コマクサ
銀泉台登山口
2016年07月17日 13:27撮影 by  SLT-A57, SONY
7/17 13:27
銀泉台登山口
撮影機器:

感想

 今日は銀泉台から白雲山ピストンを計画したが、ガソリンの残量が心配になり宿の小母さんに聞くと層雲峡との間は上川にガソリンスタンドがあるだけで朝8時にならないと開かないそうだ。銀泉台まで行くと帰りガス欠になりそうなので層雲峡温泉から黒岳に登り銀泉台に縦走し、1日2本ある登山バスで戻ることにした。
 5:18層雲峡ロープウェイの駅に到着するとすでに大勢の人が始発を待っていた。コースタイム2時間30分の登山道を僅か7分に短縮してくれるので大半の登山者が利用する。通常はこういうものは使わないのだが帰りのバスは15:30の一本しかなく逃すことができないので文明の利器に甘んじることにした。おまけに7合目までリフトも利用し登山者が充満する前に黒岳を抜けてしまうことを目論んだ。通常は6時が始発だが臨時便が5:47に発車しリフトに乗り継ぎ7合目に6:19に達した。登山届けに記入し2番手で歩き始めた。
 今年の冬、本州は雪が非常に少なかったが北海道だけはよく降りこの時期でも残雪が多い。7合目の標高は既に1,515mあり歩き出すと登山道に若干の残雪を見た。振り返ると昨日平山から見ることができなかったニセイカウシュッペ山(1,883m)が殆ど姿を見せていた。7合目からの登山道は等高線が詰りジグザグに高度を稼いでいるが山頂に近付くにつれて険しさが増した。しかしメジャーな登山道で整備は行き届いている。北尾根の岩塔の奇観を眺め50分で黒岳(1,985m)山頂に達した。1番に歩き始めた男性と黒岳石室に泊まった人達が先客で眺望を楽しんでいた。山頂には3等三角点「温泉岳」があるが先端部への進入は阻止されていた。山頂からは御鉢平を取り囲むように北鎮岳、中岳、間宮岳、松田岳、北海岳が取り巻いているが青空の下、薄くガスがかかっている。やはり残雪の多さは半端じゃないようだ。
 10分ほど山頂を楽しみ石室へ向けて下って行った。桂月岳分岐点に地に這いつくように建つ黒岳石室小屋には貸出用のシュラフが干され、周辺にはテントが10張余り張られていた。ガスヘッドを忘れてこなければ昨日は此処に泊まっていたのだが・・・小屋には立寄らず分岐を赤石川方面に取った。雪渓を横断し、御鉢平から流れ出る赤石川は雪解け水を集めかなりの流量となっている。渡渉点に達すると少し下流に雪渓ブリッジがあり、まだ十分な厚みがあるようでトレースもそちらに向かっている。これ幸いと雪渓ブリッジで川を渡り難なく北海岳への登路に取付けた。
 御鉢平から続く谷間の雪は堆く、7月の半ばとは思えない状態だが歩行には何の問題もなく右手に10m程ありそうな雪の壁を見上げ、大自然の素晴らしさを感じた。空は晴れているが雲の量もそこそこあり、時折ガスが掛かる。振り返って黒岳を見ると山頂付近にピンを並べたように人の姿が林立し、ロープウェイで来た人たちがどんどん登頂して来たようだ。北海岳を見上げるとその稜線にもピンが・・・此れも登山者だ。
 雪渓の谷間を抜けるとクジャク岩の麓に達し、なだらかな登り道に高山植物を楽しみながら北海岳を目指した。石室から1時間30分で北海岳(2,149m)に到着、外輪山のなだらかな山でしっかりした山頂標識があった。黒岳で雲に覆われていた北鎮岳(2,244m)が略姿を現し、北海道第2位の標高の山を味わうことができた。そして北海道最高峰と云えば旭岳で標高は2,290m、此の山も遂に姿を現した。後旭岳を従え懐かしい、あの山から5日間の縦走で富良野岳まで行ったのは12年前の思い出だ。山頂付近にカタツムリの角を持つ岩が面白く、貝殻を付けていないので差し詰めナメクジのように見えていたが山頂から見るとずんぐりと首を伸ばした水鳥のように見えた。烏帽子岳(2.078m)は特徴的な山容を示し、登路がないのが残念だ。
 御鉢平の外輪山を離れ白雲岳を目指した。なだらかな高原のお花畑の道で真に気持ち良い。白雲岳は今日登る最高峰で2,230mある。岩の積み重なる荒々しい山で北から直登はできない。一旦小泉岳との鞍部に乗り上がり南側の白雲平から回り込んで登らなければならない。ガスが出て霧の中、白雲岳への分岐に達すると大勢の人が屯し、おそらく白雲岳に行っているであろう人達のザックが多数デポされ賑やかなことだ。昼食にしたいのでザックは担いだまま分岐を通過し白雲平に入るとこれも噴火口の跡なのだろう広々とした平原に高山植物が咲き乱れていた。斜面には残雪がへばりつき登山道が2つに分かれた、メインと思われる道を進んで行くと上から「道を間違えている」とか何とか喚いているが、決して間違いではないと確信して岩の隙間を這い上がって行った。もう1本の道は雪渓を横断して稜線に取付いているがこちらの方が危険度高いだろう。
 白雲岳山頂に達すると登山者で埋め尽くされていた。それもその筈大きな団体が2組も来ていた。この混雑の中、風上でタバコを吸うバカもいて落ち着かない。彼らが下山すると漸く安らぎが訪れ視界が回復し山頂からの風景を楽しんだ。北海岳、凌雲岳、黒岳などを再び見ることができた。仙台からフェリーで来て白雲避難小屋で連泊すると云うご夫妻と暫し歓談した。山頂で30分余り過ごし今度は稜線ルートで下山し分岐に戻ると先程の喧騒は影を潜めていた。小泉岳へのなだらかの登り道を進むと花の数が一段と多くなってきた。山頂域の分岐点に指導標とベンチがあり寝ている人がいた。分岐から100m程南に入ると小泉岳(2,158m)山頂で山頂標識がないと何処が山頂かわからないような平らかさだった。
 分岐に戻り北東に進むと赤岳(2,084m’)で稜線の先端の岩が積み重なった処が山頂となっている。北東方向の尾根の張出しに2等三角点「幌加石狩岳」(2,079m)があるが、お花畑で立ち入りが規制されている。烏帽子岳が谷を隔てて間近になり後ろに黒岳を従えて見ることができた。暫し休憩して銀泉台への道を下り出すと次々と雪渓が現れ計7箇所程通過した。雪は腐れてアイゼンの必要はないが一部固い所もあった。そして最大の雪渓は500m程続き下部で傾斜が一段と急になり下から見ていると次々に足を滑らせ滑落する人がいた。滑っても下の方で自然停止するので怪我をすることはないので見ていると面白い。
 駒草平に到るとコマクサの群落が広がり本当に素晴らしい。第二花苑、第一花苑と通過するが山頂域に比べると大したことはなく標高を下げ最後に男性を追い越し軈て林道となり銀泉台に到着した。登山口傍の泉にはブラシも備えられ靴の泥を落とすことができるのは有り難い。登山届を見ていると殆どの人が白雲岳までのピストンのようだ。沢山の車が止められ監視人が常駐し登山届を管理していた。
 最後に追い越した人が下りてきて話しをすると早雲台まで送って貰えることになり有り難い限りだ、バスまではまだ2時間近くも待たなければならなかった。しかも車に乗り込もうとした瞬間雨が降り出し、それは神の恵みに違いないと思えるような幸運だった。道中話をしていると奈良市に住んでいるが移住体験で今は深川市に滞在していると云う。昨年山岳会を辞めたK島さんを“いろり”で知っているとのことで飛んだところで繋がってしまった。
 今日確認した花は、エゾイワツメクサ、エゾコザクラ、ミネズオウ、チングルマ、イワヒゲ、メアカンキンバイ、チシマクモマグサ、クモマユキノシタ、チョウノスケソウ、エゾノツガザクラ、エゾノハクサンイチゲ、キバナシオガマ、エゾオヤマノエンドウ、コマクサ、ホソバウルップソウ、タカネスミレ

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