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記録ID: 65407
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無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

常念岳〜燕岳(大滝山〜蝶ヶ岳〜常念岳〜大天井岳〜燕岳)

2006年10月07日(土) 〜 2006年10月09日(月)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
37.4km
登り
2,578m
下り
2,635m

コースタイム

10月6日 新宿22:30高速バス=
10月7日 =上高地-明神-徳本峠12:00-大滝山-蝶ヶ岳ヒュッテ16:00
10月8日 蝶ヶ岳ヒュッテ6:15-蝶ヶ岳-常念岳10:10―
    常念乗越11:30-大天荘16:00
10月9日 大天荘7:10-大天井岳-燕岳9:50往復-中房温泉12:00
    =タクシーにて穂高駅=新宿
天候 1日目 冷雨→あられ
2日目 暴風雨
3日目 快晴
過去天気図(気象庁) 2006年10月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
徳本峠〜大滝山の道が足もとの悪い、うすぐらい山道、小刻みにアップダウンがあり、展望はほとんどなく、けっこう退屈な長い道。
人も少なく、誰にも会わなかった。

その他はよく整備されている道です。
予約できる山小屋
蝶ヶ岳ヒュッテ
蝶ヶ岳ヒュッテから一歩踏み出すと、強風が吹き荒れ、前日に降った雪はカチカチに凍った状態で、とにもかくにも大変厳しい状況でした
2006年10月08日 06:16撮影 by  QV-R4 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
10/8 6:16
蝶ヶ岳ヒュッテから一歩踏み出すと、強風が吹き荒れ、前日に降った雪はカチカチに凍った状態で、とにもかくにも大変厳しい状況でした
悲惨な悪天候が過ぎ去った翌朝は、言いようのないすばらしい絶景が広がっていました
モルゲンロードに染まった槍ヶ岳
2006年10月09日 05:45撮影 by  QV-R4 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
1
10/9 5:45
悲惨な悪天候が過ぎ去った翌朝は、言いようのないすばらしい絶景が広がっていました
モルゲンロードに染まった槍ヶ岳
同じく、モルゲンロードに染まった大天荘と大天井岳
月も見えます
2006年10月09日 05:46撮影 by  QV-R4 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
10/9 5:46
同じく、モルゲンロードに染まった大天荘と大天井岳
月も見えます
大天井岳から望む穂高連峰。槍ヶ岳。
表銀座(喜作新道)
2006年10月09日 06:33撮影 by  QV-R4 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
1
10/9 6:33
大天井岳から望む穂高連峰。槍ヶ岳。
表銀座(喜作新道)
朝日に輝く雨氷。
本当に冷えたんだねー。
2006年10月09日 07:32撮影 by  QV-R4 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
10/9 7:32
朝日に輝く雨氷。
本当に冷えたんだねー。
わたしの大好きなハイマツの斜面もすっかり雪で凍りついてしまってました
そして槍の穂先。
2006年10月09日 09:08撮影 by  QV-R4 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
10/9 9:08
わたしの大好きなハイマツの斜面もすっかり雪で凍りついてしまってました
そして槍の穂先。
下山後、安雲野から望む北アルプス連峰…
ちょっと遠すぎ?  あまりに空とコスモスもきれいだったので。
2006年10月09日 15:31撮影 by  QV-R4 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
10/9 15:31
下山後、安雲野から望む北アルプス連峰…
ちょっと遠すぎ?  あまりに空とコスモスもきれいだったので。
撮影機器:

感想

この連休は大荒れの天気で、白馬や穂高でも遭難者がたくさん出た日でした。
2日目、歩かないよう止める山小屋も多かったようです。蝶ヒュッテでは特に
止められなかったので、自己責任で悪天候の中、覚悟して出発。積雪は5cmほど。
前に進むのも風に抵抗して行かなければなりませんでした。

常念からは楽しみにしていた穂高の眺めも得られず、通過だけ。
常念の下り、風はすさまじいもので、次の一歩が前に出せず、風に身を任せて
体重をかけて下に一歩踏み出すという感じでした。もし風が急に止まったら
わたしはこのまま下の沢に転がり落ちるんだろうなぁと考え、こわかったです。

寒くて寒くて(夏使用の装いしかしてなかったため!)手はかじかんで感覚なくなるし鼻水はでるし持ってた水も冷たくて飲む気にならないし 雨降ってて行動食を
口にする気にもなれないし そんな状態で常念小屋に休憩に飛び込みました。

ついてたストーブと、あつあつのカップラーメンで生き返りました〜!このときほどおいしく感じたカップラーメンはいまだありません。本当に助かりました。

1日目、2日目と全く展望のないまま「ここはどこ?」状態で大天荘に着き、
次の日晴れて、積雪30cmの大天荘の外に出て初めて槍ヶ岳や穂高連峰を眺め、
「あれは何ていう山だろう…?まさか、槍?まさかまさか穂高??」って状態で、地図で確かめて、本当に穂高だ〜、槍だ〜って知ったときの驚きと感動!!

ずっと前からそこにいたのに、それまでは雲がジャマして全く見えていなかった
だけだったのです。大荒れの天気の翌日は最高のお天気でした。
最終日にして、この景色は大きなご褒美でした。
大天井岳に上がり、槍と穂高とを独り占めできたことは本当に大きな感動で、
かなり有頂天になって、山頂で両腕広げてまわってしまいました。

その後の燕への道はまさに稜線漫歩、快適そのもので、ごきげんにニコニコ、槍を
振り返り見ながら歩きを楽しみました。燕は花崗岩の美しい山でした。

この山行で学んだことのひとつは、初秋は雪にも備えなければいけないという
ことでした。指先のない綿の手袋では話になりませんでした。帽子も夏用キャップ
だけでしたし。紅葉を見に行ったはずなのに雪の景色も楽しめて、お得といえば
お得でした。山の厳しさと同時に最高の素晴らしさも垣間見ることもでき、
そして厳しい状況でもなんとか乗り越えられたという、少し成長できた自分にもうれしい山行でした。

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コメント

すれちがい
10月の3連休は槍ヶ岳へ向かうことが
多かったので過去の記録を見ていました。
minkistさんとすれ違っていたようですね。
時間的には大下りのあたり。

その日に会った方の記憶は、大天井ヒュッテで
大天荘から来た御夫妻?の二人パーティーと
前日の荒天の話をしたことしか有りませんが

槍には行けなかったものの、雪化粧した槍と紅葉
を堪能したことは記憶に残っています。
2010/10/9 22:33
shigeさん はじめまして
わたしも過去の記録をぼちぼちつけてます。
それでけっこうアバウトな記録になってまして、すみませんcoldsweats01
そうですね、大天井岳からの途中ですれ違ってたのでしょうね、きっと!あのときは…燕方面から来られた方、数人とすれ違ったような記憶はありますが…。もしかしたら一番最初にすれ違った単独の男性がshigeさんだったのかしら??ご夫婦もおられましたね。

あのときの雪はびっくりしました〜!本当に、山って一日でこんなに姿を変えるものかと、いい教訓となりました。
2010/10/9 23:11
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利用交通機関: 電車・バス
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