秋田焼山（後生掛温泉より）

2013年06月08日(土) [日帰り]

• GPS: 05:49
• 距離: 11.2km
• 登り: 694m
• 下り: 694m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:47
• 休憩: 1:00
• 合計: 5:47

10:23 駐車地点
10:30 10:30 後生掛温泉
11:55 11:55 国見台
12:17 12:18 毛せん峠
12:38 12:40 焼山山荘 (避難小屋)
13:01 13:36 名残峠
13:39 13:39 焼山山頂分岐
13:41 13:42 焼山（八幡平）
13:50 14:01 焼山山頂分岐
14:04 14:05 名残峠
14:14 14:23 焼山山荘 (避難小屋)
14:57 14:57 毛せん峠
15:13 15:13 国見台
16:10 16:10 後生掛温泉
16:10 駐車地点

　7:30頃に同行者を迎えにゆき，秋田市内を自家用車で出発。秋田中央広域農道で大仙市荒川まで行って国道46号（8:08），仙北市田沢湖から国道341号（9:01），玉川温泉前（9:50），アスピーテライン（10:03）を経て後生掛温泉に10:13着。後生掛温泉前から少し戻った道路脇のスペースに駐車。

天候

曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

写真

6/8 10:28

後生掛温泉（ごしょがけ温泉）の噴気地帯

6/8 10:37

後生掛温泉の秋田焼山登山口

6/8 10:38

温泉施設の屋内に通ってゆくことを知らなければ登山口がわからない。

6/8 11:25

登山口より50分くらい歩いた付近。

6/8 11:25

登山口より50分くらい歩いた付近。登山口からほどなくずっと雪の上を歩く。

6/8 11:25

国見台への登りの途中

6/8 11:25

国見台への登りの途中。雪の上を歩いてゆく。

6/8 11:38

国見台への直登の斜面上。この時点で夏道の登山道から外れてしまっていたようだ。

6/8 11:39

後生掛温泉奥の大湯沼

6/8 11:39

国見台への急斜面より大湯沼

6/8 11:39

国見台への急登。夏道の登山道から外れており，このあと国見台の頂部に達するが毛氈峠側にうまく下りられず，北側斜面を下りて夏道付近に戻ることができた。

6/8 12:20

毛氈峠

6/8 12:21

毛氈峠から先の登山道上には雪はない。

6/8 12:22

ミネズオウ（峰蘇芳，ツツジ科ミネズオウ属の常緑小低木）

6/8 12:23

栂森付近より秋田焼山山頂の方向

6/8 12:23

写真中央のなだらかな頂部が秋田焼山の三角点がある最高点

6/8 12:38

ムラサキヤシオツツジ（紫八汐躑躅，ツツジ科ツツジ属の落葉低木）

6/8 12:38

ムラサキヤシオツツジ。別名：ミヤマツツジ，ムラサキヤシオ。

6/8 12:41

ショウジョウバカマ（猩々袴，ユリ科ショウジョウバカマ属の多年草）

6/8 12:41

ショウジョウバカマ

6/8 12:43

焼山避難小屋

6/8 12:53

溶岩ドームである鬼ヶ城の奇岩の一部

6/8 12:53

焼山避難小屋から溶岩ドームの鬼ヶ城を左側から巻いてゆく。

6/8 12:53

鬼ヶ城の奇岩の一部

6/8 12:53

鬼ヶ城の南側の登山道脇の岩と雪渓

6/8 12:54

イワカガミ（岩鏡，イワウメ科イワカガミ属の多年草）

6/8 12:54

ミネズオウ。蘇芳（スオウ）はイチイのこと。葉がイチイに似ていることからの名前。

6/8 12:57

鬼ヶ城の向こうに山頂火口湖の湯沼が見えてきた。

6/8 12:57

湯沼

6/8 12:58

湯沼

6/8 12:58

湯沼

6/8 13:00

湯沼

6/8 13:00

湯沼

6/8 13:01

湯沼南側の登山道脇の礫が集まった火山集積岩

6/8 13:01

湯沼

6/8 13:03

名残峠付近より湯沼

6/8 13:05

名残峠付近より湯沼

6/8 13:06

名残峠付近より湯沼

6/8 13:44

焼山山頂分岐付近の「クマに注意の看板」。山々山頂分岐から西側に下りると玉川温泉。

6/8 13:46

秋田焼山山頂の三角点

6/8 13:46

秋田焼山山頂の三角点

6/8 14:07

湯沼のすぐ右奥の空沼は1997年8月16日に小規模水蒸気爆発。2016年1月上旬現在まで東北地方ではそれ以来の火山噴火はない。

6/8 14:11

湯沼。左奥の湯沼の縁ではたくさんの噴気孔から火山ガスが噴出している。

6/8 14:19

焼山避難小屋付近の地衣

6/8 14:19

焼山避難小屋付近の地衣

6/8 14:19

焼山避難小屋付近の地衣

6/8 14:19

焼山避難小屋付近の地衣

6/8 14:26

鬼ヶ城すぐ南側の雪面

6/8 14:26

鬼ヶ城すぐ南側の雪面

6/8 14:26

ミネズオウ

6/8 15:15

根回り穴

6/8 15:59

ミズバショウ（水芭蕉，サトイモ科ミズバショウ属の多年草）

6/8 15:59

ミズバショウ

6/8 16:08

後生掛温泉着

撮影機器：

FinePix F80EXR 富士フイルム

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 靴 ザック ザックカバー 行動食 飲料 ヘッドランプ 予備電池 GPS 保険証 携帯 タオル カメラ

感想

Ssakana

　6月に玉川温泉側から秋田焼山に行った経験はあるが，後生掛温泉からこの時期に頂上まで行くのは初めてであった。以前に6月に行ったときは登山道に雪はなく，今回も雪がない可能性が高いと思っていたが，後生掛温泉から毛氈峠まではほとんど雪の上を進むことになった。ほぼ夏道沿いにピンクのテープが木の枝などにつけられており，目印をたどって進んだ。ピンクテープの他に，長い竹竿もルート目印として置かれているところもあった。登山道のルートとしてピンクテープが付けられているのには間違いなさそうだが，いくつかのグループがそれぞれの目的で目印をつけているようだ。
　夏道は国見台を右から巻きながら毛氈峠へと続いているのだが，雪の上を国見台の頂部に向かって急な勾配を直登した。国見台の頂上から見渡せば進むべき方向が見つかるかと思ったが，背の高い笹藪などにはばまれて毛氈峠の方に直接下りられなさそうだった。忘れかけていた夏道の記憶をなんとか思い出し，いったん国見台を北側に下りてルート上に戻ることができた。
　国見台から夏道沿いに戻ることができたが，今度は毛氈峠へのとりつきの急な雪面を登ることに。夏道はつづら折れの道がついているが，直登だとかなりの勾配。アイゼンは持参しなかったが，雪面に登山靴を突き刺すように登ったり，靴底を水平に近く置けるように雪面を靴で切りながら急勾配の雪面を登った。毛氈峠に近づくと緩やかな勾配の森の中を進むことになり，毛氈峠から先は雪が消えて夏道の登山道が足元に現れる。
　毛氈峠から焼山避難小屋，湯沼，名残峠，焼山山頂のあたりは雪がなく，高山植物の花も咲いていた。ミネズオウ，イワカガミ，ショウジョウバカマ，ムラサキヤシオツツジなど。ミネズオウの花は私自身はなかなか見かけないが，登山道上で絨毯を思わせるように咲いていた。毛氈峠の「毛氈」は，このミネズオウやコケモモ，ハイマツが多く，毛氈（＝絨毯）を敷き詰めたような光景から名づけられているようだ。
　焼山山頂火口湖の湯沼は，まさに活火山を思わせる光景で，何度来ても同じような写真を何枚も撮ってしまう。湯沼を直下に見れる名残峠で買ってきたおにぎりやパンを食べ，秋田焼山の三角点のある頂上へ。名残峠までくれば景色を楽しむという意味でも十分で，すぐ先の焼山の頂上まで行かない人も多いように思う。頂上は背は高くはないが笹薮で覆われており，頂上まで笹が刈られていて歩いてゆける。このあたりではちょうど笹の芽がたくさん出ていた。秋田ではこのような細い笹の芽を一般にたけのこと呼んで山菜として人気が高い。同行者も焼山頂上から玉川温泉へ下る分岐のあたりで「たけのこ」を採るのにしばらく夢中で，私も一緒にたけのこをしばし摘んでいた。
　名残峠から玉川温泉への道は，以前は噴気地帯でもある叫び沢の源頭を横切っていたが，現在は噴気で変質して崩れやすくなっているせいで叫び沢源頭部の道は廃道となっている。いったん焼山頂上の方に少し登り，叫び沢源頭を迂回しながら，玉川温泉に下りて行くルートに合流する道が新たに作られたようだ。
　帰りも後生掛温泉へ登りと同じルートを下りた。雪解けの季節なので，雪面上を歩いているとところどころで雪を踏み抜いて腰まで穴に落ちてしまうところがあったが，幸い足をくじいたりせずに戻ってくることができた。