桂小場より快晴の茶臼山へ【残雪の木曽駒展望を独占】


- GPS
- --:--
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,526m
- 下り
- 1,509m
コースタイム
天候 | 快晴 微風 但し午後から雲が多めに。 【気温】 登山口スタート時:13℃ 茶臼山山頂:18℃ 下山終了時:21℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
桂小場登山口前の駐車スペースへ。(10数台の駐車可能) ・県道、林道の復旧整備が進み駐車場も広くなっていました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山口の東屋内に登山届ポストが置かれています。 ・桂小場から登る西駒登山ルートは歴史も古く、全体的に歩きやすい 道です。但し、胸突の頭までは殆ど展望が有りません。 ・コース上に問題になる様な残雪は有りませんが、野田場〜六合目辺りは 小蝿が多くて悩まされました。 ・コース上では多くの花に恵まれました。 |
写真
感想
梅雨に入った最初の週末は晴れ間に恵まれそうだ。
コース上の雪は消えたであろう西駒登山ルートから、
残雪の木曽駒ヶ岳を眺めに茶臼山へ登ろう。
2013年の崩落からやっと全復旧した林道を桂小場登山口へ向かう。
駐車場も整備が進み少し広くなったようだ。
支度をしている間にすっかり明るくなり、灯が無くても充分歩けそうだ。
山道に入るとすぐに崩落地の迂回路案内が有るので従って高みへ。
僅かな距離でコースに戻ると、谷筋が近づき最初の水場:ぶどうの泉に
出る。寛ぐには早すぎるので先を急ぐ。
足裏に優しい道で高度を稼ぎ、小尾根に絡んで越えると野田場の水場だ。
ベンチも有るのでここで軽く朝食を摂るが、小蝿がまつわり付き
うっとしい。
足元に溢れるマイヅルソウを見ながら山腹に絡んで行くと、
時々梢の切れ間からちらちらと権現山の稜線が望まれる。
深い笹に埋もれ廃道化した横山分岐を過ぎ、しばらくすると尾根に
乗ったのか緩やかな道になる。
馬返しで権兵衛峠から、白川分岐で白川林道からの道を併せて、
コイワカガミが溢れる緩やかな尾根道が続く。
苔と巨木の森に囲まれた歴史を感じさせる道を辿ると小広い台地に出て、
大樽小屋が現れる。
これから始まる登りに備えて一息入れるが、小蝿がうるさくゆっくり
出来ないので早々に立ち去る。
胸突八丁の登りにかかると岩混じりの急登が続く。
今日一番の頑張り所だが、この辺りから時々北アルプスが展望できるので
見逃さずに行こう。
ひたすら高度を稼ぎ、ダケカンバが目立ち亜高山の雰囲気が出てくると
岩が集まる場所に出て津島神社となる。鳥居など何も無いが大岩が
御神体だろうか?この岩陰には光苔が見られるので覗いていこう。
将棊頭山の展望地を過ぎ、露岩に砂礫が混じってくるとやっと長い登りも
胸突の頭で尽きる。ここまで来れば展望の稜線はすぐそこだ。
雪の残る潅木帯を抜けると森林限界で一気に展望が開けて分岐となる。
分水嶺への道と分かれ行者岩への稜線に出ると素晴らしい眺めだ。
砂礫の斜面を過ぎ、ハイマツの斜面を急登すると大迫力で行者岩が
迫ってくる。
足元に咲くキジムシロを踏まないように、岩を選んで重なる巨岩の
基部を辿り小コルからハイマツの稜線を登り返すと360度遮る物が無い
茶臼山山頂に出る。岩の上に祀られた小さな祠が有るのみで山頂標識は
見当たらなかったが、眺望は素晴らしい!
将棊頭山から延びる馬の背と伊那前岳・木曽前岳を従えた
残雪輝く木曽駒ヶ岳の全貌が一望だ。更に左には南アルプス、
右には木曽御嶽と、しばらく絶景に見とれる。
快晴、微風の素晴らしい山頂を独占してハイマツの稜線、
雪渓を散らして聳える駒ヶ岳などを眺めながら昼食タイムを兼ねての
大休止。至福の時間はあっという間だ。
心残りではあるが、下りの時間も長いのでそろそろ腰を上げよう。
登りでいろいろ見かけた花を愛でながらゆっくり下ろう。
キジムシロ・アカモノが咲く行者岩を下り始める頃になると、
青空に広がる雲の割合が多くなってきた。
胸突八丁を下る頃には乗鞍も、穂高もすっかり雲に隠れてしまった。
コイワカガミ・ゴゼンタチバナ・マイヅルソウなど次々現れる
花を愛でながら、のんびりとカラマツ?の枯れ枝に覆われた
優しい道を下る。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
こんにちは。
梅雨の晴れ間に、良い所に行かれましたね。
私も、数年前から桂小場から将棊頭山へ行こうと思いつつ、
未だに行けていません。
このレコ見て、ますます行きたくなりました。
ここは、ロープウェイを避けて静かな中央アルプスが楽しめる、
絶好なコースですね
totokさん 今晩は。
昨年、将棊頭山へ登った時からこの西駒登山ルートが
気に入ってしまいました。
千畳敷カールのコースと違いじっくり楽しめるコースだと思います。
静かな原生林を歩き展望の稜線に出る、この変化も良いですね。
totokさんなら駒ヶ岳への周回でも、ピストンでも面白いと思いますよ。
onetotaniさん こんにちは
昨日は天気がよくて梅雨時にはありがたい登山日和になったみたいですね。
それにしても桂小場からのルート、このオールドルートはあの「聖職の碑」のルートですよね。僕は木曽駒から将棋の頭までしか歩いたことがないのですが、昔からある木曽駒への主ルートと聞いています。
いつかは、新田次郎の「聖職の碑」に思いを寄せて木曽駒まで歩きたいと思っています。
sugi-chanさん 今晩は。
良い天気に恵まれて思い切り眺望が楽しめました。
時期的に花にも恵まれて、一層クラシックルートの魅力にはまりました。
山頂でまったりするか「聖職の碑」まで足を延ばすか迷いましたが、
又今度に取っておきます。
少し時間がかかるコースですが、是非お出掛けてみて下さい。
お薦めです。
今回のルートは、昨年通行止めで
断念されたルートですよね。
宿願の達成、しかも好天で
おめでとうございます。
木曽駒のピーク群、
美しい峰の連なりですね。
僕は、過去数回の登山で
晴天に恵まれた
ことがないので、見とれます。
ハイマツと岩のコントラストが
きれいですね。
今後は、ガス、夕立必須の中ア、
絶好の日和で、何よりでした。
komakiさん 今晩は。 お忙しい中、コメント有難うございます。
全く素晴らしい天候に恵まれ、残雪の駒ヶ岳や南アルプスなどの展望を
思い切り楽しめました。
やはり森林限界を越えた稜線を歩くのは気持ちが良いですね。
展望の無い原生林の中を登った後に飛び出す感じなのでより感激が
強いですね。
深夜出発が少しつらいですが・・・。
Onetotaniさん、こんばんは
このルートもいいですね。土曜日はいい天気で羨ましい限りです。
ここは水場があるんですね。
チェックしておきます。
higurasiさん 今晩は。
稜線を下り始めた頃は雲が多くなりましたが、山頂では素晴らしい展望に
恵まれまったりとした時を過ごしました。
尾根ルートで水場は助かりますね。共に冷たくて美味しい水でした。
ロープウェイで上がる道とは違い、こちらは静かに山を楽しめるコースです。
でも深夜出発が一寸つらかったな・・・。
桂小場までいけるようになったのですね。昨年私は、手前のゲートから歩きました。RWの利用で木曽駒と違って、ほんと静かな山歩きができますね。花もいっぱい咲いていて、また、行きたくなりました。
sireotokoさん コメント有難うございます。
いつもレコを拝見しております。
実は2013年9月14日に桂小場ルートを歩き、直後の台風18号の影響で
県道が崩落したと知りました。
私も2014年の秋に二度目を期待しましたが、結局今年の春に復旧し、
やっと行けました。
快晴に恵まれ、味わいのあるコースを楽しめました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する