残雪期の西穂高岳
- GPS
- 08:53
- 距離
- 7.9km
- 登り
- 902m
- 下り
- 901m
コースタイム
- 山行
- 5:55
- 休憩
- 2:11
- 合計
- 8:06
天候 | 初日は晴れ 二日目は暗い曇り空で強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
高速に乗ってすぐから事故渋滞で、10キロほどを2時間掛かかってしまった。 もし渋滞がなければ、天気がいい初日に西穂高岳に登ろうとガイドさんは考えていた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
残雪の岩稜帯で雪山の経験が必要なコースと思われる |
その他周辺情報 | 平湯温泉ひらゆの森https://www.hirayunomori.co.jp/ |
写真
感想
ガイドツアー参加
荒天予報だった。夜から雪の予報は幸い外れて、ほぼ積雪はなかった。出発時も雪は降ってなかったがガスは濃く、風が吹き荒れていた。
独標までは屈強なガイドさんでも何度も耐風姿勢を取っていた。絶対無理をしないガイドさん。さすがに独標で引き返すと思った。独標までに真っ白な雷鳥に3度遭遇。次々と姿を現し、家族雷鳥にも会えた。雷鳥をご褒美に下山かぁと思いながら歩いていた。
独標で、先に行くかい?とガイドさん。えっ?行っても良いってこと?
独標から先は風がより強くなったとレコなどにしばしば書かれていた。が、今回はかえって落ち着いた。
独標から先が多少穏やかになったとは言え、時に強風に巻き上げられた雪が霧氷を纏って?礫のように吹きつけてくる。吹き付けるガスが瞬く間に手袋やザック、アウターに小さいエビの尻尾を育てていく。
そうこうするうちにピラミッドピークに到着。あれ?もしかしたら連れて行ってもらえるのだろうか。そんな期待をしていいのか悪いのか、心はざわつきながら。
岩場を越え、痩せ尾根を越え、風に煽られ、拭いても拭いてもメガネが曇り凍り、ただガイドさんの後ろを必死に着いていく。
突然、ガイドさんが、「今、2峰を超えた。あとは西穂山頂!」とニコリ。
えっ?ということは西穂高岳に登れるということ、とキョトンとする参加者の二人。
「西穂山頂手前は岩壁の急斜面だから、慎重に!」とガイドさん。参加者二人とも緊張しつつも笑顔で顔を見合わせた。
崖にしか見えない長い岩壁には雪がたっぷり固くついていた。ピッケルを短く持ってピッケルの先を打ち込み、アイゼンの前爪を蹴り込みながら一歩一歩登った。
山頂は真っ白だったが、とても満足した気持ちになった。心の目でぐるりと景色を見る。
山頂で記念撮影。そのまま寒さで携帯の電池が落ちてしまった。再起動したら復活。(でもYAMAPが停止していた。)
いよいよ下山。
岩壁の下りが待っていると思うと緊張した。
絶対足を踏み外さないように!登ってきたやり方で100パーセント確実に降りること!とガイドさんから厳命が下った。
ピッケルの先を雪面に打ち込みアイゼンの前爪を蹴り込みながらバックステップで一歩一歩慎重に下った。
なかなか面白かったが、これもガイドさんが確保していてくれるからこその気持ちの余裕だった。一歩でも足を滑らせたら、取り返しのつかない場所だった。今回は、雪がしまっていたので、アイゼンもピッケルも効いたが、暖かくなって雪が腐ったら、私の力量ではガイドさんが連れて行ってくれなかっただろう。
帰りの独標でこの日初めて登山者の方に会った。踏み跡が沢山あったのでここで引き返した方も多かったようだ。
その先、丸山は賑わっていた。
小屋に戻ってホッ。小屋名物ラーメンを食べてロープウェイ乗り場に向かった。その頃には、だいぶ景色も見えるようになっていた。独標あたりから上は最後まで厚い雲の中だった。
今までガイドさんに連れて行って貰った雪山の中でも、今回は別格に難しかったと感じた。主な難易度が高いと感じた雪山の中で、季節や天気など様々な条件の違いはあると思うけれど、難しさの印象としては、『赤岳=唐松岳<焼岳<西穂高岳』だった。
《メモ・・・帰りの車中で》
幸い雪の質が良かった。それで行けると思ったとガイドさん。心配していた積雪もほとんど無かった。雪が30cm降ったら行けなかったと。
ネットでは、独標から先は風が強まったというレポートが多かったので、ガイドさんが先に行くかい?と言われて、とてもビックリしたと私。
ガイドさんからは、初日の土曜日、山小屋で友人ガイドさんがいて情報交換したと。その方はその日お客さんをガイドして西穂高に登頂して小屋泊。強風だったけれど、独標から先は不思議に風が弱くなったと。
それを受けて、天気図が前日と似ていたので、その情報に期待したと我々のガイドさん。ガイドさんの交友関係の広さ、情報網に改めて脱帽だった。
うわぁぁぁぁぁぁぁ、厳冬期の西穂高岳ってヤバ過ぎではありませんか😱!もう、写真を見ているだけでドキドキしてしまいました!よくぞご無事で帰還されましたね!本当によかったですぅ😂
いくらロープで繋がっていたとしても絶対安全ということはないと思いますのですが、やはりそこはご経験豊富なあさがおさんだから無事の登頂&下山が出来たのでしょうね!
真っ白な山頂でお仲間と登頂を喜んで称え合っていらした姿、こちらにも感動が伝わって来ました!とにかくご無事で何よりでしたね!おめでとうございます!あさがおさんって本当に凄い人だ〜😄!
ではまた〜😊
あっ、厳冬期では無くて、雪質も歩きやすい残雪期なので、チャレンジ登山をさせて貰える季節なのかも知れません。
それもガイドさんあってのこと。
ガイドさんは本当にすごいです。経験知識豊富で屈強なスーパーガイドさん。まさにスーパーマンです。こんなただの山好きのお荷物婆ちゃんを、力量をはるかに超えた異次元の世界に命預かって案内してくれるのですから。
あんな日に、私一人だったら小屋の外にも出られません。間違って出て行ったら、ホワイトアウトの中、丸山にも辿り着けず即遭難してしまいます。
いつかNimaさんも、機会があったら、ガイドさんと山に行ってみて下さい。きっと別世界があります🎶
コメントありがとうございます(^^)
☀︎我々が泊まった日は土曜日だったので、山荘にはお客さんを連れたガイドさんが何人も泊まってらっしゃいました。ガイドさん同士、気さくに情報交換し合って、楽しそうに語り合っている姿を見れるのも、客人としても幸せなひと時でした♪
強風の西穂高岳無事に登頂、おめでとうございます。
雷鳥さん出会えて良かったですネ。
ありがとうございます。
やっぱりガイドさんって凄いですね。よくこんな婆ちゃん連れて行ってくれますよね。
雷鳥さん、とっても可愛かったです。ガイドさんがちょっと近づいて写真撮ろうとしたら、トコトコトコって逃げて、その歩き方が胸がキュンとする可愛らしさでした(^^)
コメントありがとうございます♪
景色は残念だけれども、それ以上に登頂の喜びが伝わってきましたよ❣️
それと共に、この時期のガイド代…おいくら万円❓と気になりました😅
色んな意味で、アサガオさんスゴイです‼️
着込んで、カイロを胸と足首に貼って、動きっぱなしだったので寒くはなかったけれど、まともに顔に風が当たると、顔が凍りそうでした🧊
うん、まあ、ガイドさんは命がけ。払う方には痛いけど、命を惜しんで別世界に連れて行ってもらう対価としては、どうなんだろう。
ブランド品は一つも持ってない。化粧もしない。外食もほとんどしない。登山用品は古ぼけてもなかなか買い替えない。一人遠征して山に行く時は、ほぼ車中泊。できる限り下道か、割引料金を狙う。ヒヤヒヤしながら財布を覗きガイドさんを頼む。そして、ありえない世界を見させて頂く。そんなアホなキリギリス婆さんを笑って下さい。
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