小窓尾根から剱岳

2024年04月27日(土) 〜 2024年04月29日(月)

• GPS: 24:53
• 距離: 18.0km
• 登り: 2,792m
• 下り: 2,791m

コースタイム

1日目

• 山行: 8:12
• 休憩: 1:21
• 合計: 9:33

6:02 馬場島荘
6:30 6:30 林道分かれ
6:43 7:44 林道終わり
9:14 9:34 渡渉ポイント 雷岩近く
15:35 宿泊地

2日目

• 山行: 7:21
• 休憩: 0:11
• 合計: 7:32

5:02 宿泊地
12:17 12:28 小窓ノ王
12:34 三ノ窓

3日目

• 山行: 5:35
• 休憩: 2:02
• 合計: 7:37

4:04 三ノ窓
4:10 4:19 池ノ谷ガリー
4:31 4:31 チンネ
4:41 5:01 池ノ谷乗越
5:21 5:21 長次郎ノ頭
5:37 6:11 長次郎のコル
6:25 6:38 剱岳
7:00 7:02 カニのハサミ
7:13 7:30 標高2800m標識
8:09 8:09 標高2600m標識
8:54 9:10 早月小屋
9:12 9:12 丸山
9:33 9:33 1920.9m三角点
10:02 10:13 早月尾根標高1600m標識
11:06 11:06 松尾平
11:41 11:41 馬場島
11:41 ゴール地点

天候

1日目／晴れ時々曇り　2日目／晴れ　3日目／晴れ時々曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

写真

4/27 5:44

前夜に馬場島に到着。車中泊し早朝起床。
しばらくすると早月尾根組も出発の準備中。お互い無事に下山しようねと、我々は先に出発。

4/27 6:00

準備オッケー！
Yさん今年もよろしくお願いします！

さぁ、出発！

4/27 6:03

剱岳さんも今年もよろしくお願いします。

4/27 6:05

大窓方面へ。

4/27 6:25

多分、前方のギザギザの尾根を登ります。

4/27 6:26

林道は意外と長かった。

4/27 7:31

堰堤工事場に到着。渡渉できるか偵察に行ったが今年は雪が少なく繋がってない。川の流れも激しく撤退。高巻き決定。

4/27 8:59

なかなかの高巻きして目指すは雷岩。

4/27 9:11

4/27 9:31

雷岩から小窓尾根に取り付く。

4/27 9:37

雪はすぐに終わり藪漕ぎ後、夏道に。
その夏道も荒れまくっていた。

4/27 10:13

岩と雪を想像していたけど、まさかの夏道と藪漕ぎ。

4/27 11:01

しっかりと踏み跡があり、それを頼りに進む。先行者に感謝。

4/27 11:28

やっとまともに雪が出てきた。

4/27 11:33

しかし、ぐずついた雪が重くしんどいやんけー。

4/27 11:35

池ノ谷。行けない谷でイケノタン。久しぶりの山歩きでしんどいが景色は素晴らしい！

4/27 12:26

雪と藪漕ぎが交互に続く。こんなはずじゃなかったのに。。。
心を無にして突き進むのみ。

4/27 13:03

1600か1900ピークに到着。今日はもうここでテント張っていいんじゃね？？

4/27 14:47

しかし、頑張って登る。
やっとこさ今宵のビバーク地の2100ピークに到着。ニードルがカッコ良く見える適地。

4/27 15:08

さっそく整地してマイハウスを立てた。早くビールが飲みたい！！

4/27 15:38

とりあえず乾杯ー！
うんめー！やっぱりお酒は必要だな。今回はビール350ml×2本、菊水ふなぐち500ml×1本、ジムビーム200ml×1本という布陣。

4/27 17:11

北方稜線にある赤谷山の存在感もかっこいい。

4/27 17:49

ここは絶景のビバーク地だった。藪が辛かったけど頑張って良かった。

4/27 17:54

水作りが終わり夕食。
食事は軽量化のため全てお湯を入れて終わり。

4/27 18:34

隣のテントは山口県から来られた猛者様。とにかく早かった。
写真も撮ってもらった。
山行中は大変楽しい時間を過ごさせていただきありがとうございました。

4/27 18:35

日本海に陽が落ち今日が終わる。
さぁ、明日も頑張るぞ！

4/28 3:03

2日目。朝食。あまり食欲は無いが食べないと始まらないので無理矢理胃に流し込む。

4/28 5:03

さぁ、出発！

4/28 5:47

雪壁は山口チームが先行してくださった。最後は左から巻いてクリアした。

4/28 6:27

ニードルが超かっこいい!

4/28 6:42

いよいよニードルに向かって登る。
今回は4パーティ（10名ほど）ほどが入っていた。

4/28 7:22

4/28 7:58

次に目指す小窓の頭が目の前に現れた。

4/28 8:29

ニードルは右の草付きを這い上がる。

4/28 8:33

小窓の頭まではカッコいい尾根だな。

4/28 8:44

藪漕ぎと暑さと重荷でしんどくて、こまめに休憩を取りながら進む。やたら喉が渇いて雪ばっかり食べてた。

4/28 8:50

アイゼンで岩のナイフリッジは神経を使う。落ちたらアウト。

4/28 9:32

そろそろ雪壁と藪漕ぎのミックスにうんざりしてきた。
藪漕ぎしんどい！

4/28 9:45

体モンYさんも少しお疲れのようだ。何だか嬉しい（笑）

4/28 10:07

前を歩く2人組様にもお世話になった。ありがとうございました。

4/28 10:11

まだまだ岩、雪、藪漕ぎ。
まぁ、贅沢と言えば贅沢か。

4/28 11:22

憧れの剱尾根のR4。あんなとこ登れるんだろうか。

4/28 11:58

抜きつ抜かれつつした2人組様に小窓の王をバックに写真を撮っていただいた。ありがとうございました！

4/28 12:01

本峰からの池の谷へ落ちる雪渓を降りてるパーティーがいた。あんな急そうな所も下れるのか。

4/28 12:30

小窓の王からは急な下り。発射台はクライムダウンできそうだったけど、念の為に懸垂下降。我々はダブルロープ2本繋ぎ1回で終了したが、1本だと2回必要かな。

4/28 12:30

先ほど雪渓を下っていたパーティも池ノ谷に到着。

4/28 12:54

やっとこさ三ノ窓に到着ー。ここは電波が通じるので天気予報をチェック。雨は半日早まり明日夜から降り出すよう。ってことでチンネは諦める。暇なのでできるだけ雪を掘り下げ快適なテント場作りにいそしむ。

4/28 13:37

ツェルトをタープとして使い、クソ暑い陽射しを遮った超快適な宴会場が完成。ビールがとても美味しかった！

4/28 15:08

やっと陽射しも和らいだのでテントを立てた。

4/28 15:08

今回は日和ってしまったチンネ。
今晩はなるべく重い食材から消費した。

4/29 3:54

翌朝、2時起床でゆっくり準備して4:00出発！

4/29 4:30

暗い中、池の谷ガリーを登る。ただでさえ雪の落石は音がしないのにそれが更に見えないとなると恐怖だな。
そう思っていると、チンネ側から私のすぐ近くに巨大な岩が落ちてきた。日頃の行いが良くてギリギリセーフだった。

4/29 4:50

朝イチの辛い急登を頑張って安全圏の池ノ谷コルに到着。

4/29 5:00

あとは剱岳山頂まで登っていくだけ。踏み跡もあり快適。

4/29 5:03

ご来光を見ながらの稜線歩き。何とも贅沢。
ありがたやー！
あとは山頂を踏み下山するだけだと思うと寂しくて、ちょっとウルっときた。

4/29 5:04

長次郎谷を見下ろす。

4/29 5:04

目指す山頂はもうすぐ。

4/29 5:04

頑張って歩いてきた景色は格別です。

4/29 5:21

風もほぼなく、とても気持ちいい。

4/29 5:39

長次郎の頭からコルへ短い懸垂下降があった。

4/29 5:39

長次郎のコルに到着。ここで大休憩ー。

4/29 6:09

山頂に向けてあとひと頑張り！

4/29 6:18

去年登った八ツ峰の上部。

4/29 6:18

その下部。

4/29 6:18

一昨年登った源次郎尾根。

4/29 6:26

6:25 剱岳山頂に到着。
今年も無事に頂に立つことができた。

4/29 6:27

剱岳さんに感謝！

4/29 6:28

Yさん、いつもありがとう！！大感謝！

4/29 6:33

4/29 6:41

さて、まだ先は長いので休憩はほどほどにして下ります。

4/29 6:42

長ーい早月尾根、馬場島まで一気に2250mほど下ります。

4/29 8:22

登ったのはあの尾根かな。こまめに小休止をしながら景色を見ながら下っていく。

4/29 8:22

4/29 9:09

早月小屋に到着ー。ここで大休憩。

4/29 9:16

まだまだ先は長ーい。

4/29 10:28

1600でアイゼンを外した。あとはダラダラと夏道を下る。
疲れた心身を花が癒してくれる。
イワウチワやイワカガミの群落がたくさん！

4/29 10:31

4/29 10:54

標高が下がった分、だんだん蒸し暑くなってきた。

4/29 10:57

生命感が凄い巨大杉。

4/29 10:59

オオカメノキかな。

4/29 11:01

タムシバ。

4/29 11:18

サンカヨウかな。

4/29 11:22

カタクリの大群落もたくさん！カタクリロード。

4/29 11:33

やっとこさ下山。何とか午前中に降りてこれた。

5/1 10:35

下山直前に偶然にも早月尾根組と遭遇。奇跡のタイミングで一緒に下山できた。
早月小屋でのテント場は貸し切り、そして小屋のご主人たちと一緒に剱岳へ登ったそうで贅沢な山行となったようだ。おつかれさまでした。

4/29 11:34

チンネは残念だったけど、なかなかハードな山行で大満足。Yさん、今年もありがとうございました！！

4/29 12:16

剱岳さん、今年もありがとうございました。また来年もよろしくお願いします。（多分）

4/29 14:17

帰りは美味しいと評判の「都」さんへ。ご主人も素敵だった。

撮影機器：

iPhone X 64GB SIMフリー Apple

感想

ryowall

毎年この時期恒例の剱岳詣に体力モンスターのYさんと2人で行ってきた。


今回は馬場島から入り、小窓尾根を登り三ノ窓をベースにチンネでクライミングを楽しんで剱岳を目指す計画を立てた。
結論から言うと最終日の天気が思わしくなく、帰りの雪の状態を考慮しチンネは登らず下山してきたが、今年も大好きな剱岳を登ることができ大満足なGWだった。

1日目。
馬場島から入る。白萩川の渡渉を楽しみにしていたけど激流過ぎるぅ！冷た過ぎるぅ！
あえなく高巻きするはめになった。雷岩から小窓尾根に取り付く。尾根上の雪はかなり少なく、消えゆきそうなクラシックな夏道？あるいは藪を漕ぎまくる。想像していた小窓尾根とは違い初日からナナメ上を行く内容だった。
2100ピークで幕営。

2日目。
この日はさらにナナメ上を行く藪漕ぎ。
天気は良く暑い！暑すぎる！しかし藪漕ぎがあるので上着を脱ぐか迷うが、滝汗の気持ち悪さに負けて半袖で藪に突っ込みまくり両腕はズタボロ。精神的な疲労感満載で三ノ窓に到着。前回チンネを登った時に三ノ窓は電波が良好に入るのがわかったのでさっそく今日から明日以降の天気予報を調べる。んん？？入山前の予報より半日早まり明日の夜から雨は降り出し、明後日は終日雨や霧で不安定とのこと。うぅ。。。
2人で話し合い、ただでさえ緩い雪と高い気温に雨まで降り出したら三ノ窓からの帰りが面倒臭いなぁってことで帰れる時に帰ろうと日和った結論に。潔ぎよくチンネ登攀は諦めて明日下山することにした。

3日目。
暗いうちに三ノ窓を出発。暗闇の中、池の谷ガリーを登るのはルートも落石が見えずなかなか怖い。ほどなくしてガリーの中盤にさしかかった所で岩が露出していて足場も良かったので、そこでひと息つく。レイヤリングや給水を済ませ、再び出発した30秒後に上から直径1.5mほどの岩が突然落ちてきた。周りの岩に当たり轟音を立て池の谷へ落ちて行った。少し遅れて出発していたら直撃していたと思う。マジで死ぬかと思った。
その後は順調に歩み、剱岳山頂に到着した。
今年も剱岳山頂でYさんと握手を交わすことができた。
下山路は長ーい早月尾根。しんどかったが最後は綺麗な花に見送られ下山。
その後、アルプスの湯に入り、その近くにある都という個性的な店主の店で美味しいラーメンを食べて帰宅。