大雪山:ゆるふわ馬蹄形ぐるりっぷ (旭岳ートムラウシー天人峡温泉)
- GPS
- 80:00
- 距離
- 52.0km
- 登り
- 2,548m
- 下り
- 3,533m
コースタイム
旭岳RW姿見駅11:40ー14:42旭岳14:50−15:08裏旭キャンプ場
2日目:行動時間 約9時間(休憩含む)
裏旭キャンプ場6:26ー8:02北海岳8:04ー9:45白雲岳避難小屋10:10ー13:56忠別岳14:18ー15:25忠別岳キャンプ場
3日目:行動時間 10時間40分(休憩含む)
忠別岳キャンプ場5:25ー8:23ヒサゴ沼キャンプ場9:12ー10:20天沼ー11:40北沼ー12:27トムラウシ山12:45ー13:29北沼ー16:05ヒサゴ沼キャンプ場
4日目:行動時間 約6時間45分(休憩含む)
ヒサゴ沼キャンプ場5:25ー5:35雪渓取り付き(ヒサゴ右)ー雪渓終了点6:10−6:41化雲岳7:00ー8:02ポン沼ー9:36第一公園ー10:16第二公園ー11:22裏見の滝ー12:11天人峡温泉
天候 | 7/8AM晴れ、PM一時ガスのち晴れ やや強風、気温低め(裏旭だけ?) 7/9-11 快晴!! |
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過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト) 飛行機
【復路】天人峡温泉ー層雲峡ー旭川ー新千歳ー羽田(←もろもろ費用が新千歳からが安いため大移動・DOKECHI) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【旭岳ロープウェイ山頂駅ー旭岳頂上】DAY1 ・RW頂上駅到着後、登山の注意事項など、スタッフのレクチャーをうける ・火山地質のため、乾燥するとザレ度UP。超すべりやすいかも。この日はちょいウエットコンディションで適度に歩行時にブレーキ効いていた。 下りの人は少々難儀しながら降りていた。 ・乾燥時のザレ以外は頂上までは結構急だが整備がすばらしく重装備でも登りやすかった。 余談だが北海道の山は超国際的で海外からの観光客ハイカー多し。 とくに旭岳は多いとみた、十勝へ縦走する人もいるのだとか。 英会話を駆使し、写真を撮ってあげるなどの国際的交流を図るのも旅の楽しみかもしれない。 【裏旭キャンプ場ー白雲岳避難小屋ー忠別岳ー忠別岳キャンプ場】DAY2 ・今回は行程の都合上、白雲岳アタックはせず巻いた。 ・裏旭キャンプ場からは少し登りがあるがすぐ稜線にでる。 ・UPDOWNもあまりなく比較的なだらかで歩きやすい。一瞬アメリカかどこかの砂漠地帯を彷彿とされる地質。ジャックダニエルが似合うかんじだ。稜線でたらそのまま右手を見ると、奥行きのあるこれから歩くたおやかで壮大な稜線がスタンバイしているのがわかる。 ・北海岳からは黒岳方向がクリアに一望できる ・忠別岳への上りはやや傾斜があるが歩きやすい。頂上周辺はキタキツネも目撃。ハクサンイチゲを主体としたお花畑がすさまじい。 ・忠別のキャンプ地までに何箇所が雪渓が残っていたがつぼ足でいけた。 早朝の行動時、凍結の可能性もあり、お守りで持参するとよいかも。 【忠別岳キャンプ場ーヒサゴ沼キャンプ場ートムラウシ】DAY3 ・忠別避難小屋分岐から先はハイマツ地帯 ・トムラウシ手前は大きく分けて2箇所のロックガーデンあり。飛び石しながらわたるが、意外と時間がかかる。岩場はトムラウシ山頂までつづく。 ・北沼あたりは天候不良で視界不良時注意が必要。 【ヒサゴ沼キャンプ場ー天人峡温泉】DAY4 ・朝の雪渓には凍結が混ざっているので注意 ・化雲岳まではゆるやかな登り。頂上以降基本下りであるが、木道、ぬかるみ、ハイマツ漕ぎとポン沼以降志向を凝らしたアトラクションが長時間にわたり繰り広げられるので心構えが必要だ。これの逆ルートは絶対やらないほうがいい。やってる人いるけど。天人峡IN+トムラウシピストン+天人峡OUTが道民のお散歩コースか(たぶん、健脚すぎるとみんなそうなるのか。。。) ・天人峡まではヒサゴ沼から約7時間なのだが、上記の豊富なアトラクションと表大雪と少し違う種類のお花畑遭遇により、思いのほかロングに感じる下山ルートだ。 ☆全行程にいえることですが、いたるところで花が綺麗過ぎてちょいちょい立ち止まり撮影が止まりません(笑)場所が変われば違う種類の花が楽しめる。それが大雪!(って言わされています) |
その他周辺情報 | ■トイレ 旭岳ロープウェイのりば、白雲避難小屋、忠別岳避難小屋、ヒサゴ沼避難小屋 裏旭キャンプ場にはない。 ■下山後のお風呂 天人峡温泉の天人閣\1000でバスタオル、タオルついてくる!12:30〜営業 露天x1、内湯は五右衛門風呂の水風呂、和風風呂、他に広めのうち湯があります。 ちょっと場末な、でもそれがまた風情のあるレトロな感じのお風呂です。 ■テント場 裏旭(雪渓の直ぐ下左側。目印に石の囲いあり)、白雲岳避難小屋(小屋もテン場も広め)、忠別岳避難小屋(小屋もテン場もコンパクト。10張位で一杯のようだった)、ヒサゴ沼避難小屋(小屋は未確認、テン場はゆったり目で10張が限度か) ■水場 上記いづれも水場あり(要煮沸)ガス節約にはやはり浄水器だろう ■3泊4日で使用したガス 250mlx3、110mlx1(2名分の朝、夕食事作り、水4日分の煮沸時使用) 小ガスが少し余る程度。 ■防寒 3シュラ+カバー+上下ダウン必須と思いました(女子の体感的に) ただし、脂肪豊富な女子なので日によっては暑く感じた(笑) |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
マット
シェラフ
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感想
(長文注意)斜め読みか読んだフリで。
The day ついにその時がきた。
これまで自分の行きたい山リストに毎年なかったはずのターゲット、北海道。
さしづめ北海道に関しての自分の知識は「さむい」「北海道はでっかいどう」「大泉洋」「ジンギスカン」くらいの乏しさ。
それがある出会いをきっかけに、ならばそのでっかい北海道をこの目で見てみたいに変わっていく。
だけど遠いんだまたこれが。ということは金がかかるんだわ。でも行きたい衝動は抑えることができず、勝手に7月をターゲットにした。
旅費節約のためにこの2か月間の山行は関東の近場ばかりに切り替えた。この期間のレコみたらバレバレだ(笑)
標高的には2000m級が最高の山しかないが、本州の3000m級に匹敵する気象条件とトムラウシ遭難事故を振り返りつつ学び、
だとすれば北ア縦走時並みの体力が必要だろうと考え、いつものパターンで直前割ならぬ直前追い込み山行でボディー慣らしした。
もちろん体力造りだけでなく、防寒対策も徹底的に講じた。
本州の夏山ではシュラフ(+たまにシュラフカバー)であるが、今回は冬山投入時の体感温度を8度あげるSeaToSummitのシーツも持参した。(←これに助けられた!!)
何か月か先の互いの予定や天気なんて誰もわからないし、特に約束したわけでもなかったが、
2か月前あたりからあれよあれよと本当に話は進みご多忙中ながらも、しぶしぶ?または割とルンルンで?(両方あり得る)
北海道エキスパートの友人がいろいろアレンジし、7月にホントに決定しこの旅に同行してくれた。
強力なナイスカンパニー&ナイスウェザーにもうこの旅は決まったようなもん、完璧すぎるスタートを切った。
そしてその完璧すぎる天気のもと、ゴールの天人峡温泉までずっとそのラッキー具合は続いたのであった。
ようは私持ってるね自慢したいだけである(笑)
でも天気が悪ければ(もちろんどちらかの体力が途中でやばければ)この旅は完結できなかったので
いろんな好条件のおかげで成功したようなものだろう。
また、成功の一助となった北海道エキスパートの友人(以下、仏様)の
豊富な高山植物の知識、藪漕ぎスキル、重装備なのに一切ストックを使わない
こちらからみたらなんのセルフ拷問?的な歩行技術、私よりもはるかに体重あるのにいとも簡単に
ロックガーデンの飛び石を泳ぐように進む姿、きついはずなのに余裕で話してくるエンターテイメント性などなど、
それはもう仙人を超えて仏様。2日目からおもわず自然と手を合わせ拝んでしまいました。
完璧すぎるそのキャラに終始、「私ももっといろんな意味で自分磨きしよう」と、
ひとり帰路の飛行機待ち時間に、うに空弁をむさぼりながら反省会をしたほどだ。
仏様のご協力なしではこの旅はAll or nothingのnothingの方にしか行ってなかったと思うので
直前までのサポートを含め4日間同行してくれ、感謝してもしきれないほど心から感謝しています。
初の北海道での登山で大雪山縦走が一生心に刻まれるくらい思い出深いものとなりました。
そして毎日がまるで部活のようで、泥臭い中にも新しい発見があり、
タフな行程もありましたが、延々と続く大雪の稜線に囲まれ楽しく過ごせました。
長い前置きそろそろカット!
ここから本編スタート(o^^o)
■DAY1■ 旭岳RW〜裏旭キャンプ場
初日なもんでこの日は超ゆるふわスケジュール。
楽しみすぎてあまり寝れないまま、白目の割合多い状態で3時起床。身支度しタクシーとリムジンバスで羽田へひとっ跳び。
さらに飛行機で旭川までスイスイ移動し定時着。日本のテクノロジー最高だ。
ベアドゥもエアドゥも韻を踏んでたことしか覚えてないが。
旭川からは素敵な水場で水確保後、天人峡へ車のデポなどし旭岳RW上からスタートしたのがようやくの11:30
機関車ばりの噴煙を吹き出しハイカーを威嚇するふもとの山肌をみつつ火山帯特有の赤土と岩交じりの道をあがる。
旭岳山頂までは国際色豊かにUSハイカーソロ2名、フィリピンハイカー山ガールペア(ボルダリングで負傷し片腕骨折でも登っていた猛者)
香港ハイカーと出くわす。写真撮ってあげたり、与太話したり。久々に英会話ってやつ。仏様も時折英語を使い参戦。
本州の山でもなかなか英語使わないのに、はるばる北海道まで来て英語を使う機会があるなんてどんだけインターナショナルなんだ。
頂上踏みそのまま本日の宿設営のために裏旭キャンプ場へピットイン。
頂上から20分ほど雪渓と滑りやすい赤土のザレ場を下る。どっちも苦手だ。
でもこの4日間で克服した(つもりになっている)
テント設置後、夕食を作り明日の行程等確認し、荷物整理(キモいと思うだろうがこれが一番テント泊で好きな行動なのだ)して
寝てるか寝てないかのうとうと加減で夢も見ながら翌朝。これいつものパターン。山ではあまり爆睡できない性質(タチ)。
テント泊が足りてないのだろうか(笑) それか、ただの高山病かも。
■DAY2■ 裏旭キャンプ場〜忠別キャンプ場
利尻山まで見えてしまいそうな(見えてたけど)クリアな快晴の空のもと目覚める。
フライパンでささっと朝食を作り流し込み眺めの行程への喝をいれる。
昨日の旭岳を背に少し稜線まで出たら大好きなトレイル歩きの始まりだ。
途中いくつかピークを白雲分岐に向けて通過。
このあたりで出会った十勝からの縦走ハイカーに前日のトムラウシで起きた遭難事故のニュースをリアルに届けられる。
非常に残念な気持ちと気象遭難の怖さがいっぺんに押し寄せた瞬間だった。
リミットを決めるのは自分。自然は決めてくれない。荒れ狂う山の危険を察知し
こちらが山に合わせる。遭難者の冥福を祈りつつ、これからも無理はせず謙虚に山と向き合わなければと心に誓う。
それにしても7日間十勝から縦走してきたこのハイカーのザックのたれぱんだ感、なんだか見ててほっこりした。
人間臭くて最終日なんてぴっちりかっこつけなくてもいい感がでてて、ひげも適度に生えて野性味そのもの。
男にしか出せないこのワイルドセクシー度。ちょっとうらやましかったな。
女がこんな風になったらさしづめ「わたしに会うまでの1600キロ」風になるのだらうか。
やってみたいけど、そんなロングトレイル、自分なら途中で朽ち果てそう
でも映画は見に行くけど。しかも大好きなリース ウィザースプーン主演!
北海岳手前でそのワイルドセクシーハイカーさんと記念写真を撮りあい、一気に白雲岳を巻きながら(笑)小屋まで進む。
ここでトイレ含め大休止。そしてトレイル歩き再開。
休憩時にどこかしら雰囲気がただならぬ健脚マダムを醸し出してたレディーが出発の準備をしていたけど
見なかったことにした。
初日から仏様が開いてくれた高山植物講座もここにきてさらに
新種の花登場によりヒートアップ。たしかクイズ形式で花名を言わされるのだが、
3個のうち1個は名前を改ざんしてしまうこの自分の適当なまでの学習能力。。
この4日間での大HIT改ざん名の花は「エゾオヤマノダイオウ」だ。正しくは「エドオヤマノエンドウ」
この私の大暴走ブリに嫌な顔一つせずむしろ微笑みながら次から次に教えてくれた仏様。
次あうときは、逆に教えてあげるね(一生無理)
白雲通過後は地形的にも面白い稜線上にあるお花畑の待ち受ける高根ケ原。
見通しもダダ広くて視界不良時には気を付けるべきところでもある。
こういったところにはそのためケルンがたいてい積んである。
そして遠くに見えるは忠別岳。意外と距離がある。しかもそういうときはピークってたいてい近くに見えるのな。
あれって一種の遠近法なんだろうか?
つきそでつかない忠別に向け湿原の木道や短めの雪渓を歩いてリーチをしかける。
途中でオレンジのパンツの健脚おじさまにも出会う。
撮影が好きなようで何度か銃口ではなくカメラをこちらに向けられた。
全然撮ってください(笑)間違いなくワンダーフォーゲル並みの被写体には見えませんけどね(笑)
最後の登りにあえぎつつもようやく忠別岳につくと雪渓のとこで先にいったオレンジのおじさまと再会。
写真を撮りあった。そしてこのおじさまに向こうの先までいってあたりを見てごらん一面の花畑だよと紹介をうける。
言われた通りに先まですすみ左右前後を見渡した。
途端に、涙がこぼれ落ちてくる。オレンジおじさまと仏様は10m位離れたトコで談笑中。
気づかれないよう声を殺して小さく号泣した。
本州の山ではけっして見ることのできなかったスケールのお花畑が延々と四方に続いている。
その末端から谷を隔ててさらにこれから進むトレイルも見えているし、
雌阿寒岳方向も見える。おまけにお花畑の中ほどにはついさっき見たキタキツネが雌阿寒岳方向を見つめている。
こんな大自然の中にいる自分はなんてちっぽけなんだ。
そのあまりにもの偉大さにただただ感動するばかりで涙が止まらなかった。
そういえば、だれかのレコにも大雪縦走で同じように号泣してたお涙レコがあったなと思いだした。
自分の力ではなくこうして感動できる風景に合わせてくれた周りに感謝しないとな。
そういう人たちの協力なしにはここにはこれなかっただろうから。
しばし感涙モードの中、今宵の宿作りをするテント場へ移動。このあたりから各テント場へはもれなく雪渓がついてきます。
雪渓手前のハイマツ帯の下り、仏様は藪と化してると懸念してたがラッキーにも刈り払いされていた。
整備の方々に感謝である。
テント設営後、そばの水場で水汲みし、いつもの好きな荷物整理をしたら夕食作り。
仏様は要煮沸の雪渓からの雪解け水を沸かして水つくり。
炭水化物が主になるのだが濃いめの味付けを体が欲するのでツナアラビアータをつくる。
お供にはじゃがりこポテサラ。もちろん野菜味だ。
共同生活も2日目となると、お互い何をするかの役割分担が明確となってきてて、
自然と互いにやるべきことを自動的に作業している。そしてその空間はだれと一緒でも心地よいと感じる。
やっぱり山の基本ができている人とのテント泊は絶対的な信頼感が生まれるもんだと実感した。
わざわざやること教えあわなくてもいいし、互いの知らないことはその場で目で耳で見て盗めるものだ。
便利ギアといい、所作といい、そのおかげで今回もいろんな生活の知恵が学べた。
この日は遅い到着組みのグループがみながそろそろ寝静まる20時でも騒いで話し込んでたのを、渋いトヨエツ風な山屋さんが注意してくれたんだったっけ。
渋いな〜。ぴたっと音が静まりました。
緯度の関係で本当に18時過ぎても明るいから一杯歩けてしまうのも北海道の山の魅力だな。でももってテント場到着が遅くなる>食事も遅い>寝るのも遅いということになったのか。ふむ。
男子ハイカー2人組みのヒルバーグのおそろいのテントもかっこよかった。
■DAY3■ 忠別キャンプ場〜ヒサゴ沼キャンプ場〜トムラウシピストン〜ヒサゴ沼キャンプ場
朝ごはんに鳥めしを頂き、この日はまずヒサゴ沼に3時間移動しテント設営する事からはじまる。ハイマツ漕ぎからスタートしたがほどなくしてヒサゴに到着しテント設営後は小休止し、トムラウシへ。
案外、往復には時間がかかった。ロックガーデンの飛び石のせいだろう。
パズルのように考えながら着地する石を選ぶのにも時間がかかるし、岩が自分のショートレッグに大してでかいのなんの。
それでも、グリップのよく効く岩なのでなかなか楽しい。
北沼からは頂上まで15分。十勝連峰の絶景を拝みつつ、長旅ならではの達成感を味わう。そしてすでに頭の中にはこの日の晩御飯でいっぱいだった。
夜はパエリアとチゲ風スープを作り最後の晩餐とした。
チゲが辛すぎて作った本人があまり食べていないという残念なことになったけど、仏様はすごく喜んでいる(ふり?)ようで何よりでした。
また山ご飯の新たなレシピを考えよう。
ヒサゴ沼のテント場は沼のほとりにあり、風もほぼ無風な夜に沼の水はねの音が心地よく、あまりテント場で寝れない自分もうとうと心地よい感じに包まれました。
夢を見たので結局は寝れてないんだが。きっと高山病なのでしょう、たぶん。
この旅で一番気に入ったテント場は:どれも素敵だ。貸切率高い&裏旭のあのトイレのない切羽詰った感もいいし、せまめの忠別もいい。広めの白雲もよさげでした。
■DAY4■ ヒサゴ沼キャンプ場〜天人峡温泉へ下山
この日は鮭と卵雑炊でスタートし、7時間弱の行程を下るのみ。
ところがこのあと、凄まじい道が待ち受けてることも知らずにな(笑)という話。
温泉付近の凄まじい傾斜の樹林帯の道は本州にもあるからびっくりしなかったが、
行程の3分の1は、はいまつ漕ぎと泥沼との夢の競演だったような気がするのは気のせいではないだろう。
雪渓も少しあり、お花畑も表大雪とは異なる花も豊富にあり長い下山の道中、目を楽しませてくれた。ただ一ついえるのは、決して天人峡からは登らないほうが良いって事だ(笑)ゴールの登山口で裏見の滝までのコースが「軽登山コース」って看板にでてたけど、あれ、うそだよね?普通にガチ登山に感じたんだけど。
ともあれ4日間、趣にとんだトレイル、景色、花、やまごはん、仏様のエンターテイメントなどなどでお腹一杯になりました。反動で今もまだ、燃え尽き症候群です。どこかまた山に行って穴埋めしないとな。ロングルートは天候次第で命にかかわる、エスケープまでもがルートによっては長いもしくはない。ある意味本当のサバイバルを体験できる原始的な自然に近い姿の山々のある北海道。旅費の高さなんて関係ない、プライスレスな感動がそこにはある。
またいつかきっと戻って来たいとおもいました。
おしまい(o^^o)
お久しぶりでございます。moglessでございます。
このところ、北海道のレコが多々、公開されていて鼻息を荒げて拝見させていただいております。まさに、北海道の山のエッセンスが凝縮されたようなレコでございました。登山道のぬかるみと沼地化、ハイマツと笹薮漕ぎと。特に意識しなくても、向うから寄ってくる野生動物。北海道で見たキタキツネはみんな痩せていたので、あれで標準体型なのでしょう。
それにしても、そら恐ろしいほどの好天で羨ましい。私が行く時まで、この好天が続いてくれるとよいのですけど。
冒頭の見たことない花は、外来種のコウリンタンポポですかね。
関東でもたまに咲いてます。
mogless さま
お久し振りです。しっかり毎回レコみさせていただいておりますよ♪
内容がおもしろく、非常に参考になるので毎回楽しみにしております。
さて、今回の北海道山行ですが、mogless さまも行かれるんですね、北海道!
楽しみですね〜。天気は自分が行った週と翌週を分析しましたら、比較的4〜5日ペースで好天→悪天候2日→また4〜5日好天のパターンに見受けられます。今週は少し好天日数がすくなめでしたけど、来週あたり安定して好天が続きそうですね。
ご出発は7月ですかね。ちょうど、高山植物の乱れ柵時期でもあり、8月になってもそれは続くと思われます。行動中の風はひんやりしていて風きり服があると便利ですよ。
立ち止まると寒いかなという感じでした。
本州からだと旅費がやはりすごいことにはなりますが、一度あの壮大な素晴らしいプライスレスな景色を見てしまうと、金は関係ないね!また来年行く!っという気持ちになってしまいました。いつかはロング縦走に挑みたいと思います。(金と体力の続く限り(笑))
フェリーでとことこいくのも旅情があっていいですよね〜♪
では北海道遠征、お気をつけて楽しんできてください♪
土産話代わりのmogless 節、非常に楽しみにしております
花名教えていただき、ありがとうございました
だれが荒川良々や!
いやー、良いコースですねー。
北海道を好きになってくれるひとがひとりでも増えると大仏嬉しい(はーと)
めちゃいいコースでした!
仏様も終始ご満悦のご様子でした。
体力あるうちに十勝まで/十勝から繋げたいけど、幌尻岳も気になるお年頃です(笑)
石狩岳も。
7月以降の北海道レコのフィーバーぶり見たらどれだけ人気かすでに分かるかと!
把握した!
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