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Yamareco

記録ID: 681783
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

西穂高岳ー<ジャンダルム>ー奥穂高岳 縦走 7月・雨天

2015年07月18日(土) 〜 2015年07月19日(日)
情報量の目安: A
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
20:51
距離
25.5km
登り
2,215m
下り
3,054m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
0:48
休憩
0:01
合計
0:49
距離 3.7km 登り 267m 下り 58m
16:34
16
16:50
16:51
32
17:23
2日目
山行
10:01
休憩
2:38
合計
12:39
距離 21.7km 登り 1,971m 下り 3,008m
5:15
9
5:24
5:25
26
5:51
5:56
19
6:15
6:17
41
6:58
62
8:00
8:18
19
8:37
8:48
9
8:57
9:06
64
10:10
10:49
40
11:29
11:39
20
11:59
12:42
94
14:16
14:29
6
14:35
14:41
39
15:20
32
15:52
27
16:19
11
16:30
16:31
52
17:23
31
17:54
ゴール地点
◆計画
1日目 西穂山荘にベースキャンプ設置
2日目 奥穂までアタックして、日帰りピストンで西穂まで戻る。
3日目 予備日

こんなかっこいい計画は、悪天候にふっとんでしまいました。

◆結果
1日目 西穂山荘にベースキャンプ設置
2日目 どうにか奥穂に辿りついたものの、ガス+豪雨のなかでは西穂まで戻る度胸も技術もなし・・・
   降参して「穂高岳山荘から白出沢へエスケープするぞ」と、逆層スラブのあたりで既に腹は固まっていたのだった。
3日目 ロープウェイで再度、西穂山荘へあがり、マイテント回収へ。
   そこで見たものは、嘘のような青空だった!(涙)

天候 小雨 のち 大雨
過去天気図(気象庁) 2015年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
コース状況/
危険箇所等
<各通過地点の所感>

7月18日
◆最終ロープウェイを利用して西穂山荘まで登り、テント泊。この時点で雨。

7月19日
◆西穂山荘〜独標〜西穂高岳
 前回来た時は好天だったため、独標の登りで大渋滞だったが、今回は爽快なほどガラガラでした。(この天気じゃ当たり前か)危険箇所は特になし。
◆〜間ノ岳
 暗いガス曇りのなかは徐々に湿気を帯び、メガネが結露して視界が悪い。
 ルートのマーキングは豊富で、薄いガスの中でも辿ることができた。
 特徴として、だんだん浮石が多くなってくる。
◆〜天狗岩
 天狗の手前、濡れた逆層スラブの岩はとても滑りやすく怖かった。雨の瓦屋根の上にいるようなもので、一度でも滑ると、止まる方法はもう思いつかない。
 特に上部の鎖を登りきったところにある斜めのスロープは、乾いていればそうでもなさそうだが、ズルッとなったら掴む場所がなく、とても緊張した。何とか登れたが、この天候では、ここを下るのはさらに難易度が高いと思われる。
◆〜ジャンダルム
 マーキングが減って、ルート探しが困難になってくる。
 道はさらに険しくなり、既に道というよりただの岩稜になる。
 西穂側からジャンダルムの基部につくと、左:ジャンダルム、右:奥穂と分岐する。帽子の縁を歩く感じだが、ここもまた雨に濡れて滑るので要注意だった。
 ジャンダルム頂上からは、いったん西穂側へ戻り、先ほどの分岐から奥穂へ向かった。
◆〜馬の背
 思ったより急峻で鋭角で驚いた。
 一歩ずつ焦らずいくと、ホールドもしっかりあり、意外と落ち着いて越えられた。西穂側からいくと、取り付きからすぐの登り2段までが核心で、そのあとは岩稜歩きに変わる感じだった。
◆〜奥穂高岳〜穂高岳山荘
 ややこしいところを通過したと安心する間もなく、雨足がどんどん強くなる。
 途中のロバの耳付近は、鎖やハシゴがあるので安心だった。
◆〜白出沢
 ひたすら長いガレた沢の下りである。上部は階段状に丁寧に岩を並べた登山道があり、歩きやすい。途中、ながい雪渓を下る場面があり、滑落に十分注意が必要。
 下部は水流を高巻くように登山道が切ってあり、鎖も出てくる。雨天では滑りやすいので注意。
 
最終のロープウェイで上がってきた。
明日の天気を祈りつつ・・・・
2015年07月18日 17:27撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
2
7/18 17:27
最終のロープウェイで上がってきた。
明日の天気を祈りつつ・・・・
我が家ではいつもどおり、一人宴会である。
テントはそのままデポして、明日の早朝から、いよいよ奥穂へ向かう。雨、やむといいなあ
2015年07月18日 18:54撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
2
7/18 18:54
我が家ではいつもどおり、一人宴会である。
テントはそのままデポして、明日の早朝から、いよいよ奥穂へ向かう。雨、やむといいなあ
翌朝はガス雨。5時過ぎに出発した。
カメラが出せず、いきなりですが写真は間ノ岳。
渋滞がなくて快適だが、メガネに水滴がついて困る(笑)
2015年07月19日 08:10撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
2
7/19 8:10
翌朝はガス雨。5時過ぎに出発した。
カメラが出せず、いきなりですが写真は間ノ岳。
渋滞がなくて快適だが、メガネに水滴がついて困る(笑)
1年前はここまで4時間50分かかったが、今回は3時間半。
なぜかいいペースだ
2015年07月19日 08:46撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
4
7/19 8:46
1年前はここまで4時間50分かかったが、今回は3時間半。
なぜかいいペースだ
ようやく会えた、ジャンダルムの天使。
まさか触れることができようとは。
2015年07月19日 10:27撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
10
7/19 10:27
ようやく会えた、ジャンダルムの天使。
まさか触れることができようとは。
顔はこわばってるけど、内心めっちゃうれしい
2015年07月19日 10:30撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
11
7/19 10:30
顔はこわばってるけど、内心めっちゃうれしい
奥穂高、初登頂。
ここは人が一杯である。
2015年07月19日 11:41撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
3
7/19 11:41
奥穂高、初登頂。
ここは人が一杯である。
なにが困ったって、いえ、メガネがね・・・ずっとこうなんです。
もう掛けてる意味すらないw
コレのおかげで高所感が鈍って助かった?!
2015年07月19日 11:43撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
6
7/19 11:43
なにが困ったって、いえ、メガネがね・・・ずっとこうなんです。
もう掛けてる意味すらないw
コレのおかげで高所感が鈍って助かった?!
穂高岳山荘から、ほうほうの体で白出沢からエスケープし、どうにか下山した翌朝。
・・・おいいいぃぃぃ めっちゃいい天気やないか!
どないなっとんねんー
2017年07月20日 07:21撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
2
7/20 7:21
穂高岳山荘から、ほうほうの体で白出沢からエスケープし、どうにか下山した翌朝。
・・・おいいいぃぃぃ めっちゃいい天気やないか!
どないなっとんねんー
西穂山荘に張りっぱなしだった我が家を、回収に来ましたよ。
2017年07月20日 09:02撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
5
7/20 9:02
西穂山荘に張りっぱなしだった我が家を、回収に来ましたよ。
・・・もういっかいいく?
筋肉痛でダメです _(:3」∠)_パタリ
2017年07月20日 09:30撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
3
7/20 9:30
・・・もういっかいいく?
筋肉痛でダメです _(:3」∠)_パタリ
これから行く人たちがうらやましい!
2017年07月20日 09:30撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
2
7/20 9:30
これから行く人たちがうらやましい!
なんときょうから梅雨明けだってさー
・・・昨日明けとけ!
ヽ(`Д´)ノ
2017年07月20日 09:30撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
1
7/20 9:30
なんときょうから梅雨明けだってさー
・・・昨日明けとけ!
ヽ(`Д´)ノ
しかし私は、今日は装備回収だけ、と割り切って、一杯やってしまいました。(昨日から濡れたままの靴は・・・よかった匂ってない!
このあと山荘でゆるりとして、西穂ラーメンを食す!
うっまかった!
2017年07月20日 09:31撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
1
7/20 9:31
しかし私は、今日は装備回収だけ、と割り切って、一杯やってしまいました。(昨日から濡れたままの靴は・・・よかった匂ってない!
このあと山荘でゆるりとして、西穂ラーメンを食す!
うっまかった!
満足した後、さっくり下山してマイカーに到着。
吸水性能バツグンのマイシューズ。昨日のイイ濡れ具合が継続中。ザックもしっとり重いです。
おまえたち帰ったら洗ってやるからな!ありがとう!
2017年07月20日 11:52撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
3
7/20 11:52
満足した後、さっくり下山してマイカーに到着。
吸水性能バツグンのマイシューズ。昨日のイイ濡れ具合が継続中。ザックもしっとり重いです。
おまえたち帰ったら洗ってやるからな!ありがとう!
撮影機器:

感想

昨年も海の日に西穂に来て、初めて天狗岩まで行った感動が忘れられず、「いつかは奥穂まで縦走したい」と目論んでいました。

「天候が違うと、一度行った山でもまったく別の山になってしまう」と、どっかの本に書いてありました。天候のよい日にはなんでもなかったところが、雨で濡れていると、とんでもない恐怖の対象になっていたりと、本当に言葉どおりでした。
濡れた逆層スラブが、現在の私の限界点です。あれは降りるの無理 _(:3」∠)_

結果として天気に恵まれず、眺望が全くなかったのは残念でしたが、
しかし念願のジャンダルムや馬の背を、この身で歩くことができたのは、何にも代えられない収穫でした。

西穂はいま個人的に最も好きな山です。やはり晴れた日に、もういちど行きたいなあ!

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コメント

お久しぶりと思ったら・・・!!
ノムさんこんにちは!!お久しぶりと思ったらこんな楽しそうなとこ行って!!

西穂山荘からいきなり間ノ岳、天狗岳、おジャンダルム、の写真のトび方にかなりの集中を要した難コースだったのだろうと思いました。ご無事でのお戻り、なによりです。

ノムさんが明けさせてくれた梅雨に感謝しながら来週逆回りでペタペタと行ってこようと思います!!
2015/7/24 15:10
Re: お久しぶりと思ったら・・・!!
かっぱちゃんありがとう!
写真は霧雨のせいで、メガネは曇るわザックは降ろせないわ永遠に三点支持だわでカメラ持つチャンスがなかったっす
いやもちろん技術的にも「100年早いわ」と言われそうな、一見さんお断りな雰囲気がムンムンでした

しかしあのガスの中でも、岩稜の迫力は全身にドカーンと浴びる感じで、振り返ってみればすごく楽しくて、一歩一歩が気持ちよかったー

あれを逆周りで行くですか!自分だったら馬の背の下りとか、もう貧血起こしそうです・・・
お気をつけてください〜。スカッと晴れたらいいね!
2015/7/24 21:40
計画ヤバすぎ
ノムさんこんにちはー(・∀・)ノ
しっかしヤバイ計画たてますね。
天気良くても絶対やだな。
雨の逆層スラブ、たしかに怖そう。
ジャン、久しく行ってないですが、天気悪い日はやだな。
2015/7/24 19:51
Re: 計画ヤバすぎ
えの隊長、こんばんわ!

天狗岩の先は初めてなので、歩いて無理なら必ず引き返すつもりでした。
意外に手脚が動いて、自分でも驚きです。

西⇔奥往復計画は、時間配分的にはいけなくもなさそうと思ってましたが、まず緊張の連続で、先に心が折れますね・・・
_(:3」∠)_
しかし、また行くか?と聞かれたら、ぜひ行きたいコースでした(片道、晴れ限定で!

いやいや、計画のやばさレベルでは隊長にはかないませんよ!
こないだの、ぐるっと高尾70km計画とか!(フフフ
2015/7/24 22:16
初めまして
参考となるレコありがとうございます。
8月中旬に同じルートを計画中です。
白出沢の雪渓はアイゼンやピッケルを使用する状況でしたか?ご教示下されば助かります。

yari-tsurugi
2015/7/24 22:59
Re: 初めまして
yari-tsurugiさんはじめまして!

白出沢の雪渓は、7/19現在で、沢全体を覆っている箇所があり、100m程度、踏まなくては進めない場所がいくつかありました。

雪渓を無理に避けて沢端を進むと、「足元を崩す→上から落石」の危険度のほうが高いと思われました。(当日は豪雨だったので)

雪渓にはところどころ石が転がっており、それらを踏みながら下降しました。
私はストックのみで、ピッケルやアイゼンは使いませんでしたが、軽アイゼンがあれば安心だったかと思われます。
この日の雪は、踏み抜くようなものではなく、かかとを強く蹴り込んで、少しへこむ位の硬さでした。

状況は日々変わることと思われますが、ご参考になれば幸いです。
どうぞお気をつけて!
2015/7/25 22:00
ありがとうございました。
丁寧なアドバイスありがとうございましたm(_ _)m参考とさせていただきます(^ ^)
2015/7/27 19:46
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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