剱岳山頂でマイマイカブリと出会う



- GPS
- 18:40
- 距離
- 19.9km
- 登り
- 1,939m
- 下り
- 1,880m
コースタイム
- 山行
- 3:48
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 4:53
- 山行
- 5:04
- 休憩
- 3:18
- 合計
- 8:22
天候 | 18日: 大嵐, 19日:曇りがち, 20日:晴れ, 21日: 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
復路:室堂からバスで美女平まで、ケーブルカー経由で立山から電鉄富山 3630円+300円(手荷物) |
コース状況/ 危険箇所等 |
雪渓は晴れていればアイゼン無しでも平気でしたが、18日のような大荒れの天気のときは滑りやすいのでアイゼンを履くのがよいでしょう。 |
予約できる山小屋 |
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写真
装備
備考 | 荒天の雪渓渡りではアイゼンを持って行ったほうがよかった。防水対策にシュラフカバーを持っていくべきだった。レインパンツと靴が浸水。 |
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感想
[18日]
室堂に着いた時点で雨。用意を整えて出発。雷鳥沢に近づくにつれ風雨が強まっていく。途中、すれ違った方が剣御前小屋では風が強いので気を付けるようとの助言をもらう。雷鳥沢から剣御前小屋へと登り始めると強い風にザックが振られる。剣御前小屋の稜線に出ると突風と雨が横から叩きつけてくる。急いで荷物を小屋の前に置き、小屋でココアをいただく。生き返る。剣沢キャンプ場へと向かうが霧で視界がまったく利かない。ガイドロープやピンク旗を目印に進むも雪渓が出てきて方向を見失う。ピンク旗に従うとトラバースするようにみえたがこれは間違いだった。前にいるパーティも後ろから来るパーティも方向を見失ってるようであった。相方のGPSを頼りに雪渓を下ると水を通すパイプが出てきた。これを辿るように下ると霧の中から突然テントが見えてきて驚いた。霧で視界は数mぐらいまでになっていたのだろうか。小屋の客は多いと聞いたので今日は頑張ってみようかということで強風と雨の中でテントを設営。この強風と雨は翌朝まで続く。一睡もできずに朝を迎えることになった。
[19日]
朝、風雨は相変わらず続いている。少し弱まったのを見計らって撤収し、剣沢小屋で停滞することを提案し向かう。濡れた衣服や靴、ザックを乾燥室で乾かす。ジェットヒーターのおかげでみるみる乾いていく。温水シャワーを浴びて体は温もった。天候は徐々に回復していくので明日は晴れることを期待して就寝。
[20日]
外は晴れている。剱岳に雲がかかっているが雨までは降っていないようだ。腹ごしらえをしてアタックザックの中身を確認し、剱岳登頂を開始する。風の吹き上げてくる部分に出ると強風が叩きつけてくるのでソフトシェルのフードを被り対処する。一服劔から前劔の間は浮石が多いので気を付ける。前劔からチェストハーネスを付けて不安な鎖場でカラビナを掛ける。18,19日の天候もあってか人は少なく渋滞はまったく発生しない。落ち着いて岩場をこなして山頂に到着。雲がかかっていて周りの展望はよろしくない。山頂の神社にお参りしてから写真を撮る。山頂でぼーっとしていると岩の隙間からマイマイカブリが顔を出してきた。カタツムリは標高4000mまで生息しているそうなのでマイマイカブリも生息可能なのだろうか。休憩を終えて下山を開始する。前劔から一服劔の浮石は下りになるとさらに緊張する。一度、小規模な落石を起こして肝を冷やした。気を付けないと。一服劔と剣山荘間の2か所の雪渓を越え、剣山荘と剣沢小屋間の雪渓を越えて剣沢小屋に到着。翌日、室堂へ向けて下山することにし、もう一泊する。
[21日]
快晴。山頂の社がはっきりと見える。今日登るひとは良い展望に恵まれることだろう。剣沢小屋を出発して剣御前小屋へと向かう。18日とは違い視界は良好。迷う要素などまったく見当たらない。改めて霧の怖さを思い知る。雷鳥沢の野営地に降りると色とりどりのテントがひしめいている。今日はキャンプするには良い日和だ。室堂までの階段は息が上がってつらい。通り過ぎるみくりが池に山が映えて美しい。往路ではなぜか気が付かず通り過ぎていた。室堂に到着した後はバスとケーブルカー、電車に乗り富山駅へと向かう。高速バスに乗るまで時間が空いたのでポートレイルに乗り岩瀬浜の海岸へと遊びに行った。日本海の景色はやはり美しい。18、19日にはどうなることかと思ったが、剱岳登頂を果たすことができてよかった。
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