海抜ゼロから富士山 剣ヶ峰へ縦走登山


- GPS
- 34:05
- 距離
- 85.5km
- 登り
- 4,344m
- 下り
- 3,526m
コースタイム
- 山行
- 12:06
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 12:07
- 山行
- 7:17
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 8:44
- 山行
- 0:28
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 1:13
- 山行
- 7:56
- 休憩
- 3:59
- 合計
- 11:55
天候 | 21日:快晴 22日:晴れのち風雨 23日:暴風雨 24日:風雨のち快晴、その後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
復路:富士山駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
1日目のロードは熱中症注意。 2日目以降は低体温症にならないよう、十分な装備が必要です。 |
その他周辺情報 | 帰りはふじやま温泉で汗を流す。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
下着2枚 シャツ2枚 ニベア軟膏 免許証 メガネケース アイマスク 耳栓 虫除け デジカメ モバイルバッテリー タオル3枚 デオドラントシート 水筒 ペットボトルホルダー サバイバルシート 日傘 靴べら トラッシュバッグ |
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感想
予てから計画していた海抜ゼロからの富士登山、いよいよ決行しました。
以下、4日分の記録なので長文注意!!
21日(一日目)
まずは千本浜に移動。ここで海水を汲み小石を拾う予定でしたが、看板があったので海水のみ。剣ヶ峰と北口本宮冨士浅間神社に奉納するのが今回のミッション。出発して再び沼津駅を通り過ぎた所でいきなりルートエラー・・・orn 修正を迫られる。こういう時にスマホのGPSは便利だね。ルート修正した後もひたすら舗装路のロード、途中に自衛隊基地があり戦車も停まってました。写真も撮りたかったのですが、変な人が来て尋問されたら面倒クサイので、撮るのは心の写真機だけにしときます。
この日は風もあり、暑さ対策の日傘も時折ひっくり返される始末。灼熱の太陽は15時になってもジリジリと照りつける。ラストコンビニで火照った体をアイスで冷やしつつ、ミネラルウォーターとスポーツドリンクを1lずつ購入。御殿場演習場を縫うようにダラダラとした登り。ここは苦行以外の何者でもなかった。。。新五合目到着は周囲も暗くなってきた18時半過ぎ。
40km以上のロードで左足親指付け根の水膨れ、左くるぶしの擦り傷、右足小指の水膨れと各所を傷め、股ずれも起こして既に満身創痍。。。
大石茶屋は貸切でゆっくり休めました。夜中の綺麗な天の川と翌朝の御来光は、行程2日目の幸運を占うかのように感じたのだが・・・。
22日(二日目)
御来光を満喫した後、大石茶屋を出発してからは砂礫の道を踏み締めながら進みます。予想はしていたが結構キツイ。途中の看板の「スイカ」の文字にテンションが俄然上がり、七合目のわらじ館でスイカを頂きます。富士山腹でスイカが食べられるとは思ってもおらず、文字通りかぶりつく。ところがわらじ館を出ると周囲に微妙な変化が・・・。
七合目までは風が強かったのですが、そこから上はさらに強く霧雨になってきます。赤岩小屋八合館で昼食を摂った時、雨具装着のアドバイスを受けます。雨具を纏ったら強烈な風雨に晒されながら山頂へ。気付けば山頂郵便局。郵便局に寄り、剣ヶ峰に向かわずお鉢巡りもせず、予約していた山頂宿の山口屋へ。チェックインして寛いでいたら宿に入ってきた若人が軽装だったので低体温症に陥っており、ブルドーザーで八合目の救護施設に搬送されていきました。
夜中はさらに風雨が強まり、翌日の行程に不安を残しつつ床につきました。
23日(三日目)
朝から強風雨で御来光もヘッタクレも無い朝。剣ヶ峰に向かってみようとするが猛烈な風雨晒される。強行すれば、滑落するか低体温症になるかのどちらかになりそうだったので敢え無く敗退。
本来であればこの日が下山予定。しかし折角海抜ゼロから登ったのに剣ヶ峰に行かないのが悔しかったので、予備日の消化を決断。再度山口屋に宿泊を依頼するが、この日は貸切のため、下山しつつ空き小屋を探すことに・・・。八合目トモエ館に空き部屋があったのでこの日はここで停滞。昼から徐々に天候は回復。夜は風が吹いて空は曇り。ただ前日よりはマシだったので翌日の天気に祈りを込めます。
団体ツアーが午前2時出発だったので、同部屋の人達と(そのうち一つの熟年カップルは河内松原で金剛山のよく登っている 驚)相談の上、午前1時起床としました。天気とくらす では0時からと6時からが、Bで1〜2mmの雨予報。雨のレイヤリングの準備をして翌日の剣ヶ峰へのアタックを胸に就寝。
24日(四日目)
予定通り1時に起床。天気とくらす では予報が変わっており、 午前中は全てA 降雨ゼロに。トイレついでに外の様子を見ると、星も綺麗に瞬いている。急遽暑さ対策のレイヤリングに変更して、アンパンとヴァームをチャージ。1時半過ぎに出発すると、既にツアー連隊が前にいる。。。まだ道が広い間に追い抜くべく腹式呼吸をしながら一気にペースを上げます。いつの間にかツアー連隊が前にいなくなる頃からガスが出てきて星も隠れ、ホントに怪しい雲行きに。
九合目辺りからのキツイ岩場の登りを登り切り山頂稜線に着く。思いの外早く着き、お鉢巡りに向かってみるも風が強く周りが白んでくるまで待機。その間に風雨に晒されて寒くなってきます、ここでレイヤリングミスに気付くが時既に遅し。予備に入れておいたサバイバルシートを使っても震えてくる体。3時半頃にようやく東京屋が開店したのでお汁粉を頂き、その間に服装を整えます。
そろそろと思いお鉢巡りに出発しますが、ガスと風でルートが判らず撤退。吉田・須走下山口まで引き返し風雨を凌いでいたら、ツアー客がガイドを先頭にお鉢巡りを始めたので、金魚のフン如く付いて行くことに。辺りが白んできてからは同じように付いてきた人達と共に思い思いのペースで剣ヶ峰に向かいます。
御殿場登山口付近の郵便局で、東南アジア系のソロ登山者に道を訊かれます。お話ししていると富士宮コースで下山したいらしい。他にも郵便局にトイレがあると思い探し回る外国人登山者。
外「Toilet?」
私「May be no toilet. Post office, not yamagoya」(ホントはHutだった・・・)
更に足を進め富士宮ルート登山口に到着、この時4時35分。先程の東南アジア系登山者に登山口を教えます、無事に下山できたかな? 時間が時間だったので御来光待ちの人達で一杯でしたが、天気が天気だったので剣ヶ峰へ向かいます。
最後の試練・馬の背は登りはキツイけど下る方が大変な急坂。それをクリアすればいよいよ剣ヶ峰に到着。愛を叫んでる人もいましたが、私は千本浜の海水を奉納して無事に3776mを自力で到達できました!!(≧∇≦)
お鉢巡りを終えるといよいよ下山。須走との分岐に注意しながら下っていきます。六合目で富士山保全協力金を支払い佐藤小屋へ。佐藤小屋では何やらマラソン大会のゴールらしく、騒々しい雰囲気。なんでも富士山登山競走の開催日らしい。 http://www.fujimountainrace.jp/forms/top/top.aspx
靴の履き替えポイントを伺うと馬返し辺りが良いらしく吉田口へ足を進めていくと、三合目を過ぎた頃から大量のランナーが向かってきます。
すれ違うランナーに「こんにちわ!頑張って下さい!!」と声を掛けながら、なるべく邪魔にならないように下っていきます。馬返しに着くとマラソンのエイドステーションがありました。そこの責任者らしい方が「(水)飲んでいって良いよ」と声を掛けてくだだったのでお言葉に甘えます。道中ですれ違ったのは山頂組で、これから五合目組がやって来るそうな。先頭はもう5分足らずで到着するそうなので、暫くボランティアの方達と共に応援します。1時間半近く経つとランナーも疎らになってきたのでボランティアの方達に挨拶して再び吉田口へ足を向けます。
北口本宮冨士浅間神社に着くと本殿をお参りして、奥にある登山本道のお社に千本浜の海水を奉納します。ここまでくればゴールまであと少し。富士山駅に無事についてゴールしました。そのあとは帰りのバスチケットを調達してからふじやま温泉へ、3日分の汗を流し、軽く祝杯を上げます。両足親指、左足親指付け根、右足小指の水膨れと左足くるぶしの擦り傷の再燃が山頂から下山の代償でした。
新宿行きのバスでは隣の方が富士登山競走の参加者で、道中ですれ違ってました(驚) 色々とお話しすることができ、予想していた以上に思い出が増えた富士登山でした。
10/22 追記)
出会った人達との思い出話を。
山頂の山口屋でキーホルダーに日時を彫って下さったスタッフは、高槻出身。北摂なので微妙に山域が違いましたが、今年葛城山に登ったらしく、つつじの開花が例年より早かったこと等お話ししました。
帰りの新宿行きのバスで隣に座ってた方は、ウルトラトレイル・マウントフジにも参加したことがあるらしく、「普段どのようなトレーニングしているのですか?」と訊ねると、「筑波山を3周」。(私)「・・・(絶句)」
追記 2016/3/23)
この山行記録を「私のグレトラエピソード」に応募したところ、採用されHPに掲載されました!!(≧▽≦)
ゼロ富士縦走、やってみた!!
http://www.greattraverse.com/episode/0083.html
コメント
この記録に関連する登山ルート
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chony さん、こんにちわ。
4日間お疲れ様でした。海抜ゼロからの富士山は五合目に辿りつくまでが灼熱の道で大変そうでした。そして、五合目からはちょっと天候に恵まれず、でも最後に晴れたしまあいいかな。富士山からの星空は最高だろうな。。お鉢巡りもガスると道が見えないので怖いですね。。
s-katayamaさん、こんにちわ。コメントありがとうござます。
初日の40kmロードはある程度覚悟のしてましたが、風で日傘がとられてしまうのが誤算でした。5合目と8号目では星は奇麗でしたが、山頂稜線ではガスで見えなかったですww
お鉢巡りも暗闇+ガス+強風のコンボでは進退窮まったので一時撤退しました。しかし陽が上がればガスも少し晴れたのか明るくなり、道も十分判りました。そのうえ風も少しマシになったのでそんなに怖くなかったです。時間帯やタイミングなんでしょうね。
chonyさん、こんばんは。
以前から計画されていた「ゼロ富士」遂に達成されましたね
僕もゼロ富士というものに興味を持ち、自身のチャレンジ!としてやってみる価値があると思い昨年歩きました。
一年後の現在でもとても印象深く残っている山行ですので、chonyさんにとっても生涯忘れる事の出来ない山行になったのではないでしょうか
歩いたコースが御殿場ルートでしたので、登山駅伝の事も思い出しながら拝見させて頂きました。
そして、登山競争の日に吉田口とはすごいタイミングでしたね
本当にお疲れ様でした
kaikaireiさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
予てから入念に予定を立てていたのと、予備日を設けた余裕のあるスケジュールで最終日に剣ヶ峰に到達できました。
達成してから思うのは、登山口までの暑さ・舗装路・道迷い対策が重要ということです。
初日の舗装路はキツかったのですが、普段より駅から登山をしているのが舗装路慣れの部分で大きかったと思います。
最終日は富士登山競走と被りましたが、このようなモンスターレースがあるとは知りませんでした。常人がエッチらオッチらと2日間かけて登る距離を、僅か数時間で登ってしますなんて(驚) 参加者やボランティアの方々との交流も、良い思い出です。
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