北八ツ・南八ツのはしご登山二日目【絶景に恵まれた南八ヶ岳をプチ縦走:編笠山〜権現岳】


- GPS
- 16:00
- 距離
- 11.2km
- 登り
- 1,421m
- 下り
- 1,419m
コースタイム
- 山行
- 7:15
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 9:15
天候 | 終日快晴 但し、編笠山山頂は強い風でした。 【気温】 観音平スタート時:20℃ 権現岳山頂:22℃ 下山終了時:28℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 観音平には仮設トイレが3基設けられ、臨時駐車場も整備されていますが 停めきれない車が路肩に列を作っていました。(料金は無料) 登山口には登山届ポストが用意されています。 下山後の入浴は「道の駅・こぶちさわ」併設の「延命の湯」が便利です。 |
写真
感想
好天に恵まれた北八ヶ岳・天狗岳の山行を終え、
権現岳登山に備えて「道の駅・こぶちさわ」で二日目を迎える。
早朝の観音平はまだ僅かに駐車スペースが残っており、幸い登山口の
近くに駐車できたのでしばらく仮眠の後、外へ出ると今日も素晴らしい
天気だ。
固まった体を充分にほぐして編笠山を目指して登山口の樹林をくぐる。
笹原に伸びる遊歩道のような道がカラマツやミズナラ?の林を
緩やかに登って行く。やや傾斜を増して汗ばんできた頃小広い台地に
雲海の標識を見る。早速樹林の切れ間から振り返ると、そこには文字通り
雲海が広がり形の良い富士山が浮かんで見える。
再び展望の無い樹林帯の登りだ。一旦樹林が疎らになり明るくなるが
再び濃くなった樹林帯から次第に浅い谷底のような岩ゴロに変わり、
傾斜が緩むと流れの枯れた押手川に出る。
辺りは苔に覆われた原生林が広がり、まるで昨日の北八ヶ岳のようだ。
青年小屋への捲き道コースを右に見送り原生林の中へ入る。
まろやかな編笠山の山腹は広い斜面だが、いよいよ山頂に向けて
本格的な登りが始まる。あちこちに分かれた踏み跡も1ヶ所に絞られ
更に傾斜を増した岩道になると森林限界に出て、
ハイマツの間を抜け岩屑の急斜面を登りきると、強い風が吹き渡る
編笠山山頂に出て大展望の歓迎を受ける。
ハイマツと岩屑の広い山頂は360度の展望が意のままだ。
目前に聳える阿弥陀、赤岳、権現に始まり奥秩父、富士山、
南アルプス、中央アルプス、御嶽、乗鞍〜北アルプス。
見飽きる事が無いほどの大展望を満喫して青年小屋へ向かう。
鞍部に建つ小屋とギボシへのきつい登り返しを見ながら、
累々と重なる岩を飛ぶように一気に下る。
鞍部に広がるのんびりした小屋のベンチでクルマユリ、バイケイソウなど
を楽しみながら一息入れる。
丸みを帯びた穏やかな山容の編笠山を越えて、いよいよ南八ヶ岳の
岩稜帯への登りが始まる。
ダケカンバ?の林が尽きハイマツの稜線に出ると屹立するような
ギボシが迫り、左側には後立山〜槍穂の屏風が連なる爽快な稜線歩きだ。
のろし場の小ピークを越え、高山植物が溢れる急なガレを登りきると
そこは西ギボシで更に先には鋭く聳える岩峰・東ギボシが待っていた。
気合を入れ直して岩稜帯を鎖場で越えると今度こそ東ギボシ直下に出る。
戻るように痩せた岩稜を辿ると標識も無く石仏が祀られるだけの
ピークとなる。
此処まで来たら権現岳も目の前で登りも僅かだ。
爽やかな風に吹かれて無人のピークで、時間を忘れてたっぷりと
休み、去りがたい思いを胸にピークを後にする。
権現小屋で昼食を摂った後、権現岳の岩峰に立って頂上標識を確認し、
鞍部まで急降下する。
編笠山からここまで辿ってきた山並みを振り返りながら
気持ちの良い稜線を緩やかに登り返して今回最後のピーク・三ッ頭に
出ると、南八ヶ岳の主脈も見納めだ。 名残惜しいが下ろうか。
直下の分岐で稜線と別れて右へ木戸口を経る小泉口コースへ下ると、
足裏には優しいが膝には厳しい急な尾根の下りが続く。
高山の雰囲気が薄れて樹林帯になり、緩やかな草原状の平坦地となる
木戸口で標準タイム1時間半の長い下りに備えて一息入れる。
靴紐を確認して腰を上げる。
緑の濃い笹に埋め尽くされた「笹すべり」と呼ばれるまろやかな尾根を
下る。いやになるほど延々と続く下りも横断歩道にたどり着いて
やっと解放される。
さあー、後は横断歩道を残すのみだ、ゆっくり行こう。
深い森の中をトラバース状に伸びる道で枯れた川を横切ると
観音平への登りが始まる。
まさか最後に観音平への登りが待っているとは思わなかったな。
疲れた足を引きずるように駐車場へ戻ると強い陽ざしは灼熱のようだ。
木陰でしばらく疲れを癒して今回の山行を締めくくる。
二日続けて北・南八ヶ岳の異なる雰囲気を素晴らしい天気の中で
楽しむことができた。
これ以上は無いだろうと言うほどの展望に恵まれ、
咲き乱れる高山植物にも恵まれた最高の八ヶ岳山行だった。
こんばんは。
2日間お疲れ様、絶好の天候で最高の登山日和でしたね。
この日は、白山近辺はほぼ無風でしたが、こちらは強風でしたか?
ちょうど良い涼風が欲しいところです。
八ヶ岳、素敵なエリアですね。
選択肢がとても多い良い山です。
でも、まずは天狗かな?
totokさん 今晩は。
編笠山山頂では体が煽られる程の強風でしたが、耐えて眺望を楽しみました。
まろやかな山頂を越えると岩稜帯に咲く高山植物。典型的な夏山の魅力が
溢れていました。
八ヶ岳は比較的登山口から短距離で山頂に出られ、アルプス級の展望や
岩稜歩きが堪能できます。
静かなしっとりした森に癒されたい人、鋭い山容を楽しみたい人、
八ヶ岳はどんなスタイルにも応えてくれる楽しいエリアですね。
こんにちはビタロです
いや〜
この土日は行ってない方には申し訳ないほどの
最高の登山日和でしたよね
八ヶ岳、白山、北ア、中央ア、南アルプスの
どこも最高のコンディション!!!
登っても見ても絶景に次ぐ絶景
なんて幸せなことか・・・
まだ、八ヶ岳方面は未踏ですので
レコみて凄く行ってみたくなりました
でもこの人気エリアは大混雑なんでしょうね
biwakotaroさん 今晩は。
同じ稜線上ではっきり雰囲気が異なる二つの八ヶ岳を楽しんで来ました。
高山植物が咲きそろい、澄んだ空気が全方位の眺望を恵んでくれましたね。
日本アルプスにも劣らない魅力的な山が連なる稜線ですが、
少し早出をすれば、比較的静かな山を楽しめると思います。
北八ツ、南八ツ、どちらの雰囲気を好むか悩みの多いエリアですよ。
Onetotaniさん、こんばんは
2日間ハシゴで八ヶ岳堪能され
天気にも恵まれて本当に良かったですね。
八ヶ岳私も行ってみたく思いました。
higurasiさん 今晩は。
二日共素晴らしい絶景に恵まれ、もうお腹いっぱい って感じです。
コースの組み合わせ次第で、日帰りでも泊りでも楽しめる山。
遠征でも比較的苦にならない距離ですので、是非お出掛けください。
higurasiさんなら いろんなバリエーションが組めると思います。
二日間とも天気に恵まれて
ラッキーでしたね。
八ヶ岳は、晴天の日に限りますね。
白山まで見えるとは
うらやましい。
前日の、天狗岳とは、まったく
趣が違うのも、このエリアの
魅力ですね。
komakiさん 今日は。
二日目は早い時間帯に山頂に立てたので、
よりクリアな展望が得られました。
天狗岳からは硫黄岳の奥に隠れる富士山ですが
こちらからは雲海上にすっきりと姿を現し感激しました。
希望通りそれぞれのを趣を味わいながら、花にも迎えられ、
夏の八ヶ岳山を満喫できました。
あまりの眺望の良さと爽快さに、下山をためらわせる魅力的な
稜線でした。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する