サッシビチャリ川1839峰南面右俣直登沢
- GPS
- 56:00
- 距離
- 32.0km
- 登り
- 2,227m
- 下り
- 2,074m
天候 | 1日目晴→夕方雨→夜は時々強雨 2日目曇り→昼から雨、土砂降り、夜晴れ 3日目朝晴れ→曇り→雨 上空に寒気で不安定、2日目のピークは12℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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写真
装備
共同装備 |
ツェルト
ザイル50m
回収ロープ
ガス一式 等
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感想
昨年に続き南面の沢。雪渓に悩まされた。ナナシに継続する計画で5日分背負って行ったが十分なボリュームに満足してしまい夏道下山とした。熊は居るが人はいない。残置物に興を殺がれる事も殆ど無く山深さに浸れる良い山だ。
8/11 神威山荘(8:30)ペテガリ山荘(11:00-11:20)しべちゃり橋(12:00)Co580二俣=C1(15:20)
ペッピリガイのっこし、サッシビチャリ川出合いのしべちゃり橋から左岸林道を20分程歩いて入渓。Co400に函、1km程先にも函。あとは河原。ペテガリ西沢出合い手前の岸壁に熊が居て滝状岸壁を一目散に駆け上がって行った。夕方から断続的に雨で夜半時々強雨。夜空がピカピカ光る度に真っ黒な稜線が灰色の空に浮かび上がる。鳴り響く雷音にビクビクしながら寝る。
8/12 C1(4:50)Co870二俣(6:40)捲き始め(7:20)Co1040の滝上(11:00)1839峰(16:00)コル=C2
C1から左俣(1839峰南面直登沢)に入ると函状となり面白い小滝が続く。2段10m縞文様ツルツルFはGが左岸直登、Jにザイル出し確保。2段目はJがザイル引いて左岸捲く。Co810二俣の15m ハングFは捲く。Co870二俣右俣のニセヤオロ直登沢は50m以上もあろうか連瀑となって落ちている。行く手の左俣は切り立った岸壁に囲まれ函状が長く続き崩れた雪渓が断続している。途中まで進むが、どうにも先の雪渓の状態が悪い。くぐるしか無いのだが如何せんくぐる気になれないので二俣まで戻って左岸から大きく高捲くことに決定。うんざりする薮尾根を捲いてる最中、遥か下方となった函から「ズドーン・・・」と雪渓が崩れる音が鳴り響いた。延々薮漕ぎを続けGの感でピッタリCo1040滝上に懸垂20mで降りる。沢水のなんと美味い事か。雨が降り始める。Co1140二俣左俣の2段30mF(上部チムニー)はGが行って後続ザイル確保。すぐ先に「山谷」写真のツルツル15mF。Gが行く。ハーケン・ナッツでランナーを取り、水流を跨いで流芯のクラックに渾身のハンドジャム!あとはどうにかこうにかフリクション登りで核心を突破し後続を確保、今山行のハイライトであった。その先も小滝が続くがもはや水量が尋常ではない。Co1250三俣は中俣を登って左俣にうつる。右俣は涸れてる時もあるらしいがドバドバ流れておりその源流にはスラブ岩壁がみえる。次第に強くなった雨はもう土砂降りとなり、大地から水洗トイレの如く水が吹き出している。おまけに雷。雷が恐いのでテンバを探すが適地は無く結局そのまま前衛峰とのコルにまっすぐ上がる。薮漕ぎ20分。アザミについてる蜂にGが刺された。ビショビショのままピーク、12℃、寒い!でも晴れてきた!震えながらコル付近にツェルトを張ってC2とする。濡れ鼠の様に丸まって眠る。長い夜であった。
8/13
C2(6:30)ヤオロ(8:45-9:00)コイカク(11:00-11:15)夏尾根末端(12:45-13:00)札内ヒュッテ(14:40)
朝起きると雲海。Jは足が寒くてタイツを足まで降ろし半ケツで寝ていた。Gのタイツは元からボロボロでそもそも尻が無かった。朝日を浴びて、コイカクへ。コイカクの碑に花を添えて夏尾根を下る。そのまま神威山荘まで車を回収、ありがたいことに営業中の三石の飯屋で解散し各々自宅を目指す。Gは23時自宅着、Jは途中で力つき日高でC3に突入した。
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