赤岳(県界尾根-真教寺尾根-日帰り:滑落事故の顛末)


- GPS
- 28:00
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 1,456m
- 下り
- 1,454m
コースタイム
天候 | 朝晩は雨、日中は曇り&ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場の車は数台でした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト:駐車場を出た車道にあり。 トイレ :駐車場にあり。 水場 :無し コース :まず県界尾根を目指します。 駐車場から林道歩きが続きます。登山道をしばらく歩くと尾根に出ます。緩やかな道が続きますが、山頂直下の確信部は鎖場が続きます。 山頂では周りの八ヶ岳すら見えない状況なので早々に退散し、真教寺尾根を下ります。 山頂直下の鎖場が長く続きますが、落石が多いので注意してください。 今回、鎖場が終わった樹林帯のなかでアクシデント発生。私(kots)が足を滑らせ滑落してしまったのです。その際に腰を強く打ち、姿勢によって激痛が走りこのままでは下山もできないのかという状況でした。が、皆さんが荷物を持ってくれて、徐々に痛みも落ち着いて来たので何とか下山することが出来ました。ありがとうございました。 下山後は事故のこともあり真っ直ぐ帰路に着きました。 |
写真
感想
今回の事故については全く予想外の出来事でした。鎖場も終わり長い樹林帯の始まり付近でのアクシデントでした。
詳細ははっきりと覚えていないのですが、振り返ってみると以下のようなことだと思います。
段差の大きい部分を大股で下りようとした際に、大きな木の根っこを超えるつもりが一瞬にして滑って1mくらい下に落ち、その後体勢を立て直そうとして目の前にある太い木の枝につかまろうとしたが、勢い余って突撃した格好になり、その下方に2mくらい滑り落ちて止まりました。雨のため木の根や石などは滑りやすくなっていました。
しばらくはショックで立ち上がれなかったのですが、大きな怪我はしていないつもりでした。が、いざ登山道へ戻ろうと体をひねると右腰後ろ部分に激痛が走りました!
これはまずい、歩けない、と思いました。さらにショックが大きくなり、頭のなかは真っ白になりました。同行者からは、救助を呼ぶにもこの天候(ガス)ではヘリは飛べない、また救助できるような開けた場所では無い、などという話しも出ていました。
そんななかで、同行の皆さんが私の荷物を分散して運んでくれました。
初めは痛みを避けるため、四つん這いのままで後ろ向きにゆっくり下りていきました。
その後、道がやや平坦になったところで、何とkaitoさんが私をおぶってくれたのです(私は70kg)。それで「これは何としても下山しなければならないのだ」という当たり前のことを再認識させられました。
しばらくおぶってもらいましたが、さすがのkaitoさんでも重たい私をおぶってよろけていたし、何とか自力で歩くことにしました。自分で登った山は自分で下りなければならないのです。
歩くうちに痛みに慣れてきたのか、痛くないように歩くコツもつかめてきて、ゆっくりでしたが何とか下山してきました。
同行の皆さんのご好意により無事に下山することが出来ました。本当にありがとうございました。
今回の事故を振り返って自分の中で油断みたいなものがあったのではないかと思います。頭では理解しているつもりですが、何でもない場面でのちょっとした事故が山では命取りになるということを改めて感じました。天候や体調などの条件もしっかり認識する必要があると思います。
帰宅後、病院に行ってレントゲン写真で確認しましたが、骨折と確認できる箇所は無かったのでほっとしています。あせらずに養生します。
追記:腰は肉離れ(筋断裂)のような症状かと思われます。
今回、真教寺尾根を下山中kots氏が滑落するという事故が発生しました。鎖場は終わり、じつになんでもない登山道の事故です。雨後の濡れた登山道に足を滑らし2,3メートルを滑落。腰と胸を強打したものです。外傷はほとんど無く、出血もありませんだしたが、激痛の為、一時行動不能となりました。
真教寺尾根を1時間ほど下りたあたりで、すでに樹林帯です。山頂小屋に戻る方が近いですが、急峻な鎖場を戻ることはほとんど不可能です。へりを呼ぶにしろこの樹林の中では,発見はおろか、救助も難しいでしょう。とりあえず、激痛はあるものの這うように動くことはできたので下山を開始しました。背負うことも考えたのですが、まだまだ急で、背負ったまま落ちそうなので、気の毒でしたが自力下山をお願いしました。
傾斜がゆるんだところで、試みに背負ってみたのですが激痛があるのと、ふらふらする私に不安を感じたのか、kots氏は自分で歩くことを選択しました。
その後、大きな段差が無ければ、なんとか歩ける状態に回復したので救助要請はせず、時間はかかりましたが自力下山を続け、無事、駐車場まで戻ることが出来ました。
もし、kots氏が全く歩くことが出来なければ、背負って下りることになったと思いますが、明るいうちに下山はできず、ビバークすることになったでしょう。ツエルトはあるものの、雨のビバークはかなり辛いものとなったでしょう。
今回、セルフレスキューの難しさを痛切に感じました。山に入ったら絶対に事故を起こさない、最後まで気を抜かない、救助などあてにしない行動をするこを肝に銘じました。
無事で、よかった。
iw
たいそうなことにならないで良かったすね。
えーと今回が2度目でしたっけ
iwさん、q-taさん、コメントありがとうございます。
骨には異常無しということですが、まだ痛みが走るので安静にしてます。
山で背負われている人を見るのはiwさん以来です(見るというか、自分ですが・・・)
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