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Yamareco

記録ID: 69828
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

赤岳(県界尾根-真教寺尾根-日帰り:滑落事故の顛末)

2010年07月03日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
28:00
距離
13.4km
登り
1,456m
下り
1,454m

コースタイム

5:25美の森ファーム-7:15小天狗-県界尾根-8:20大天狗-10:15赤岳10:30-10:45真教寺尾根分岐-昼食-牛首山-17:00美の森ファーム
天候 朝晩は雨、日中は曇り&ガス
過去天気図(気象庁) 2010年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
中央道:長坂IC〜美の森ファーム
駐車場の車は数台でした。
コース状況/
危険箇所等
登山ポスト:駐車場を出た車道にあり。
トイレ :駐車場にあり。
水場  :無し
コース :まず県界尾根を目指します。
駐車場から林道歩きが続きます。登山道をしばらく歩くと尾根に出ます。緩やかな道が続きますが、山頂直下の確信部は鎖場が続きます。
山頂では周りの八ヶ岳すら見えない状況なので早々に退散し、真教寺尾根を下ります。
山頂直下の鎖場が長く続きますが、落石が多いので注意してください。
今回、鎖場が終わった樹林帯のなかでアクシデント発生。私(kots)が足を滑らせ滑落してしまったのです。その際に腰を強く打ち、姿勢によって激痛が走りこのままでは下山もできないのかという状況でした。が、皆さんが荷物を持ってくれて、徐々に痛みも落ち着いて来たので何とか下山することが出来ました。ありがとうございました。
下山後は事故のこともあり真っ直ぐ帰路に着きました。
美ノ森駐車場、50台ごらい。この少しうえの美ノ森ファームも駐車可。帰りに白いチーズケーキ1500円を買いました。
2010年07月03日 05:25撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
7/3 5:25
美ノ森駐車場、50台ごらい。この少しうえの美ノ森ファームも駐車可。帰りに白いチーズケーキ1500円を買いました。
駐車場の案内図
2010年07月03日 05:24撮影 by  E5900, NIKON
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駐車場の案内図
林道歩きが終わって漸く登山道入口です
2010年07月03日 05:59撮影 by  E5900, NIKON
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林道歩きが終わって漸く登山道入口です
小天狗山
2010年07月03日 07:15撮影 by  E5900, NIKON
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小天狗山
イワカガミが咲いていました
2010年07月03日 08:15撮影 by  E5900, NIKON
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イワカガミが咲いていました
標高が高くなるにつれ赤みが増すようです
2010年07月03日 09:50撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
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標高が高くなるにつれ赤みが増すようです
大天狗山
2010年07月03日 08:19撮影 by  E5900, NIKON
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大天狗山
ギバナノコマノツメ
2010年07月03日 08:59撮影 by  E5900, NIKON
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ギバナノコマノツメ
ハクサンイチゲ
2010年07月03日 09:02撮影 by  E5900, NIKON
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ハクサンイチゲ
いよいよ山頂直下の鎖場の始まりです。
2010年07月03日 09:04撮影 by  E5900, NIKON
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いよいよ山頂直下の鎖場の始まりです。
このような斜面が断続的に続きます。
2010年07月03日 09:09撮影 by  E5900, NIKON
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このような斜面が断続的に続きます。
ミヤマシオガマ
2010年07月03日 09:11撮影 by  E5900, NIKON
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ミヤマシオガマ
ムシトリスミレ(食虫植物)
(葉っぱにピントがあってますが、虫が着いています)
2010年07月03日 09:12撮影 by  E5900, NIKON
7/3 9:12
ムシトリスミレ(食虫植物)
(葉っぱにピントがあってますが、虫が着いています)
ムシトリスミレ、県界尾根でこの2株しか見られなかった。
2010年07月03日 09:13撮影 by  E5900, NIKON
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ムシトリスミレ、県界尾根でこの2株しか見られなかった。
鎖場が続きます
2010年07月03日 09:22撮影 by  E5900, NIKON
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鎖場が続きます
初めての本格的な鎖場を楽しむ人
2010年07月03日 09:23撮影 by  E5900, NIKON
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初めての本格的な鎖場を楽しむ人
まだまだ続きます。
2010年07月03日 09:24撮影 by  E5900, NIKON
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まだまだ続きます。
浮き石が多く、落石注意。登り終わるまで後続は待機するの時間がかかる。
2010年07月03日 09:23撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
7/3 9:23
浮き石が多く、落石注意。登り終わるまで後続は待機するの時間がかかる。
2010年07月03日 09:45撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
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ヤマザクラも咲いていました
2010年07月03日 09:26撮影 by  E5900, NIKON
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ヤマザクラも咲いていました
赤岳天望荘方面への分岐
2010年07月03日 09:35撮影 by  E5900, NIKON
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赤岳天望荘方面への分岐
ツガザクラ
2010年07月03日 09:57撮影 by  E5900, NIKON
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ツガザクラ
ツガザクラ、葉をツガの木、花をサクラに見たててつけられた名
2010年07月03日 09:49撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
7/3 9:49
ツガザクラ、葉をツガの木、花をサクラに見たててつけられた名
イワヒゲ、葉をヒゲに見たてて
2010年07月03日 09:47撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
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イワヒゲ、葉をヒゲに見たてて
ミヤマダイコンソウ
2010年07月03日 10:00撮影 by  E5900, NIKON
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ミヤマダイコンソウ
ミヤマキンバイ
2010年07月03日 10:14撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
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ミヤマキンバイ
イワウメ、葉に比して花がでかい。県界尾根側で多く見られた。岩場に咲く梅の花。
2010年07月03日 10:12撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
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イワウメ、葉に比して花がでかい。県界尾根側で多く見られた。岩場に咲く梅の花。
キバナシャクナゲ
2010年07月03日 10:04撮影 by  E5900, NIKON
7/3 10:04
キバナシャクナゲ
2010年07月03日 10:08撮影 by  E5900, NIKON
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赤岳頂上小屋
2010年07月03日 10:11撮影 by  E5900, NIKON
7/3 10:11
赤岳頂上小屋
赤岳山頂。何も見えません。
2010年07月03日 10:15撮影 by  E5900, NIKON
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赤岳山頂。何も見えません。
イワベンケイ
2010年07月03日 10:34撮影 by  E5900, NIKON
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イワベンケイ
チョウノスケソウ、県界尾根側では全くみられなかったが、キレット側に下り始めるとたくさんありました。名は発見者から。
2010年07月03日 10:50撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
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チョウノスケソウ、県界尾根側では全くみられなかったが、キレット側に下り始めるとたくさんありました。名は発見者から。
真教寺尾根への分岐
2010年07月03日 10:45撮影 by  E5900, NIKON
7/3 10:45
真教寺尾根への分岐
下りもまずは鎖場です
2010年07月03日 11:14撮影 by  E5900, NIKON
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下りもまずは鎖場です
2010年07月03日 10:55撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
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続く鎖場
2010年07月03日 11:16撮影 by  E5900, NIKON
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続く鎖場
2010年07月03日 11:05撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
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2010年07月03日 11:13撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
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続く鎖場
2010年07月03日 11:17撮影 by  E5900, NIKON
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続く鎖場
2010年07月03日 11:19撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
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感想

今回の事故については全く予想外の出来事でした。鎖場も終わり長い樹林帯の始まり付近でのアクシデントでした。
詳細ははっきりと覚えていないのですが、振り返ってみると以下のようなことだと思います。
段差の大きい部分を大股で下りようとした際に、大きな木の根っこを超えるつもりが一瞬にして滑って1mくらい下に落ち、その後体勢を立て直そうとして目の前にある太い木の枝につかまろうとしたが、勢い余って突撃した格好になり、その下方に2mくらい滑り落ちて止まりました。雨のため木の根や石などは滑りやすくなっていました。
しばらくはショックで立ち上がれなかったのですが、大きな怪我はしていないつもりでした。が、いざ登山道へ戻ろうと体をひねると右腰後ろ部分に激痛が走りました!
これはまずい、歩けない、と思いました。さらにショックが大きくなり、頭のなかは真っ白になりました。同行者からは、救助を呼ぶにもこの天候(ガス)ではヘリは飛べない、また救助できるような開けた場所では無い、などという話しも出ていました。
そんななかで、同行の皆さんが私の荷物を分散して運んでくれました。
初めは痛みを避けるため、四つん這いのままで後ろ向きにゆっくり下りていきました。
その後、道がやや平坦になったところで、何とkaitoさんが私をおぶってくれたのです(私は70kg)。それで「これは何としても下山しなければならないのだ」という当たり前のことを再認識させられました。
しばらくおぶってもらいましたが、さすがのkaitoさんでも重たい私をおぶってよろけていたし、何とか自力で歩くことにしました。自分で登った山は自分で下りなければならないのです。
歩くうちに痛みに慣れてきたのか、痛くないように歩くコツもつかめてきて、ゆっくりでしたが何とか下山してきました。
同行の皆さんのご好意により無事に下山することが出来ました。本当にありがとうございました。
今回の事故を振り返って自分の中で油断みたいなものがあったのではないかと思います。頭では理解しているつもりですが、何でもない場面でのちょっとした事故が山では命取りになるということを改めて感じました。天候や体調などの条件もしっかり認識する必要があると思います。
帰宅後、病院に行ってレントゲン写真で確認しましたが、骨折と確認できる箇所は無かったのでほっとしています。あせらずに養生します。
追記:腰は肉離れ(筋断裂)のような症状かと思われます。

 今回、真教寺尾根を下山中kots氏が滑落するという事故が発生しました。鎖場は終わり、じつになんでもない登山道の事故です。雨後の濡れた登山道に足を滑らし2,3メートルを滑落。腰と胸を強打したものです。外傷はほとんど無く、出血もありませんだしたが、激痛の為、一時行動不能となりました。
 真教寺尾根を1時間ほど下りたあたりで、すでに樹林帯です。山頂小屋に戻る方が近いですが、急峻な鎖場を戻ることはほとんど不可能です。へりを呼ぶにしろこの樹林の中では,発見はおろか、救助も難しいでしょう。とりあえず、激痛はあるものの這うように動くことはできたので下山を開始しました。背負うことも考えたのですが、まだまだ急で、背負ったまま落ちそうなので、気の毒でしたが自力下山をお願いしました。
 傾斜がゆるんだところで、試みに背負ってみたのですが激痛があるのと、ふらふらする私に不安を感じたのか、kots氏は自分で歩くことを選択しました。
 その後、大きな段差が無ければ、なんとか歩ける状態に回復したので救助要請はせず、時間はかかりましたが自力下山を続け、無事、駐車場まで戻ることが出来ました。
 もし、kots氏が全く歩くことが出来なければ、背負って下りることになったと思いますが、明るいうちに下山はできず、ビバークすることになったでしょう。ツエルトはあるものの、雨のビバークはかなり辛いものとなったでしょう。
 今回、セルフレスキューの難しさを痛切に感じました。山に入ったら絶対に事故を起こさない、最後まで気を抜かない、救助などあてにしない行動をするこを肝に銘じました。

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コメント

ご苦労様でした
無事で、よかった。

iw
2010/7/4 21:49
御無事でなりよりです。
たいそうなことにならないで良かったすね。
えーと今回が2度目でしたっけ
2010/7/4 22:08
ありがとうございます
iwさん、q-taさん、コメントありがとうございます。
骨には異常無しということですが、まだ痛みが走るので安静にしてます。
山で背負われている人を見るのはiwさん以来です(見るというか、自分ですが・・・)
2010/7/5 16:36
プロフィール画像
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杣添尾根と真教寺尾根
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5

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