新穂高〜中崎山〜奥丸山〜槍平小屋〜槍ヶ岳〜新穂高 周回

2015年08月18日(火) 〜 2015年08月20日(木)

• GPS: 53:15
• 距離: 27.5km
• 登り: 3,025m
• 下り: 3,025m

コースタイム

1日目

• 山行: 8:00
• 休憩: 0:35
• 合計: 8:35

6:55 駐車場
9:30 0:00 中崎山
10:45 0:00 大丸山
11:30 12:00 昼食休憩
12:50 0:00 わさび平分岐
14:05 14:10 奥丸山
15:30 槍平小屋

2日目

• 山行: 7:30
• 休憩: 1:20
• 合計: 8:50

6:00 槍平小屋
8:15 0:00 南岳新道 救急箱
9:40 10:10 南岳小屋
10:30 0:00 南岳
11:50 0:00 中岳
12:30 0:00 大喰岳
13:00 0:00 飛騨乗越
13:15 13:55 槍ヶ岳山荘
14:15 14:25 槍ヶ岳
14:50 槍ヶ岳山荘

3日目

• 山行: 5:50
• 休憩: 0:35
• 合計: 6:25

5:45 槍ヶ岳山荘
6:30 6:40 千丈乗越
7:00 0:00 飛騨沢千丈乗越分岐
8:25 8:35 槍平小屋
9:20 0:00 滝谷避難小屋
10:30 10:45 白出小屋
12:05 0:00 新穂高温泉駅
12:10 駐車場

天候

一日目　曇り
二日目　曇り時々晴れ
三日目　曇り後一時小雨

アクセス

利用交通機関：

自家用車

安房峠を越え新穂高温泉へ
ニューホタカ駐車場に駐車（一日1,000円）

コース状況／危険箇所等

・中崎山登山口〜奥丸山〜槍平小屋
工事用車道に入ってすぐ左側に登山口の標識が足元にありますが、
草に覆われて見えにくくなっているので見落とさないようご注意ください
急坂の植林帯を過ぎ、尾根道になると原生林の雰囲気です
かつては梯子も付けられ、登山道が整備されていたようですが、
今は朽ち果てて、逆に歩きにくくなっていますし、
踏み跡が不鮮明な箇所もありますので、尾根を外さないように進みます
わさび平からの登山道と合流すると新しく建てられた標識があり
道も良く踏まれていて問題ありません。

奥丸山山頂から槍平小屋まで崩壊の縁を通る箇所もあり、急坂です
下山時、転倒、滑落に注意してください

・槍平小屋〜南岳新道〜槍ヶ岳山荘
やはり噂にたがわない急坂の連続でした
転倒、滑落は無論ですが、落石にも注意が必要です

天気が良ければ最高の眺めを楽しみつつ
高度感あふれる尾根歩きが楽しめます
登山道も整備されてはいますが
絶景に見とれて足元がおろそかにならないようにご注意ください

・槍ヶ岳
山荘のテラスから岩肌を見ると一方通行なのが確認できますが
近づくと分かりにくく、下りの道に入り込んでしまう人が居て　
渋滞が頻発していました（お盆過ぎでかなり空いて来たという話ですが）
その為か、登りより下りに時間がかかりました
岩場での転倒、滑落には十分にご注意ください

・槍ヶ岳山荘〜槍平小屋〜新穂高温泉
槍ヶ岳山荘からガレの急坂の下りになりますが
登山道が良く整備され、随分歩き易くなっていました
千丈乗越で西鎌尾根と分かれ、下り始めると、
秋の花に彩られた一面の美しいお花畑でした
途中に水場があり、豊富に水が湧き出しています
西鎌、槍方面に登る方はここでたっぷり水を補給して行くと良いでしょう
槍ヶ岳山荘は、天水ですし、水不足との事です

槍平小屋からは斜度も緩み、沢に沿う巻道です
滝谷出合の橋は急遽かけ直していただけたので、難なく渡れました
最近の雨の降り方では、橋が流される事もあるのが心配です

白出沢を越えると未舗装の長く平坦な林道歩きになります

写真

8/18 6:58

工事用車道へ
昨夜迄の雨でちょっと濡れ気味。ひょっとしたら今日も雨に見舞われるかも。車道に入ってすぐ左側に中崎山登山口の標識があります。草丈が伸びていて見落としやすいのでご注意ください。

8/18 6:59

新穂高ロープウェイ
一気に穂高岳に登れる便利な乗り物なので観光気分で穂高にも登れるようになりました。今日はお盆過ぎの平日で、そんなには混まない感じ。

8/18 7:03

暗い植林帯の急斜面をジグザグに登ります。結構息が上がりました^_^;

8/18 7:18

奥丸山まで8.0kmと読んで良いのでしょうか？古びていて、迂闊に判断できず、悩みます。

8/18 8:03

次第に岩だらけの道になり、石が転がり落ちてくるのではないかとちょっと不安

8/18 8:42

苔むした大岩の間を跨いだり、抜けたり、歩きにくい急坂。雨に濡れた苔が滑りやすいので注意！

8/18 8:45

急坂が緩むと、朽ち果てた大木が点在する自然林に入りました。全く人の手が入っていない雰囲気(*_*;

8/18 8:59

霧に包まれると、更に深山幽谷の気配。ちょっと一人で歩くのは寂し過ぎかも？

8/18 9:02

かつて整備されていた梯子も、この通り朽ち果てています。登山道として活躍していた時期があったのですね。

8/18 9:24

原生林がそのまま残されている雰囲気の山域は素晴らしいと思います♪

8/18 9:28

中崎山の三角点
山名標識らしいものは全く見当たりませんでした。登山道からそれて三角点に向かう踏み跡ははっきりしています。ピンクテープもありました。

8/18 10:06

巨人の森
歩く人と比べてみてください！

8/18 10:17

巨大キノコの森(*_*;
CL愛用のたばこと比べて見てください！

8/18 10:43

大丸山に到着
地図にはこの山の名は記されていません。山名標識だけが木の根元に立て懸けられていました

8/18 11:00

目指す奥丸山方面
少し晴れ間も見えて来ました。もうちょっと晴れてほしいです(^^)/

8/18 11:22

ここにも朽ちた巨木

8/18 11:30

雲の中に隠れているのは多分笠ヶ岳の頭でしょう

8/18 11:32

少しずつ、東側の山の雲が上がって行きます。滝谷方面でしょうか？険しい斜面ですね。

8/18 12:01

振り返った新穂高方面。西側の山にかかる雲は動きません。

8/18 12:37

奥丸山まで2.5kmのようです。まだまだですね('_')

8/18 12:48

わさび平分岐
ようやく新しい標識に巡り会えて、何だかほっとする瞬間。この分岐からは登山道もしっかりした踏み跡がありました。

8/18 12:53

険しい山肌に貼り付く雪渓。この雪の上に今年の新雪が積もるのでしょうか？

8/18 13:25

リンドウ
秋たけなわの思いが強まります

8/18 13:44

一旦下って急激に登り返す登山道。ここがキレットのよう。

8/18 13:45

キレット
中崎尾根にもキレットがあったのですね！両側切れ落ちた痩せ尾根です。小灌木に覆われているので危険は殆ど感じません。

8/18 13:54

あれが目指す奥丸山山頂であってほしいです

8/18 13:54

もう少し雲が綺麗に晴れてほしいのですが、なかなか…

8/18 14:03

奥丸山
ようやく到着！ひたすら眺望のない樹林帯の中、約7時間も歩き、長い尾根でした(^^ゞ

8/18 14:04

三等三角点

8/18 14:08

雲の切れ目に槍ヶ岳が現れましたよ!(^^)!

8/18 14:09

左から槍ヶ岳、大喰岳、中岳、南岳の順序に並んでいると思うのですが、どれがどれやら？

8/18 14:16

明日登る南岳新道が険しい尾根筋に付けられているのが見えます。果たして無事歩けるか？ちょっと不安に…

8/18 14:20

西鎌尾根
明後日は槍ヶ岳山荘からあの尾根を通って中崎尾根に下る計画

8/18 14:21

槍平小屋目指し、出発

8/18 14:27

さようなら！奥丸山

8/18 14:31

槍平小屋
見えました！今夜お世話になる小屋です。初めて泊るのでわくわく(^.^)

8/18 14:42

この分岐を真っ直ぐ行くと、中崎尾根を制覇して西鎌尾根(^^)vでも、行かずに直角に曲がり、急斜面を下ります。

8/18 15:07

激下りを大分下って谷底に近づきました。午後の日差しが眩しく射し込んでいます。

8/18 15:11

南岳新道の付けられている険しい尾根

8/18 15:23

色鮮やかにトリカブト満開

8/18 15:23

渡渉するとすぐ槍平小屋のテン場。もうテントが幾つか張られていました。

8/18 15:27

明日はこの標識の指す右方向に向かいます。先ずは小屋に入り、道にも迷わず中崎尾根を通過したお祝をし、明日に備えます(*^^)v

8/19 6:03

槍平小屋
こじんまりとした静かな雰囲気の小屋でした。宿泊者の少ないせいもあったかもしれません(^^♪数日前、豪雨で滝谷出会にかかる橋が流され、小屋のご主人たちが、急遽橋をかけ直して下さったそうです。そんな豪雨があったなんて全然知りませんでした。

8/19 6:08

二日目
南岳新道を槍ヶ岳に向けて出発。風っぽくて体調不良(T_T)朝食はしっかり食べましたが(^^ゞ

8/19 6:10

レイジンソウ

8/19 6:24

ガレ場の遥か上に雪渓

8/19 6:26

振り返った奥丸山
崩壊が進んでいるのは雪崩の爪跡？槍平小屋は雪崩で全壊し、今の位置に建て替えられたそうです。

8/19 6:28

ガレ場を離れ、樹林帯（と言っても見る間に小灌木帯になってしまいますが）のジグザグ道に入ります。もちろん、急坂！

8/19 6:53

わあおっ！笠さんがひょっこり顔を出しました。昨日はごめんね^_^;と言っているかどうかはわかりかねます！

8/19 7:01

手前の稜線は中崎尾根、奥の稜線は西鎌尾根

8/19 7:09

槍平小屋が小さく足元になりました

8/19 7:41

やっぱりぐんぐん西鎌尾根が高く見えて来ました(^^)/

8/19 7:54

昨日歩いて来た中崎尾根

8/19 8:00

この岩稜を目前にして、凄い！の一言しかありません。ここに立てる幸せをかみしめます♪

8/19 8:01

足元も狭まって来ました。うっかり絶景に気をとられて転倒、滑落しないように注意です(^^ゞ

8/19 8:12

200m毎に標高を記した標識があるようです。景色に気を取られて大部分見落としました^_^;

8/19 8:14

白さが眩しい救急箱
何かあった時は頼もしい存在ですね

8/19 8:22

良い感じに青空が広がって来ました(^^)v

8/19 8:37

左が中岳、右が南岳でしょうか？

8/19 8:45

わあおっ！痩せ岩稜！下を見ないで一気に渡るしか選択肢はありません(T_T)

8/19 8:46

梯子もあります(/_;)どうか滑りませんように！

8/19 8:47

こんな険しい岩稜をこのまま突き上げるのか？と思ったら、左に巻いてカールの中を登る様子。ちょっとほっとしました♪

8/19 8:53

滑り始めたら、物凄い加速度がついて、槍平小屋にどすんと着きそう^^;

8/19 8:54

岩稜から離れ、巻いて来た道

8/19 8:56

カールの壁を登りにかかりました

8/19 8:58

雪渓
こんな時に限って誰もビール缶を担いでいません(/_;)南岳小屋でのお楽しみなのです♪

8/19 9:10

辿る道筋が明快♪
尾根近くの木橋まで見えます

8/19 9:13

あと200m(^^)/

8/19 9:17

途中までこの尾根を登って来ました

8/19 9:36

小屋が見えました(^^)v

8/19 9:37

槍さん！今行きます！
その前にビール休憩(^_^)

8/19 9:40

南岳小屋
大キレット縦走以来、何年ぶりでしょう？お久しぶり♪

8/19 10:13

屏風ノ頭と涸沢に至る登山道。高度感あり過ぎ！ただ立ち尽くすのみ！

8/19 10:13

写真ではわかりにくいのですが、雲海の左上端に富士山、隣に北岳、仙丈のシルエットも

8/19 10:14

北穂〜前穂の絶景
見飽きませんね！

8/19 10:19

遠ざかった南岳小屋

8/19 10:22

美しい常念

8/19 10:23

南岳小屋の赤い屋根の向こうは大キレット。北穂まで長く感じた怖い歩きでした。今は無事通過できるか自信もありません。

8/19 10:27

大天井、東天井、手前に表銀座！なんとも贅沢な景色♪

8/19 10:28

最高の尾根歩き(^^)v

8/19 10:30

槍平小屋の赤い屋根が見えます。ということは、槍平小屋からこの尾根が見えるという証拠！

8/19 10:33

すんなり槍さんに会いには行けず、アップダウンに苦しめられます(/_;)

8/19 10:36

中岳？

8/19 10:46

少し近づいた槍さん
急峻ながらも右に引いたラインが何とも魅力的！

8/19 11:06

トラピクスマークの雪渓(^^ゞ

8/19 11:14

歩いて来た尾根道

8/19 11:33

山の天気は本当に変わりやすいですね！もう雲に覆われかけています

8/19 11:50

中岳は雲の中
地味な標識ですね！3000m峰21座の内の一つです

8/19 12:02

手が届く距離にどっさり雪渓

8/19 12:06

振り返った中岳への登山道

8/19 12:17

すっきり姿を見せた中岳

8/19 12:19

トウヤクリンドウ

8/19 12:29

大喰岳

8/19 12:44

やっぱり右に傾いている気がしてならないのですが…

8/19 13:01

ここまで来れば、後少し(*^^)v

8/19 13:12

槍さんと槍ヶ岳山荘がお出迎え

8/19 13:14

宿に到着です(^.^)
お盆を過ぎ、混雑はないとは思いましたが、この後到着される方も多く、この日の夕食は三回戦までありました(*_*;布団は一人一枚確保出来、ゆっくりでした♪

8/19 13:55

山荘にチェックインし、荷物を部屋に置いてから、槍ヶ岳山頂に向けて出発。ちょっと混雑している様子が見てとれます。

8/19 13:57

まだ続々槍ヶ岳山荘目指して登って来る登山者がいますね(*_*;

8/19 13:59

この辺りから一方通行

8/19 14:04

アルプス一万尺、小槍の上でアルペン踊りを踊りましょ♪実際はとても踊れません！

8/19 14:16

高度感があり過ぎです！

8/19 14:22

通り過ぎてきた日本百高山三座

8/19 14:34

山荘目指して下山開始
下りの方が時間がかかります。渋滞して居るので^^;

8/19 14:34

一方通行なんですが、御存じない方も多いらしく、しょっちゅうこの辺り、渋滞

8/19 14:45

無事下山完了
いそいそと生ビールを買いに走ります♪

8/19 15:02

先ず、右に傾いている槍ヶ岳に乾杯！

8/19 18:46

僅かに茜雲が見えたので、慌てて山荘の外に出て見ました

8/19 18:46

残照
今日は良く歩きました！また槍に来れ、幸せの一言に尽きます(*^^)v

8/20 5:32

三日目
雲に浮かぶ大喰岳方面が幻想的

8/20 5:37

美しい常念と東鎌尾根

8/20 5:38

槍さんさようなら！
また、来ますね！

8/20 5:41

北穂越しに前穂の鋭い岩峰

8/20 5:46

先ずは西鎌尾根コースへ

8/20 5:47

この分岐を下ります

8/20 5:49

小槍と槍

8/20 5:54

赤茶けた焼岳の上に雲海。その上に乗鞍岳が悠然と座っています。

8/20 5:55

唐沢岳
北アルプスの端正なランドマークタワーのように思います

8/20 6:12

硫黄尾根

8/20 6:14

足元に、昨日登った奥丸山

8/20 6:28

千丈乗越分岐
ここで西鎌尾根コースとお別れ

8/20 6:29

槍ヶ岳
小槍が目立ってあまり槍らしく見えませんね(*_*)

8/20 6:30

笠ヶ岳

8/20 6:37

西鎌尾根登山道
双六小屋へと続く道

8/20 6:47

トリカブトが群生していました

8/20 6:49

ウメバチソウ

8/20 6:50

奥丸山分岐
奥丸山には行かず、槍平小屋に下ります

8/20 6:52

奥丸山と笠ヶ岳とアザミ

8/20 6:59

ミヤマシオガマ

8/20 6:59

フウロソウ

8/20 7:01

ここにも安心の救急箱が設置されていました

8/20 7:02

千丈乗越分岐

8/20 7:02

振り返った千丈乗越とお花畑に付けられた登山道

8/20 7:36

水場
豊富に水が流れ出しています。西鎌方面に向かう方はここで水をたっぷり補給して行かれると良いでしょう。槍ヶ岳山荘は水不足（天水）でした。ご注意ください。

8/20 8:21

サラシナショウマ

8/20 8:25

槍平小屋に無事帰還しました。ここからは谷間の道を下ります。この道も初めて通過します。

8/20 9:16

かの有名な滝谷出会
今にも急斜面を流れ落ちて来そうな石に押し潰されそうな圧迫感があり、早く通り抜けたくなります(-_-;)

8/20 9:20

数日前、豪雨で橋が流され、急遽かけ直していただけたので難なく渡り終えましたが、本当に有難いです。この急流の渡渉には勇気が要りますし、水も冷たそう。

8/20 10:27

河川改修工事中

8/20 10:29

ジャンダルから奥穂を経て、確かこの辺りに下って来たと思うのですが…

8/20 10:46

登山者用通路になっている鉄階段

8/20 10:50

ここでした！
途中の川が増水し、道が歩きにくく怖かった事を思い出しました。

8/20 11:45

あの右に切れ落ちている場所は大キレットの南岳の真下になるのでしょうか？この角度で初めて見たのでびっくり(*_*;

8/20 11:56

どれが錫杖のピーク？

8/20 11:59

こんな険しい山に良く登ったものです。宿題とは言いながら(/_;)

8/20 11:59

右端に笠の頭

8/20 12:03

新穂高ロープウェイ穂高温泉駅

8/20 12:07

無事、八の字周回を終えて出発点に戻りました。超マイナーな山から始まり、超メジャーな山に至る、変化に富んだコースが面白い山行でした。有難うございました(^^)/メンバーの皆さまにもお礼申し上げます♪

感想

kyom4

笠ヶ岳稜線と槍ヶ岳稜線に挟まれる尾根にありながらマイナーな奥丸山、
その奥丸山に行きたいとの話が昨年頃から持ち上がり、
面白そうなので参加させていただきました。
CLの計画は、超マイナーな山に、これまた超マイナーなコースで行く、
びっくりの連続の行程でしたが、
登山者に全く行き会わない深山幽谷の気配のする朽ちかけた登山道は
結果的には大満足、滅多に味わえない気分のコースでした。

奥丸山から下山して泊まった槍平小屋も初めて。
まだ新しい小屋の感じがする小奇麗な雰囲気はとても快適。
翌日のハードな登りに備え、早めに休んだのですが
先日より風邪を引いていて、薬をしっかり飲んでも回復には至りません。

南岳新道はきついぞとのイメージが以前から強くあり、
こんな体調で大丈夫だろうかと内心ひどく心配しながら
健脚の皆さんのペースに遅れまいと精一杯歩きました。
もちろん休憩の度に薬を飲みながらですが…

新道からの眺めももちろんですが、南岳小屋からの眺望は素晴らしく、
久々に穂高峰の中心部に居るリアルな充実感を味わいました。
三千メートルの三座を行くうちに、徐々に視界が無くなってしまい
ちょっぴり残念だったものの、行きかう方々の晴れやかな表情には
なんだか、とても癒されて、久々の槍の山頂もわいわい楽しみました。

受付時には空いている風に感じたのですが、
槍ヶ岳山荘の夕食はやはり三回戦までありました。
大きな小屋なので、登山客が多いようには見えないのですけれど。
風邪は幾分良くなりはしたものの、完全に治る訳もなく
調子の悪さを抱えたまま就寝。

翌日は槍平小屋に戻る計画で、西鎌尾根を下り始めると、
随分登山道が整備され、歩き易くなったと感じました。
しばらく来ないと、登山道もどんどん変わっていくのですね。
千丈沢は、素晴らしいお花畑で、目の楽しませてもらえました。

超メジャーな山に超マイナーな山頂を経て登るのも
とてもわくわくする面白い山行だったと思います。
こんなサプライズをまたよろしくお願いします。