トムラウシ山(縦走/銀泉台〜高根ヶ原〜トムラウシ温泉)


- GPS
- 56:00
- 距離
- 38.9km
- 登り
- 1,994m
- 下り
- 2,838m
コースタイム
- 山行
- 4:57
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 6:02
- 山行
- 8:12
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 9:26
- 山行
- 13:54
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 15:02
・3日目の前トム平〜コマドリ沢出合間はアクシデントがあって所要時間が長くなった
天候 | 1日目:霧雨のち晴れ時々曇り/2日目:晴れ時々曇り/3日目:晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
札幌(北海道中央バス)→旭川(道北バス)→層雲峡(道北バス*)→銀泉台 *季節運行:7/1〜9月中旬 【帰り】 トムラウシ温泉(北海道拓殖バス**)→新得(JR)→札幌 **季節運行:7/20〜8/18 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■ 水場 【白雲岳避難小屋】 テント場下の水場から汲めたが、水の流れは細かった。小屋に4L入るペットボトルが用意されていて、水場にはひしゃくとじょうごも置かれている。 小屋には管理人がいて有料。利用する場合は事前申請(web)が求められている。アルファ米とカップ麺を販売。 【ヒサゴ沼避難小屋】 ヒサゴのコルの雪渓下に勢いよく水が流れている。しかし、小屋からは距離があり、往復で30分近く要する。 小屋は無人で無料。 ■ 注意箇所 【忠別岳の登り・下り】 しばらくササ刈り・枝払いがされていないようで、登山道にチシマザサやハイマツ、ミヤマハンノキ、ウラジロナナカマドの枝が大きく被っている。歩行の妨げになるうえに足元が見えないため要注意。特に山頂から忠別岳避難小屋分岐への下りがひどく、コースタイムでは歩けなかった。また、枝に水滴が付いている状態では全身ずぶ濡れになるので、レインウエアを上下着る必要がある。 【五色岳の登り・下り】 大半がハイマツ帯で、忠別岳の登り・下りほどではないが、枝が身体に触れる箇所が多い。早朝やガスのときはレインウエアを上下着る必要がある。 【ヒサゴ沼からヒサゴのコル(縦走路)への登り】 雪渓が小さくなっていて右わきの岩礫の上を歩けたが、試しに雪渓にのってみると氷のように固く、表面は濡れて滑るため、とても歩けたものではなかった。雪渓登りを余儀なくされる時期には軽アイゼンが必要だろう。 【北沼からトムラウシ山への登り】 山頂まで岩礫帯を登るが、ルートが不明瞭。ペイントマーキングが少ないうえにかすれて目立ちにくくなっており、慎重にルートを見定めながら登らねばならない。 トムラウシ山の岩礫帯は総じてマーキングが少なく、歩行の痕跡が錯綜している箇所もあり、濃霧のときには注意が必要と感じた。 |
その他周辺情報 | 【宿泊施設】 (前泊)層雲峡温泉:層雲峡ホステル (後泊)トムラウシ温泉:東大雪荘 |
写真
感想
表大雪や十勝岳連峰から見えるトムラウシは、はるか遠くにありながら圧倒的な存在感を放っている。
「あれに登らねばならぬ」。深田久弥は美瑛富士や旭岳の頂上からトムラウシを眺め、そう決心したと記している。
今回、高根ヶ原からアプローチして、その遠さを身をもって知った。
山に入って2日目。延々と続く構造土の平原を突っ切り、密生する低木帯にてこずりながら忠別岳と五色岳を越え、広大なハイマツの海を渡りきると神遊びの庭と称される高層湿原に出たが、めざす山は雲をまとって姿を見せなかった。
まったく、ラスボスの待つ城に向かって突き進むロールプレイングゲームのようだ。
3日目。ヒサゴ沼を発って縦走路に戻り、天沼、日本庭園、ロックガーデンなどの幻想的な空間を巡り、岩礫の斜面を登りきって北沼のほとりに出ると、目の前には大きな岩が積み重なった山頂部があった。
だが、そこから見上げてもまだピークは視野に入らない。ルートのはっきりしない岩礫帯を手も使って右へ右へと這うように登っていくと、やっと頭上に山頂標識の柱の先端が見えた。
トムラウシ山2,141m。薄日が差していたが、展望は閉ざされていた。
本当に長い道のりだった。でも、このコースをたどらなければ出会えない感動的な景色をいくつも目にすることができた。
百名山をめざす人たちが必ず訪れるトムラウシだが、それらの人たちの多くはトムラウシ温泉コースの短縮登山口からピストンをするようだ。
しかし、この山の魅力を堪能するなら縦走が望ましいと思う。
私たちが2日目の高根ヶ原〜ヒサゴ沼間で出会った登山者は、すれ違ったのが2組2名、追い抜かれたのが3組4名(うち1組2名は忠別岳リターン)だけだった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する