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Yamareco

記録ID: 7191531
全員に公開
ハイキング
中国山地西部

島根県大田市 三瓶山女夫松よりカルデラ周回+埋没林&自然館サヒメル

2024年09月01日(日) [日帰り]
 - 拍手
Machapuchare その他1人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
07:27
距離
10.7km
登り
1,186m
下り
1,186m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:38
休憩
0:49
合計
7:27
距離 10.7km 登り 1,186m 下り 1,186m
7:10
3
国民宿舎さんべ荘駐車場
7:13
51
8:04
8:09
27
8:36
8:37
32
9:09
9:10
29
9:39
9:40
3
9:43
68
10:51
11:09
24
11:33
13
11:46
16
12:02
12:08
20
12:28
12:35
32
13:07
13:15
23
13:38
13:39
17
13:56
38
14:34
14:35
2
14:37
国民宿舎さんべ荘駐車場
展望や旬の動植物観察を楽しむコース
歩行距離10.5km、歩行時間6時間30分、歩行数16,800歩、消費カロリー1,940Kcal
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2024年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
国民宿舎さんべ荘の駐車場に自動車を停めました。ただし、本来、登山者の利用駐車場はさんべ荘のもう少し東にある霧の海展望所駐車場だったようです。さんべ荘の駐車場は7時過ぎには半分程埋まっており、14時45分頃には7割程でした。土日は日帰り温泉客で混雑するそうですが、台風後で人が少なく満車にならずにすんだようです。
コース状況/
危険箇所等
 危険箇所やヤブコギはありません。
 子三瓶山頂上<写真74,75>から男三瓶山(おさんべさん)頂上<写真90〜92>の間と、男三瓶山(おさんべさん)頂上<写真90〜92>から女三瓶山(めさんべさん)<写真99〜101>の間には石埋まりのロープ場がありますが、前者のほうが距離が長く段差が大きいので、今回のように時計回りのほうが安全です。
 また、子三瓶山頂上<写真74,75>北の標高920〜910mは深さ30〜40cmの溝状に掘れた粘土道で、雨天などは水が流れてかなり滑りやすそうです。

 女夫松(めおとまつ)登山口<写真53>から子三瓶山頂上<写真74,75>を経て男三瓶山(おさんべさん)頂上<写真90〜92>までは、一部、石埋まりのロープ場があり、ここは上りのほうが安全です。
 女夫松(めおとまつ)登山口<写真53>から土道に入ると、一部不明瞭との掲示がありましたが、すぐにまたげる倒木があるものの、明瞭な細道が続きました。
 孫三瓶山頂上<写真55,56>から丸太と土の階段状の道を下っていると、道はそのうちに石埋まりがメインとなりましたが、気をつければ滑らずにすみます。
 標高820m辺りから平坦な細道になり、標高850m辺りからは石埋まりの上りが続き、標高910m辺りからは丸太と土の階段状で歩きやすくなりました。
 子三瓶山頂上<写真74,75>を過ぎるとしばらくは丸太と土の階段状ですが、標高920〜910mは深さ30〜40cmの溝状に掘れた粘土道で、雨天などは水が流れてかなり滑りやすそうです。幸い、距離は短く、そのうちにまた歩きやすくなりました。
 標高870m辺りだったでしょうか、緩やかな上りですがロープが設置されており、標高960m辺りまで石埋まりや小石がゴロゴロしたロープ場の上りが続きました。上りではロープは不要ですが、段差が大きい箇所があります。標高960m辺りでロープはなくなり少し歩きやすくなり、標高1,050mを過ぎると石は減って丸太と土の階段状になりました。
 標高1,100m辺りのベンチ<写真85>からは平坦な細道が男三瓶山(おさんべさん)頂上<写真90〜92>まで続きました。

 男三瓶山(おさんべさん)頂上<写真90〜92>から女三瓶山(めさんべさん)頂上<写真99〜101>を経て女夫松(めおとまつ)登山口<写真53>までは、一部、石埋まりのロープ場がありますが、距離は短くあまりロープに頼らず下れます。
 男三瓶山(おさんべさん)頂上<写真90〜92>から下り始めると、最初は丸太と土の階段状でした。
 立ち入り禁止の避難小屋を過ぎると、溝状に掘れて滑りやすそうな粘土道に丸太が設置してあり、ロープもありましたが、丸太のほうが滑りそうなので、気を付けて粘土の上を歩きました。標高1,100m辺りには石埋まりのロープ場がありますが、ロープなしでもすぐに下れます。その後は歩きやすい細道がしばらく続きました。
 兜山(かぶとやま)頂上<写真97>すぐ南東の標高920m辺りからロープが設置された石埋まり道が数m続きますが、あまりロープに頼らなくても下れました。ここを過ぎると歩きやすく、左折して女三瓶山(めさんべさん)<写真99〜101>へは丸太と土の階段状の道でした。女三瓶山(めさんべさん)頂上<写真99〜101>周辺から草が足に当たる細道を東に進むと、無線中継所でまた少し開けました。
 引き返し展望デッキ<写真102,103>を過ぎると、たまに石埋まりや小石がゴロゴロした箇所がありますが歩きやすく、そのうちに苔むした石畳になりました。急な箇所もありますが、滑らずにすみ、分岐から階段状の道を上って大平山(たいへいざん)<写真104〜107>に到着しました。
 大平山(たいへいざん)頂上<写真104〜107>から引き返し、「ここは登山道です。」との注意喚起がある道に入ると、丸太と土の階段の下りがしばらく続き、標高700mを切ると平坦になりました。
 室の内池<写真109〜111>からススキなどが脚に当たる細道を西へ進むと鳥地獄<写真113〜115>で、二酸化炭素の噴気は見られませんでしたが、連れはのどや鼻をやられそうな変な臭いをかすかに感じたそうです。ここから少し暗い細道を上り、奥の湯峠からは石埋まりの上り道が孫三瓶山頂上<写真55,56>直下まで続きました。
その他周辺情報  出発点の国民宿舎さんべ荘の日帰り温泉の受付は10時半〜20時で、大人1人650円です。お湯はつるっとして鉄分を多く含むといいますが、少し茶色いかなというくらいで、においは感じませんでした。内風呂にはほとんど人がおらず、露天風呂のほうに出ると種類の違う小さい湯舟がたくさんありました。
 このすぐ西北西に「四季の宿さひめ野」があります。食事が高価過ぎたため素泊まりにしました。温泉はさらっとしたお湯で、露天風呂もありました。和室は広く、テーブルも机もあり、冷蔵庫や電気ポット、エアコン、テレビなどの家電が充実、Wi-Fiも使えました。室内の洗面所にハンドソープがあったのはありがたかったです。
 さんべ荘東南東には「霧の海食堂 きっ川」<写真49〜51>があります。17〜22時営業で水曜定休、開店30分後の17時半頃には駐車場はほぼ埋まっており、外の席で18時半までとの条件で入店できました。中止のメニューが多く、ジンギスカンとご飯のみで、鶏肉と豚肉ならつけられました。
01さんべ縄文の森ミュージアム…到着数分前に大粒の雨が降りましたが、それだけですみました。入館者が少なく、ゆっくり見学できました。
01さんべ縄文の森ミュージアム…到着数分前に大粒の雨が降りましたが、それだけですみました。入館者が少なく、ゆっくり見学できました。
02埋没木輪切り標本…受付・ガイダンス棟にありました。三瓶小豆原(さんべあずきはら)埋没林に埋まっていたスギの輪切り標本で、年輪は443本です。直径は1.7m程でした。「島根県立三瓶自然館サヒメル」の輪切り標本<写真19>と同じ木かもしれません。
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02埋没木輪切り標本…受付・ガイダンス棟にありました。三瓶小豆原(さんべあずきはら)埋没林に埋まっていたスギの輪切り標本で、年輪は443本です。直径は1.7m程でした。「島根県立三瓶自然館サヒメル」の輪切り標本<写真19>と同じ木かもしれません。
03国指定天然記念物「三瓶小豆原(さんべあずきはら)埋没林」標柱…外に出たところです。背後に縄文の森発掘保存展示棟が見えています。日本遺産にも認定された埋没林の大半はこの下に埋め戻されており、残りの一部はこの建物の中にあります。
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03国指定天然記念物「三瓶小豆原(さんべあずきはら)埋没林」標柱…外に出たところです。背後に縄文の森発掘保存展示棟が見えています。日本遺産にも認定された埋没林の大半はこの下に埋め戻されており、残りの一部はこの建物の中にあります。
04はぎ取り標本(森を埋めた地層)…地下展示室入口(階段側)から縄文の森発掘保存展示棟に入り、階段を下りながら壁に展示されている地層のはぎ取り標本を見ました。下は約4,000年前に三瓶山が噴火した際の火山灰が堆積したもの、上は、埋没林が埋もれた後、川が運んだ土砂が堆積したものです。
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04はぎ取り標本(森を埋めた地層)…地下展示室入口(階段側)から縄文の森発掘保存展示棟に入り、階段を下りながら壁に展示されている地層のはぎ取り標本を見ました。下は約4,000年前に三瓶山が噴火した際の火山灰が堆積したもの、上は、埋没林が埋もれた後、川が運んだ土砂が堆積したものです。
05土石流の地層…伊佐利川(いさりがわ)の谷を埋め尽くしながら流れ下り小豆原川をせき止めた土石流が、埋没林の地点まで逆流したものです。木片が多数見られます。
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05土石流の地層…伊佐利川(いさりがわ)の谷を埋め尽くしながら流れ下り小豆原川をせき止めた土石流が、埋没林の地点まで逆流したものです。木片が多数見られます。
06巨木の流木群…斜めに倒れており、これで1本でした。この下にも土石流になぎ倒されて運ばれてきた小さい木がたくさん転がっていました。このように、発掘された当時のまま展示されています。
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06巨木の流木群…斜めに倒れており、これで1本でした。この下にも土石流になぎ倒されて運ばれてきた小さい木がたくさん転がっていました。このように、発掘された当時のまま展示されています。
07地下から現れた巨木…埋没林発見のきっかけとなった木がこれでしょうか。1983年、水田の区画整備工事中に地中から1本の巨大な立木が現れました。1990年に高校教師で三瓶火山の研究者でもある松井整司氏が現地調査の際、たまたま木の写真を見て他にもあると推測、島根県の調査により30本が発見されました。
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07地下から現れた巨木…埋没林発見のきっかけとなった木がこれでしょうか。1983年、水田の区画整備工事中に地中から1本の巨大な立木が現れました。1990年に高校教師で三瓶火山の研究者でもある松井整司氏が現地調査の際、たまたま木の写真を見て他にもあると推測、島根県の調査により30本が発見されました。
08埋没林…下のほうまで下りてきました。中央奧に立っている木の辺りが階段入口です。説明板の順番からすると、エレベーター入口から周ったほうがよかったようです。後で全体を動画に撮りました。展示はほんの一部です。埋没樹はスギが多く、根回りが9m以上のものもありました。地下水に包まれ空気から遮断されたためほとんど腐朽せず、マスクを外すと当時の木の香りがそのまま残っており、まさに縄文時代にタイムスリップしたかのようでした。
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08埋没林…下のほうまで下りてきました。中央奧に立っている木の辺りが階段入口です。説明板の順番からすると、エレベーター入口から周ったほうがよかったようです。後で全体を動画に撮りました。展示はほんの一部です。埋没樹はスギが多く、根回りが9m以上のものもありました。地下水に包まれ空気から遮断されたためほとんど腐朽せず、マスクを外すと当時の木の香りがそのまま残っており、まさに縄文時代にタイムスリップしたかのようでした。
09合体木根株展示棟内部…別の建物です。こちらは照明スイッチを入れてから螺旋階段を下りるようになっています。入口から見下ろしました。中央にスギの根株が見えています。
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09合体木根株展示棟内部…別の建物です。こちらは照明スイッチを入れてから螺旋階段を下りるようになっています。入口から見下ろしました。中央にスギの根株が見えています。
10スギの根株断面…年輪は3つ、横から見ると2本が合体したように見えます。倒木の上で約400年育ち、その間に朽ちた倒木の根の一部が融合して幹のようになったものです。このように、倒木の上で若木が育つことを倒木更新といいます。
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10スギの根株断面…年輪は3つ、横から見ると2本が合体したように見えます。倒木の上で約400年育ち、その間に朽ちた倒木の根の一部が融合して幹のようになったものです。このように、倒木の上で若木が育つことを倒木更新といいます。
11合体したスギの根株…同じ木です。横から見ると、2本が合体したように見えます。動画も撮りました。
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11合体したスギの根株…同じ木です。横から見ると、2本が合体したように見えます。動画も撮りました。
12「片腕の松」の根株…インフォメーションと書かれた建物に入ってすぐです。三瓶山西の原に道標として等間隔に植えられていた松の1本で、樹齢は200年以上です。立ち枯れたため2006年に伐採されました。
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12「片腕の松」の根株…インフォメーションと書かれた建物に入ってすぐです。三瓶山西の原に道標として等間隔に植えられていた松の1本で、樹齢は200年以上です。立ち枯れたため2006年に伐採されました。
13大田(おおだ)市立北三瓶(きたさんべ)中学校前に設置された二宮金次郎像
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13大田(おおだ)市立北三瓶(きたさんべ)中学校前に設置された二宮金次郎像
14大田市立北三瓶小学校・中学校の校門越しに校舎…校門奧が小学校、右が中学校です。校舎は基本、木造のようです。おそらく、平成8年に建築されたものでしょう。
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14大田市立北三瓶小学校・中学校の校門越しに校舎…校門奧が小学校、右が中学校です。校舎は基本、木造のようです。おそらく、平成8年に建築されたものでしょう。
15大田市立北三瓶中学校…小学校とともに少人数教育で、ミクロネシアの子供たちとの交流など、独自の教育活動が行われています。
15大田市立北三瓶中学校…小学校とともに少人数教育で、ミクロネシアの子供たちとの交流など、独自の教育活動が行われています。
16「島根県立三瓶自然館サヒメル」屋久杉切り株断面…2階の廊下です。樹齢1,000年の屋久杉の切り株で、直径2m程でした。
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16「島根県立三瓶自然館サヒメル」屋久杉切り株断面…2階の廊下です。樹齢1,000年の屋久杉の切り株で、直径2m程でした。
17「三瓶小豆原(さんべあずきはら)埋没林」スギの根株と根曲がりのスギ…左の細いスギは、雪の重みで地面に垂れ下がった枝から発根し育ったもので、これを伏条更新といいます。この周辺に多くみられるアシウスギの特徴がよく出ています。
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17「三瓶小豆原(さんべあずきはら)埋没林」スギの根株と根曲がりのスギ…左の細いスギは、雪の重みで地面に垂れ下がった枝から発根し育ったもので、これを伏条更新といいます。この周辺に多くみられるアシウスギの特徴がよく出ています。
18高さ10m以上あるスギの立木…すぐ左に展示されていました。この木の発掘により、これらの埋没樹は火砕流や土石流の直撃を受けながら耐え抜いたことがわかりました。
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18高さ10m以上あるスギの立木…すぐ左に展示されていました。この木の発掘により、これらの埋没樹は火砕流や土石流の直撃を受けながら耐え抜いたことがわかりました。
19輪切り標本…年輪の数からすると、「さんべ縄文の森ミュージアム」にあった輪切り標本<写真02>と同じ木かもしれません。
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19輪切り標本…年輪の数からすると、「さんべ縄文の森ミュージアム」にあった輪切り標本<写真02>と同じ木かもしれません。
20地層はぎ取り標本…階段の壁に1万年前からずっと下から上にさかのぼるように展示してありました。動画も撮りました。
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20地層はぎ取り標本…階段の壁に1万年前からずっと下から上にさかのぼるように展示してありました。動画も撮りました。
21地層はぎ取り標本「火山灰の二次堆積層」
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21地層はぎ取り標本「火山灰の二次堆積層」
22地層はぎ取り標本「火砕流堆積層」
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22地層はぎ取り標本「火砕流堆積層」
23「三瓶小豆原(さんべあずきはら)埋没林」スギの立木&根曲がりのスギ&スギの根株…ここに展示されている埋没樹<写真17,18>の全体像です。
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23「三瓶小豆原(さんべあずきはら)埋没林」スギの立木&根曲がりのスギ&スギの根株…ここに展示されている埋没樹<写真17,18>の全体像です。
24地層はぎ取り標本「第1黒色土」…現在の地表近くの地層です。
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24地層はぎ取り標本「第1黒色土」…現在の地表近くの地層です。
25ニホンイノシシ頭部の剥製
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25ニホンイノシシ頭部の剥製
26ツキノワグマの剥製
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26ツキノワグマの剥製
27ニホンカモシカの剥製
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27ニホンカモシカの剥製
28クマタカ&オオタカ幼鳥の剥製…右はオオタカとしか書かれていませんでしたが、胸部に斑点があるので幼鳥だと思います。
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28クマタカ&オオタカ幼鳥の剥製…右はオオタカとしか書かれていませんでしたが、胸部に斑点があるので幼鳥だと思います。
29デスモスチルスの化石(レプリカ)…2,800〜1,100万年前に太平洋の海岸部に生息していたデスモスチルスというカバに似た哺乳類の化石です。
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29デスモスチルスの化石(レプリカ)…2,800〜1,100万年前に太平洋の海岸部に生息していたデスモスチルスというカバに似た哺乳類の化石です。
30ナウマンゾウの臼歯などの化石…日本を代表する氷河時代のゾウの化石で、長野県の野尻湖が有名です。これは瀬戸内海から出土したものです。
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30ナウマンゾウの臼歯などの化石…日本を代表する氷河時代のゾウの化石で、長野県の野尻湖が有名です。これは瀬戸内海から出土したものです。
31ナウマンゾウの牙の化石…これはほんの一部です。化石<写真30,31>の番号とこの説明図の番号は一致しているので、どこの部位の化石かわかります。
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31ナウマンゾウの牙の化石…これはほんの一部です。化石<写真30,31>の番号とこの説明図の番号は一致しているので、どこの部位の化石かわかります。
32アロデスムスの化石(レプリカ)…アシカやトドに似た哺乳類で、約1400万年前から1200万年前に日本近海に生息していたと考えられています。
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32アロデスムスの化石(レプリカ)…アシカやトドに似た哺乳類で、約1400万年前から1200万年前に日本近海に生息していたと考えられています。
33アロデスムス頭骨の化石(レプリカ)
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33アロデスムス頭骨の化石(レプリカ)
34弥生時代のヤマトシジミ貝殻
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34弥生時代のヤマトシジミ貝殻
35ニホンアシカの剥製…右はメスの成獣とほぼ同じ大きさのオスの幼獣、中央はオスの幼獣、左はかつて竹島に生息していた世界最大級のオスの成獣で、竹島の別名からリャンコ大王と呼ばれていました。体長2.88m、体重は750kgと推定されています。猟銃にひるまずアシカ猟の船に逆襲するなどして恐れられていましたが、昭和6年に射殺されました。ニホンアシカの成獣の剥製は世界唯一です。
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35ニホンアシカの剥製…右はメスの成獣とほぼ同じ大きさのオスの幼獣、中央はオスの幼獣、左はかつて竹島に生息していた世界最大級のオスの成獣で、竹島の別名からリャンコ大王と呼ばれていました。体長2.88m、体重は750kgと推定されています。猟銃にひるまずアシカ猟の船に逆襲するなどして恐れられていましたが、昭和6年に射殺されました。ニホンアシカの成獣の剥製は世界唯一です。
36ニホンイノシシなどの剥製
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36ニホンイノシシなどの剥製
37ニホンアナグマなどの剥製
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37ニホンアナグマなどの剥製
38「ブナ林と生き物たち」図解…<写真36,37>の剥製の配置図です。これで野鳥の剥製に気づきました。
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38「ブナ林と生き物たち」図解…<写真36,37>の剥製の配置図です。これで野鳥の剥製に気づきました。
39天体観測施設(天文台)の60cm反射望遠鏡…毎週土曜日の天体観察会で使用されています。また、クーデ式20cm屈折望遠鏡もあり、そちらは床に寝転んで星を眺めることができます。
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39天体観測施設(天文台)の60cm反射望遠鏡…毎週土曜日の天体観察会で使用されています。また、クーデ式20cm屈折望遠鏡もあり、そちらは床に寝転んで星を眺めることができます。
40隕鉄…長さは60cm程ありました。もっと小さい隕鉄は持ち上げてもいいことになっていましたが、見た目よりはるかに重たかったです。
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40隕鉄…長さは60cm程ありました。もっと小さい隕鉄は持ち上げてもいいことになっていましたが、見た目よりはるかに重たかったです。
41石質隕石…隕石の中では最も多く、地球上の石に似ています。薄い板状なのは初めて見ました。
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41石質隕石…隕石の中では最も多く、地球上の石に似ています。薄い板状なのは初めて見ました。
42紫水晶…本館2階まで戻ってくると階段の上にありました。ブラジル産で幅は30cm程でした。
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42紫水晶…本館2階まで戻ってくると階段の上にありました。ブラジル産で幅は30cm程でした。
43国引きの丘…「島根県立三瓶自然館サヒメル」<写真16〜42>から舗装道路を北東に進むとすぐです。いわゆる「国引き神話」で三瓶山と大山を杭にして引き寄せたという島根半島を望むことができます。
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43国引きの丘…「島根県立三瓶自然館サヒメル」<写真16〜42>から舗装道路を北東に進むとすぐです。いわゆる「国引き神話」で三瓶山と大山を杭にして引き寄せたという島根半島を望むことができます。
44国引きの丘より左「石見国」&右「出雲国」…北方面少し東寄りです。右端は「島根県立三瓶自然館サヒメル」<写真16〜42>北東の山塊の西斜面、中央少し左は大田市立北三瓶小学校・中学校<写真13〜15>北側の520m峰で石見(いわみ)と出雲の国境はこの山の少し左です。
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44国引きの丘より左「石見国」&右「出雲国」…北方面少し東寄りです。右端は「島根県立三瓶自然館サヒメル」<写真16〜42>北東の山塊の西斜面、中央少し左は大田市立北三瓶小学校・中学校<写真13〜15>北側の520m峰で石見(いわみ)と出雲の国境はこの山の少し左です。
45浮布(うきぬの)の池に建つ邇幣姫(にべひめ)神社鳥居…684年の大地震により誕生したとの伝説がある浮布の池の神をお祀りしています。社殿は池の対岸にあり、陸路では行けないようです。
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45浮布(うきぬの)の池に建つ邇幣姫(にべひめ)神社鳥居…684年の大地震により誕生したとの伝説がある浮布の池の神をお祀りしています。社殿は池の対岸にあり、陸路では行けないようです。
46浮布の池越しに男三瓶山(おさんべさん)&子三瓶山&孫三瓶山…池の西側の細い舗装道路を進むと草地があり、車を停めると正面に見えました。残念ながら、左の男三瓶山(おさんべさん)には雲がかかっており、孫三瓶山は右端にわずかにのぞいていました。道の向かいに展望台があったようですが気づきませんでした。動画も撮りました。
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46浮布の池越しに男三瓶山(おさんべさん)&子三瓶山&孫三瓶山…池の西側の細い舗装道路を進むと草地があり、車を停めると正面に見えました。残念ながら、左の男三瓶山(おさんべさん)には雲がかかっており、孫三瓶山は右端にわずかにのぞいていました。道の向かいに展望台があったようですが気づきませんでした。動画も撮りました。
47大田(おおだ)市指定天然記念物「定めの松」&男三瓶山&子三瓶山…東北東方面です。左の男三瓶山の雲はまだとれません。定めの松は、1601年に一里塚を定めた際に植えられたものといわれています。
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47大田(おおだ)市指定天然記念物「定めの松」&男三瓶山&子三瓶山…東北東方面です。左の男三瓶山の雲はまだとれません。定めの松は、1601年に一里塚を定めた際に植えられたものといわれています。
48西の原より男三瓶山&子三瓶山…東北東方面です。動画には三瓶山西の原登山口も映っています。
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48西の原より男三瓶山&子三瓶山…東北東方面です。動画には三瓶山西の原登山口も映っています。
49霧の海食堂 きっ川…17時以降に開いている近くのお店をネットで探して急遽、ここに向かいました。人気店だったらしく、17時半頃には駐車場はほぼ埋まっており、外の席で18時半までとの条件で入店できました。
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49霧の海食堂 きっ川…17時以降に開いている近くのお店をネットで探して急遽、ここに向かいました。人気店だったらしく、17時半頃には駐車場はほぼ埋まっており、外の席で18時半までとの条件で入店できました。
50ジンギスカン2人前+鶏肉1人前+豚肉1人前…ジンギスカン1人前1,700円×2、ご飯(中)250円、(小)200円、これに鶏肉1人前と豚肉1人前で合計7,250円でした。直径45cm程の皿にてんこ盛り😅野菜はナス、ピーマン、キャベツ、玉ねぎです。
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50ジンギスカン2人前+鶏肉1人前+豚肉1人前…ジンギスカン1人前1,700円×2、ご飯(中)250円、(小)200円、これに鶏肉1人前と豚肉1人前で合計7,250円でした。直径45cm程の皿にてんこ盛り😅野菜はナス、ピーマン、キャベツ、玉ねぎです。
51油パチパチ攻撃に遭う😅…牛脂が縁にたまって玉ねぎの水分と反応したらしく、とんでもなく跳ねました。たまらず連れが席移動。動画は短めです。しばらくすると収まったのでほっとしました。肉はどれもちゃんと味がしますが、最もおいしかったのは豚肉でした。ジンギスカンの店なのですが😅
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51油パチパチ攻撃に遭う😅…牛脂が縁にたまって玉ねぎの水分と反応したらしく、とんでもなく跳ねました。たまらず連れが席移動。動画は短めです。しばらくすると収まったのでほっとしました。肉はどれもちゃんと味がしますが、最もおいしかったのは豚肉でした。ジンギスカンの店なのですが😅
52「四季の宿さひめ野」2階に設置された石見神楽(いわみかぐら)の飾り面…宿泊した温泉宿の2階の廊下です。チェックアウト直前に気づき、動画も撮りました。石見地方では、石見神楽のお面を玄関などに飾る風習があり、新築祝いや結婚祝いなどで贈るそうです。ちなみに、石見神楽は日本遺産に認定されています。
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52「四季の宿さひめ野」2階に設置された石見神楽(いわみかぐら)の飾り面…宿泊した温泉宿の2階の廊下です。チェックアウト直前に気づき、動画も撮りました。石見地方では、石見神楽のお面を玄関などに飾る風習があり、新築祝いや結婚祝いなどで贈るそうです。ちなみに、石見神楽は日本遺産に認定されています。
53三瓶山女夫松(めうとまつ)地蔵(女夫松登山口)…国民宿舎さんべ荘の駐車場に自動車を停め、舗装道路を北に進み信号待ちの間に向かいを撮影しました。ちなみに、後日、大田(おおだ)市観光協会発行の登山ガイドマップをよく見ると、利用駐車場はさんべ荘のもう少し東にある霧の海展望所駐車場だったようです。失礼しました🙇
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53三瓶山女夫松(めうとまつ)地蔵(女夫松登山口)…国民宿舎さんべ荘の駐車場に自動車を停め、舗装道路を北に進み信号待ちの間に向かいを撮影しました。ちなみに、後日、大田(おおだ)市観光協会発行の登山ガイドマップをよく見ると、利用駐車場はさんべ荘のもう少し東にある霧の海展望所駐車場だったようです。失礼しました🙇
54ホタルブクロ…ヤマホタルブクロとは違い、萼片にめくれ上がった付属体があります。今回見たのはこの1株だけでした。
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54ホタルブクロ…ヤマホタルブクロとは違い、萼片にめくれ上がった付属体があります。今回見たのはこの1株だけでした。
55孫三瓶山頂上より子三瓶山&男三瓶山…北方面に左手前にこれから登る子三瓶山<写真74,75>、すぐ右奥に男三瓶山(おさんべさん)<写真90〜92>が見えました。頂上は思ったよりも狭く日陰がないので、すぐ南西にあるベンチで休憩したほうがよさそうです。もっとも、復路ではベンチも日向でしたが。
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55孫三瓶山頂上より子三瓶山&男三瓶山…北方面に左手前にこれから登る子三瓶山<写真74,75>、すぐ右奥に男三瓶山(おさんべさん)<写真90〜92>が見えました。頂上は思ったよりも狭く日陰がないので、すぐ南西にあるベンチで休憩したほうがよさそうです。もっとも、復路ではベンチも日向でしたが。
56孫三瓶山頂上より雲海越しに大江高山&矢滝城山…西南西方面には雲海が広がっていました。左端奥が大江高山、中央のドーム状なのが矢滝城山です。動画には子三瓶山<写真74,75>と男三瓶山(おさんべさん)<写真90〜92>も映っています。
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56孫三瓶山頂上より雲海越しに大江高山&矢滝城山…西南西方面には雲海が広がっていました。左端奥が大江高山、中央のドーム状なのが矢滝城山です。動画には子三瓶山<写真74,75>と男三瓶山(おさんべさん)<写真90〜92>も映っています。
57オミナエシ…直径数mmの黄色い花は、この周辺では咲き始めでした。この後もよく見かけました。
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57オミナエシ…直径数mmの黄色い花は、この周辺では咲き始めでした。この後もよく見かけました。
58シラヤマギク&マツムシソウ…マツムシソウは直径3〜4cmの淡いブルー系の色がきれいです。この周辺はマツムシソウロードだと喜んでいたら、この後も出てくる出てくる、飽きるくらい見ました😊
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58シラヤマギク&マツムシソウ…マツムシソウは直径3〜4cmの淡いブルー系の色がきれいです。この周辺はマツムシソウロードだと喜んでいたら、この後も出てくる出てくる、飽きるくらい見ました😊
59シラヤマギク…直径2cm少々の白い花です。花弁のように見える舌状花はまばらで、下のほうの葉がハート形なのでわかりやすいです。他の花に比べるとかなり少なく、数回見ました。
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59シラヤマギク…直径2cm少々の白い花です。花弁のように見える舌状花はまばらで、下のほうの葉がハート形なのでわかりやすいです。他の花に比べるとかなり少なく、数回見ました。
60イヨフウロ…花の直径は3cm程で、茎や萼などがやたら毛深いです。花期はこれからのようで1輪ずつくらいですが、あっちこっちでイヨフウロロードになっていました。
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60イヨフウロ…花の直径は3cm程で、茎や萼などがやたら毛深いです。花期はこれからのようで1輪ずつくらいですが、あっちこっちでイヨフウロロードになっていました。
61ヤマハッカ…シソ科は似た花が多いのですが、上唇に斑点が4列に並ぶことで見分けられます。もう1か所で見ただけでした。
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61ヤマハッカ…シソ科は似た花が多いのですが、上唇に斑点が4列に並ぶことで見分けられます。もう1か所で見ただけでした。
62キンミズヒキ…直径7〜10mmの花はヒメキンミズヒキよりもおしべの数が多く、花弁は少し太めです。これも咲いているところでは道の脇にずらっと並んでいました。
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62キンミズヒキ…直径7〜10mmの花はヒメキンミズヒキよりもおしべの数が多く、花弁は少し太めです。これも咲いているところでは道の脇にずらっと並んでいました。
63ゲンノショウコ…直径2cm程の花は白もありますが、今回は赤花ばかり3回程見ました。
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63ゲンノショウコ…直径2cm程の花は白もありますが、今回は赤花ばかり3回程見ました。
64風越南より孫三瓶山…周辺は開けて平坦になりました。振り返ると南南東方面に先程登った孫三瓶山<写真55,56>が見えました。
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64風越南より孫三瓶山…周辺は開けて平坦になりました。振り返ると南南東方面に先程登った孫三瓶山<写真55,56>が見えました。
65風越南より子三瓶山…北西方面です。溶岩ドームなのがわかりやすい頂上が平らな山<写真74,75>で、ピーク標はこの写真の左端のほうにあります。
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65風越南より子三瓶山…北西方面です。溶岩ドームなのがわかりやすい頂上が平らな山<写真74,75>で、ピーク標はこの写真の左端のほうにあります。
66風越南より男三瓶山…北方面です。山頂は中央奥で見えていないようです。残念ながら、女三瓶山(めさんべさん)<写真99〜101>には雲がかかっていましたが、孫、子、男、女、孫と360度動画を撮りました。
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66風越南より男三瓶山…北方面です。山頂は中央奥で見えていないようです。残念ながら、女三瓶山(めさんべさん)<写真99〜101>には雲がかかっていましたが、孫、子、男、女、孫と360度動画を撮りました。
67ノアザミ…風越の道標の側に咲いていました。総苞片は合着し、触るとベタベタします。また、葉は羽状に裂けます。
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67ノアザミ…風越の道標の側に咲いていました。総苞片は合着し、触るとベタベタします。また、葉は羽状に裂けます。
68トノサマバッタ…クルマバッタに似ていますが、目の下から伸びる筋模様は顎まであります。
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68トノサマバッタ…クルマバッタに似ていますが、目の下から伸びる筋模様は顎まであります。
69子三瓶山東南東斜面より女三瓶山…振り返ると、北東方面に女三瓶山(めさんべさん)<写真99〜101>が見えました。雲がとれてほっとしました。
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69子三瓶山東南東斜面より女三瓶山…振り返ると、北東方面に女三瓶山(めさんべさん)<写真99〜101>が見えました。雲がとれてほっとしました。
70ママコナ…長さ2cm程の花はシコクママコナとは違い、中心部が白く先端はピンク色です。咲き始めでしたが、高度が上がるにつれて花が増え、女三瓶山(めさんべさん)北西尾根などでもよく見られました。
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70ママコナ…長さ2cm程の花はシコクママコナとは違い、中心部が白く先端はピンク色です。咲き始めでしたが、高度が上がるにつれて花が増え、女三瓶山(めさんべさん)北西尾根などでもよく見られました。
71子三瓶山南東尾根より室の内越しに女三瓶山&大平山&室の内池…北東方面です。中央手前は室の内と呼ばれる窪地で、周辺を取り巻く山々が形成された後の噴火口と考えられており、今でも二酸化炭素の弱い噴気が見られます。中央奥が女三瓶山(めさんべさん)<写真99〜101>、すぐ右が大平山(たいへいざん)<写真104〜107>、その斜め右下が室の内池<写真109〜111>です。
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71子三瓶山南東尾根より室の内越しに女三瓶山&大平山&室の内池…北東方面です。中央手前は室の内と呼ばれる窪地で、周辺を取り巻く山々が形成された後の噴火口と考えられており、今でも二酸化炭素の弱い噴気が見られます。中央奥が女三瓶山(めさんべさん)<写真99〜101>、すぐ右が大平山(たいへいざん)<写真104〜107>、その斜め右下が室の内池<写真109〜111>です。
72ヒメキマダラヒカゲ&ヤマトフキバッタ…左がジャノメチョウの仲間のヒメキマダラヒカゲです。右のヤマトフキバッタは体長4cm近く、翅は成虫でもかなり短いです。
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72ヒメキマダラヒカゲ&ヤマトフキバッタ…左がジャノメチョウの仲間のヒメキマダラヒカゲです。右のヤマトフキバッタは体長4cm近く、翅は成虫でもかなり短いです。
73子三瓶山分岐より子三瓶山…西方面に目指す子三瓶山<写真74,75>が見えました。周辺は気持ちのいいススキロードです。
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73子三瓶山分岐より子三瓶山…西方面に目指す子三瓶山<写真74,75>が見えました。周辺は気持ちのいいススキロードです。
74子三瓶山頂上より男三瓶山…北北東方面にススキ越しに男三瓶山(おさんべさん)<写真90〜92>が見えました。ここは少し開けており、日陰はありませんが数人ならゆっくり休憩できそうです。
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74子三瓶山頂上より男三瓶山…北北東方面にススキ越しに男三瓶山(おさんべさん)<写真90〜92>が見えました。ここは少し開けており、日陰はありませんが数人ならゆっくり休憩できそうです。
75キアゲハ…ナミアゲハとは違い、前翅表側の付け根周辺に黒い部分があります。後翅の先端がなくなっていますが、元気に飛んでいました。
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75キアゲハ…ナミアゲハとは違い、前翅表側の付け根周辺に黒い部分があります。後翅の先端がなくなっていますが、元気に飛んでいました。
76ヤマジノホトトギス…ヤマホトトギスやセトウチホトトギスに似ていますが、花柱に斑点がなく花の中心部は赤紫色です。
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76ヤマジノホトトギス…ヤマホトトギスやセトウチホトトギスに似ていますが、花柱に斑点がなく花の中心部は赤紫色です。
77赤雁山南西鞍部より室の内越しに女三瓶山&大平山…東方面です。手前は室の内と呼ばれる窪地、左奥が女三瓶山(めさんべさん)<写真99〜101>、すぐ右が大平山(たいへいざん)<写真104〜107>です。
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77赤雁山南西鞍部より室の内越しに女三瓶山&大平山…東方面です。手前は室の内と呼ばれる窪地、左奥が女三瓶山(めさんべさん)<写真99〜101>、すぐ右が大平山(たいへいざん)<写真104〜107>です。
78赤雁山南西ベンチより子三瓶山…ここで休憩しました。振り返ると、南西方面に先程登った子三瓶山<写真74,75>が見えました。
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78赤雁山南西ベンチより子三瓶山…ここで休憩しました。振り返ると、南西方面に先程登った子三瓶山<写真74,75>が見えました。
79赤雁山南西ベンチより男三瓶山…北北東方面にクロマツ越しに男三瓶山(おさんべさん)<写真90〜92>が見えました。
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79赤雁山南西ベンチより男三瓶山…北北東方面にクロマツ越しに男三瓶山(おさんべさん)<写真90〜92>が見えました。
80ツリガネニンジン…長さ2cm程の花はサイヨウシャジンに似ていますが、花の裾は広がりめしべの突き出た部分の長さが短いです。花はこれからのようで、3株程見ただけです。
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80ツリガネニンジン…長さ2cm程の花はサイヨウシャジンに似ていますが、花の裾は広がりめしべの突き出た部分の長さが短いです。花はこれからのようで、3株程見ただけです。
81男三瓶山南尾根より赤雁山越しに孫三瓶山&子三瓶山…南方面です。手前は赤雁山(あかがりやま)、左奥が孫三瓶山<写真55,56>、右は子三瓶山<写真74,75>です。ここからだと孫三瓶山も溶岩ドームなのがわかりやすいです。
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81男三瓶山南尾根より赤雁山越しに孫三瓶山&子三瓶山…南方面です。手前は赤雁山(あかがりやま)、左奥が孫三瓶山<写真55,56>、右は子三瓶山<写真74,75>です。ここからだと孫三瓶山も溶岩ドームなのがわかりやすいです。
82ホツツジ…見下ろしたのでクルンと巻いた花弁がわかりにくいですが、まっすぐ突き出ためしべでホツツジだとわかります。もう1か所で見かけただけですが、見落としたのかもしれません。
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82ホツツジ…見下ろしたのでクルンと巻いた花弁がわかりにくいですが、まっすぐ突き出ためしべでホツツジだとわかります。もう1か所で見かけただけですが、見落としたのかもしれません。
83ホソバノヤマハハコ…ヤマハハコよりも葉が細く、幅は5mm程です。この周辺は多かったです。
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83ホソバノヤマハハコ…ヤマハハコよりも葉が細く、幅は5mm程です。この周辺は多かったです。
84シロバナノアザミ…見晴らしがよかったのでここのベンチで休憩しました。ノアザミと並んでシロバナノアザミが1輪だけ咲いていました。
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84シロバナノアザミ…見晴らしがよかったのでここのベンチで休憩しました。ノアザミと並んでシロバナノアザミが1輪だけ咲いていました。
85男三瓶山南西尾根より西の原越しに浮布の池…ベンチからは西南西方面に前日寄った場所が見えました。手前の広い草地が西の原<写真48>、奥が浮布の池<写真46>です。
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85男三瓶山南西尾根より西の原越しに浮布の池…ベンチからは西南西方面に前日寄った場所が見えました。手前の広い草地が西の原<写真48>、奥が浮布の池<写真46>です。
86シシウド…直径2〜3mmの花なので、遠目にはサンインヨロイグサなどと区別がつきません。茎や葉柄の裏などに毛があります。ハナアブの仲間のメスと見つめ合ってしまいました😊
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86シシウド…直径2〜3mmの花なので、遠目にはサンインヨロイグサなどと区別がつきません。茎や葉柄の裏などに毛があります。ハナアブの仲間のメスと見つめ合ってしまいました😊
87ウマノアシガタ…直径2cm少々の花は光沢があるのでわかりやすいです。この1株だけでした。
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87ウマノアシガタ…直径2cm少々の花は光沢があるのでわかりやすいです。この1株だけでした。
88ススキロードより男三瓶山…北東方面です。中央より左奥にピーク標<写真90>が見えなければどこが頂上かわかりにくいです。
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88ススキロードより男三瓶山…北東方面です。中央より左奥にピーク標<写真90>が見えなければどこが頂上かわかりにくいです。
89コウゾリナ…直径2cm程の花です。茎や萼などが毛深いのでわかりやすいです。この周辺だけだったような気がします。
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89コウゾリナ…直径2cm程の花です。茎や萼などが毛深いのでわかりやすいです。この周辺だけだったような気がします。
90男三瓶山頂上…到着したとたん、大勢の人が目に入りました。この北側のデッキで食事中の方が多く、登山者は東から北に集中していました。広いですが日陰は全くありません。開けた端に座れるように材木を転がしてあるので、そこで休憩することにしました。
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90男三瓶山頂上…到着したとたん、大勢の人が目に入りました。この北側のデッキで食事中の方が多く、登山者は東から北に集中していました。広いですが日陰は全くありません。開けた端に座れるように材木を転がしてあるので、そこで休憩することにしました。
91男三瓶山頂上三角点「三瓶山」…標高1,125.8m頂上三角点「三瓶山」です。近くに円盤型の展望図がありました。
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91男三瓶山頂上三角点「三瓶山」…標高1,125.8m頂上三角点「三瓶山」です。近くに円盤型の展望図がありました。
92ヒメギス♀…黒っぽい体で横から見ると胸部と腹部の境目辺りに白い筋模様が入ります。体長3cm程で産卵管があるのでメスです。休憩していると、座っている側でずっとこの辺りをなめていました。ここに座っていた人の汗でしょうか。
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92ヒメギス♀…黒っぽい体で横から見ると胸部と腹部の境目辺りに白い筋模様が入ります。体長3cm程で産卵管があるのでメスです。休憩していると、座っている側でずっとこの辺りをなめていました。ここに座っていた人の汗でしょうか。
93男三瓶山南東の谷越しに孫三瓶山&子三瓶山…後ろから来るファミリーをやり過ごそうと登山道の右側の踏み跡に入ると、南方面が崩壊しており、中央奥に孫三瓶山<写真55,56>、その右手前に子三瓶山<写真74,75>が見えました。
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93男三瓶山南東の谷越しに孫三瓶山&子三瓶山…後ろから来るファミリーをやり過ごそうと登山道の右側の踏み跡に入ると、南方面が崩壊しており、中央奥に孫三瓶山<写真55,56>、その右手前に子三瓶山<写真74,75>が見えました。
94男三瓶山南東斜面より男三瓶山…北西方面を振り返りました。左端のほうに男三瓶山(おさんべさん)頂上<写真90〜92>のデッキが小さく見えています。中央は先程の崩壊地<写真93>の辺りで、上のほうにきれいな地層が見えました。
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94男三瓶山南東斜面より男三瓶山…北西方面を振り返りました。左端のほうに男三瓶山(おさんべさん)頂上<写真90〜92>のデッキが小さく見えています。中央は先程の崩壊地<写真93>の辺りで、上のほうにきれいな地層が見えました。
95イタドリ実…長さ1cm足らずの実がびっしりついていました。一応、草ですが見上げる高さになります。これはかわいいほうでした。
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95イタドリ実…長さ1cm足らずの実がびっしりついていました。一応、草ですが見上げる高さになります。これはかわいいほうでした。
96男三瓶山南東尾根より女三瓶山…標高981m、ユートピアと呼ばれる辺りです。南東方面に女三瓶山(めさんべさん)<写真99〜101>が見えました。
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96男三瓶山南東尾根より女三瓶山…標高981m、ユートピアと呼ばれる辺りです。南東方面に女三瓶山(めさんべさん)<写真99〜101>が見えました。
97兜山頂上…標高920mの兜山(かぶとやま)頂上は展望が効かず、通過点としか思えませんでした。これがなければ気づかなかったでしょう。
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97兜山頂上…標高920mの兜山(かぶとやま)頂上は展望が効かず、通過点としか思えませんでした。これがなければ気づかなかったでしょう。
98オトギリソウ…直径2cm程とこの仲間にしては大きな花です。花弁や萼などに黒斑があります。この1株だけでした。
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98オトギリソウ…直径2cm程とこの仲間にしては大きな花です。花弁や萼などに黒斑があります。この1株だけでした。
99女三瓶山頂上…地形図の標高953m地点のすぐ東にピーク標があり、標高957mとなっていました。周辺にはデッキやベンチがあり、数人休憩できそうです。
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99女三瓶山頂上…地形図の標高953m地点のすぐ東にピーク標があり、標高957mとなっていました。周辺にはデッキやベンチがあり、数人休憩できそうです。
100三瓶山無線中継所…草が足に当たる細道を東に進むと、ここでまた少し開けました。手前は中国電力、奥は警察庁(島根県警)の無線中継所のようです。
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100三瓶山無線中継所…草が足に当たる細道を東に進むと、ここでまた少し開けました。手前は中国電力、奥は警察庁(島根県警)の無線中継所のようです。
101ツマグロヒョウモン♂…ヒョウモンチョウの仲間の翅の表側はどれもよく似ており、難易度の高い間違い探しですが、これは黒斑がつながらず、後翅の縁が黒いのでわかりやすいです。メスは前翅の先端周辺に黒い帯模様があります。
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101ツマグロヒョウモン♂…ヒョウモンチョウの仲間の翅の表側はどれもよく似ており、難易度の高い間違い探しですが、これは黒斑がつながらず、後翅の縁が黒いのでわかりやすいです。メスは前翅の先端周辺に黒い帯模様があります。
102展望デッキより孫三瓶山&子三瓶山…あまり広くはありませんが、展望デッキがありました。南西方面に左に孫三瓶山<写真55,56>、右に子三瓶山<写真74,75>が見えました。
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102展望デッキより孫三瓶山&子三瓶山…あまり広くはありませんが、展望デッキがありました。南西方面に左に孫三瓶山<写真55,56>、右に子三瓶山<写真74,75>が見えました。
103展望デッキより男三瓶山…北西方面には男三瓶山(おさんべさん)<写真90〜92>が見えました。
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103展望デッキより男三瓶山…北西方面には男三瓶山(おさんべさん)<写真90〜92>が見えました。
104大平山頂上案内板越しに孫三瓶山&子三瓶山&男三瓶山…周辺は三瓶観光リフトで上ってこられた方々も多かったです。西北西方面に左から孫三瓶山<写真55,56>、子三瓶山<写真74,75>、男三瓶山(おさんべさん)<写真90〜92>が見えました。
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104大平山頂上案内板越しに孫三瓶山&子三瓶山&男三瓶山…周辺は三瓶観光リフトで上ってこられた方々も多かったです。西北西方面に左から孫三瓶山<写真55,56>、子三瓶山<写真74,75>、男三瓶山(おさんべさん)<写真90〜92>が見えました。
105大平山頂上案内板越しに男三瓶山&女三瓶山…登ってきた山がすべて見えるのですが、ファインダーに入りきりませんでした。北北西方面は男三瓶山(おさんべさん)<写真90〜92>と女三瓶山(めさんべさん)<写真99〜101>のツーショットです。後で孫から女までの三瓶山ファミリーを動画に撮りました。
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105大平山頂上案内板越しに男三瓶山&女三瓶山…登ってきた山がすべて見えるのですが、ファインダーに入りきりませんでした。北北西方面は男三瓶山(おさんべさん)<写真90〜92>と女三瓶山(めさんべさん)<写真99〜101>のツーショットです。後で孫から女までの三瓶山ファミリーを動画に撮りました。
106大平山「東の原展望テラス」より大万木山&指谷奥山&琴引山…この周辺で昼食をとる人も多かったです。南東方面がよく見えました。中央奥が指谷奥山、左奥の最高点辺りが大万木山(おおよろぎさん)、右奥の中腹に白っぽい山肌が見えているのが琴引山(ことひきざん)です。
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106大平山「東の原展望テラス」より大万木山&指谷奥山&琴引山…この周辺で昼食をとる人も多かったです。南東方面がよく見えました。中央奥が指谷奥山、左奥の最高点辺りが大万木山(おおよろぎさん)、右奥の中腹に白っぽい山肌が見えているのが琴引山(ことひきざん)です。
107三瓶山登山道案内図…北側は初心者向けコースが多いようです。
107三瓶山登山道案内図…北側は初心者向けコースが多いようです。
108フシグロセンノウ…直径5cm程の花は大きさと色で間違えることはないでしょう。通常、花弁は5枚なのですが、こうなっていました。この1株だけですが4,5輪咲いていました。
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108フシグロセンノウ…直径5cm程の花は大きさと色で間違えることはないでしょう。通常、花弁は5枚なのですが、こうなっていました。この1株だけですが4,5輪咲いていました。
109室の内池越しに孫三瓶山…ベンチ前の踏み跡を辿ると池の畔に出ました。西南西方面に室の内(むろのうち)池越しに孫三瓶山<写真55,56>が見えました。最初に登りましたが、もう一度あれを登らないと車に戻れません😅
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109室の内池越しに孫三瓶山…ベンチ前の踏み跡を辿ると池の畔に出ました。西南西方面に室の内(むろのうち)池越しに孫三瓶山<写真55,56>が見えました。最初に登りましたが、もう一度あれを登らないと車に戻れません😅
110室の内池水面近くを舞うツバメ…ベンチで休憩していると、数羽飛び交い始めました。デジカメを出している間にいなくなってしまいましたが、すぐに戻ってきました。遠かったのですが、なんとか動画が撮れました。たまに跳ねる黒っぽい魚は昔放流したコイのようで、栄養不足で頭だけが異常に大きいそうです。
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110室の内池水面近くを舞うツバメ…ベンチで休憩していると、数羽飛び交い始めました。デジカメを出している間にいなくなってしまいましたが、すぐに戻ってきました。遠かったのですが、なんとか動画が撮れました。たまに跳ねる黒っぽい魚は昔放流したコイのようで、栄養不足で頭だけが異常に大きいそうです。
111室の内池で水浴びするツバメ…水面に一瞬、潜って浮上、水浴びでした。池の色はお世辞にもきれいとは言えないのですが、大丈夫なようです。
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111室の内池で水浴びするツバメ…水面に一瞬、潜って浮上、水浴びでした。池の色はお世辞にもきれいとは言えないのですが、大丈夫なようです。
112カワラナデシコ…秋の七草のひとつです。数株めでやっときれいなのが撮れました。
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112カワラナデシコ…秋の七草のひとつです。数株めでやっときれいなのが撮れました。
113コオニユリ…葉は互生し、オニユリとは違い、むかごはつきません。この1株だけでした。
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113コオニユリ…葉は互生し、オニユリとは違い、むかごはつきません。この1株だけでした。
114鳥地獄越しに女三瓶山…少量ですが二酸化炭素の噴気があり、たまに鳥の死骸などが見られるので鳥地獄といいます。噴気は見られませんでしたが、連れはのどや鼻をやられそうな変な臭いをかすかに感じたそうです。周辺は高い樹木が育たず、ススキなどが茂っています。北東方面に女三瓶山(めさんべさん)<写真99〜101>が見えました。
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114鳥地獄越しに女三瓶山…少量ですが二酸化炭素の噴気があり、たまに鳥の死骸などが見られるので鳥地獄といいます。噴気は見られませんでしたが、連れはのどや鼻をやられそうな変な臭いをかすかに感じたそうです。周辺は高い樹木が育たず、ススキなどが茂っています。北東方面に女三瓶山(めさんべさん)<写真99〜101>が見えました。
115鳥地獄越しに男三瓶山…北北西方面には男三瓶山(おさんべさん)<写真90〜92>が見えました。
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115鳥地獄越しに男三瓶山…北北西方面には男三瓶山(おさんべさん)<写真90〜92>が見えました。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下(厚手) 軍手 雨具 スパッツ 日よけ帽子(フード付き) 雨用帽子 登山靴(防水加工) 靴ひも予備 ザックカバー(防水用) 地形図 コンパス マップケース 筆記用具 タオルハンカチ カメラ 飲料水(スポドリ&茶) 水筒(保温) 非常食(栄養補助食品) スマホ(地図アプリ使用) eTrex22x(GPSナビゲーター) 虫よけスプレー

感想

【地底に眠る巨木たち!】
 今回訪れた三瓶山(さんべさん)は中国地方でたった2つの活火山のうちの1つです。ちなみに、もう1つは山口県の阿武(あぶ)火山群で、噴気は観測されていません。
 三瓶山は約10万年前に最初の火山活動を行い、数千年から数万年の間隔で7回の活動を行ったことが明らかになっています。古い時期には直径約5kmのカルデラを形成する大規模な噴火がありました。現在の山体(男、女、子、孫の各山)は1万年前以降にカルデラ内で別個に噴出した溶岩からなる溶岩ドーム群、あるいは噴火で壊れた大きな溶岩ドームの残存部と考えられています。また、これらの山に囲まれた室の内と呼ばれる窪地は、山々が形成された後の噴火口と考えられており、今でも二酸化炭素の弱い噴気が見られます。

 三瓶山に登る前日に周辺にある観光施設をいくつか訪問しました。
 まずは、北北西方面にある「さんべ縄文の森ミュージアム三瓶小豆原(さんべあずきはら)埋没林公園」<写真01〜12>です。この施設では、その名の通り埋没林<写真06〜11>が見られました。これは、過去の森林が根を張った状態で地層中に埋もれたもので、「森の化石」といわれています。
 埋没林の形成に関わったのは約4,000年前の7回目の活動期の噴火です。この時には、火山の北側で大規模な斜面崩壊が発生しました。火砕流として流れ下った火山灰や火山岩(溶岩が固まった岩)の大きな粒が厚く堆積<写真04,05>し、それが崩れて発生した土砂は、土石流となり「さんべ縄文の森ミュージアム」の南を流れる伊佐利川(いさりがわ)の谷を埋め尽くしながら流れ下りました。伊佐利川は埋没林の地点から約500m下流で小豆原川と合流しています。伊佐利川の谷が埋め尽くされたことで、小豆原川は合流部でせき止められ「土砂ダム」ができ、その一部は谷を逆流して埋没林の地点まで達しました。逆流した土石流の勢いが衰えたため、埋没林の地点に生えていた木々は倒されずにすみ、立ったままの状態で埋もれました。小豆原に流れ込んだ火砕流は、比較的細かい火山灰が中心で、温度は200度以上あったと推定されています。しかし、土砂ダムにたまった水によって堆積した火山灰の温度が一気に下がり、埋没林は表面がわずかに炭化したのみで、全焼を免れました。さらには、土砂ダムにたまった水が運んできた火山灰が厚く堆積したことで深く埋もれて浸食されず、地下水に包まれ空気から遮断されたためほとんど腐朽しませんでした。
 こうして、縄文時代の森が三瓶火山の噴火によって地中に埋もれ、生きていた時のまま根を張り、長い幹を残したまま直立しているのです。このように特に長い幹を残すものは世界的にも珍しいといわれています。
 この埋没林発見のきっかけは1983年、水田の区画整備工事中に地中から現れた1本の巨大な立木でした。工事の邪魔になることから切断されてしまいましたが、1990年に高校教師で三瓶火山の研究者でもある松井整司氏が現地調査の際、たまたま木の写真を見せられ、その後、独自に調査を開始。報告を受けた島根県が「三瓶自然館拡充事業」の一環として周辺を掘削したところ、1998年に立木の頂部が次々に発見され、地下に森が埋もれていることが確認されました。こうして発見された立木は約30本、1999年から地質調査を兼ねた発掘作業が始まり、そのうちの2本<写真17,18,23>が「島根県立三瓶自然館サヒメル」に展示されました。
 残された埋没林を見るためには、階段やエレベーターを使って、地下まで降りる必要があります。普通なら展示施設まで運び、館のレイアウトにしたがって、その位置まで動かします。ところが、2003年に完成した「さんべ縄文の森ミュージアム三瓶小豆原(さんべあずきはら)埋没林公園」は埋没林があったところに施設をつくり、元々の位置まで人が移動して観賞する仕組みでした。もちろん、展示はほんの一部で、地下に埋め戻されている木もたくさんあります。温度や湿度などの管理が難しく、展示中にダメになってしまいレプリカとなった木もありますが、マスクを外すと当時の木の香りがそのまま残っており、まさに縄文時代にタイムスリップしたかのようでした。この施設だけでも、すでに三瓶山の虜になってしまいました。

 「三瓶小豆原埋没林公園」を出た後、三瓶山の北麓で「三瓶山姫逃池コース登山口」の北にある「島根県立三瓶自然館サヒメル」<写真16〜42>を訪問しました。「令和6年度夏の企画展“The蜂”」が9月29日(日)まで開催されています。蜂大好きな我々は迷うことなく、館内に入ることにしました。入館料はおとな一人700円でしたが、昼食時に寄った道の駅「赤来(あかぎ)高原」で割引券をゲットしていたので、団体割引価格の560円で入場できました。ところが、ここの入場券を先に訪問した「さんべ縄文の森ミュージアム」<写真01〜12>で提示すると、おとな一人300円の入場料が半額になるようでした。しまった、訪問する順序を間違えた!時すでに遅し・・・😓
 本館1階は子供たちが楽しめるコーナーで、テンの毛皮を触ったり木の香りを嗅いだりできます。本館2階の「三瓶山と大地の成り立ち」コーナーはうっかり見落としてしまい、そのまま通路を渡って別館に進む途中で企画展示室に入りました。企画展“The蜂”では、寄生蜂の写真や国内のさまざまなハチの標本、ハチと間違えられやすいアブなどの昆虫標本がありました。
 別館に入ると「三瓶埋没林」コーナー<写真17〜19>、地層はぎとり標本<写真20〜22>を見ながら4階へ、「環日本海地域・島根・三瓶の自然」コーナーには剥製や化石<写真25〜38>、そして5階は天文台で隕石の展示<写真40,41>と、思っていたより充実した内容でした。詳細はそれぞれ、写真で紹介しています。

 「島根県立三瓶自然館サヒメル」を出た後は浮布(うきぬの)の池越しに男三瓶山(おさんべさん)と子三瓶山(こさんべさん)<写真46>、西の原越しに男三瓶山と子三瓶山<写真48>など絵に出てきそうな美しい三瓶山の景観を堪能し、翌日の登山に期待が膨らみました。

【ジンギスカンの人気店と老舗の温泉宿】
 予定よりも時間がかかり、急遽、夜開いている近くの飲食店を探しました。向かったのは、「霧の海食堂 きっ川」<写真49〜51>です。ジンギスカンの人気店だったらしく、開店30分後の17時半頃には駐車場はほぼ埋まっており、外の席で18時半までとの条件で入店できました。中止のメニューが多く、ジンギスカンとご飯のみで、鶏肉と豚肉ならつけられるとのことでした。
 結局、鶏と豚の値段がわからないままジンギスカン2人前、ご飯の中と小、鶏肉1人前と豚肉1人前を注文。直径45cm程の皿にてんこ盛りの肉と野菜に二人とも一瞬、固まりました。
 焼き始めると、垂れた牛脂と玉ねぎの水分が反応し、とんでもなく跳ねました。たまらず連れが席移動、箸を握りしめて動かないので、仕方なく、収まるまで独りで油跳ねと戦う羽目に😓肉はどれもちゃんと味がしますが、最もおいしかったのは意外にも豚肉でした。
 30分後、まだお皿には3分の2の具材が。時間内に食べきれるかと焦る連れ。そのうちに、大きな蚊が登場、今度は刺されないかと焦る連れ。そのとき、絶妙のタイミングで蚊取り線香が登場。おかげで、刺されることもなく、ほのぼのとしたいい雰囲気の中で無事に時間内に完食しました。

 夕食後は、すぐ近くの「四季の宿さひめ野」にチェックイン。食事が高価過ぎたため素泊まりにしましたが、他の宿泊客は夕食中だったようで、大浴場は貸し切りでした。温泉はさらっとしたお湯で、露天風呂もありました。
 和室は広く、テーブルも机もあり、冷蔵庫や電気ポット、エアコン、テレビなどの家電が充実、Wi-Fiも使えました。室内の洗面所にハンドソープがあったのはありがたかったです。

【孫⇒子⇒男⇒女⇒孫と三瓶山のカルデラ周回】
 翌朝はよく晴れており、絶好の登山日和になりそうでした。
 出発点としたのは国民宿舎さんべ荘の駐車場です。ただし、後日、大田(おおだ)市観光協会発行の登山ガイドマップをよく見ると、利用駐車場はさんべ荘のもう少し東にある霧の海展望所駐車場だったようです。さんべ荘の駐車場は7時過ぎには半分程埋まっており、14時45分頃には7割程でした。台風後で人が少なかったようで、満車にならずにすんだようです。ほっとしました。
 女夫松(めおとまつ)登山口<写真53>から土道に入ると、一部不明瞭との掲示がありましたが、すぐにまたげる倒木があるものの、明瞭な細道が続きました。
 孫三瓶山頂上<写真55,56>からは予期せぬ雲海を楽しみ、丸太と土の階段状の道を下っていると、早速、マツムシソウなどの花が現れました。
 標高820m辺りから平坦な細道になり、東側にカルデラ内部が見えるようになりました。風越周辺<写真64〜66>からは男、女、子、孫の各山を見上げ、カルデラの内部にいることを実感しました。
 子三瓶山頂上<写真74,75>周辺は気持ちのいいススキ原で、ここまでは順調でした。ここを過ぎるとしばらくは丸太と土の階段状ですが、標高920〜910mは深さ30〜40cmの溝状に掘れた粘土道で、雨天などは水が流れてかなり滑りやすそうです。下りが苦手な連れが唯一、怖がったのはここでした。幸い、距離は短く、そのうちにまた歩きやすくなり、登山道脇の花々に気をとられているうちに赤雁山(あかがりやま)は過ぎてしまっていました。
 標高1,100m辺りのベンチで西の原越しに浮布の池の展望<写真85>を楽しみながら休憩しました。ここからは平坦な細道で、マツムシソウやイヨフウロなど、これまで見てきた花がずらっと並んでいました。そのうちにススキも開花し、いかにも秋らしい風景が楽しめるでしょう。

 男三瓶山(おさんべさん)頂上<写真90〜92>に到着したとたん、大勢の人が目に入りました。ここまですれ違ったり道を譲ったりした人は数人だったので、予想外でした。北側の登山道のほうが歩きやすく、そちらからアプローチする人が多いようです。この北側のデッキで食事中の方が多く、登山者は東から北に集中していました。広いので休憩場所には困りませんが、日陰は全くありません。開けた端に座れるように材木を転がしてあるので、そこで休憩しました。期待していた展望は・・・😅頂上の平らな部分が広すぎて、人だかりのしている端まで行かなければ下が見えません。結局、広々とした頂上を見渡しただけで終わってしまいました。
 男三瓶山(おさんべさん)から女三瓶山(めさんべさん)<写真99〜101>に向かって下り始めると、最初は丸太と土の階段状でした。立ち入り禁止の避難小屋を過ぎると、標高1,100m辺りには石埋まりのロープ場がありますが、ロープなしでもすぐに下れます。
 兜山(かぶとやま)頂上<写真97>は展望の効かない細道の通過点のような場所で、ピーク標がなければ気づかなかったでしょう。
 女三瓶山頂上周辺<写真99〜101>にはデッキやベンチがあり、数人休憩できそうでしたが、皆さんすぐに立ち去られました。地形図上のピークはもう少し先のようだったので、草が足に当たる細道を東に進むと、無線中継所でまた少し開けました。
 展望は先程と同じようなものだったので、すぐに引き返すと、兜山(かぶとやま)<写真97>と大平山(たいへいざん)<写真104〜107>との分岐に展望デッキ<写真102,103>があり、登ってきた孫、子、男の各三瓶山がよく見えました。
 大平山(たいへいざん)<写真104〜107>は三瓶観光リフトで上がってこられる観光客も多く、東の原展望テラス周辺は昼食をとりながら展望を楽しむ人々でにぎわっていました。孫、子、男、女、すべて見られるので、きれいに盛り上がった溶岩ドームの山容を確認して楽しみました。地形図上のピークの辺りまで細道を進んでみましたが、大平山(たいへいざん)頂上と思しき地点には特に道標などはなく、単に展望の効かない細道の通過点のようでした。

 大平山(たいへいざん)頂上<写真104〜107>から引き返し、「ここは登山道です。」との注意喚起がある道に入ると、丸太と土の階段の下りがしばらく続きました。標高700mを切ると平坦になり、相変わらず展望は効きませんが、キツリフネなど水辺を好む花が咲き始めていました。
 室の内池<写真109〜111>は火口に地下水がたまってできた火口湖です。畔に出る踏み跡は2か所あり、早まってクマザサをかき分けて見に行こうとしたことを後悔しました。畔からは孫三瓶山が見えましたが、最後にあれを登らないと車に戻れないと思うと、素直に喜べませんでした😓池の水は茶色っぽく、生き物はいないだろうと思いきや、たまに跳ねる黒っぽい魚が見えました。昔放流したコイのようで、栄養不足で頭だけが異常に大きいそうです。ベンチで休憩していると、不意に野鳥が数羽、水面を飛び回り始めました。デジカメを出している間にいなくなってしまいましたが、すぐに戻ってきました。よく見ていると、水面に一瞬、潜って浮上、水浴びでした。ほぼ無言でしたが、最後に鳴いてくれたので、やっとツバメと判明。すぐ西には「鳥地獄」<写真113〜115>という恐ろしげなネーミングの場所がありますが、平気なようでした。
 鳥地獄は少量ですが二酸化炭素の噴気があり、たまに鳥の死骸などが見られるというのが名前の由来です。噴気は見られませんでしたが、連れはのどや鼻をやられそうな変な臭いをかすかに感じたそうです。
 少し暗い細道を上り、奥の湯峠からは石埋まりの上り道が続きました。下りが苦手な連れが少し疲れてきたようだったので、下りでなくてよかったです。励まそうと「もう少しや。」と声をかけると、「はぁ⁉」とまさかのキレ気味の反応。「もう歳や。」と聞き間違えたのだとか。あながち、間違ってないと思いますが😁
 孫三瓶山頂上<写真55,56>を過ぎて最後の休憩をとり、ここからは最初に歩いた道を下るだけ。意外にも、すんなり下ってくれました。

 国民宿舎さんべ荘の駐車場に戻ると、7割程埋まっていました。土日は日帰り温泉を楽しむお客さんでかなり混雑するそうですが、今回は台風後で人出が少なかったようです。
 大人1人650円を払い、人気の大浴場へ。洗い場はまだ十分空きがありました。お湯はつるっとして鉄分を多く含むといいますが、少し茶色いかなというくらいで、においは感じませんでした。内風呂にはほとんど人がおらず、露天風呂のほうに出ると種類の違う小さい湯舟がたくさんありました。はしごはしなかったので、詳細はわかりませんが、あれこれ試してみる人が多いようでした。この日は台風の影響か朝から湿度が高かったようで、ずっと汗をかきっぱなしだったので、とても気持ちよかったです。
 台風により急遽、訪問を決めましたが、バタバタした割にはゆっくり楽しめました。意外にも花が多かったので、また別の時期に行ってみたいです。


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ハイキング 中国山地西部 [日帰り]
男三瓶山、女三瓶山
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
1/5

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