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Yamareco

記録ID: 7226193
全員に公開
ハイキング
塩見・赤石・聖

南アルプス 荒川岳から赤石岳縦走

2024年09月10日(火) 〜 2024年09月12日(木)
情報量の目安: A
都道府県 長野県 静岡県
 - 拍手
体力度
8
2〜3泊以上が適当
GPS
23:10
距離
27.2km
登り
3,030m
下り
3,010m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:19
休憩
0:41
合計
7:00
距離 9.1km 登り 1,583m 下り 96m
9:00
69
スタート地点
10:09
55
11:04
11:05
84
12:29
12:40
36
13:16
13:27
16
13:43
13:46
81
15:07
15:22
9
15:31
29
16:00
2日目
山行
7:56
休憩
1:55
合計
9:51
距離 9.6km 登り 1,299m 下り 792m
5:16
53
6:09
6:23
57
7:20
7:21
38
7:59
8:15
69
9:24
9:35
5
9:40
9:41
27
10:52
11:41
46
12:27
12:28
72
13:40
13:41
23
14:04
14:16
14
15:04
15:05
2
15:07
宿泊地
3日目
山行
5:53
休憩
0:05
合計
5:58
距離 8.4km 登り 148m 下り 2,122m
6:37
6:38
58
7:36
7:37
35
8:12
8:13
74
9:27
9:28
34
10:02
74
11:22
11:23
5
11:28
ゴール地点
天候 晴れ 時々 小雨
過去天気図(気象庁) 2024年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
起点となる 椹島まで 東海フェレスの送迎バス (静岡市が許可した車両)に乗車。

この送迎バスの運行にかかる経費は、東海フォレストが管理運営する山小屋への宿泊代の中からまかなっていることから利用者は山小屋への宿泊(素泊まり以上)が必要条件となる。
つまり、行程の中に1泊、山小屋での宿泊があれば送迎バスに乗車できるシステムである。
なので、私は千枚小屋のテント泊と赤石岳避難小屋の素泊まり予約(前払い制)をして送迎バスを利用した。

なお、テント泊だけの場合は、この送迎バスは利用できないので、その場合は畑薙第一ダムから椹島まで、距離約20kmを歩くことになる。(徒歩約5〜6時間)

東海フェレスの送迎バス https://www.t-forest.com/alpsinfo/bus/

起点となる 椹島(さわらじま) 
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起点となる 椹島(さわらじま) 
長い1日の始まりは夜明け前の 千枚小屋(2610m) からだ。
千枚小屋から赤みを増す東の空に 富士山 のシルエットがくっきりと浮かんでいる。
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長い1日の始まりは夜明け前の 千枚小屋(2610m) からだ。
千枚小屋から赤みを増す東の空に 富士山 のシルエットがくっきりと浮かんでいる。
重厚な風格の 赤石岳 と対峙する。 
う〜ん、まさに 赤石山脈(南アルプス) という名称の起因となる山だけのことはあるね。
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重厚な風格の 赤石岳 と対峙する。 
う〜ん、まさに 赤石山脈(南アルプス) という名称の起因となる山だけのことはあるね。
千枚岳(2880m)
西側にはこれから向かう 荒川岳(悪沢岳) が手招きしている。
千枚岳(2880m)
西側にはこれから向かう 荒川岳(悪沢岳) が手招きしている。
タカネヨモギ の葉が朝露に濡れてシルバーに輝いている。 
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タカネヨモギ の葉が朝露に濡れてシルバーに輝いている。 
タイツルオウギ の色づいた実が、今にもはち切れそうだ。
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タイツルオウギ の色づいた実が、今にもはち切れそうだ。
稜線上のコブのような 丸山(3032m) は、荒川岳に続く前座のような山だ。
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稜線上のコブのような 丸山(3032m) は、荒川岳に続く前座のような山だ。
ウラシマツツジ が赤いカーペットのように稜線を彩る。
2
ウラシマツツジ が赤いカーペットのように稜線を彩る。
千枚岳から2時間弱、丸山から40分ほどで瓦礫ピークの 東岳(3141m:悪沢岳) に着く。 
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千枚岳から2時間弱、丸山から40分ほどで瓦礫ピークの 東岳(3141m:悪沢岳) に着く。 
東岳 から 中岳 までには大きく(標高差で200mくらい)降る。
この下降が急傾斜なうえに崩れやすいガレ場なので神経を使う。 この区間が本コースの核心かもしれない。
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東岳 から 中岳 までには大きく(標高差で200mくらい)降る。
この下降が急傾斜なうえに崩れやすいガレ場なので神経を使う。 この区間が本コースの核心かもしれない。
中岳山頂より150mほど手前(東側)には 中岳避難小屋 が建っている。
2
中岳山頂より150mほど手前(東側)には 中岳避難小屋 が建っている。
中岳(3084m)
中岳の北側には 魚無沢 や 内無沢 といった谷が西俣に流れ込んでいて、中岳のことを 魚無河内岳(うおなしごうちだけ) とも呼ぶようだ。
中岳(3084m)
中岳の北側には 魚無沢 や 内無沢 といった谷が西俣に流れ込んでいて、中岳のことを 魚無河内岳(うおなしごうちだけ) とも呼ぶようだ。
中岳から10分ほど降ると、前岳と荒川小屋への分岐がある。 
荒川三山のピークハントをする場合は、この分岐から右(南西)に見える 前岳 を往復する。
中岳から10分ほど降ると、前岳と荒川小屋への分岐がある。 
荒川三山のピークハントをする場合は、この分岐から右(南西)に見える 前岳 を往復する。
荒川小屋に向かうトレイルは、前岳の南東斜面に広がるお花畑の中を降って行く。
そして、こんな高山帯でも二ホンジカの食害が深刻化しているらしく、防鹿柵が設置されているのには驚いた。
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荒川小屋に向かうトレイルは、前岳の南東斜面に広がるお花畑の中を降って行く。
そして、こんな高山帯でも二ホンジカの食害が深刻化しているらしく、防鹿柵が設置されているのには驚いた。
秋の高山植物を代表する タカネマツムシソウ は今が最盛期。
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秋の高山植物を代表する タカネマツムシソウ は今が最盛期。
イワインチン もいたるところに群生している。
2
イワインチン もいたるところに群生している。
イワベンケイ は花よりも実のほうが鮮やかだね
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イワベンケイ は花よりも実のほうが鮮やかだね
荒川岳 と 赤石岳 の間という絶妙な位置に建つ 荒川小屋 
荒川岳 と 赤石岳 の間という絶妙な位置に建つ 荒川小屋 
振り返れば、ピークに霧のかかった雄大な 荒川岳 を見ることができる。 荒々しくも立派な山容に、改めて 荒川岳 の大きさを実感する。
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振り返れば、ピークに霧のかかった雄大な 荒川岳 を見ることができる。 荒々しくも立派な山容に、改めて 荒川岳 の大きさを実感する。
荒川小屋から30分ほどのゆるい登りで 大聖寺平 に着く。 
荒川小屋から30分ほどのゆるい登りで 大聖寺平 に着く。 
小赤石岳の肩から、一気にせり上がる稜線を登りきったピークが 小赤石岳(3081m)
小赤石岳の肩から、一気にせり上がる稜線を登りきったピークが 小赤石岳(3081m)
国内で最高地点の一等三角点がある 赤石岳(3120m) を越えて、その南側の窪地に建つ 赤石岳避難小屋 が今夜の宿泊地だ。
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国内で最高地点の一等三角点がある 赤石岳(3120m) を越えて、その南側の窪地に建つ 赤石岳避難小屋 が今夜の宿泊地だ。
赤石岳(三角点峰)の南に位置する 赤石岳避難小屋 で朝を迎える。
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赤石岳(三角点峰)の南に位置する 赤石岳避難小屋 で朝を迎える。
三角点峰の南よりのピーク(東岳?)のバックに 富士山 のシルエットが浮かんでいる。
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三角点峰の南よりのピーク(東岳?)のバックに 富士山 のシルエットが浮かんでいる。
本日の下山路である、小赤石岳から派生する 赤石東尾根(小赤石尾根) も良く見えている。 う〜ん、長そうだな〜 
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本日の下山路である、小赤石岳から派生する 赤石東尾根(小赤石尾根) も良く見えている。 う〜ん、長そうだな〜 
一気に標高を下げるので、赤石岳がみるみるうちに高くそびえるようになる。 
木々の間から見る赤石岳とかすかに色づき始めた紅葉が夏の終わりを感じさせる。
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一気に標高を下げるので、赤石岳がみるみるうちに高くそびえるようになる。 
木々の間から見る赤石岳とかすかに色づき始めた紅葉が夏の終わりを感じさせる。
半透明に変わりゆく ダケカンバ の葉が朝陽に照らさせてステングラスみたい。
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半透明に変わりゆく ダケカンバ の葉が朝陽に照らさせてステングラスみたい。
赤石岳をスタートしてから約2時間半、 富士見平(2720m) に出てしまえば、後は危険個所も無く 赤石小屋 への下りとなる。
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赤石岳をスタートしてから約2時間半、 富士見平(2720m) に出てしまえば、後は危険個所も無く 赤石小屋 への下りとなる。
富士見平 では、2日間かけて歩いてきた 千枚岳から荒川岳、赤石岳 の稜線が一望できる。
空に浮かぶ雲も秋の気配を感じさせるな〜。
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富士見平 では、2日間かけて歩いてきた 千枚岳から荒川岳、赤石岳 の稜線が一望できる。
空に浮かぶ雲も秋の気配を感じさせるな〜。
富士見平 を過ぎてシラビソなどの針葉樹林帯をひと下りすると、2564mピークの手前に建つ 赤石小屋 が見えてくる。
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富士見平 を過ぎてシラビソなどの針葉樹林帯をひと下りすると、2564mピークの手前に建つ 赤石小屋 が見えてくる。
赤石小屋 の玄関先からは正面に 聖岳 が大きく見える。 いつか登る機会があるといいな〜
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赤石小屋 の玄関先からは正面に 聖岳 が大きく見える。 いつか登る機会があるといいな〜
キノコ図鑑の標本みたいな ベニテングダケ !
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キノコ図鑑の標本みたいな ベニテングダケ !
ヘルメットみたいで面白い。
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ヘルメットみたいで面白い。
林床にこんな大きなキノコを発見! 
マスクメロンみたいな模様がユニークだ。
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林床にこんな大きなキノコを発見! 
マスクメロンみたいな模様がユニークだ。
スイッチバックのトレイルを降って行くと、やがて鉄の階段が現れる。 それを降って大井川林道に出る。
スイッチバックのトレイルを降って行くと、やがて鉄の階段が現れる。 それを降って大井川林道に出る。

感想

南アルプスの南部に位置する 荒川岳 と 赤石岳 の縦走は、今ではすっかりメジャーとなった大井川の 椹島(さわらじま) から登るループトレイルです。

1日目は 大井川の 椹島(さわらじま) から千枚小屋まで。
2日目は 荒川岳 を越えて 赤石岳 まで歩くロングルートです。
3日目は 赤石岳山頂から赤石東尾根を下降して大井川の 椹島 に戻る。
反時計回りのループルートです。

写真の詳細とコースガイドはこちら → 

南アルプス 荒川岳から赤石岳縦走 椹島からキノコの森も通って千枚小屋
https://hikingbird.exblog.jp/35891296/

南アルプス 荒川岳から赤石岳縦走 千枚小屋から荒川岳を越えて赤石岳   
https://hikingbird.exblog.jp/36230395/

南アルプス 荒川岳から赤石岳縦走 赤石岳から赤石東尾根を降る 
https://hikingbird.exblog.jp/36243338/

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コメント

やはり広大で素晴らしい山並みですね!
車のトラブルでご一緒できなくて、とても、とても残念でした😭
もう何年越しなるか分かりませんが、絶対に、来年こそは登ります!
来年は小屋泊三回で歩くことになるでしょう〜
体力で歩こうというのはもう無理です。安全に楽しくを心掛けてボチボチ登っていきますわ(^^)
2024/10/18 23:09
harumushaさん
ご一緒できなくて残念でした。
南アルプスの南部はアクセスも不便ですし、山も大きいので、ご自分のペースでゆっくり楽しんだ方が充実すると思います。
天気の良い時期を狙って、じっくり堪能してください。
2024/10/19 3:56
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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2/5
体力レベル
4/5

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