双六岳・三俣蓮華岳・西鎌尾根 雨の北アルプスはライチョウ天国!


- GPS
- 52:24
- 距離
- 36.3km
- 登り
- 2,696m
- 下り
- 2,689m
コースタイム
- 山行
- 5:51
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 6:28
- 山行
- 4:41
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 4:58
天候 | 1日目…晴れ 後 曇 2日目…雨 3日目…晴れ 後 曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
・あかんだな駐車場に駐車 ⇒ 平湯温泉から新穂高まで路線バスを利用 ※三連休+出遅れ到着のため新穂高の鍋平駐車場は満車で停められない可能性があると考え、あかんだな駐車場を利用して新穂高までバス移動(安全策) ※松本から安房トンネルへ向かう途中、道の駅 風穴の里付近で工事片側交互通行による大渋滞に巻き込まれてロスタイム約1時間。渋滞に巻き込まれたのは午前7時頃。もっと早朝に通過してしまうのが得策だと思った。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【新穂高〜双六小屋】 ・佐俣林道を1時間半ほど歩いた後、小池新道へ。 ・小池新道は非常に整備の行き届いた登山道でとても歩きやすいが、とにかく猛烈に暑かった。鏡平小屋では熱中症で動けなくなっている人も居た。9月とは思えないような暑さが続いており、暑さには気をつけたい。 【双六岳・三俣蓮華岳】 ・縦走路、巻道ともに整備が行き届いていて歩きやすい。 ・濃霧の中を歩いたがほとんど道迷いの不安も感じなかった。 ・三俣蓮華岳でライチョウの大群を目撃 【双六小屋〜千丈乗越(西鎌尾根)】 ・ここも整備が行き届いた登山で歩きやすい。 ・硫黄乗越よりも双六側は緩やかな稜線歩きが続くが、千丈乗越が近くなると岩場が多くなる。鎖場の通過も数箇所あるが全体的に難易度は低い。 ・槍ヶ岳の眺めがとにかく素晴らしい。 【千丈乗越〜新穂高】 ・例に漏れずここも整備状態の良い登山道。 ・槍平〜右俣林道間は荒れた河原の渡渉が何度かある。平常時は特に問題無いが、増水時は通過不能になるらしいので注意。 ・右俣林道に出てから新穂高までの林道歩きはとにかく長く、下りで早足でも1時間半くらいかかった。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
かと言って、この天気の中を予定通り雲の平まで散歩する気にもなれない
悩んだ結果、三俣蓮華岳まで行ってみることにしました
そう言えば、雨の日はライチョウが出やすいんだっけ…と思いながら歩いてると…
ここで西鎌尾根を離脱して槍平方面へ下山開始
時間的には槍ヶ岳を経由してもギリギリ下山できるんだけどね…、午後から天気も不安定になりそうなので今日は余裕を持って行動することにします😓
感想
9月の三連休に向けて激戦区双六小屋の予約をなんと連泊で抑えることに成功し、意気揚々と黒部川源流域(雲の平・鷲羽岳)への山行を計画。ところが、連休が近くなるにつれて天気予報の雲行きが怪しくなり、一番肝心な連休の中日が大雨の予報になっているではないか…
これでは黒部川源流域を縦走するどころか、下手をすれば一日中双六小屋で停滞させられることも予想されるのでキャンセルしてしまおうかという考えも一瞬頭を過りましたが、3日連続でアルプスを縦走できるのは今シーズンこれが最初で最後のチャンス…。
あれこれ考えた結果、キャンセルすることは思い止まり、小屋での停滞覚悟で2泊3日の北アルプス縦走を決行することにしました😐
とりあえず初日は晴天の中を新穂高から双六小屋へ🌞
ところが晴天は良いとして、スタートが出遅れて涼しい早朝に出発できなかったことで初日はとにかく暑さに苦しめられました。いや、どんなにスタートが出遅れたとしても9月の中旬に標高1500mでこの暑さはおかしいよ…というくらい暑い。特に小池新道の前半の暑さはひどくて、それほどの勾配でもないのに息が上がってしまいペースの方は全く上がらず😢
自分が8月よりも9月のアルプスを好むのは9月の方が夕立の確率が低く気温も適温になるからなのだけど、少なくとも気温に関しては9月を選択した意味が全くないくらいの暑さで本当に参りました。
幸い、鏡平小屋で大休止したことと、その頃から日差しが弱くなったことで暑さが解消してペースも一気に回復。予定通りの時間に双六小屋に到着して初日終了。
問題の2日目は、やっぱり朝から雨☔😢☔😢☔😢
しかし、午前中は弱い降り方で済みそうなので小屋で停滞することはせず少しだけ歩くことに。かと言って、予定していた鷲羽岳や雲の平まで行く気力は湧かず、双六岳と三俣蓮華岳だけ縦走して小屋へ戻ることにします。
雨と深い霧の中、楽しみだった双六滑走路も槍ヶ岳が見えるどころかほとんど視界ゼロ。残念無念過ぎる…
でも、こんな雨の日に北アルプス歩いたご褒美がこのあとに待っていたのでした😊
双六岳から三俣蓮華岳に向かって縦走しているとハイマツの藪の中から「グヮ〜、グヮ〜」というカエルのような鳴き声…🤔
こんな雨の日だもんな…そりゃカエルも元気になるよな?🐸
そして5分ほど歩くとまた藪の中から「グヮ〜、グヮ〜」
え?またカエル?ひょっとしてライチョウの鳴き声じゃね?
ちょっと期待しながらさらに歩いているとやっぱり居ました、ライチョウさん。そうそう、天気の悪い日はライチョウも元気になるんだよね🥰
その後、三俣蓮華岳に到着するまでの1時間はライチョウラッシュの到来。なんと5分に1回くらいの頻度でライチョウを目撃する。
さらに三俣蓮華岳の山頂を過ぎて巻道ルートに下りかけたところでライチョウの大群に遭遇。最初は3〜4羽くらいで戯れていたライチョウの周りに次々と仲間が集まってきて、気が付いたら計10羽の大群に。
こんなにたくさんのライチョウの群れは見たことない。まるで公園に集まる鳩のよう😇
ライチョウの大群に取り囲まれたタイミングでちょうど雨も小止みになったので、ザックからカメラを取り出して夢中で写真を撮りまくりました。悪天候の北アルプス、景色が見えないのは残念だけど、こんな日でも歩けばちゃんと良いこともあることを今日は思い知りました😝
ライチョウフィーバーですっかり満足して双六小屋へ戻りお昼休憩をしていると、やがて小屋の屋根を叩きつけるような本降りの雨が…。こうなるとさすがに午後は小屋から一歩も出る気になれず、夕食の時間が来るまで小屋の中で6時間ほど飲んだくれ状態に😇🍶😊🍺
談話室は雨で停滞中の人たちで満員御礼、自然とお会いした方たちと即席の宴会が始まります。山の話にローカルトークにいろんな話に花が咲いてあっという間の6時間、山小屋で飲む酒は最高。
やっぱり雨でもキャンセルしないで来てよかった!🥰
そして最終日の3日目。
晴れるかどうかかなり微妙な予報でしたが夜明け前に起きると星が見えていてどうやら晴天が期待できそうなので、西鎌尾根(千丈乗越)を経由して新穂高に下山することにしました。
西鎌尾根は7年前に逆向きで歩いたもののガスガスの天気で展望をほとんど見ることができなかった縦走ルート。今回は槍ヶ岳までは行かないけど千丈乗越まで西鎌尾根の展望リベンジに挑戦です!
結果、西鎌リベンジは大成功。樅沢岳から千丈乗越まで槍ヶ岳を真正面に見ながらの縦走はどこまでも歩いても本当に素晴らしく、3日の北アルプス縦走のラストに最高の絶景を満喫できました🥰
西鎌尾根を歩いているうちに欲が出て槍ヶ岳まで行きたくなってしまったけど(時間的もギリギリ何とかなる)、今日も夕立が心配な天気なので(ということにして体力的にも少々不安)、やっぱり千丈乗越から下山…(笑)
午後2時半には新穂高に無事下山して、時間的にだいぶゆとりも残ったので平湯温泉(ひらゆの森)で少しのんびりしてから帰途につきました(*´ω`*)
初日の猛暑に中日の悪天候、目まぐるしく変わる天気に振り回された今年の北アルプス縦走だったけど、最終日はちゃんと絶景の中を歩けたし、ライチョウの大量目撃と双六小屋の宴会は雨の憂鬱を忘れさせてくれるとても良い思い出に。
雨予報に日和って予定を撤回する一歩手前でしたが、ちゃんと決行して良かったです😊
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