木曽駒ケ岳 〜秋色に染まる千畳敷・濃ヶ池カール〜
- GPS
- 08:48
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 812m
- 下り
- 820m
コースタイム
- 山行
- 7:17
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 8:21
天候 | 快晴 午後になってもここ中央アルプスではガスらなかった |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
菅の台駐車場〜しらび平駅〜千畳敷駅:シャトルバスとロープウェイ:料金往復3900円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
≪登山道の状況≫ ・千畳敷カール:整備された歩道になっているが、アップダウンや岩がちな個所もある。運動に適した靴で来られたし。 ・千畳敷カール〜乗越浄土:稜線までの急登区間。九十九折れ区間では落石させると危険なので足元注意のこと。 ・乗越浄土〜駒飼ノ池:ざれた斜面の下り。整備はなされている。 ・駒飼ノ池〜濃ヶ池:駒飼ノ池直下は急な斜面の登降があり、一部に梯子・桟橋あり。濃ヶ池までは緩いトラバース道だが、道幅が狭いので踏み外し注意。 ・濃ヶ池〜濃ヶ池分岐:稜線までの緩いトラバース道。 ・濃ヶ池分岐〜将棊頭山:ハイマツの中の稜線歩き。少々ハイマツをかき分けて進む個所もある。 ・濃ヶ池分岐〜木曽駒ケ岳:馬の背と称される急勾配の区間。岩稜帯歩きや切れ落ちた斜面の上部のトラバースもある。初心者が安易に踏み込むと危険かも。 ・中岳巻道:中岳のトラバース道。中岳上部からの落石、木曽方向の谷への滑落には注意のこと。3点支持が必要な個所もある。アルプスのトラバース道経験者なら問題ないレベル。 ≪危険動物情報≫ ・ヤマビル:遭遇せず。この高度なら心配無用か。 ・ヘビ:遭遇せず。 ・クマ:遭遇せず。千畳敷カールにクマが出没したことがあったようだ。濃ヶ池方面はいてもおかしくない。 |
その他周辺情報 | ≪トイレ≫ ・千畳敷駅(無料・水洗)、宝剣山荘(200円)、頂上山荘(たしか200円??)に有り。 ≪商店≫ ・千畳敷駅と各山小屋で飲料・食料を購入できる。 |
写真
感想
アルプスのナナカマド・ダケカンバ帯からスタートする紅葉前線。
一年の中でひときわ鮮やかに色づく森を歩くのは、山屋にとっての至福の時。
中央アルプス千畳敷カールの紅葉の写真を『山と渓谷』の紅葉特集で見て、背筋に電撃が走ったのが2年前。
それからというもの、紅葉前線スタートを見に、木曽駒ケ岳へ出かけるのが私の定番山行になったのでした。
そんなこんなで今年も出かけてきました。
例年より秋の訪れが早いように感じる今秋。
10月初旬がピークと思って計画を立てていたら、ピークを少し外してしまいました。
それでもロープウェイ区間の紅葉は見事。
窓側を確保できるかは状況次第ですが、なんとか写真に収めることができました。
ロープウェイを降りると伊那谷側には南アルプス全山展望の大パノラマ。
そして木曽側には紅葉と草紅葉で鮮やかに染め上げれた千畳敷カールが広がります。
2年前の秋にここに来て、あまりのきれいさに打ち震えてしばらく立ち尽くしたっけ…。
青空をバックにそびえるサギタルの頭〜宝剣岳〜伊那前岳は素晴らしい美しさ。
ピークを少し外してしまったためか、ナナカマドの赤が少し足りないように思いますが、十分すぎるパノラマでした。
写真撮影を存分に堪能してから、まずは稜線を目指して八丁坂を登ります。
勾配は急でちょっとしんどい区間ですが、大パノラマがそんな疲れを忘れされてくれるのがいいところ。
30分程で乗越浄土に到達。
本日まず目指すは、木曽駒ケ岳山頂ではなく、山麓に抱かれた濃ヶ池。
燃え立つ紅葉の中にひっそりとたたずむ様子を、乗越浄土からも見ることができます。
少々急な駒飼ノ池直下の区間を過ぎると、道は紅葉の森へ分け入って行き…
周りはダケカンバの黄色とナナカマドの赤で染め上げられます。
時折横断する沢から上を見ると、紅葉に彩られた大岩峰。
素晴らしいルートなのですが、写真を撮っているとペースが全然上がらないのが難点かな。
駒飼ノ池からのんびり1時間半ほど歩くいて、森を抜けると濃ヶ池カール。
ここの紅葉の鮮やかなことといったら…。
涸沢にも負けない、圧巻の紅葉スポットでした。
のんびり座って紅葉を見ていると時間が経つのを忘れてしまいそうです。
濃ヶ池で紅葉を見ながらどん兵衛天そば特盛を食べるのは最高の贅沢でした。
時間も午後13時をまわって、本日の最終ロープウェイは17時だから、ここで引き返せばゆとりある行程だったのですが…
大好きな中央アルプスをもっと見てみたいと思って、将棊頭山まで足を延ばしてしまいました。
訪れる人が少ないのか、旺盛に伸びるハイマツが登山道に覆いかぶさるような区間もありますが、
空の青、ハイマツの緑、花崗岩の岩くずの白い道
最高に気持ちいいアルプスの稜線歩きを楽しめました。
将棊頭山を発ったのが14時半前。最終ロープウェイまではあと2時間半。
これから急傾斜の馬の背を通り、木曽駒の山頂を踏んで、千畳敷駅まで2時間半で帰れるのか・・・?
休憩や写真撮影もそこそこにどんどん歩いて戻りました。
1時間20分で木曽駒ケ岳山頂、そこから1時間で千畳敷駅へ。
やればできるじゃん!
と思いましたが、ゆとりの無い行程は怪我や遭難の元。
もう少しゆとりのある行程を組んで、時間的に厳しければ山頂を踏むのはまた次回にして撤収するようにしないと…。
秋は日没も早くなるので、気を付けようと思いました。
反省点も残りましたが、千畳敷カールと濃ヶ池の紅葉、アルプスの稜線歩きを楽しんだ、充実の山旅になりました。
また来シーズン…ではなくまた来週、はじめての木曽駒の友人の山岳ガイドをしに戻ってきます(^^)/
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