白馬岳・唐松岳(30ウン年振りの白馬岳です)


- GPS
- 51:10
- 距離
- 23.9km
- 登り
- 2,365m
- 下り
- 2,342m
コースタイム
【2日目】06:15白馬大池山荘-07:56小蓮華山-08:48三国境-09:40白馬岳10:00-10:15白馬山荘-(昼食)
-12:33杓子岳12:43-13:47鑓ヶ岳-14:50天狗山荘
【3日目】06:30天狗山荘-06:50天狗ノ頭07:05-08:24不帰キレット-10:00不帰嶮二峰北峰-11:11唐松岳11:50
-12:08唐松岳頂上山荘-13:45八方池-14:27リフト乗場-15:15八方バスターミナル
天候 | 1日目(29日):ガス!夕方天気雨 2日目(28日):ガス!晴間少々(宵に稲光) 3日目(29日):晴れのちガス |
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過去天気図(気象庁) | 2010年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
【帰り】八方池山荘よりグラートクワッドリフト、アルペンクワッドリフト、ゴンドラリフトアダムを乗り継いで八方まで。 白馬ターミナルより長野駅まで特急バス(70分)、長野駅より新幹線。 特急バス(川中島バス)時刻表 http://www.alpico.co.jp/kbc/bus/route_k/index.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは栂池ビジターセンタ(屋内)と八方ゴンドラリフト乗場にありました。 八方では安い入浴施設(温泉)が数件あります。 私は八方ターミナルで割引券を入手し、第1郷の湯に入ってきました。 銭湯みたいな外観で、親しみやすいリーズナブルな温泉です。 道の状況はとても良いです。よく整備されています。 不帰嶮二峰北峰は整備されているからこそ行かれる場所と、つくづく思います。整備される方たちに感謝。 気をつければ年寄りでも通過できるとのこと。(同行者談) 実際、私なんぞより高齢者の方が、よっぽどスイスイ通過しているようです。 とは言え、今までの山行の中では、剱岳下りのハシゴ(注:30年前。現状は不明)と並んで恐かった。 足場に困ったんだもん。(要は経験値が低いんだけど) |
写真
感想
【1日目 白馬大池へ】
昔、オコサマだった頃に白馬岳に行ったことがある。
残っているのは、長靴で大雪渓を黙々と歩いていた記憶と、白馬大池付近で撮った写真だけ。
過去のものであった白馬に、今回登ることになった。数えてみたら30ウン年振り。ちょっと感慨深いものがある。
昔、北アルプスに行く時は必ず新宿発の夜行列車に乗っていた。
満員電車にゴトゴト揺られ寝ぼけ眼で乗り換えて、ちょっと辛かった。
便利になったもので、今では長野新幹線で楽々長野入り。隔世の感があります。
長野駅から高速バスで栂池高原に入り、ゴンドラリフトとロープウェイで一気に1850mの栂平へ。
ビジターセンターの入口付近でささっと昼食をとり、白馬大池に向かう。
この日はガスが出ていて、景色はあまり楽しめませんでしたが、下界に比べ涼しくて助かります。
道ばたにアザミやリンドウなど秋の花が沢山咲いていて楽しい道です。
程なくしてロックガーデンが出現。
チングルマの群落地であるらしく、ほとんど咲ガラであった中に辛うじて元気に咲いているのがいた。パチリ。
そして天狗原に到着。池塘は干上がっていた。
風吹大池との分岐を過ぎ、大きな岩だらけの登りで高度を稼ぐ。
この日で一番大変な登りのはずだが、こういう道は割と好きだ。久しぶりに北アルプスに来たことを実感。
雪渓が現れた。その隣を、ペンキの印を辿りながら岩から岩へ渡る。
短い距離だが雪渓を渡り、ちょっと登るとその日の登りはほとんど終わったも同然。
なだらかな乗鞍岳の端で、お昼の残りを食べながらコーヒータイムにする。行く手を見ると、ガスの中にもっと高い場所が見えた。
まだ登るのかと少々がっかりして歩くと、何てことはない。山頂より高いピークだった。
何故に山頂より高いのだ???
山頂のケルンを過ぎ下りに入るとガスが一瞬飛んで、白馬大池が現れる。
ちょっと歩き足りない気もするが、今日は満足。
池の周囲に沿って歩き、白馬大池山荘に到着。夢のように美しい場所だと思う。
だが、悲しいことに昔の記憶はない。
【2日目 白馬岳】
山小屋で朝食を済ませ早速出発。
チングルマの咲ガラが朝露に濡れて、ガラス細工のようだ。乗鞍岳から日の光が出てくる様も幻想的。
小蓮華山に向かう道は途中からガスに覆われ、山は見えずがっかり。
今日も涼しい。今日は天然美顔器でお肌をケアする日と思うことにした。
(後で実感したことだが、ガスの中でも紫外線はかなり強い。)
白馬の近辺だけあって、高山植物の種類が豊富。はしゃいで写真を撮っていたが、多すぎて撮り疲れするほど。
最盛期に通ったら、もっと大変なことになっていただろう。
三国境でガスが少し切れ、鉢ヶ岳や雪倉を鑑賞してからまた歩く。ガスの中を何も考えず歩くと、白馬岳山頂が現れた。
事前に強力伝を読まなかったことを後悔しながら、方位盤の写真をパチリ。
到着したときはガスで景色は楽しめなかったが、しばらく山頂で頑張っていたら剱岳らしき姿が見えた。
粘って良かったと、ここでもはしゃいでしまった。
ここから下るとすぐに白馬山荘に到着。
ここに着いたときにはガスも飛んで、近辺の山なら見える程度になっていた。
お花畑や右手に広がるカールを楽しんだ後、ちょっと面倒であったが、杓子岳に登る。
瓦礫の山みたいな登り。山頂は東側が切れて、覗くと怖い。来て良かったと思うが、風が強かったらパスです。
次の鑓ヶ岳も何もないような感じの山ですが、杓子と違って、山頂が少しは広く、ゆったり休むことができます。
既にカンカン照り。レモンをかじって、また何もない砂利道を下ります。
鑓温泉との分岐を過ぎたあと、ピークを越え、もうひとつを巻くと天狗山荘と天狗池が並んで眼下に現れました。
【3日目 不帰キレット】
朝食をとって小屋を出発。3日目にして剱岳がはっきり見えて感激する。
なだらかな稜線を歩く。前日、前々日の視界の悪さを一気に取り戻したかのような景色。
天狗の頭では剣はもちろん、唐松岳、鹿島槍、黒部周辺の山々、遠く槍穂(やりぽ)までが見え、大興奮。
目に焼き付けるべく、ちょっと長めの立ち休み。
この先に難所が待ちかまえているので、名残を惜しみつつ天狗の頭を離れた。靴の紐を締め直し、長い天狗の大下りを行く。
不帰キレットまで降り、いよいよ不帰ノ嶮。
最初の第一峰は登るのは面倒だが、普通に登ることが出来る。
問題は第二峰北峰で、どこに道が付いているんだと言いたくなるような峰。
先発のツアー集団(多分年配者)が既に峰に張り付いていて、朗らかに笑っている。
・・・あそこまで行くと余裕が出るもんかい・・・
自分も峰に取り付き、足元を礫でずるずる滑らせながら、よじよじと登る。
途中で峰の東側に回り込むと、狭いながらも安全な登山道が続いていた。
さらに回り込むと急な斜面のトラバース。鎖はちゃんと付いているが、足がかりが少ない。(同行者はとっとと通過)
ここで足滑らしたらエラいことですが、沢山の人たちが既に通過していると自分を勇気づけ、何とか通過。あー、恐かった。
気を抜かずに、少し行ったところで岩を越えると北峰のピーク。
ここで一息。もう安心。強い日差しの中、唐松岳を目指すのみ。
唐松岳の山頂で剱岳を見ながら天狗山荘のお弁当を食す。
晴天下で岩とハイマツの山にいると、某社のインスタント塩ラーメンが食べたくなるが、荷物軽量化のため持参せず。残念。
(昔はよく山で食べていました。懐かしい味です。)
ここで景色は見納め。たっぷり楽しんだ後、唐松山荘、八方への道を辿る。
観光客に混じり、お花畑相手に大騒ぎしながら八方尾根を下っていったのでした。
※ この後リフトとゴンドラを乗り継ぎ、八方に到着。高速バスのターミナルまで10分はかかる。
道がよく分からず、地元の人に2回も道を聞いた挙げ句、バスには乗り遅れた。
温泉に入ることができて良かったということにしておく。
コメント
この記録に関連する登山ルート

こんにちは。
素敵な写真拝見しました。
実は、私も天狗山荘に同じ日に泊まっていました。
29日のご来光から唐松岳までは最高の天気でした。
同じ日に天狗に泊まっていたとはびっくりです。
不帰キレットを通過されたのでしょうか。
前日、前々日はガスだったので、
29日の好天気は嬉しかったです。
剱岳ががくっきりして、ポイント高かったです
先ほど、コースと時間を拝見しました。
どうやら白馬山荘〜白馬山頂の間で私達
すれ違ってるみたいですね。
白馬ですれ違っていたんですね。
ご挨拶もせず、失礼いたしました(笑)
ガスのおかげで、涼しかったですね。
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