厳冬期槍ヶ岳 ソロ 槍平からノントレース テント2泊


- GPS
- 25:08
- 距離
- 30.7km
- 登り
- 2,501m
- 下り
- 2,498m
コースタイム
- 山行
- 8:34
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 9:18
- 山行
- 7:09
- 休憩
- 3:24
- 合計
- 10:33
天候 | 1日目 晴 2日目 晴〜雪〜晴 3日目 雪〜みぞれ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
槍平小屋までトレースあり その先はノントレース |
その他周辺情報 | 温泉はひらゆの森 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
◯1日目
新穂高温泉〜槍平小屋〜2260mテントビバーク
槍平小屋まではBCの方のトレースあり
そこから先はノントレース
スノーシューで膝ラッセル
2260m付近で樹林帯のいい場所見つけたのでここを拠点とした
夜の気温はマイナス12℃くらいまで下がった
◯2日目
2260m〜千丈沢乗越分岐〜千丈沢乗越〜西鎌尾根〜槍ヶ岳山荘〜槍ヶ岳〜折り返し〜2260mテントビバーク
真っ暗な中出たため、地形が分からないのでなるべく雪崩の可能性を下げるため木の生えてるとこを狙ってトレース
飛騨沢の雪崩が怖いので、途中の千丈沢乗越分岐から千丈沢乗越を目指す
この千丈沢分岐から中崎尾根へ合流する間がカールを横断するが、日の出前で雪の状態からいけると判断
それでもここの真っ平らな傾斜はいつ雪崩れてもおかしくないので急いで通過
中崎尾根合流後、尾根通しを狙うがあまりの傾斜と雪の深さに断念
少し戻って夏道コースあたりをトレースした
乗越までもう少しのあたりで雪が減ってくる
そこから爆風の代わりにラッセル地獄から解放
スノーシューをデポしてアイゼンに換装
サクサクと槍ヶ岳山荘まで登りつめる
山荘までは特に危険箇所はなかったが、雪庇が張り出してるところが何箇所かあったので常に警戒は必要
冬期小屋は綺麗だった
奥には二段スペースになってて結構な人が泊まれそう
穂先まではストックからピッケル2本に換装
穂先は鎖や梯子がほとんど出てたのと雪の状態も良かったので見かけほど怖い感じはなかった
山頂は白かったがおそらく新年初登頂で大満足
祠は雪でもこもこになっていた
下山は往復ルートでテントまで
寒い日が続いてるのか飛騨沢の雪の状態は全体的に良かった
千丈沢乗越にデポしたスノーシューが風向きが変わって飛ばされかけていた
テントに戻り酒を喰らう
◯3日目
2260m〜新穂高温泉〜ラーメン〜ひらゆの森
特に危険箇所はなかったが終始雪と最後みぞれ
行きは槍平小屋からテント泊したとこまで180分かかったところ、帰りは40分で槍平小屋まで戻ってこれた
道中はラーメンと温泉どこに行こうかひたすら考える
ラーメンは道の駅上宝にある定食屋さんに決定
温泉は安心のひらゆの森
▲装備一覧
新穂高〜千丈沢乗越 スノーシュー ストック
千丈沢乗越〜槍ヶ岳山荘 アイゼン ストック
槍ヶ岳山荘〜穂先 アイゼン ピッケル2本
☆総評
槍平小屋から先、ラッセル中に悪魔が「撤退するなら早いほうが帰りも楽やで」と耳元でささやき続け、何度か心が折れかけたが、諦めずに一歩一歩進めば何とかなった
悪魔に打ち勝つ方法は、GPSでルートの方向を見定めて、その方向にある木とか岩の明確な目標を決めてがむしゃらにそこを目指す!そしてまた次の目標を定めて目指す!目指す!その繰り返しで、いかにあの手この手で撤退を考えようとする自分に勝つかが大事と思った
何もない平原をトレースするより樹林帯の木の下の方がツリーホールとか気をつければ雪の埋まり方が少ないような傾向があった
テント設営で初めてサンドペグなる砂浜に打ち込む用のペグを利用してみたが、樹林帯で風はそこまでなかったのもあったがしっかりと雪でも固定されていた
涸沢岳西尾根の時もそうだったが稜線付近まで行くと風で雪が飛ばされてラッセルから解放されるので、ラッセルは最後まで続かないと言い聞かせる
穂先の梯子に張り付いた雪は一部氷になっていてグーパンチでは崩せなくてバイルで叩いてかち割る必要があった
テント設営場所はあそこから上の傾斜がきつくなるのと樹林帯が薄くなって雪崩のリスクが少しずつ高くなっていたので、たまたまやけど結果的にいいチョイスだったと思う
北アルプスデビューは槍ヶ岳で始まり、いつかは厳冬期槍ヶ岳と思っていたので大満足な山行となった
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