快晴富士!雨山峠-鍋割山-塔ノ岳
- GPS
- 07:29
- 距離
- 18.0km
- 登り
- 1,521m
- 下り
- 1,518m
コースタイム
- 山行
- 5:51
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 7:26
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:大倉バス停〜渋沢駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
★雨山峠まで:久々に訪ねると崩壊が進んでいましたが、その分、指導標の充実などの整備の手も入って危険個所は減りました。ただし、峠近くで沢の川床に下りる手前の斜面のトラバースが、狭く滑りやすくなっています。鎖につかまり慎重に。 ★雨山峠から:何ら問題なし。なお、茅ノ木棚沢の頭付近の長い2つの鎖場は砂岩質の急斜面にあり、上り下りに腕力を要します。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
1/25
000地形図
ガイド地図
コンパス
筆記具
保険証
飲料
ティッシュ
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
ストック
水筒
時計
非常食
着替え
ツェルト
ファーストエイドキット
医薬品
カメラ
GPS
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感想
ずっと調子の悪かった肺の病名が分かり、ステロイド投与ですっかり咳、痰も取れて、さあ、後は山に登るばかり(笑)。病気のことは日記にアップしたが、医者からは骨粗しょう症の副作用もあるから「適度に運動して」と言われているのを拡大解釈し、天気予報を見て丹沢に繰り出した。
願った通りの快晴、富士山もバッチリで、冬枯れの鍋割の稜線からは丹沢主稜の山々もしっかり拝めた。鍋割山頂は200人を超すかという大繁盛で、とても鍋焼きうどんを待つ気になれず賞味を断念したが、それ以外は足元も思ったほど泥田状態ではなく、いい山行になった。
とにかくゼーゼーならない肺が最高! 調子に乗って少々飛ばし過ぎたようで、久々の筋肉痛に襲われている。
※ ※ ※ ※
新松田駅7:55発のバスは、ほぼ満席近い乗車で出発した。11月末の朝にしては暖かいようだが、富士山バッチリの快晴。寄バス停から登山シャツにレインウエアの軽装で北へ向かった。長い車道のアプローチから寄大橋前のゲートで林道へ。ガイドツアーでもあるのか、今朝はゲートが開いて車が中に入っていた。
40分ほどで林道終点の登山口到着。林の中をちょっと登って、指導標の「雨山峠へ」ではなく、左の「成長の森へ」の道に入る。正規の登山道が登って下るのに対し、こちらはわずかなアップダウンで川辺に出られる。簡単に寄沢を渡渉して進んでいくと、第2の渡渉点の前に黄色い図解入り道標が立っていた。これがあれば、だいぶ迷う人も減ったことだろう。
暑くなってレインウエアも脱ぐ。第3、第4渡渉点にも同じ図解入り道標が立っていた。ありがたいが、それだけ迷いやすいということ。脆い地質で地形も変わりやすく、2年半前に来た時の道が崩れているのも見かけた。釜場ノ平手前の第5渡渉点の対岸にあった鎖場も梯子に替っている。
沢を離れて尾根をジグザグに登る。途中、一本赤く色づいた木を見かけたが、今年の紅葉は今一つのようだ。雨天通行注意の看板で尾根を左にそれ、若干下ってコシバ沢。いつもながらほとんど水はない。渡って少し登ると、左下がりの急斜面をトラバースする踏み跡に入った。このあたりが一番剣呑で、足場も砂岩質のようなザラザラだから、鎖で支えないと滑落しそうな区間もある。
そんな難所をクリアすると、「この先雨天時危険」の看板が見えて沢の中の道となる。確かに大雨の時は危険だが、手前のトラバース区間の方は晴れていようが注意しないと十分危険だ。
ガレた枯れ沢状態の沢床で女性を1人抜き、鉄製階段で尾根を越えて西隣りの沢へ。短い区間、きれいなナメがあるので好きな場所だが、やはり崩壊で沢床を埋める岩が増えて多少様子が変わっていた。最後に雨山峠へ詰める梯子段も崩れて付け替えられていた。
ともあれ、久々に息苦しさを感じることなく登り道をこなし、呼吸を整える必要がなかった分、脚がオーバーワークかという状態で峠に到着。少し加減しないと下りで膝に来そうだ。雲一つない空をバックに聳える富士山の写真を撮って一休みした。
雨山峠からは胸突き八丁をひと登りで鍋割山への稜線に出る。左には葉を落とした樹間から丹沢主稜が良く見える。景色を見ながらゆるゆると平坦な尾根歩きを楽しむ。オツボ沢の源頭を越えたあたりで登りが再開し、長くて足場の滑る鎖場をこなせば茅ノ木棚沢ノ頭だ。下ってすぐ上る2つの鎖場を過ぎれば難所は終わり。振り向くと富士山がどーんと聳えていた。
ブナ林の平らな尾根を若干下って鍋割峠。この先、階段交じりの坂を上れば鍋割山はもうすぐだ。登りかけたあたりで木々の枝に邪魔されない主稜の展望ポイントがある。先日までならゼイゼイ息を喘がせたであろう登り坂も順調にステップして階段区間を終了。頂上少し下の草地から後ろの富士山をゆっくり眺めつつ、大賑わいの鍋割山荘前に到着した。
それにしても、ものすごい賑わいだ。塔ノ岳と同じか上回る勢いだろうか。鍋焼きうどんの列も半端ではなく、早々に諦めて持参のカップ麺とお握り、コンビーフの昼食とした。風もほとんどなく暖かい山頂で、眼前に富士山を拝みながら食べるランチは最高だった。
グループの記念撮影に協力して出発。立ち上がると足がだるい。やはり、飛ばし過ぎたようだ。なだらかに登る小丸、大丸の鍋割山稜をペースを抑えて進んだ。小丸の先で大倉尾根が望める展望ポイントでは、ハンググライダーやパラグライダーがいくつも舞っているのが見えた。
金冷シで大倉尾根と合流すると、がぜん登山者が増えた。そろそろ下りの方が多い。すれ違いに気を遣いながら一投足で塔ノ岳山頂に到着した。3年前に同じルートを歩いた時とほぼ同じペースのようだ。鍋割山荘に寄らなかった分、尊仏山荘でコーヒーを頼んで大休止した。
多少雲がかかりつつも、しっかり見えている富士山を右目に大倉尾根を下山にかかる。人が多く、遅いグループほど周囲に気を回す余裕がないから渋滞を作る。抜けそうな所で声を掛けてよけてもらう。すると、後ろからトレランが当方を抜いていく。最近の人気登山道は人々の速度差が大きくなって気を遣う。
前の若者が快調に進むので、花立の階段地獄を調子に乗って一気に下りたら膝の周囲に鈍痛を感じた。まずいまずいとスピードダウン。堀山の家と見晴らし茶屋で座って休憩を取り、事なきを得た。見晴らし茶屋の上で見たモミジ並木?が、今回唯一まずまずの紅葉スポットだった。
晩秋の日は落ちるのが早く、3時半にもならないうちにもう夕刻の雰囲気が出てきた。無事、克童窯からアスファルト道路に戻り、大倉バス停へと辿る。途中、建機やダンプの駐車している農家?で、無人販売の棚から大きなブロッコリーを買った。100円。キャベツも大玉が100円だったが、重いのでやめた。
今回1.5リットル持参し、沢で一度給水した水は観音茶屋付近で尽きた。晩秋の登山にしては暖かく、つまり汗をかいたということだろう。大倉バス停には大勢の登山者がいたものの、頂上で想像したほどではなく、積み残されることもなくバスに乗車できた。
山の賑わいを実感できたのは、むしろ鶴巻温泉弘法の湯でだった。到着が早めだったので最初は良かったが、どんどん混んで湯船は昔の銭湯状態。ロッカー待ちも出て、早々に着替えて付属のソバ店へ退避した。ここもすぐ満席となり、後から来る客を断る状態になった。まだ午後6時にもなっていない。当方も含めて登山&温泉は老若男女問わず定番コースのようだ。
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