槍ヶ岳


- GPS
- 17:28
- 距離
- 28.4km
- 登り
- 2,248m
- 下り
- 2,589m
コースタイム
- 山行
- 4:16
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 4:25
- 山行
- 11:24
- 休憩
- 1:58
- 合計
- 13:22
天候 | 曇り〜雪〜晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
名古屋〜高山(電車/高山線) 高山〜新穂高ロープウェイ口(バス) 往復 |
コース状況/ 危険箇所等 |
槍平小屋まではトレースあり 中崎尾根はトレースなし 気温が高い予報(槍で朝-5℃.昼-2℃くらい) 昼槍平小屋10℃ 朝は雪はしまっていて安定していた。 中崎尾根のトラバース斜面には幅1.5cmほどのクラック数mがところどころあり。 昨夜の降雪で隠れているが良く見れば確認できる。 |
その他周辺情報 | 中崎山荘 奥飛騨の湯 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
装備
個人装備 |
全部
|
---|---|
備考 | アバランチギアは携帯した方がよい。 飛騨沢にルートをとるBCの方は所持しているはずだが、登山者は軽装にみえた。 |
感想
念願の冬季槍ヶ岳
結果カレンダー的にも気候的にも厳冬季を外してしまったけど、まあ良いか‼?
休みの都合が付き、バタバタで準備。
木曜日、仕事終わりで最終の新幹線で名古屋まで。乗り換えに10分くらいしか余裕がなく博多駅をあまり理解していない自分には今回の山行の核心だった。それも在来線が遅延したら終了。🚋
Day0 2/27
仕事終わりで博多発2001(新幹線)→名古屋着2320
マンボー泊 🐡
学生時代に住み慣れた名古屋は懐かしい。
台湾ラーメンと青菜炒めが食べたいが、寝たい。
節約のつもりだったが、部屋が乾燥しすぎて喉やられる。潤すために、ソフトクリーム食べ放題👀🍦🍦の機械探しに行ったらメンテナンス時間中でした。
おやすみなさい。
Day1 2/28
名古屋0625(JR高山線)→高山1020/1045(飛騨バス)→新穂高RW1220/1300→槍平小屋1730
テント泊
喉ガラガラで名古屋スタート。🚋
久しぶりの高山は観光客だらけで驚いた。
危うくバスに乗れないとこだった。🚧👯♂?
新穂高も外国の方が沢山。
下山後の温泉着替えセットに靴等は山中にデポし下山で回収。
槍平小屋まで2人の方とすれ違い、雪質やトレース状況を教えてもらう。
小屋は本日は貸し切りらしい。ラッキー。
このアプローチ道は雪崩の巣が多数あるため神経使い何だかつかれた。
トレースはあるものの20kg背負っているとなかなかペースが上がらないし、やや風邪っぽい。
ガスに包まれた滝谷は異様な雰囲気がただよい駄目だとわかりつつ、つい沢の真ん中で見入ってしまうほど。
槍平小屋までは4時間半かかってしまった。💦
冬季小屋は入り口が掘り出されていて使用可能であったが、張り出した屋根上の雪が今夜からの気温上昇で崩れたら閉じ込められてしまうので、素直にテントにした。⛺
過去の飛騨沢からと奥丸山からの雪崩の件を考慮し冬季小屋脇の樹林側に設営。
明るい内に明日のルートを確認し体調もあまり良くないので、水作ってラーメン食べて9:00頃就寝。
ちなみに、タンパク質を摂取するため高野豆腐をラーメンに入れたら熱々過ぎてマジでビックリした。🌞‼?
箸で絞って食べたら何の味もしなかった。オススメしない。
Day2
02:20起床-03:15発
槍平小屋〜途中かは中崎尾根〜登頂〜下山〜名古屋まで。
【前半】
テント内-2℃寒くないのに少し寒気がして体調は微妙。不要なものはテント内にデポし、ビーコン装着してスタート。
外気-4℃
奥丸山方面のトレースを確認できなかったので、少し進んで傾斜の緩い場所から中崎尾根に上がる。昨夜夕方からの降雪はビーズ状で3cm程。
下の雪質は今のところ良くしまっていて安定している。プローブも均一に入っていった。
飛騨沢ルートのトレースから外れると結構ズボるのでワカン装着。脛くらい。傾斜が上がるにつれ腰から胸で上部はカチコミ最中状で難儀した。たまに凄い硬いクラストがあり頭にきてグーパンチしてやった。
中崎尾根に上がり小休止して振り替えると槍平方面からヘッデンが2つ。
そして涸沢岳西尾根方面にもヘッデン明かりが見え、みんな頑張ってるなー!と勇気をもらう。
前日すれ違った方がトレース着けたと云われたが尾根上は風が通るのと降雪で見当たらず、ワカンでヒットすればくるぶし、外れれば脛くらい。たまに膝。
ムダなアップダウンしないように地形図見ながらトラバースして居抜き物件で休憩。🍞食べて回復。
夜明け前のうっすらと見える山容はなんともいえない美しさと静けさに寂しさなど、立ち止まって見入るほどで、これが観たくて中崎尾根に入りたかった。来て良かった。
笠ヶ岳から双六鷲羽岳や沢山の山が静かに目覚める時間。
しかし、気温上がる前に下山したいので先を急ぐ。
途中に出てくる岩稜はトラバースでも直登でも良いらしいが、せっかくなので直登ルートで。
斜度が上がる前にワカンからアイゼンに付け替える。薄い草付きとやや脆い石もあるので雪面を詰めた方が無難。
6mほど登ったところで右に抜けれそうだったが切れ落ちていて行き止まりだったので、戻って上まで抜ける。
ちなみに、トップアウトした先はナイフリッジになっていて、勢い余って反対側に落ちないように注意!
リッジ上に危ういロープと捨て縄が埋もれているが懸垂用なのかな。強度は不明。
リッジは良く締まっていてステップ作りながらで歩きやすかったが、たまに膝くらいまで潜るので
びびる。
しばらく歩いた先の岩稜が西鎌倉尾根との出合いになる。いつか冬の西鎌も歩いてみたい。🐾
以前夏に意気投合した方と西鎌尾根を三俣まで歩いたのは良い思い出だ。
この辺りから風も出て来てラッセルもなく手袋が濡れることもないのでテムレスから厳冬季グローブに替える。
気温は-5℃
西鎌尾根に乗れば稜線の雪は風で飛ばされて薄く、夏道伝いに登る。
最後の斜面100mくらいはバリバリにクラストしているのでしっかりアイゼンの爪をきかせてスリーオクロック系で効率よく高度を稼いで登れる。
振り返ると、南斜面の中崎尾根には日が当たっていてすでに暑そうであった。下山の方法を考える。
最後の乗越しまであと少しの所でソロの女性が下山してきて、槍で日の出を観てゆっくりしていたそうだ。
すごく贅沢な時間だったんだろうな。
次回は自分もそうしよう。
槍の穂先は階段もしっかり出ていて登りやすい。
今日は高気圧におおわれていて360度見渡せる山々。初めての槍の穂先、来て良かった。
先行してBCの方2人が頂上にいて飛騨沢の雪の状況を教えてもらう。しっかり沈降しているそうだ。穂先で気温-3℃くらい
自分が懸念していた事と話しが合あったので、下山は西鎌尾根から飛騨沢に入る事にした。
【後半】
槍平小屋まで高速下山
途中暑すぎて安全地帯に入ってからハードシェルにヘルメットとグローブもとる。
穂先で合った日帰りソロの方は暴速で下っていき、行きですれ違ったソロの女性と再開し軽く挨拶。しかし、暑い。
槍平手前で穂先であったBCの2人が気持ち良さそうに横を掠めていき、おそらく飛騨沢の雪崩斜面を誘発しないように登山者が抜けるのを待っていてくれたのかなとありがたく思った。
槍平でテント撤収し🍞食べながら休憩して帰路へ。 12:30槍平小屋で10℃
南斜面は日射の影響で雪持ちが落ちて点発生雪崩がチラホラ。
昨日まで無かった子供サイズのデブリ?も谷にチラホラあり音に耳を傾けながら先を急ぐ。
滝谷過ぎて登山とスキーのトレースが別れて
いたので面白そうだとスキートレースに入って後で大後悔…。始めは良かったが膝までズボズボ入りこのままじゃビバークじゃ!
くらいになったのでなんとか登山口へ復帰…。
30分以上ロスした笑
しばらく暑さと疲れでペース上がらずヘロヘロ。
入山時にデポした荷物を回収し、中崎山荘奥飛騨の湯(日帰り900円)へ。
中崎尾根登りましたと言えば安くなるかなーと思ったが、「へぇ〜、どうぞごゆっくり」と言われ、さっぱりして最終のバスで高山まで。
湯船は最高です。缶ビールも最高でした。♨?
お疲れ山。
※中崎尾根と飛騨沢のリスクについて。
当日気温が高い予報だったのと元々中崎尾根からの景色を見たかったので尾根ルートを登ったが、上部斜面は厚さ4、5cmのクラストで中はズボズボの最中が多数ある状態だった。
ちょっとしたスラブみたいな箇所も。
また、斜面の所々に幅1cm程長さ数mのクラックがいくつかみられて、クラックを観察しながらいやらしいトラバースをしなければならなかった。
朝はまだ-5℃程でよかったが、下山時南斜面の中崎尾根は日がテカテカと当たっていて、まだ登って来る人と下山している人がいる中、時間がかかる中崎尾根を気温が上がり融解した状態だと自分がトリガーになりかねないと考えた。
飛騨沢はまだ日陰で程よく沈降しているとのことで、同じくまだ日陰の西鎌から飛騨沢に降り高速で槍平まで行くルートを選択した。
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