高天原温泉BC


- GPS
- 32:57
- 距離
- 46.7km
- 登り
- 3,840m
- 下り
- 3,846m
コースタイム
- 山行
- 14:32
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 15:56
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
■計画
登山・温泉好きなら外せない高天原温泉。
ずっと行きたいとは思っていたのだが、そもそも移動時間が長く交通費も高いのに加え、いまさら夏山の一般登山をしたいとは思えず、もし行ったとしてもテン場から温泉までの距離が離れていることなどなどもあり、なかなか足が向かなかった。
そして行くなら冬山、冬山であればスキーということでバックカントリースキーで行くことを考え、ヤマレコでこちらの記録を見て同様のルートで行こうと考えた。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6765274.html
もともと、北アルプス深部まで行くなら2泊か3泊したいと思っていたので、特にペースを参考にしていたわけではないのだが、3日目は天候が崩れる予報だったので、2日で帰ってくるか、3日目は停滞して4日目に下山という計画とした。
■1日目
●新穂高〜双六小屋
新穂高温泉の無料駐車場から歩き出す。序盤から参考にした記録とは全然ペースが違うことに気がついてダメかも?と思いつつ小池新道から大ノマ乗越へと登る。
双六山荘に向けては弓折岳には登らずに双六谷へ落とした。できる限り標高を落とさないようしたかったが、藪に阻まれさほどトラバースはできなかった。
●双六小屋から三俣山荘
とりあえず時間は気にせず行けるところまで行こうと淡々と登っていく。丸山からの眺望が素晴らしい。ここで三俣蓮華は巻けたのだが、すでに頭が回っておらず何も考えずに登り返して登頂。
この時点で16時前。これ以上進むのはもう無理だろうと思い、ギリギリ電波が入ったので、コンパス通知に使っているグループに予備日使う可能性大だと連絡をした。
三俣山荘に着いたときには本当にここまでにしようかなと思ったのだが、休憩したらメンタルは回復し、ヘッデン覚悟で高天原まで行くことにした。
●三俣山荘〜高天原温泉
岩苔乗越への最後の登りを越えた頃にはかなり日が傾いていた。お陰で高天原まではゴールデンタイムの景色へと飛び込むような滑走ができた。
樹林帯も薄暗いうちに降りれ、高天原温泉近くまで来た。ただ、ここから温泉が見つからない。うろちょろしていると少し先にテントの明かりが!
近づくと縦走中のパーティーが声をかけてくれた。テン場をあれこれ選んでる時間もないので近くに張らせてもらい、念願の温泉へ。
■2日目
●高天原温泉〜岩苔乗越
睡眠時間をある程度優先し、5:30スタート。疲れは明らかにあって、足がなかなか上がらない。一度止まってしまうと動けなくなるので、絶対に足は止めないとマイルールを作って登っていく。
途中沢割れしているところで水分補給。今回の行程で、水分不足を避けられたのは大きかった。
●岩苔乗越〜双六小屋
岩苔乗越から黒部川源流域へと落とす。ここも景色が素晴らしい。できるだけ標高を落とさないようにして三俣山荘へ登り返し、三俣峠に登り、そこからトラバース。スキーの滑り自体としては斜面を縦に落としたほうが楽しいのだが、ここのトラバースは景色が圧巻で気持ちよかった。
途中夏道に沿って少し登り返し、双六小屋へ。
●双六小屋〜弓折岳
往路のルートは大ノマ乗越への登り返しがキツく、それよりはと思い弓折岳を経由するルートを選んだ。が、出だしから方向を間違える。やれやれ、と思ってルート復帰すると、夏道が出ていたためシートラ。
雪があるところは踏み抜きも多く苦労して進む。しかも小ピークがいくつもあり、ここまで?と何度も騙された。
やっと弓折岳に着いたときには日も暮れかかっていた。明るいうちに林道まで降りれれば、と思っていたが、怪しい時間帯になってしまったのでここでビバークすることにした。
●ビバーク
イグルーを作っている時間はないので、ブロックで塀だけ作ってテントを張ることにした。作り始めた頃は風がなかったので問題なかったが徐々に風が強くなり、ワンポールテントのフライを雪でなんとか抑え、寝る際にはポールを倒して風の影響を避けて寝た。
■3日目
テントはバタバタとうるさかったがそれなりに睡眠時間はとれたので体力的には回復。外を見るとすぐに雨にはならなそうだったのでしっかりエネルギー補給をしてスタート。
大ノマ乗越からの谷は朝イチでカリカリになっており、横滑りで降りて行った。ザラメの時間帯に滑ったら気持ちよかったろうに、、、
林道合流くらいまで落とすと雪は緩み、雪切れまで滑ってシートラして下山。
■まとめ
今シーズン後半はロングルートにいくつか行っていたのでなんとかなるかな、と思ったが甘かった。このエリア自体が初めてで、どうも地形図とスケール感が合わずにミスを繰り返しもした。
とはいえ、目標の高天原温泉に入れたことと、この素晴らしい景色をほぼ独り占めで、山行中は疲れや焦りはありつつも、自然に浸る満足感が常にあった。
今シーズンのBCはこれにて終了。最後に思い切り出し切った山行で、完全燃焼しました。
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