六百山



- GPS
- 09:17
- 距離
- 3.5km
- 登り
- 960m
- 下り
- 960m
コースタイム
天候 | 強風のち快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雪溪が多く残っており、アイゼン、ピッケル必須 |
写真
装備
個人装備 |
フリース
Tシャツ
ライトダウン
オーバーパンツ
オーバージャケット
靴下
グローブ
防寒着
帽子
バラクラバ
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
ゴーグル
タオル
ツェルト
アイゼン
ピッケル
ヘルメット
ハーネス
カメラ
|
---|---|
共同装備 |
ロープ、スリング
|
感想
残雪の六百山へ!
ガイドさんのお誘いにうっかりその気になり、残雪の六百山を今年のゴールデンウィークイベントに決定。
前日は小梨のcabinに宿泊。
ここが、とても良かった。ストーブ用の灯油は購入しないと暖房が使えないが、炊飯器はあるし、調理器具も揃っている。売店では冷凍のお肉や調味料も販売されており、ほぼ手ぶらでも何かしら食べられる物は作れるくらいだ。いつか、ここで揃えた材料で小梨をフルに楽しみたい。
お風呂も施設内にあるので、料金を払って利用できるが、私は上高地温泉ホテルの日帰り湯を目当てにしていたので、温泉堪能。
話は逸れっぱなしだが、小梨の食堂も良かった。前日、友人宅の焼肉でコッテリにやられ気味だった。小梨食堂には「ベジスペシャル」なるものがあり、納豆、冷や奴、ごはん、お味噌汁、サラダにお新香という、コッテリ苦手人間に最適のメニューがあったのだ。ほんと、神メニュー!
さてさて、六百山。
地図には載っているが、登山道の表記はない。
ガイドさん曰く、廃道になったらしい。
延々と雪渓を登るときいて、雪山納めにちょうど良いかも〜!という事で参加決定。
スタートは河童橋のトイレの裏から入る。メジャーな山の登山道と比較すると、やはり荒れている。それでも、踏み跡は薄らあるので、登る人が居ることがわかる。
獣道のような斜面を登って行くと、石堤が現れる。この石堤を越えると雪が現れる。登りでは、雪が無いルートを少し登り、雪渓が大きく広がる地点でアイゼンとピッケルの装備を着けた。
樹林帯の間の谷間を登るので、想像していた真っ白な雪渓ではなかった。足下を見つめながら歩くうちに、白地に緑とオレンジの杉?の葉っぱが散らばっている柄が綺麗に思えて来た。
斜面は急なので疲れるかと思ったが、それ以上にかかとに靴擦れの予兆の痛みが出始めたことが気になった。最悪の場合は気合いで乗り切るしかないな…、と思いながらも、できるだけ負担がかからない方法を探って歩いた。
特に予習をして来なかったので、この雪渓を登り切ればまもなく山頂かと安易に考えていた。
大間違いだった。実は、雪渓の後の方が核心だった。昨年の奥又白池に行った時を思い出させるルート。奇しくもメンバーは全く一緒だった。
下りを考えたら行きたくなくなる、帰りのことは考えずにとにかくしっかり登ろう。気持ちをリセットしながらガイドさんを追う。
アイゼンを外してからは、草の生い茂る斜面やガレ場、崖のような岩場など、盛りだくさんだった。挫けそうな気持ちを何度も立て直し、山頂手前で先行していた別パーティとすれ違う。
絶望感…。帰りはこのルートを戻ることが確定してしまった(T ^ T)。良いんだ、ロープで繋がれてるし、頑張るもん!
メソメソした気持ちを抱えたまま山頂に出ると、素晴らしい景色が迎えてくれた。さっきまでの気持ちは吹き飛んだ!今日、ここに来て良かった。穂高の展望台は色々あるが、ここはまた格別だ。そして焼岳、いつもは河童橋から眺めているが、山頂から眺める焼岳はいつもと異なる表情を見せてくれる。遠くは白山まで見えている。真っ白に雪が残っていて、冬の白山の厳しさを考えてしまう。
朝の暴風は収まり、心地良く山頂を堪能した。さぁ、下りだ。ロープで確保されているので、先頭は私か同行者だ。はい、先頭!下りでビビリまくる私が先頭になると遅くなるのだが、いいか?やりましょう、先頭。これも訓練だと思って…。
ピィピィ言いながら雪渓の辺りまで下りてきた。
アイゼンを装着して上の方の雪渓に入る。横向きで下り始めるも、直ぐに転ぶ。滑落だ。ロープがあって良かった。こりゃダメだ、という事でクライムダウンに切り替える。しくじった〜、ニットの手袋だ。冷たいぜ!ザクザクとピッケルとアイゼンで下りる。
途中は雪無しゾーンがあるので一度アイゼンは外す。
再び雪渓が始まるところでアイゼン装着。今度は横向きで下りられそうだ。石堤近くまで続く長い雪渓。更に2回滑落。勿論、ロープで確保されていたので直ぐ止まった。とっさに滑落停止の行動も取れた。そうか、こうやって落ちるのか…と体感できた。
長い雪渓を上手く繋いで下り、石堤近くで雪渓から藪へ乗り移る。後は、笹藪に気をつけながら下るのだ。上高地の裏山で笹藪の中をガッサガッサと動いていると熊に間違われるのではないか?と少し心配になった。
なんだかんだで、無事下山。一時は、下山できないのでは?という不安を覚えたが、ガイドさんのおかげで怪我なく帰って来れた。本当にありがたい。
同行者と無事下山できた事を喜び合う。
今回の山行は本当に勉強になった。
下山時のルートファインディング、アイゼンの着脱回数を減らすために上手く雪渓を繋ぐ方法。
まだまだ学ぶ事、身につけることは沢山あるね。
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