一ノ越~雄山頂上~御前谷~雄山東尾根〜黒部平駅


- GPS
- 07:15
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 799m
- 下り
- 1,402m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
雄山東面御前谷新雪滑走
2025-05-05
◼︎出発前日
前々日、前日降雪あり
天気予報を見て考えて出発を1日後ろへ滑らせてから奈良古代湖の縁にある素麺王国をお子たちと歩く
葛城金剛は春霞に消えているが、二上山&信貴生駒はよく見えた。
帰宅後、暖房フィルター洗ってから片付け
冬はすでに過ぎた
HOT Wax &パッキング
◼︎出発
早朝強風の中、北陸道走行
立山IC降りるまで給油以外休憩なし
ローソンに立ち寄り郵送、朝食
立山駅駐車場8時過ぎ着
待ち時間がとても長いが仮眠取るには良かった
◼︎ 雲上新雪天国滑走前夜
3日4日と荒れた天気、視界は回復へ
40ℓリュックとスキーカバーはロッカーに預け、50ℓリュックひとつでみくりが池北側斜面上部から雷鳥沢へ
※クラストしていて、クトー未装着ウォークは慎重
キャンプ場は200張り超
県警や管理者の話し通り滑走者は稀のよう
板を持つ者は小屋泊を選択することが多いのだろう
おかわり滑走ができなくなる
一本入魂派なら日帰りを選ぶだろう
水づくりなくてもコッフェルは2つ必要
朝からラーメン食べられずパスタ&スープ
テルモスには定番アップルティー
雪の緩み、風の弱まり、渋滞、雪崩
黒部平駅での最終接続時間を総合判断し下記設定
一ノ越 11時
雄山頂上滑走開始 12時半
黒部平 14時
↓
実際は、
一ノ越11時前
雄山滑走開始13時過ぎ
黒部平14時前
室堂~一ノ越 1時間弱
人が少ない時間帯だった
追い越しや追い抜き、すれ違いが少ない
道がよく踏まれて高速道路
雄山滑走迄
一ノ越での休憩長め
シートラ登高はペースが上がらない
雄山頂上撮影順番待ち
黒部平までの滑走
雪質良く撮影や標高確認以外で止まる必要がない
◼︎滑走当日
前日は雷鳥沢キャンプ場にも降雪があり前夜は冷え込むが、夏シュラフで何とか耐える。
コッフェルひとつ、水袋なしではテント内家事の効率が悪い
夕食朝食2食付き千円の雷鳥沢キャンプ幕をビルド&クラッシュ
室堂のロッカーに50ℓリュックとスキーカバー!!
幕営用具一式、車の鍵をしまうが、、
360用ニョイ棒を取り出し忘れ!
一ノ越までは渋滞なし
すれ違う人たちから爆風
稜線の状態
アイゼンが必要ないこと
頂上付近に滑走者がほぼいないことなどを確認
一ノ越から黒部側への滑走者は数十名
強風から3000M付近の雪が凍って滑られないと判断しているグループもいる様子
頂上に向かう縦走者に板を担ぐ者は皆無
午前中の暴風は収まりつつあり、A型シートラで板を背負うが煽られることはない。
タイミングは完璧
ただブーツ&シートラのMIX登高は楽ではない。
渋滞ほぼない
最上部で一箇所降りと登りが重なるところのみ
◼︎雄山登頂~御前谷滑走
雄山頂上近く社務所前で西面の山崎カール緩み待ち1組
同時に登ってきた若いデュオは東面の御前谷
彼らも雪が緩むのを待つというので登頂撮影後に先行
堕ちたらヘリ呼んでねと若者の苦笑を買う
1st penguinとして、ピットチェックより役立つので赦してやって下さい。
慎重に一段降ってからモナカだよと覗き込む彼らに伝える。
13時台に入って東面の雪が緩むのを待つというのは同行者がスノーボードであることと、山岳滑走の経験値を配慮してのことだろう。
快晴のもと快適な新雪滑走
風は穏やかなうえに気温は低い
雪質最高のクルージング
2600Mピーク下までの滑走跡も1名分ある
一昨日のシュプールと思われるが登り返し跡がない
より下部から尾根を乗り越えたのだろう
※下山後にネット上を調べたところ5月2日の滑走跡
2400付近まで滑っても視界あれば東尾根は越えられるように見えたが、その分東尾根南面急傾斜の滑りが味わえない。
当日の雪質や視界の長さによって判断してもいいのかもしれない。
雪面硬く急斜面滑走に危険を感じるのであれば、東尾根南面の滑走を減らすために、早めにトラバースに入るという御前谷セオリーを崩すのも方法としてある。
トラバース箇所は急斜面だが雪質悪くなく安定
ウィペットは右手側だけで充分
※雪が緩みウィペットでもアックスでも効かない
十分に足場が作れるし上部確認しながら休憩も取れる箇所もあり、滑落の危険度も低い
雄山東尾根の上もショートターンでの滑走可能
雪洞停滞しIさんが凍傷切断した東尾根にクロスロード
30年前の年末年始にムスターグ遠征隊のH隊長たちと4名で豪雪の中を登高し雄山に登頂した。
この日は尾根にアイゼン登高の跡ひとり分あり
急傾斜だがターンができる十分な広さのある東尾根南側のルンゼを黒部平に向けて滑走
雪崩れず、自身が滑った後に落ちる表面の氷が落ちていく音も楽しい。
熊不在ならmusic不要
ルンゼ滑走の途中からは大観峰と黒部平を結ぶロープウェイが眼下に入ってくる。
ルンゼを抜け視界が広がると北側の御山谷を隔てている尾根の東一ノ越を越え滑り降りてくる大きなリュックを背負ったグループがタンボ平のある谷の反対側からくる。
20代半ばのときに物足りなさを感じながらスノーボードで一ノ越から滑ったことを思い出す。
立山の黒部側を滑走をスノーボードでするなら御前谷の方が面白いかな
タンボ平は雨が流れた縦縞の跡が発達しているがそれも板が跳ねて楽しい。
程なく1828Mの黒部平駅下へ
今季最高の北アルプス稜線3,000Mから千メートル超え新雪ダウンヒルを終える。
シールに切り替えず板を履いたまま駅まで登り返しも楽しんで後発デュオのルート取りを遠くに確認
私より一本大観峰よりの手付かずのルンゼを選んで急がす交互に滑る黒点がふたつ楽しそうだ
雲上のイカロスたちは融けなかった翼をたたまず人工湖を垣間見ながら森の散策者になる
こちらは帰りを急ぐ観光客に紛れるが爪先から板先迄の異様さが群衆から浮き立つ
雄山頂上まで雄弁
黒部平から無言
手に入れた湧き立つ血流をウェアの中にパックして大事に街へ持ち帰る
土産話にもならないけれど
日本三大雪渓は数年前に完了
八方は唐松沢本沢で強制終了
立山シリーズが御前沢で御卒業
これまでより遥かに厳しい雪壁が聳えている。
翼は融解し微塵も跡形もなく翔ぶことはできない。
鍛え、整え、調べ、省き、実行する。
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