滝子山(笹子から石丸峠の予定が・・・)


- GPS
- 07:43
- 距離
- 16.9km
- 登り
- 1,332m
- 下り
- 1,348m
コースタイム
天候 | 晴れ(最高のお天気) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
14:01(遅れで14:07)笹子駅-14:52(遅れ挽回)高尾駅14:54-15:10立川駅15:15-15:35自宅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
笹子駅から滝小沢滝子山登山口 -駅を出て甲州街道を東京方面へ戻ります。笹一という造り酒屋を過ぎ、14度Cと現在気温の表示器を見ながら進むと、案内看板が田んぼ沿いの歩道脇に設置してあります。看板には桜公園からすみ沢登山口のルートが描かれていますが、この時点では今回は滝子山から牛奥ノ雁ガ腹摺山を経て石丸峠に抜ける長いルートを歩く予定でしたので、距離が短い滝子沢登山口のルートからの登攀を計画しました。が、そのルートの案内板は笹子駅から30分程東京方向に歩いた、甲州街道が旧道と合流する箇所にある、滝子沢沿いの林道への入口に着くまで見つけられませんでした。桜公園の方に進んでしまって時間を少しロスしてしまいました。甲州街道の旧道にヤマザキパンのコンビニが朝7時から営業していますので、軽食や飲み物を調達できます。 中央道をくぐりぬけてコンクリート舗装の林道を登っていくとやがて建設中の大きな砂防ダムが現れます。さらに登っていくと甲州街道から25分程で「滝子山登山口」の小さいですが明瞭な道標が立っています。 登山口から檜平 -登山計画書を提出するポストはありません。丸太を使って整備された山道から登りが始まります。ブナ林の中の雨後で柔らかくなった山道を10分程登っていく尾根道に出ます。ブナなどに覆われた尾根道はやや急な所が続きますがところどころに傾斜が緩やかになる箇所もあります。20分程登ると尾根道に岩が露出してきます。そして、ロープを垂らしてある短い急な岩場が3か所続いて現れます。ロープを使わなくても登れますが、慎重に手元足元を確認しながら登ります。40分程登ると林が少し開けたところに出ましたので、振り返ってみると大きな富士山の7合目あたりから山頂にかけて観ることができます。さらに40分程尾根道と林間の山道を進むと開けた檜平に出ます。ここで一息。ここからも雄大な富士が望めます。 檜平から滝子山頂 -檜平は初狩側からのルートに合流します。ここでキノコ狩りの2名の男性が休憩していました。滝子沢側からルートは整備されていないのではとの質問を受けましたが、十分整備されています。檜平から山頂へは男坂と女坂が用意されています。男坂はやや急ですが危険個所はありません。 やがて、右へ下ると鎮西ヶ池への分岐の出ますが、そのまま直進します。 急坂を登り終えると三角点が設置された 少し開けた場所に出ますが、ここは山頂ではありません。もう一度短い急坂を登ると山頂です。山頂はそれほど広くなく、ベンチなどもありませんが、360度の展望が楽しめます。 滝子山頂から大谷ヶ丸方面分岐 -山頂から登ってきた急坂を戻り、鎮西ヶ池方面へ下ります。すぐに鎮西ヶ池の水場です。水場にはベンチがありすみ沢側から登ってくると山頂手前での一休みにいいでしょう。 鎮西ヶ池から下ると、緩やかな傾斜の草原地帯に出ます。しばらく踏み跡のはっきりした草原を進むとやがて鞍部の大谷ヶ丸方面との分岐に出ます。大谷ヶ丸方面は少々藪が延びているようです。 大谷ヶ丸方面分岐からすみ沢渓流との出会い -広葉樹の林の中のここも緩やかな傾斜を進みます。紅葉はまだ進んでいませんが、美しい緑の中を気持ちよく歩くことができます。渓流の軽やかな音が聞こえてくるとまだ細いすみ沢に出会い、小さな丸太橋を渡ってすみ沢沿いの山道をずーっと進むことになります。 すみ沢渓流との出会いからすみ沢登山口 -すみ沢の上流部を下りますが、しばらくは背丈以上に伸びた熊笹(熊笹がこのような伸び方をしているのは珍しいのではないですかね)を掻き分け進みます。熊笹ブッシュが終わると、今度は雑草ブッシュです。熊笹ブッシュと併せ、藪コギは10分ほど続きます。 藪が終わると、渓流幅が大きくなり、路肩が崩れ易く、路肩ぎりぎりを踏むと渓流側へ足が落ちそうになる山道が続きます。また、途中山道が渓流に崩れ落ちてしまった箇所もあります。安全のためにロープが用意されています。ところどころに山道が岩で塞がれたようになっているところがあり、ここにもロープが用意されていますが足元に注意して進みましょう。すみ沢は下流になるにつれて岩肌を流れたり、滝になったりと変化に富み渓流鑑賞が楽しめます。渓流に近い山道は傾斜がきついところもあり、足元の岩のガレたところは前日までの雨の影響もあるのかもしれませんが滑りやすくなっていました。標高が下がってくると朝は涼しかった気温も好天でぐんぐん上がったようで、暑くなってきました。傾斜が緩やかになり杉林の中を進むとすみ沢沿いの舗装された林道に出ます。 すみ沢滝子山登山口から笹子駅 -すみ沢林道(こう呼ぶのかどうか分かりませんが)登山口にも登山計画書提出ポストは設置されていません。山梨県警は登山計画書をe-Mailで受け付けていますので、滝子山へ入山する場合はヤマレコで山行計画を作成しe-mail送信を利用することをお勧めします。(今回のように途中でエスケープルートでルート変更する場合もありますので、登山計画書には考えられるエスケープルートも記載しておくと万一の場合は役立つはずです。) しばらく(2km程)林道を歩きますと大鹿川沿いのこじんまりとした桜公園が見えてきます。桜の頃はきれいなのでしょう。その時期は、滝子山には雪が残っているのでしょうかね。中央自動車道の陸橋を渡り、集落の中を進み田んぼに出るとやがて甲州街道です。 |
写真
感想
三連休の最終日にようやく好天の予報でしたので、計画していた笹子から滝子山、牛奥ノ雁ガ腹摺山を経て石丸峠へ抜ける縦走に挑戦するつもりで夜明け前に意気揚揚と自宅を出て山道入口までやってきましたが、情けないことにこの時点でいつもの左膝痛がすでに始まってしまい、早くもスローペース。
こんなこともあるだろうと事前に地図で確認していた、すみ沢沿いに笹子へ下るエスケープルートでの滝子山だけの山行に切り替えながら、超スローペースで山頂を目指しました。
やや急ですが歩きやすいブナ等の広葉樹に覆われた山道を進むと、ロープが垂らしてある、ちょっとした岩場が3箇所あり楽しめます。
頭上でカサカサと物音がしたので見上げると栗鼠が枝を走っていきました。
やや息が上がった頃合いで後方に視界が開けたところに出ましたので、振り返って見ると富士がドーンと雄姿を観せていました。
5月初めの大菩薩峠以来の今年2回目のクリアーな富士です。
これまでどんだけ視界の悪い日ばかり歩いていたのでしょうね。(笑)
久しぶりに観る富士の雄姿に嬉しくなります。
やがて、開けた檜平に到着。きのこ狩りの男性2名が休憩していました。滝子沢からのルートは利用したことが無いようでルートが荒れていないかたずねてきましたが、よく整備されていますよと説明しました。
檜平からも富士山への展望が開けています。雄大です。
男坂にはヤマトリカブトがあちこちに美しい青い花を咲かせ、山道の整備で払った枝にはポツンと一匹のキリギリスがジーッと止まっており秋を感じます。
やっとこさ着いた滝子山頂には6名程の方がいらして、好天の中、展望を堪能されていました。
形のよい南アルプスの北岳がはっきり見えていました。
いつかは登ってみたいですね。
痛い左足を庇いながら、笹子に向かって下ります。
下り始めてすぐに鎮西ヶ池という水場があり、そのすぐ脇に小さな神社がありましたので、これまでの山行の無事のお礼とこれからの山行の安全を祈願しました。
すみ沢沿いのルートを膝痛に耐えながら下りましたが、変化に富んだ楽しめるルートであることがかえって膝痛を増大することになり、そんな状態なので後から降りてこられたお年を召したご夫妻にも追い抜かれてしまう有様。
ご主人が膝の状態を察知されたのか、追い抜かれる際に「大丈夫ですか?」とお声を掛けて頂きましたが、「いやーっ、大丈夫ですーっ」と、ちっとも大丈夫ではないのに強がる自分に呆れながらトボトボと下りました。
膝痛持ちには下りは本当につらく、しっかり踏ん張れないので足元は滑りやすくなり、滑りそうになって瞬間的に踏ん張るとさらに痛みが増すという悪循環にはまってしまいます。
やがて杉林の中の緩やかな下りになると、嘘のようにフッと痛みが和らぎ、滅入っていた気分も薄れてかなり早足で駅へと進みました。
駅のすぐ近くにある「笹子餅」(小ぶりのコシ餡の入った蓬餅)をお土産に買って電車に乗り込みました。
美しい富士は堪能できたし、栗鼠や蛇やキリギリスなどの生き物にも会えたし(蛇は会いたくないですが)膝痛で苦労しましたが楽しい山行でした。
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