ようやく北岳、日帰りで。秋晴れ、黄葉、天高く馬肥ゆる・・・
- GPS
- 08:45
- 距離
- 10.4km
- 登り
- 1,668m
- 下り
- 1,668m
コースタイム
07:40 二俣 07:50
09:30 八本歯のコル 09:40
10:50 北岳山頂 11:20
11:50 肩の小屋 12:10
12:25 小太郎分岐
13:15 二俣
14:45 広河原
歩行時間 7h35m 総合時間8h45m
天候 | 文句なしの快晴!! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
23:30 芦安駐車場(3時間ほど仮眠) 05:10 始発乗り合いタクシー 8月と9月の駐車場の混雑状況が頭から離れず、かなり早く着くがガラガラ・・・ 乗り合いタクシーの出る第2Pに停めました。 翌朝4時に起きると、第2は満車。第3は何台か空いていたような。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【広河原〜二俣】 前半は樹林帯、途中から沢沿いを歩きます。 降雨の影響か、いつもそうなのか分かりませんが、登山道も沢状態です。 スパッツ装着したほうが良いでしょう。 鉄製の橋を2回渡りました。 後半はガレています。濡れていると滑りそうなので注意が必要です。 正面に山頂、後ろに高嶺が見えます。鳳凰はまだ全貌が明らかになりません。 【二俣〜八本歯のコル】 ガレ場を頑張って登っていくとそのうち梯子がたくさん出てきます。 どれも新しく、安心感があります。濡れていると、下りは怖いかもしれません。 振り返ると、ようやく鳳凰の稜線がはっきりと見えます。 【八本歯のコル〜山頂】 ガレ・ザレの稜線を歩きます。 たまに痩せている箇所もあり、風が強いと心細いでしょう。 この日は風がほとんどありませんでしたので安心でした。 そろそろ空気が薄くなるのが分かります。 眺望よいです。 【山頂〜肩の小屋〜小太郎尾根】 山頂から小屋までは、急な岩場を下っていきます。 どこを通っても最終的には同じ場所に着きます。 【小太郎尾根〜右俣〜二俣】 思っていたよりも急斜面です。 個人的にはこちらの登りはちょっと・・・ まあそこは好き好きですが。 |
写真
感想
午前6時。
広河原のアルペンプラザ前。
始発の乗り合いタクシーで来た人たちはすでに去ってしまい、僕ひとりだ。
あと少しでバスが到着して登山者でごったがえすだろう。
いや、ごったがえすという表現はあまり適切ではないかもしれない。
8月と9月にここに来たときと比べれば、芦安駐車場にいた人も随分少なかったように思える。
思えば、初めて北岳に登ろうと考えたのが今年7月。
3ヶ月経ってようやく、という感じだ。
その間、丹沢の山中を1日で30キロ歩き続けた日もあり、甲斐駒と鳳凰にも踏み跡を残し、仕事でもいろいろと・・・私生活でもいろいろと・・・
さて、今回の北岳、本来は山中1泊で登った方がやはり楽しさは増すでしょう。
余裕があれば間ノ岳まで足を延ばし、さらにもう1泊できる余裕があれば農鳥岳から奈良田へ下るルートも。
僕のように、仕事上なかなか連休が取りづらい環境の人は、やむなく日帰りでしょうが、日々のトレーニングはやはり必要でしょう。
などと考えている間に北岳の入口となる吊り橋へ到着。
これから向かう山頂方向を眺めながら、橋を渡って山の中へ入っていく。
二俣までは沢沿いを黙々と歩く。登山道も沢状態。昨日、一昨日の降雨の影響だろうか。辛くなっても、振り返れば鳳凰と高嶺。景色が疲れを忘れさせてくれる。
二俣までは2時間で登ればいいかなと思っていたけど1時間40分で到着。
お握りと玄米ブランをかじる。
ここからは左俣ルート、八本歯のコルへ向かう。
しばらくガレ場を登っていくと、無数の梯子が出迎えてくれる。
梯子嫌いな人もいるようだけど、僕は大歓迎。こんなに楽に高度を稼げていいのだろうか。補修してくれている山小屋の方々にホントに感謝。
八本歯のコルへは二俣から1時間40分、僕にしては上出来だ。
またもやお握りと玄米ブランをかじる。
さて、ここから山頂へ向かう行程が本日の鬼門。
なんせ、思い通りに足が前に進まない。
疲れか、はたまた高度の影響かな。
よちよち歩いていると、バットレス周辺をヘリが旋回。
何か事故でもあったのだろうか。
ちょうど斜面をトラバースしていたので、すぐに見えなくなってしまう。
そんなこんなで北岳山頂。3193Mだという。
覚え方はもちろんサ・エ・グ・サ、で。
南を見れば富士山、東は鳳凰、北には甲斐駒と仙丈、遠く、北と中央アルプス。
雲ひとつない。
秋晴れと紅葉を堪能しながらパンとコーヒー。
30分休んで北側へ下山。しばらく下ると肩の小屋に到着。
僕以外には誰もいない。
山頂は少し賑やかすぎたからな。
リュックの中にはお握り二個と豚汁が残っている。迷わず完食。
それにしても今日は食欲旺盛すぎるな。たった6時間で、
お握り×4
パン×2
クリーム玄米ブラン×4切れ
豚汁×1
コーヒー×2
即効元気×2
いくら何でも食べ過ぎだ。
まあ、天高く馬肥ゆる秋って言うし、今日は快晴だし、余計なことを考えるのは止めよう。
さて、ここからが勝負。
時刻は12時10分。何とか15時の乗り合いタクシーに間に合わせたい。
いかんせん、初めてのルートなので時間が読めなく不安。
予定通り下っていけばここから2時間30分ほどで広河原に着くはず。
まるで転げ落ちるように小太郎分岐、そして二俣に到着。
テーピングでぐるぐる巻きにした膝がそろそろ痛み始めた。
もう時間は大丈夫そうだからゆっくり行こう。
目の前には鳳凰、振り返れば北岳、そして沢の音が癒してくれる。
結局14時45分に広河原、その5分後にタクシー出発。
人数が揃えばすぐに出発してくれるところがバスとの違い。
芦安駐車場に着いてすぐに金山沢温泉へ。10月は16時クローズですのでご注意を。
(結局15分だけ延長して頂きました)
ラジオを聴くと、帰りの中央道は30キロの渋滞だと淡々と女性が話している。
簡単に言うけど、30キロって小田原から江の島くらいありますよ。
コンビニの駐車場で仮眠することにする。
あと3週間で南アルプス林道は閉鎖だ。
一般ハイカーは立ち入れない山域へとなってしまう。
まだ3回しか来ていないけど、この2ヶ月間で南アルプス北部がとても好きになった。
冬の間はしばらくさよならだ。
そういえば、さよならを言うのは少しだけ死ぬことだ、っていう台詞があったっけ。
いくら考えても小説のタイトルが思い出せない。
また、来年の夏に登ります。
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