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Yamareco

記録ID: 8297890
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
道東・知床

残雪の知床硫黄山往復 山頂直下は急峻

2025年06月09日(月) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
08:02
距離
11.2km
登り
1,456m
下り
1,473m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:01
休憩
1:01
合計
8:02
距離 11.2km 登り 1,456m 下り 1,473m
9:51
6
スタート地点
9:57
10:00
19
10:19
9
10:28
53
11:21
11:23
168
14:11
14:57
94
16:31
16:35
43
17:18
5
17:23
17:24
16
17:40
17:45
8
17:53
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2025年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
良路のダート林道を走りカムイワッカ湯の滝入口にP。約30年ぶりにここに来ましたが、滝は完全予約制になっており、利用開始は7/1とのこと。「滝入口はPが少ないので登山者は500m手前のPへ」との掲示もありましたが、この日の滝前Pは(当然)ガラガラでした。
また、滝入口Pのゲートから硫黄山登山口までの600m程の道道の歩行は、申請を要する「特例使用」とのこと。ゲート前に当日申請の用紙投函箱もありましたが、当局はメール等での事前申請を呼び掛けているようです。
https://www.okhotsk.pref.hokkaido.lg.jp/kk/akk/shiretoko_riyou.html
コース状況/
危険箇所等
900mで硫黄沢に下りたところから雪上歩行。
1300m程から主稜線まで一時的に雪切れ。
山頂直下が非常に厳しかった。12本爪とピッケルを持つべきでした。
(山頂付近のGPS記録、少し乱れているようです)
湯の滝前P。仮設トイレ使用可。その向こうに道道特例使用申請ポストとゲート。
2025年06月09日 09:47撮影
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6/9 9:47
湯の滝前P。仮設トイレ使用可。その向こうに道道特例使用申請ポストとゲート。
ゲートから非常に良い路面の林道を歩き、10分程で登山口
2025年06月09日 09:57撮影
6/9 9:57
ゲートから非常に良い路面の林道を歩き、10分程で登山口
登山口の掲示。フードロッカー一部使用不可とのこと
2025年06月09日 09:57撮影 by  KYG03, KYOCERA
6/9 9:57
登山口の掲示。フードロッカー一部使用不可とのこと
950mで硫黄沢に下りるまでは夏道出てました。新噴火口の岩場には青ペンキで親切なマーキング
2025年06月09日 10:42撮影
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6/9 10:42
950mで硫黄沢に下りるまでは夏道出てました。新噴火口の岩場には青ペンキで親切なマーキング
新噴火口付近は、かすかに湯気が立っている箇所や、火山灰?で滑りやすいところもありますが、特に問題ない一般登山道です
2025年06月09日 10:47撮影
6/9 10:47
新噴火口付近は、かすかに湯気が立っている箇所や、火山灰?で滑りやすいところもありますが、特に問題ない一般登山道です
980mで沢に下り始める地点から雪渓全貌。山頂に突き上げる支沢にも雪がついていますが、山頂直下で密藪につかまりそう。本谷の夏道通しで、写真中央付近のコルを目指します
2025年06月09日 12:00撮影
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6/9 12:00
980mで沢に下り始める地点から雪渓全貌。山頂に突き上げる支沢にも雪がついていますが、山頂直下で密藪につかまりそう。本谷の夏道通しで、写真中央付近のコルを目指します
枝葉のややうるさい道を30m降り、950mで沢に降り立つ。上から下に通過せぬよう、左右に張られたロープにピンクテープが。本当にありがたい。チェンスパ+ウィペットで登高開始。
2025年06月09日 12:06撮影
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6/9 12:06
枝葉のややうるさい道を30m降り、950mで沢に降り立つ。上から下に通過せぬよう、左右に張られたロープにピンクテープが。本当にありがたい。チェンスパ+ウィペットで登高開始。
支沢の分岐、本谷は左。表面は緩んでますが下は締まって全く踏み抜かない。前日に富良野岳-上ホロを周回縦走したのですが、この標高からの雪上歩行は想定外。
2025年06月09日 12:33撮影 by  KYG03, KYOCERA
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6/9 12:33
支沢の分岐、本谷は左。表面は緩んでますが下は締まって全く踏み抜かない。前日に富良野岳-上ホロを周回縦走したのですが、この標高からの雪上歩行は想定外。
残雪2mぐらいはありそう。水音聞こえず。雪上に落石多し。12本爪もピッケルもサングラスも置いてきてしまった。油断...
2025年06月09日 12:44撮影 by  KYG03, KYOCERA
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6/9 12:44
残雪2mぐらいはありそう。水音聞こえず。雪上に落石多し。12本爪もピッケルもサングラスも置いてきてしまった。油断...
雪目になりそうなので黒い虫よけネットをかぶってみる。案外効果的。稜線近づく。
2025年06月09日 12:47撮影 by  KYG03, KYOCERA
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6/9 12:47
雪目になりそうなので黒い虫よけネットをかぶってみる。案外効果的。稜線近づく。
1300m強で雪が切れる。程なく稜線に到達。
2025年06月09日 13:21撮影 by  KYG03, KYOCERA
6/9 13:21
1300m強で雪が切れる。程なく稜線に到達。
パノラマ撮影、稜線から半島先端方向。突如異世界。北ア3000m級に匹敵の感覚
2025年06月09日 13:40撮影 by  KYG03, KYOCERA
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6/9 13:40
パノラマ撮影、稜線から半島先端方向。突如異世界。北ア3000m級に匹敵の感覚
同じくパノラマ撮影、半島付け根方向。右端のピークが目指す硫黄山。
2025年06月09日 13:40撮影 by  KYG03, KYOCERA
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6/9 13:40
同じくパノラマ撮影、半島付け根方向。右端のピークが目指す硫黄山。
山頂付近は険しい岩。足元の真新しいガイドロープは雪の急斜面に消えている。過去記録を見ると岩にペンキマークあるようで、雪上にはかすかに古いトレースもある。しかし岩場の残雪が読めず、そもそも雪上から夏道に行き合えるかも不明
2025年06月09日 13:41撮影 by  KYG03, KYOCERA
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6/9 13:41
山頂付近は険しい岩。足元の真新しいガイドロープは雪の急斜面に消えている。過去記録を見ると岩にペンキマークあるようで、雪上にはかすかに古いトレースもある。しかし岩場の残雪が読めず、そもそも雪上から夏道に行き合えるかも不明
雪面を登って夏道を探すと前爪なしでのトラバースを繰返すことになり危険と判断。写真中央から雪上を右上に斜上し雪の切れたヤブを突破、更に右上の肩の残雪を越えて山頂を目指すルートを選択
2025年06月09日 13:41撮影 by  KYG03, KYOCERA
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6/9 13:41
雪面を登って夏道を探すと前爪なしでのトラバースを繰返すことになり危険と判断。写真中央から雪上を右上に斜上し雪の切れたヤブを突破、更に右上の肩の残雪を越えて山頂を目指すルートを選択
ヤブの最も急な10m程はハシゴがかかるような斜度、灌木の強度を確かめながら掴んでよじ登る。邪魔になったウィペットをザックに仕舞うのにも冷や汗。トラバースも厳しかった。チェンスパ役立つ。肩の残雪を越えると緩い草付、何とか山頂に到達。
2025年06月09日 14:28撮影 by  KYG03, KYOCERA
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6/9 14:28
ヤブの最も急な10m程はハシゴがかかるような斜度、灌木の強度を確かめながら掴んでよじ登る。邪魔になったウィペットをザックに仕舞うのにも冷や汗。トラバースも厳しかった。チェンスパ役立つ。肩の残雪を越えると緩い草付、何とか山頂に到達。
パノラマ、知床連山
2025年06月09日 14:30撮影 by  KYG03, KYOCERA
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6/9 14:30
パノラマ、知床連山
来た道を戻る。
2025年06月09日 14:51撮影 by  KYG03, KYOCERA
6/9 14:51
来た道を戻る。
シッカリ蹴りこんだステップを後ろ向きで辿る。
2025年06月09日 14:56撮影 by  KYG03, KYOCERA
6/9 14:56
シッカリ蹴りこんだステップを後ろ向きで辿る。
夏道に帰還。
2025年06月09日 15:00撮影 by  KYG03, KYOCERA
6/9 15:00
夏道に帰還。
あとは雪渓を快調に下り、来た道で下山。
2025年06月09日 15:12撮影 by  KYG03, KYOCERA
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6/9 15:12
あとは雪渓を快調に下り、来た道で下山。
撮影機器:

感想

気候の安定する6月を狙って、一等三角点百名山最後の硫黄山を目指しました。
前日に十勝岳温泉-富良野岳-上ホロを周回縦走した際、稜線の雪が少なかったことから、この日は12本爪もピッケルも持たず、チェンスパとウィペットだけの装備でしたが、大きな誤りでした。
ここ数年毎年2〜3月に、八ヶ岳の阿弥陀岳に、中岳経由のノーマルルートで登っています(赤岳よりやや難しい)。念のため、ピッケルとウィペットを両手に持ちます。残雪の硫黄山山頂直下は、その阿弥陀と同じかそれ以上に厳しい印象でした。(気温は全く違いますが...。)
今回山頂直下でヤブの突破を選択しましたが、斜度や灌木の強度の面で、危険でした。十分な装備で、雪上から岩場の夏道を探して合流するのが正解だったと思います。
また、この日は950〜1300mの雪渓は安定していました。表面は柔らかいが下は締まっていて、ワカンも不要でした。ただ、これからの崩壊過程では、様々な状況も想定されるかと思います。
(この山行は報告するつもりはなかったのですが、6/14に縦走された方のレポートやコメントを拝見、考えを改めて本日6/17ご報告したものです。この時期のこの山の山行報告、少ないですね。ご覧になった方の計画にお役立て頂ければ幸いです)
※蛇足ですが、下山中の16:15頃、850mあたりで、小さなザックの若い白人男女2人パーティとすれ違いました。片言の英語で、「山頂直下は雪でとてもとても難しい、日没は19時」と話しましたが、半袖半ズボンの男性は、「防寒着もライトもあるから」と突っ込んでいきました...

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