大同心雲稜 ソロ
長野県
たなか
体力度について
- GPS
- 15:16
- 距離
- 21.2km
- 登り
- 1,952m
- 下り
- 1,941m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 2:49
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 3:06
- 山行
- 6:45
- 休憩
- 5:23
- 合計
- 12:08
| 天候 | 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
大同心沢はかなり急登 |
| その他周辺情報 | gpxログがバグってたから修正してます😿 必死すぎたから写真は適当 |
写真
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装備
| 個人装備 |
写真参照
|
|---|---|
| 備考 | ソロをやるならロープのドラッグを減らしたいからアルヌンを増やす |
感想
初のソロ山行は初の本チャンルートをソロシステムで！！
前日16時に目が覚め、ぐーたらしながらトポを読んでると何回も読み込んだ大同心雲稜がまた目に入った。
行きたい。めちゃくちゃ行きたい。
誰か誘おうかと思ったが、前日の夕方に誘っても来てくれる気が狂った知人など存在しないことに気づき、途方に暮れてると、昨日バイトの給料が入ったことに気がつく。
これってシングルロープ買えば一人でも行けるな…
いつかソロはやろうと考えていたからシステムは理解してるし、とりあえずカモシカスポーツに行って店員と話して考えようと思い、飛び起きて出発。
いつも話してくださる店員と話しているとなんか行ける気がしてきたので、シングルロープとカムを数本買い、準備して早朝に出発。
ソロで登る緊張感からなのか30分ほどしか眠れなかった。
テン泊装備とガチャ類を入れたデカブツの35kgマカルーを背負い赤岳鉱泉到着後、道中喋ってた方にカレーとビールを奢ってもらった。
翌朝の食事もかねて米を炊いたのだが、今回はなぜかうまくいかずこげの味しかしないとんでもない雑炊が爆誕。
途方に暮れてると近くの方がおいしいパエリアを恵んでくれました。ありがとうございました。
ソロで時間がかかるため、後続パーティーがいると迷惑をかけてしまう。だからいち早く取り付こうと3時起き、3時30分発。1時間ほどで大同心沢の急登を駆け上がり取り付き。
かっこいい壁だなー。
1p 5.9
多少のハングはあるが、八ヶ岳特有のポコポコした岩故にホールド、スタンスともに豊富でガシガシ掴んで突破。最初のフレークにはc0.3が決まりました。
ホールドが吹き飛ばないかハラハラするが、信頼して登ればすんなり行けた印象。
ハンガーボルト多めだった。
2p 5.9
どこに支点をとれるか考えながら右往左往して登った。
全然見つけられない個所もあり、カムを決めたり多少ランナウトしながら突破
ハーケンが多め。
3p ��
草付きを掴みながら突破あんまり難しくない。
40mほどのピッチなので落ちたら墜落距離も長そうなので、慎重に突破。
終了点はRCCボルトで不安だったが、右側に回り込むとペツルが打ってあったらしいです。
道中はハーケンが多かった記憶。
4p ��
凹角から登り始め、
右上するルートのため、ギアを回収しながら懸垂して登り返すのが非常に大変だった。
このピッチもボルトは少ない
トラバースp
一応ロープを出した。
体を外に出しながら進むのが楽しい。
ギア回収は懸垂するのがトラバースでめんどくさいため、ロープなしでトラバースしてギアを回収後、終了点までもどった。
一応二か所ほどボルトが打ってある。
5p 5.10a
大休憩をして、気合を入れて登る。
フェースからカンテに移行する前の小ハングのホールドが遠く、くねくねしながらなんとかホールドをつかみ突破。疲れから登ってる最中にパンプを通り越して腕が攣ったりしたが、休憩できる体勢を探し、休憩しながら登る。カンテまでいけるとホールド、スタンスが無限にあり、気持ちの良い登り。すばらしい高度感の中、「あ゛ーー」と奇声ををあげながらトップアウト。
上ってる最中、トップアウト後も横岳山頂から応援の声が聞こえてきて頑張れました。
支点はほとんどボルトだった。
トップアウトまで4時間。
登山道に復帰して、ギアを片付ける。
道行く人に「登ってたひとだ！」と声をかけてもらいながら硫黄岳から下る。(ちょっと気分良かった)
赤岳鉱泉でアイスレモネードと菓子をたべて休憩。
テント回収後、近くにテントを張っていた方と一緒に美濃戸まで下山した。
二日間たくさん話してくださったお二方、ありがとうございました。楽しかったです。
[感想]
素晴らしい高度感、快晴の空の下、最高の環境で登ることができた。
だが、正直今回の山行は自分の能力を大きく上回る挑戦だったと言わざるを得ない。
クライミングとトレーニングを頑張っているとはいえ、山を始めてまだ一年程であり、ましてや初の本チャンルートなのにソロシステム、普通じゃ怒られることは自覚している。
密かに広沢寺などでソロの練習をしたことはあったが、本チャンではロープがドラッグしてしまうから墜落距離が長くなってしまうこと。
ソロでは懸垂と登り返しが毎ピッチ必要だが、登り返しではユマーリングしないと荷物を背負ってもう一度登るのは予想以上にきついこと。
アルヌンをもっと持っていくべきだったこと。
その他にも反省点は多くあるが、初のソロ山行で、前から行きたかったルートをソロで完登できた今回の山行は確実に自分の中で大きな転換点にはなるだろうと思う。
周りの都合に左右されずに登りたいときに登れるという収穫はとても大きい。
知人や友人に気軽に誘えて一緒に登ってくれるクライマーがまだ少ないため、もっと強くなってやる気のある知り合いが増えれば嬉しい。
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